やまとものがたり 感想
・「プロローグ」と「やまとものがたりの世界」という大量の加筆がなされています。これは連載では描ききれなかった部分を埋めるもので、そのおかげで大ボリュームになっております。
・この漫画の扱い方が何度読んでも計りかねております。萌え漫画としても十分いけるんですが、個人的には我が国の神話から歴史へとつなぐ時代を見事に描いた名作だと思っております。今につながる日本の根っこの部分をリアルに感じる事ができるのがいいですね。我が国が何を大事にしてきたのか、どうやって国としてまとまっていったのかということもよく分かります。
・その一方でミニスカ仕様の巫女服、ミソギシーンの全裸等々、そっちの魅力も豊富です。それだけを目当てにして読んでも十分満足できるレベルかと(ちょっとだけどショタもあるよ!)。
・本作の主人公『みを』は日神に仕える巫女です。彼女が仕えた日神の祀りは今も続いております。様々な宗教が入って来てもなお2000年以上絶える事が無かったのは、光を求め太陽を畏まる心が時代を越えてもなお日本人の心に根付き受け継がれているからだと思います。
・「民がひとつになりて」「ヤマトの国が八千代まで栄えあらんと願う!」という言葉が、こんな時代だからこそ立ち返るべき原点に思えてなりません。
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