ムダヅモなき改革シリーズ新章「襲来!!!バルチック艦隊」 感想
本シリーズ「ムダヅモなき改革」は「たのしい甲子園」「警死庁24時」「大魔法峠」「機動戦士ガンダムさん」などで知られるマンガ家大和田秀樹による政治と麻雀がミックスした大変愉快な作品です。
大まかなあらすじを説明しますと、日本国総理小泉ジュンイチローが最初は小ブッシュと(「南海の劇戦」)、続いてパパブッシュと(「テキサス電撃作戦」)麻雀で勝負し、卑怯な手で陥れようとする相手に対して「技術立国日本を象徴するイカサマ」で立ち向かい見事勝利していました。
これで終わりかと思ったら今度は金正日相手に日本海に浮かぶ空母の上で対決(「大海に響くは勝利の凱歌」)。事前に狙撃されていた小泉総理は不利な状況に陥るも、外務大臣(当時)麻生タローの助けを受けて見事勝利し、最後は発射されたテポドンを食い止めるためにF−15に乗って上空で散華。「じいちゃん、俺は強い男になれたか」というラストシーンは感動的ですらありました。
えー。信じられないかもしれませんが全部事実です。一個も嘘が入ってません。
そして今回。対戦相手に大帝ウラジーミル・プーチンを迎えて増々大変な事に。
野党代表代行菅ナヲトが「小泉ジュンイチロー亡き後必要なのは…政権交代だとは思わないかい?」とか「あ!!いっけねーオレお遍路行かなきゃ!!」とか言うシーンだけでも元が取れている感があります。
前作で散々指摘を受けた葉巻の火の着け方も素敵に修正。
こんな流れなので「日露首脳会談開始!!」とか言って麻雀が開始されることなどツッコム気にすらなりません。
大帝が鎚と鎌を背負ってコルホーズリーチとか「覚悟はいいな」と言って暗器をスッと出すシーンとか最高です。
これが掲載されている近代麻雀オリジナル3月号(竹書房)、昨日(2月8日)発売のくせにどこにも見当たらず、あちこち回って8軒目でようやく購入できました。なんだか売れているようなので、読みたい方はお急ぎください。
(こんな表紙が目印です)
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