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ふさ千明のおたネタ日記

漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。

ここだけの話 ここだけ落書き15 感想

※標題のお話はこちら(pixiv版)"からお読みいただけます。


おつかれの話
・心底疲れるとネクタイ外すのも面倒になりますよね、わかります。
・おろおろさわちゃん先輩の愛らしさよ。
・真の理解者は言葉ではなく行動で表す。決意を見せつつ恥じらいを残しつつなのでもう満点以外つけられない。
・衣服だけでなくポンポンまで持ってくるあたりがしっかり染まってますね、さわちゃん先輩。
・応援の言葉は勿論嬉しいものですが。何よりも、愛する人が自分を裏も面の理解してくれて一番良い支え方をしようとしてくれるその気持ちが嬉しいもの。
・それはそれとして足は上げてもらったのかな青年。今はそれどころじゃないか。胸枕にも顔を埋めてないし。


おめかしの話
・飾りっ気のない素朴な年上のおねえさんからおめかし美人へ。青年小器用だからなんでもできるなぁ。執事ごっことかも得意そう。
・悔しがるところとすねるところが大変小動物みあって良いですね。青年の釈明も聞いてなさそうなところとかも。
・「これよそで見せたくない」本末転倒。
・この仕上がり、某界隈だと飲酒顔って言われそう。そしてそれが正解であるという‥‥。


おねがいの話
・命令もおまじないもおねだりも、どれも可愛いんですけど。沈黙が一番雄弁なのやっぱり最高ですよ。どうしてこう、私のヘキに全部刺さっていくのかなぁ。
・経験からしっかり学んで行動に移せるようになった青年、花マル。「なんか言いたいことあるんでしょ」「教えて?」という聞き出し方も実に上手。相互不干渉無関心で生きてきたのに、まぁ、本当に吸収巧者だこと。羨ましくありつつも、自分は何度生まれ変わってもこういう生き方はできないだろうと思うのです。
・「ゔ〜〜〜っ!!」珍しくまだ渋ってますね。誘い受けということでもないでしょうし、あまり深刻な内容でないことを願います。意を決して話したら青年に「な〜んだそんなこと」って笑われて「そんなことじゃないもん!」って返していただきたいところ。


雷雨の話
・落雷に怯えるさわちゃん先輩は額に入れて飾っておきたいですね。もしくは『ゆかいな生き物図鑑』の表紙にしたい。
・めっちゃわろてる青年。無理もない。ぽこぽこがかわいいから余計笑っちゃうだろうなぁ。笑っちゃいけないと思えば思うほど面白くなっちゃうし。
・「雷がこわいわけじゃないんだからね」「ただちょっとおっきい音が苦手なだけ」「ホントだよ」おっきい音が苦手だからこそ青年の囁きボイスが好きなんですねわかります。
・職場でパソコンの管理者モドキをやらされていると落雷は神経に来ますねぇ。どれだけ対策してても嫌なものです。
・ちなみに。私大学の学部選びに反映したほどの三国志オタクなのでこのテーマだと「君と余だ!」のシーンが真っ先に浮かぶわけですが。あんまり間違ってなかったかもしれません。

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2024年2度目の台湾旅行記(5日目)

最終日で帰国日。
 ではあるが朝、目が覚めたらデカいニュースが飛び込んできた。ご存じのとおりトランプ前アメリカ大統領暗殺未遂事件である。
 幸い命に別状はないとのことであったが、世界の荒れを再確認させられたニュースだった。
 事件の巻き添えとなり卑劣なテロリストの犠牲となった方にはこの場にて謹んでご冥福をお祈り申し上げるとともに、負傷なされた方々にお見舞い申し上げます。

 さて。事件自体は遠いアメリカの話ではあるが、現実問題としてこの件が我々にどう影響するかと言えば手荷物検査が厳重になり出国までにいつもより時間を要する可能性が高くなったということだ。
 インタウンチェックイン制度を活用していつもどおりぎりぎりまで台北の街を満喫するつもりであったがこうなっては致し方ない。
 それでも朝食だけはしっかり食べてからホテルをチェックアウトし、地下鉄空港線台北駅のインタウンチェックインカウンターでスーツケースを預け入れ、そのまま地下鉄で桃園空港へと移動する。
 着いてみると空港内は混雑こそしていたが空気感はいつもどおりで。心配していたような厳重警戒という雰囲気はなかった。ただ、やはり手荷物検査はいつもより念入りで大変時間がかかっていた。私も今までチェックなどされたことがなかったモバイルバッテリーの容量について規定範囲内かどうか確認を受けた。嫁さんは取り立てて見られるものもなかったようだが前に並んでいた人があれこれとチェックされていたそうで私よりも後に出てきた。込み合うより前に来ておいて正解だったなと顔を見合わせた。
 いつもより長く空港に滞在することになったわけだが、ここの場合昼食と買い物以外にマッサージを受けるという選択肢もある。時間の使い方について相談したところ嫁さんが珍しく速めの昼食を希望したのでフードコートへ向かった。
 前から決めていたらしく小南門という台湾料理の店へ並ぶ嫁さんに対して、私はと言えば朝食をかなりガッツリと食べた私はまだあまり腹が減っていない。
 ササッと済まそうにもどの店もセットメニューのみでどれも分量が多い。
 最終的にモスバーガーで決着したが、この時無理やりにでも決めて食べておいて良かったという事態にこの後遭遇した。
 いつものD6搭乗口でダラダラと待っていたら搭乗開始時間になって急に搭乗口変更のお知らせが早口で流れた。しかも中国語と英語のみで。
 直後ショートメールを受信したがリンクがあるばかりで詳しいことは書いていなかった。チェックしてみるとGmailのほうにA9へ変更した旨の通知が来ていた。
 大移動開始である。幸いにして空港の反対側という程には離れていなかったが、それでも結構な距離歩くこととなった。 
 しかも。このあと遅延は延びに延びて最終的には2時間遅れになった。理由は使用を予定していた機材が飛行中に落雷を受けたためということだったのでチャイナエアラインを責める気にはなれなかった。むしろこういう時に簡単な点検で済ませて無理矢理飛ばすとメーデー案件になるのでこれでよかったと感謝すらしている。
 無事に離陸し、着陸も無事完了したので100点満点である。
 おかげでまた台湾に行けるのだから。

