コミック乱 八月号 感想
風雲児たち 幕末編
安政の大獄ドコー。
土佐にも井伊大老の手は伸びてくるんですけども、だからこそ今回のこのお話は必要でしょうなぁ。結構ほのぼのしていただけに、この後の空気はより重く感じる事と思います。
今回メインはアゴ市さんと竜馬でしたが「長宗我部の土佐郷士は絶対に出世させん男じゃ」「竜馬この恨み忘れるなっ」とは言えても、「関ヶ原持ち出すんならわしらの敵は山内の殿さんじゃー」という竜馬の正論が聞けなかったのがアゴ市さんの限界ですかなあ。忠義という枠から飛び出せないのはこの時代の武士の当然と言えば当然なのですが、一君万民思想など、抜けよう越えようという動き自体はあっただけに、惜しいですね。
あと、今回は以蔵が空回ってましたなぁ。「わし一人腹切りゃすむ事でしょう」は、吉田東洋じゃなく普通の上士相手だったら通用したのか気になるところですが、多分ダメなんだろうなぁ。土佐だし。
剣客商売
今も昔も嫁取りは大変ですなぁ。そして、娘を持った父親も大変です。娘のためにスパッと稼業から足を洗った元締め、男です。
もつれにもつれた糸はスパッと一刀両断する力技が必要。というわけで、大五郎は三冬とともに道場で迎え撃ち、小兵衛は相手の本拠に乗り込んでいってサシで話を付けるという荒事展開になりました。まぁ、香具師の娘と旗本の跡取りじゃあしょうがないですな。
拓馬の風
ホントにこのまま諸国を漫遊しそうだなぁ。弟の死の真相は一体どこへやら。まぁ、今の路線のほうが多分受けはいいと思いますのでこのままで行くと思いますが。というかそっちのほうがいいです。
「五百両で私を買って!」10両盗めば首が飛ぶ時代。一夜だけだったらとんでもない水揚げ代ですが、一生自分のものになる上に家屋敷&土地もついてくるんだったらそんなんでもないのかな?どうなんでしょう。決意に震えるスレンダーボディは確かに魅力的でしたが。
あと、煩悩にさいなまれる操が大変よかったです。
信長戦記
雹か!追い風を利用して矢戦をしかけるあたりはなるほど、と思ったんですが、雹はちょっと出来過ぎじゃないかなあ、と思ったり。でも信長公記には記載があるんですよね。強運。でも、これで二備えを潰せたとしても義元を討ち取るところまではいかないと思うんですが、ということはもう一山あるんでしょう。軽々しく出てくる相手とも思えませんし、これで「地震が!」とかだったらビックリですが、さすがにそんな事もしないでしょうしどんな手でくるのか。
浮世艶草子
嬢はん手強いわぁ。手代全部の味見って。しかも持ち物の大小で回数に差がついてるし。身分差に女日照りと来ては手玉に取られるのも仕方ないところですなぁ。でも全部は凄過ぎる。
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