コミック乱 十二月号 感想
・八百蔵兄貴との最中には寝ないくせに菊野との最中には寝る仲蔵。
・「この屋敷は人はたくさんいるが…音が…ない!!」これはつらい。
・男妾ですらないという境遇はキツいものがありますねぇ。
・吉原行って女性よりも音曲に心を奪われるあたりが、むしろ悲しくさえありますね。
浮世艶草子
・江戸を離れて地方編でした。これ、シリーズ化を希望します。
・陸奥→人吉→薩摩→琉球→清と長い旅をして食卓に並ぶ昆布。スケールの大きな話です。
・祭りの夜のまぐわいは日本の歴史の隠れた定番ですな。
・にしてもまぐわう場面での陸奥方言というのはなかなか良いですなあ。「へっぺ」くらいしか分かりませんでしたが。
・津軽と薩摩で同じ呼び方をする、というのは勉強になりました。
・抜けなくなった時にはしぼむのを待ちましょう。
信長戦記
・迷いがあって勝算のない戦いは死者を増やすだけ、という大変つらいお話でした。
・こういう積み重ねがあって、色々学ぶんでしょうねぇ。学べなかった方もおられたようですが。
剣客商売
・浮世の渡世はいつも大変。
・小兵衛先生は良いお弟子さんをお持ちだ。
・「先生…おゆるしくださいます?」「いいとも…ゆるす」いい師弟だ。こういうセリフが本当に染みます。
・そのあとのトボケた会話がまたいいなぁ…。
・大治郎の顔色を読む三冬。ラブコメな気配がまた楽し。
・私は大島先生の描く小兵衛先生の眼が好きなのですが、今回特に良かったです。
・なれ合い剣術勝負、まさかのオチ。
・そしておけら虫が嫌いなことを暴露される小兵衛先生。
・「今さらぐずぐずいうな」ああ、ホントにいい師匠。
風雲児たち
・まずは連載100回突破おめでとうございます。カラー表紙、大変素敵でした。
・そしてカラー見開き、お見事でしたが、入水シーンというのがまた悲しい。
・平野国臣がかっこいい。よく見ると男谷先生似だし。
・人間の生命力は強い、というお話。まぁそれも一蔵ドンの好判断あってのことですが。
・対峙する親友同士。これがまた約20年後に…。
・「俺は悪人になりもすっ」鬼気迫る西郷ドン。誰かに似てるなあ、と思ったらちょうど発売前日の所信表明演説を聞いているときの麻生前総理の表情とよく似ておりました。閣下の心中、察するにあまりあるものがあります。
・「一蔵どんは生まれつきの悪人なんじゃのう」何を今さら、って言ったら怒られるんだろうなあ。
・長州藩の困ったちゃんこと松陰先生、歴史の授業で習ったときは「思想弾圧?」程度にしか思わなかったんですが、こうやって読んでみると完全に謀反人ですな。もちろん、幕府側から見れば、の話ですが。
・「さすが十歳で余に山鹿流を講じた寅次郎じゃ」これはもうど根性ガエルに於ける『教師生活25年』に匹敵する決め台詞ですな。
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