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2024年2度目の台湾旅行記(4日目)

(※画像は縦長のものも自動で横長に設定されてしまうためお手数ですが回転させてご覧ください)

 土曜日。フルで使えるのは今日まで。明日は帰国せねばならない。大変残念だが来た以上は帰らなければいけない。それが定めである。

 この日の日程は珍しく最初から決まっていた。土日にだけ開催される産直マーケットを2か所ハシゴするのである。まずはホテルから近くて規模の大きい希望廣場へ。
 体育館くらいの面積に、東部の花蓮県と南部の苗栗県を中心に様々な産物が並ぶ。最近は農産物だけではなく魚介も取り扱うようになったが、やはりリスクが大きすぎて買って帰るに至らない。面倒な手続きは不要だし検疫に引っかかったりする恐れもないが、冷凍品が溶けだしてスーツケースの中のものをダメにしたり悪臭を放ったりという可能性を排除できない限りはむつかしい。保冷バッグとて市販品は遥か数百キロのフライトを想定したものではない。
 かくして大好物のサバヒーという魚を持ち帰り自力で調理するという夢は今年も断念。

 その代わりというわけではないが蜂蜜や珈琲豆、茶葉などを購入。面白かったのは珈琲の葉で淹れたお茶を飲める出店があったこと。こういうものは店だけを回っていたのでは到底巡り合えない。飲んでみると香りは珈琲だが飲むとお茶、という摩訶不思議な味わい。非常に貴重な体験であった。
 買ったものは結構な分量にはなったがまだ部屋には戻らず今度は花博公園の方へと向かう。こちらは特に出店者のエリアなどは固まっておらず、台北近郊から来ている店もあった。いずれにしても台湾各地から集まった品々を生産者の方から直接買える貴重な機会なのは希望廣場と同じ。
 生の果物野菜は持って帰れないのでやはりドライフルーツや茶葉珈琲豆がメインターゲットとなる。ついつい買ってしまうのはその場で飲める生絞りフルーツジュース。これが実に美味い。炎天下をウロウロしているからというのは要素としてはあるだろうが、それを差っ引いても美味かったのは今年1月に経験済み。
 そんなこんなで入手した成果をいったん部屋に置いて。代わりにタオルを複数枚リュックに入れて再び出発。
 目指すは行義路温泉。台北の温泉というと北投が知られているが、そこよりも市街地寄りにあるのが旅行者には大きなメリットである。
 地下鉄淡水線石牌駅からバスで10~15分。それだけの移動で景色はすっかり山。
 温泉街には日帰り入浴可能なところがいくつかあるが、我が家のお気に入りは川湯温泉館。バス停からはえっちらおっちらと坂を下って階段を下りて5分ほど。
 ここは日本スタイルの全裸で入る温泉である。洗い場にはボディーソープとシャンプーも常備されていてタオルさえ持っていけばあとは不自由なく楽しめる。
 湯温の熱めな大きく広い浴槽に打たせ湯が出来るぬるめの小さな浴槽、水風呂にサウナまであるのでぐるぐる回っているといつまででも入っていられそうだが、成分が濃いのであんまり長湯をしているとノボせてしまう。
 程々のところで切り上げねばと思いつつ、大変心地いいのであと少しあと少しと長湯をしてしまう。
 そんな入り方をしてしまうと上がってからもなかなか汗が引かない。血行が良くなっていくのをじわじわと感じつつも、夫婦そろって眠くなってきたので昼食をキャンセルして急ぎ部屋に戻る。
 涼しい部屋で昼寝をする幸せを噛みしめて熟睡し、目が覚めた時にはもう日が暮れていた。
 昼食をキャンセルしたので空腹かと思えばさにあらず。じゃあ昨日やらなかったコンビニ飯を買い出ししてくるから腹が減ったらそれを食べようという結論に至った。
 ただしまだそんなにお腹が空いていないということなので先に買い物に行かせてもらった。どこへ行くかと言えばとらのあなである。アニメイトとらしんばんもあるのだが、あちらは人が多すぎて物を探すどころからウロウロするだけでも一苦労なのでとらのほうがありがたい。
 売り場は商業誌と同人誌が半々という感じ。今回のターゲットは主に成人向け。台湾の成人向け同人誌というものに大変興味があったのでぜひこれぞというものを発掘したかった。
成人向け売り場のなかにひっそりとある中文原創(中国語オリジナル)コーナー。1冊1冊確認してみて、見本誌があり内容を読んで気に入った百華荘という中華ファンタジー系の漫画を選択。



 もうひとつ、これは日本の漫画の翻訳版だが「放學後的資優生」(和題:放課後の優等生)を購入‥‥しようとしたところ年齢確認のために身分証明書の提出を求められた。



 当然である。日本ではこういう事態に備えて運転免許証でもマイナンバーカードでも常時持ち歩いているのだが。ここは海外ということで悉く部屋の金庫の中である。
 やむなく取って返し嫁さんに事情を説明するとゲラゲラ笑って「いってらっしゃい」と送り出してくれた。せっかくなので手元にある身分証関係全部持ってて再び出発。
 律儀にもレジ横に取り置かれた2冊を無事購入。日本語に堪能な店員さんに「身分証は日本語のものでも大丈夫ですけどどうされますか?」とおっしゃっていただけたのだが、ちょっと迷って結局無難にパスポートを提出。
 その店員さん曰く「日本と台湾で修正の違いがありますので、ぜひしっかりとご確認ください」とのことで。帰国後じっくりと拝見したが確かに差があった。あまり詳細には書けないので気になるかたはぜひとらのあな台北店でご購入の上、ご自身の目で見比べていただきたい(ダイレクトマーケティング)。
 また、台湾でも「海苔修正」という表現を使うという大変貴重な知見を得た。



 帰途、近場のセブンイレブンに行くついでに峰圃茶荘という老舗のお茶屋さんへ足を運ぶ。割と茶葉の量は充足しているのだが、ここには毎回来ているので今回だけ来ないというのも座りが悪い。高級品からお値打ち品まで一通り購入する。
 セブンイレブンではレンチンする小籠包やら鶏飯おにぎりやらフルーツビールやらを購入。歩き疲れて痛み止めを飲んでしまった嫁さんにはノンアルコールビールを渡して乾杯。この旅最後の夜もご機嫌のまま更けていった。

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2024年2度目の台湾旅行記(3日目)

台北市内には迪化街というエリアがある。問屋街である。漢方薬、乾物、布地等々が主な取扱い物品である。
 1月にも訪れたが、今回も当然足を向ける。
 台北地下街から最寄りの階段を上がってあとはひたすら歩く。万全の日焼け対策と日本よりも低い湿度のおかげもあって無事到着。
 ランドマークである永楽市場で一息入れてから、徘徊開始。旧正月直前だった1月よりも開いている店が多い。店員さんが日本語で試食を勧める声も止むことがない。特にカラスミを売り込む店が多いが、嫁さんが食べられないので買って帰ったことがない。私一人では流石に持て余す。
 また、これは良かったことと言っていいかわからないが巨大重機が道の真ん中で作業をしており、実質的に車道が閉鎖状態だったので過去イチ歩きやすかった。
 端から端まで歩いて店と品ぞろえを確認し、結局いつもどおり六安堂と黄永生という2軒の漢方薬問屋が並んだところでノド飴やドライフルーツを買う。ここだと比較して気に入った方を買うというやり方が出来る。
 乾物はどちらの店も年々取り扱う品が増えていてマンゴーやパイナップルと言ったメジャーなもの以外にもトマトやオクラも並んでいた。
 乾物以外では四神湯や下水湯と言った台湾スープの素もあったが、これは相談の末に断念。
 さっき歩いた時に目星をつけておいた水出し珈琲の店で休憩。

 体力気力が回復したところで昼食として目星をつけておいた【髪/胡】鬚張(ひげちょう)魯肉飯へ向かう。ここは台湾における吉牛的ポジションのお店。
 ぎりぎり正午前だったので待たずに座れた。久々に来てみるとスマホオーダーになっていた。朝食がボリューミーだったので分量的には控えめな定食を選ぶことになってしまったが、定番の味を堪能出来たのは良かった。
 帰りに甜甜圏という人気のドーナツ屋で大量に仕入れて部屋に戻った。今日の夕飯はコンビニ飯で軽く済ませて、デザートとしてこれを貪り食らおうという算段である。
 日暮れまでは涼しい部屋でダラダラと休憩し、夕飯の調達に出る。流石にそれだけだともったいないので台湾最大の書店チェーン誠品書店でウロウロと物色していたら色々と野球雑誌「職業棒球」7月号と「追尋 岡村俊昭」という書籍を発見したので共に購入。後者はかつて9度の甲子園出場を果たし南海ホークスでは首位打者も獲得した台湾出身の野球人岡村俊昭氏の伝記である。
 いいものが手に入ったという以上に、内心で燻っていた野球熱に思い切り火が着いた。同行していた嫁さんに「ちょっと1イニングだけでも見て来たい」と言ったところ「じゃあ本の物色続けてるから行っといで」と返されて。
 台北のお隣新北市にある新荘棒球場を目指す。最寄りの新荘駅へは書店から地下鉄を乗り継いで30分ほど。下車すると出口までの壁面にホームチームである富邦ガーディアンズの選手たちが居た。
 これだけで既に来てよかったという気分になり、駅を出てすぐのところにあった「1135m 新荘棒球場」の看板に従って足取りも軽く歩き出した。
 しかし。結論から言えばこれが罠だった。到着したのは運動公園の体育館のあるほうで野球場は真逆の位置。この時横着せず外周に沿って歩けばよかったのだが、公園を突っ切ろうとしたところ道に迷う羽目になった。
 遠くから響いてくる賑やかな応援のメロディーと歌声を頼りにどうにかこうにか球場にはたどり着けたもののチケット売り場が分からない。右往左往した挙句グッズショップの店員さんに中&英語が混ったカタコトでたずねてようやく聞き出したところこれまた真反対にあり。暗い夜道のなか、えっちらおっちらと球場をぐるり一周してしまった。
 この時既に約束の時間は迫っていたためせめてもの記念にとチケットだけ購入して退散。帰りは駅への順路を示す看板もなかったのでグーグルマップをアテにして歩いたところ半分以下の所要時間で戻れてしまった。最初からこのルートにしていればという思いは振り払っても振り払っても脳裏を去来した。
 すっかりうっかり珍道中ではあったが、台湾プロ野球の現場の熱には触れられたので球場まで来た甲斐は割とあったと思っている。
 その後、誠品書店まで戻って嫁さんと合流しコンビニ飯改めパック寿司とビールを購入して部屋へ戻った。
 この夜は新荘棒球場で味わった熱と音とを肴に痛飲した。

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2024年2度目の台湾旅行記(2日目)

明けて朝。この旅で迎える台湾最初の朝。節々の痛みや頭痛などもなく、日頃に比べると快適な目覚め。
 和洋中の3種が揃ったビュッフェバイキングでたのしく朝食をとり、充実感いっぱいで部屋に戻る。
 本日の予定は多数ある企画の中から遠出のプランをチョイス。魅惑の東部エリアかでかなり迷ったものの、今回は南部に決定。台南へ出て日本統治時代にあった林百貨店をリノベーションしたショッピングモール、その名も林百貨を訪れることにした。
 台北からは台湾新幹線こと台湾高速鉄道(以下高鉄)で台南まで約90分の旅。日本ではもう見かけなくなった700系をベースにした車両。オレンジの帯をまとったその名もT700に乗る。
 我々夫婦もボチボチいいトシなので無理は禁物が合言葉、疲労軽減効果を期待してグリーン車の切符を取った。6号車はほぼ満席で、割とギリギリのタイミングで買った割には横並びで取れてラッキーと思える程度には込み合っていた。
 高鉄ではグリーン車に乗ると珈琲とお茶菓子のサービスがあり、毎度珈琲だけをその場でいただいてお菓子は帰国後に旅路を振り返りながら食べることにしている。
 文字どおりのハイスピードで流れる車窓に目を細めながらいただく珈琲は幸福の名に値する。
 期待どおりさしたる疲労感もなく高鉄台南駅に到着。
 下車してまず向かったのは駅前広場。花魁車地景公園と名付けられたその場所には0系新幹線が生体保存されている。花魁車とは正確には建築限界測定車という名称で、要は車両が通過した時に接触する障害物がないかを確認するための存在である。測定用に装着された当たると折れ曲がる矢羽根が花魁の簪に見えるところから花魁車というあだ名がついたのだが。
 それをわざわざ公園の名前にするあたり、この0系保存にかける意気込みの大きさ強さが窺い知れる。
 1978年生まれのこの車両は2004年まで現役車両として走行したあとに花魁車に生まれ変わりこの台湾へとやってきた。理由は勿論、我々が先程乗ってきた台湾高速鉄道を無事開通させるためである。
 その重責を大過なくに果たして後、歴史的重要性を認められたこの車両は調査研究やお色直し(修復)を経てこの地で長く展示される運びとなったのである。
 幼少期以来、長く私の記憶に刻まれ続けた憧れの超特急。その晴れやかな姿に胸が熱くなった。

 続いては本日のメインである林百貨へと向かうところであるが、市街地方面へ伸びる台湾国鉄(以下台鉄)沙崙線の発車まで少しばかり余裕があったため駅前に出来ていた三井アウトレットパークをちょろっと覗きに行く。
 見れば入口にはデカデカとクレヨンしんちゃんのラッピングが施されているし「春日部 運動會」とか書いてある。もうここ台南じゃなくて埼玉じゃんなどと思いつつ物珍しさから中へと入ってみることにした。寄り道も旅の醍醐味、などと内心言い訳をしつつ。
 ファッションブランドなどは全く知識がないのでレストラン街を中心にチラッとみただけだが、京都勝牛とか北海道スープカレーとかDONQとか鶏三和とか。まぁ、日本でもおなじみのお店が立ち並んでいる。
 まぁ、日本のアウトレットが台湾に進出してきたら期待される姿といっていいだろう。
 のんびりしすぎて乗る予定だった列車を逃してしまったのでタクシー乗り場に向かい「我想去林百貨」とオーダーして連れて行ってもらうことにする。
 日本でもよくあることだが、後から開通した高速鉄道は市街地から離れたところに駅があるもので。ここ高鉄台南駅から台鉄台南駅までは電車で30分ほどと結構遠い。
 しかし台湾は公共交通機関が日本よりもかなり割安なのでタクシーも比較的気楽に使える。しかもこのあたりの高速道路は文字どおりのフリーウェイなのでいちいち追加料金を上乗せされる心配もない。このルートはまだ沙崙線が開通する前、連絡バスで二つの駅を往復していた頃に何度となく眺めた懐かしき車窓に再びまみえることとなる。これが結構嬉しかった。
 市街地に入ると渋滞にも捕まったが、結局30分もかからずに林百貨に到着。
 見上げれば屋上には白地に赤で林と書かれた旗が翩翻と翻っている。あの部分だけを切り取れば日本統治時代そのままであろう。
 当時と違うのは冷房がガンガンに効いているということ。ここまで当時を忠実に再現されては営業不可能であろう。
 忠実に再現と言えば、ここのエレベーターが林百貨店当時の外観を今に残しているクラシカルスタイルで。アトラクション的な人気がある上に狭い。順番待ちの長い行列がなかなか進まないのを見て乗るのを諦め、こちらも負けず劣らず狭い階段をえっちらおっちら登っていく。狭いので行き違いにも配慮が必要だが、それこそ歴史的建造物あるあるなのでその辺を楽しいとすら感じてしまう。

 延々登った先の最上階には喫茶店があり、ここで本日の昼食をとる。私はオムライスカレー、嫁さんはから揚げカレー。そこにプリンやアイスクリームのデザートとドリンクもつける。我慢をしなかった結果、割と盛沢山になった。
 以前はデザートだけだったので、ニンジンやブロッコリーがゴロッと乗った台湾式カレーライスはほぼほぼ初めての経験だ。
 美味しいかまずいかで言えば美味しいのだが、所謂日本のカレーを想定していると違和感が先に立つ。しかしこういう食べ物だと割り切ればスイスイ入る。
 見た目に引きずられるのは食べ物の宿命か。
 アイスは見た目どおりの、いや見た目以上の味で日本にあっても通うレベル。ミルクがいいのか、はたまた製法の勝利か。
 プリンも昭和式の硬いやつで、嫁さんの好みど真ん中だったので非常にご機嫌だった。
 食べ終えると屋上へ上がり、空襲の銃撃痕や神社の痕跡等を神妙な心持ちで見つめ、一礼。
 
 やりたいことは一通り終わったので、あの狭い階段を今度は下りていくターン。上りに比べて列の短いエレベーターを使わなかったのは各階をゆっくりと堪能するためだ。
 下りていく先々には台湾各地の工芸品やら衣類やら調度品やら、工夫を凝らした産物の数々が並んでいて目にも楽しい。しかし、ガラス製品は割れるのが怖いし、靴はかさばるしで。毎回来るたびに物はいいんだけどなぁ、とか言いながら尻込みして結局買わずにいるのである。
 購入したのは1階に並んでいる農産物。中でも振發茶行のものには目が留まる。ここの先代にはお茶の良し悪しの見分け方から始まり数々世話になった。あまりにも良くしてくださるので一度はお土産を持っていったところ「見ろ、これが日本人だ。日本人のいいところだ」とご家族に向かって声高に褒めてくださり大いに恐縮したものである。そんな思い出の店なので本来であれば毎回本店に立ち寄って茶葉のひとつふたつ買っていくものだろうが、今は先代との違いばかりが目についてしまい辛くなるので店にも足を向けなくなりお茶も買わなくなってしまった。
 せっかくなので小箱に入った茶葉を購入。現在銘品としてプッシュされている台湾蜂蜜も一緒にレジへ持っていく。
 あとはバスで台鉄のほうの台南駅に戻るところ、ダイヤの乱れか待てど暮らせど来なかったのでタクシーを捕まえて戻った。
 歩いても20分ほどの距離なので待つより歩いたほうが早かったかも知れない。
 到着してひとつ残念だったことは日本統治時代に建てられた瀟洒なデザインの台鉄台南駅は現在補修工事中で、あの懐かしの白壁を拝むことはかなわなかった。それでも次の100年に向けて手を入れてもらっているのは嬉しいことだ。
 ここから高鉄台南駅との接続駅である沙崙行きを待つ間、ホームの売店で買ったポカリを飲みながらボーっとしていると日本ではもう見られなくなった荷物車2両を連結した客車急行がやってきたので夢中になってスマホに収めた。
 客車急行自体は台湾では本数があるのでそこまで珍しいものでもないが、荷物車2両併結は貴重な遭遇。このほかにも最新型の日立製特急列車が見られるなどして一向に退屈しなかった。
 ちなみにこの時14時半くらいだったと記憶しているが、この客車急行は終点まであと10時間以上かけて走り続ける。途中特急に追い抜かれる待ち時間を生かして荷物の積み下ろしをするなど、日本では昭和の頃に廃れてしまった制度がまだまだ息づいている。
 情緒を揺さぶられ、大した荷物も無いのに追体験のために使ってみたくなったが、その手続きのために乗るべき列車を1本見送るのも本末転倒なので流石にやめておいた。
 高鉄は賑わっていた。乗ろうとしていた台北方面の準速達タイプの列車はグリーン車が満席。普通車指定席でもよかったのかも知れないが、ここは初志貫徹で予定の1本前だが台北到着は準速達よりも遅い各停型の方を選択。無事グリーン車の座席を2つ確保。
 行きと同様にサービスされたコーヒーを飲み、ぼんやりと車窓を眺めていると眠気がやってきたので逆らわず仮眠をとるなどして過ごし台北に戻った。
 部屋に戻り、買い出しした荷物を置いて休憩。グリーン車効果か長距離移動の疲れもほぼほぼ無く、日も暮れてきたので次の外出は夕飯となるわけだが。我々は1月のやり残しを果たすべく台鉄松山駅近くにある饒河街夜市へと足を向けた。
 と言っても目指したのは夜市ではなくその近くにあるアヒル料理の店。1月に来た時には肝心の肉の部分が完売していて脚と内臓しか食べられなかったので再走案件としてやってきたのである。
 幸い今日はしっかりあるとのことで2人前注文し、あとは前回同様内臓のスープと茹でた青菜を一緒にいただく。
 半年待った甲斐のある味。脂身がついているのにクドくなく、またクセもない。なのに旨味はしっかりしている。
 2人で来ているのに感想を言い合う余力もなく、いいトシして黙々と味わって味わいつくして。食べ終えてようやく「うまかった」と言葉を発した。
 満足げな我々を見て店主夫婦も嬉しそうに「マタ来テクダサイ」と日本語で声を掛けてくれた。
 なんだか食べてばかりな日になってしまったが、その満足度は非常に高かった。

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2024年2度目の台湾旅行記(初日)

今年の夏の旅行先をどこにしようかと相談して、やはり台湾でということで話がまとまったのが6月頭のこと。価格や期間についてはかなり厳しいものになる覚悟をして探したところ4泊5日という日程のプランが例年並みの料金であっさりと見つかった。1月末は2泊3日でも非常に高かった(今回とほぼ同額)というのに、実になんとも不思議なことだ。
 ホテルもかつて定宿にしていたシーザーパークが予算内であっさりと取れた。
 現在は1月よりも更に円安が進み両替レートは非常に悪いが正直そのあたりは些事である。その辺はどうとでもなることだ。計画を立てたり行きたいところの下調べをしたりするうちに時間は矢のような勢いで進み、割とあわただしく出発当日の朝を迎える。
 7月10日朝、自宅から車で関西国際空港へと向かいチャイナエアラインCI157便で一路桃園国際空港へと飛ぶスケジュールとなっている。
 手続き開始時間に合わせてチェックインカウンターに並び早々とスーツケースを預け、その足で手荷物検査も込み合う前に抜けてしまう。この辺は前回の経験、というよりも長年の蓄積から来ている。
 指紋を登録してるので出国審査も並ばずにあっさりと抜けられた。事前準備が8割とはよく言ったものだ。
 その先にある制限エリアでは喫茶店で一息入れた後は搭乗ゲート付近でひたすら開始時間を待つ。どうせ夫婦そろって暇つぶしには事欠かないのでこれで十分。一時期はここでラウンジを使えるようになるためだけにクレカをゴールドに変えようかと思ったこともあったが、今はゴールドカードも一般化してラウンジも満席だったとかとかいう話を見聞きするとしなくて正解だった気がしている。
 そんな感じで退屈とは無縁なものでアナウンスが流れても「あとちょっと、キリのいいところまで」などと言ってゲームにかまけたりしている。
 それでも優先搭乗が終わるころには流石に手仕舞いして列に並ぶ。
 後方の席なので座ってから離陸までが若干長くかかるが、待つという程にかかるわけでもない。
 それよりもここのところ続いていた睡眠不足から眠くなってしまい、離陸の瞬間はすっかり寝落ちしていた。
 目覚めた時には既に空高く雲の上。まもなく機内食タイムとなる頃合いだった。
 エコノミーでも2種類から選べるのだが、この時キャビンアテンダントさんから日本語でも英語でもなく中国語で話しかけられてしまうのはなぜなのか。他の日本人は軒並み英語で聞かれていたというのに。
 ともあれ。チキンかポークの2択だったので私がポークを嫁さんがチキンを頼んでみたところチキンはカレー、ポークは豚肉丼だった。ライスとは別にパンもつくのだが、これにつけるためのバターがいつもながら非常に美味い。単体で売っていたらぜひ買いたいレベルで美味い。
 食後、片付けも終わって残り少ないフライト時間だったが上空11000メートルで感想や小説、そしてこの旅行記の下書きを書くなどしてぬかりなく過ごす。
 想定よりもベルト着用アナウンスが早いなと思って時計を見たらそれもそのはず、予定より30分近く巻いていた。
 この巻き到着のおかげで桃園空港に到着後は他の便とタイミングがかぶってしまいいつもより諸々に時間を要する。これじゃ早く着いてもあんまり変わらないなと内心ボヤキつつも粛々と列が進むのを待つ。
 我々の入国審査自体は大変スムーズに終了。スーツケースのピックアップをしたら日本円を台湾元へと両替する。
 いつもなら窓口を使うところ、自動両替機でやると手数料がかからないという情報を事前に仕入れていたので試してみる。きちんと日本語対応もしていて問題なく両替完了。レートが悲しいことになっているので台湾元で支払う手数料が0になるのは地味にありがたいことだ。
 さて、今では両替と同じくらい重要事項になったのがスマホ利用環境の確保だ。私はdocomoの海外利用プランを予約していたので何もせずそのまま使えるのだが、嫁さんは私が両替している間にSIMカードを買いにカウンターへ向かって行った。
 そんな感じでお互いの用事がちょうど終わっていつもどおり地下のフードコートへ移動して休憩タイム。
 今年1月に来ていてマンゴージュースに懐かしさを感じるほどには間が開いていないのだが、それでもしみじみと飲んでしまう。
 気力体力の回復を果たせたところでホテルへと出発する。台湾の交通系ICカードであるところの悠遊カードにチャージをしてから台北行きの地下鉄空港線に乗る。
 改札手前で台湾人と間違われてアンケートに捉まったりしたものの誤解は無事解けて快速列車に乗り遅れずに済んだ。
 これまでも世間話を中国語で話しかけられたり道を聞かれたり、バス停で「○○行きたいんだけどこのバスでいいの?」と問われたり色々経験してきたがまたひとつ実績が解除されることとなった。
 車中は特に何もなく。車内広告にポケモンがあったり地上に出てから三井アウトレットパークが車窓に見えたりグーグルマップのお勧めに日系スーパーロピアが出てきたりした程度である。
 台北駅に到着後は歩いてホテルへと向かう。前回と違って台北駅前という好立地のシーザーパークホテルが取れたので今回は遠出をするのも非常に気軽になった。
 シーザーパークの利用は6年ぶり。2度目の台湾旅行で使って以来、予約がいっぱいだった時と料金的に大変厳しかった今年1月以外は毎回使っているので10回目くらいになるだろうか。それでもブランクが長いのでちょっとした変化にいちいち戸惑ったりする。チェックイン時に個人情報保護についての説明と了承のサインを求められたところなどは特に表情に出ていたようで「お手数をおかけします」と日本語が堪能な受付担当者に詫びられてしまったほどである。
 そんなこんなの末に手続きは完了しエレベーターで部屋へと上がっていく。割り当てられたのはなんと最上階の20階。しかも窓からいつでも台北駅が見下ろせるという鉄道好きには最高の部屋だ。
 屋上庭園へ通じる階段にも近く、上がってみたが台北市内を一望できる。台北駅は完全地下化されているので列車の行き来を眺めたりは出来ないのだが、そうでなければ4泊5日を部屋の中からひたすら列車を見て過ごしかねない。
 荷ほどきをしているうちに時は既に夕刻を過ぎ夜の領域に差し掛かった。亜熱帯の国なのでこれから涼しくなる時間帯、ガッツリとお出かけするのも悪くはない。というかその昔はそんなスケジュールを組んで当然のように実行していたのだが。
 そんなことをして翌日動けなくなるともったいないというのが今の我々における現実。
 夕飯を食べに外へ出て、そのついでに買い物をする程度に留めようという結論に至る。その夕飯も入国初日ということもあり、無理せず近場で済ませようということで合意。文字どおり指呼の距離にある台北駅2階のフードコートに気に入りの店があるので1も2もなくそこに決定。
 シーザーパークは地下1階が地下街と直結しており、昼間は日差しに焼かれずに夜も蒸した外気に晒されず外出できるのが大きなメリットだ。
 快適な移動で目当ての店に到着してみるとなんと別の店名に変わっており、料理の方向性は同じだったもののメニューも当然リニューアルされていた。それでも好物のサバヒーは食べられることを確認し、定食を注文。
 これまでの蒸し物からスープに変わっていたもののわさび醤油はついてきていたので蒸し物の時と同じように味わった。
 セブンイレブンで飲み物やカットフルーツなどを買い出しして部屋に戻る。
 カットフルーツはパイン、マンゴー、パパイヤというラインナップからなかなか日本ではお目にかかれないという理由でパパイヤを選択。
 夕食からデザートまでこれぞ台湾という味を満遍なく堪能し、大いに満足して就寝。

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ここだけの話 第112話 お察しの話 感想

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・出合い頭の衝突。学園ものなら何かの始まりですが‥‥てかさわちゃん先輩お荷物抱えすぎ。
・「私はだいじょーぶ!このとおり頑丈なのさ!」健気かわいいと思う反面、就職してからしばらくもこんな感じで張り切って頑張って、結果お酒に走るようになっちゃったんだろうなぁ、と。
・「隣の席の子の分も」むしろそっちに全部運ばせても良かったような。
・「言われたとおりになったなあ‥‥」ああ見えてその辺はよくよく把握している青年。
・「大丈夫!!行ける!!積んで!!はやく!!」鼻息荒そうだなぁ。フンスフンスと音が聞こえてくるくらいに。なんならその様を撮影してGIFにしてエンドレスで見ていたいものです。
・賭けたのがランチでよかったです。もっと不健全な内容の賭け事だった日には。
・『噓つくの下手そうですもんね』まぁ、その反動か時にとんでもないことを言い出したりするんですが。
・「隣の席の子」に続いて「よく一緒にいる人」ですか。よくよく言葉を選びつつもきっちり放たれた第三者への貴重な惚気ですが、初対面の彼には流石にわからない。
・しかし、この短時間でさわちゃん先輩の良さをしっかり見抜くとは初対面の彼もなかなかどうして。出会う順番が違えばワンチャンあったかも知れない。
・「彼氏さんですか」と見抜かれて照れ照れさわちゃん先輩。実に愛らしい。そして赤面フェチには宝石の様なワンショット。
・彼氏がいることに『ほーらやっぱりね』とか納得してる初対面の彼。しかしこれがそうなるまでの道のりはとてもとても平坦でなかったのじゃよ(村の古老並感)。
・あーあ大量のキスマ、見つけちゃった。だから首はやめろって青年。見せつけたいんだろうな本心では、というのが非常に強く伝わってきました。終身名誉騙され芸人であるさわちゃん先輩だからやすやすと言いくるめられたんでしょうけども。いつかバレてしこたま怒られろ。
・そこへ当の本人がシレッと登場。この初対面の彼は一体どんな顔して青年を見たんでしょうね。
・いちゃいちゃ開始で早々に退散するのは社会人として正しい姿だ。まぁでもホント素敵な表情するんだよなぁ青年を前にすると。

 おまけ
・娘の希望を聞き入れてお使いに行かせたはいいものの心配でいてもたってもいられない父親かねキミは。
・『まるで俺が心配してたみたいで恥ずかしい いやだ』見栄っ張りはまだまだ治りませんな。まぁそう簡単に治るものでもないでしょうけども。では皆さんご唱和ください‥‥現にガッツリ心配しとるやんけ!
・結局耐えきれず出動するあたりは変化したと言えるのかも‥‥。そしてジャケットのボタンを留め忘れる程度には動揺してしまうのは相変わらず。微笑ましいのでそのくらい迂闊でいいのかも知れない。
・そんな青年の葛藤を生暖かい目で見守るそうさわ応援隊の面々に混ざりたい。なんなら応援隊で飲み会やって感想戦をですね‥‥。


 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。

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ここだけの話 ここだけ落書き14 感想

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威嚇の話
・『たいくつなさわちゃんがあらわれた  ▼』高笑いが可愛い。
・まぁ、連想するのはアリクイですよね。ミナミコアリクイが一部でスク水アリクイと呼ばれているので最初見た時ちょっとそっちの姿で想像してしまいました。
・「おねーさんかわいいね 今ヒマ?俺とお茶しない?」「やったあ!!」「お茶する!!」辞書に載せられるレベルの二つ返事。
・「流石にチョロすぎて心配になるレベル」君が守護るんだよそのチョロい存在を。

体操服の話
・全般眼福以外に言葉がありません。ありがたやありがたや
・いつもどおり巻き添え食っている青年の安定感。
・くいこみを直す姿は国宝級。
・Vサインと散る汗がこれぞ青春という感じでこれまた眼福。

スク水の話
・アリクイネタと私の中だけで繋がってしまって初見時大爆笑しました。
・「着たよ!!着たけど!!」「タオルは絶対脱がないからね!!」「全然いい全然いいそのままで」「むしろタオルから覗く膝がエロくてサイコー」「無敵じゃん」コスプレに関しては揶揄抜きで無敵だなぁと思うことがしばしばあります。お前そんなところからも栄養摂取できるの?となったのは一度や二度ではありません。
・そしてこのお着替えタオルをまとったさわちゃん先輩から漂う幼女臭たるや。アラサー?ご冗談をって言いたくなりますね。
・青年のこの拍手姿から漂う謎のフィクサー感。
・「これは繰り返し強調していきたいことなんだけど」「俺は別にコスプレに露出を求めてないわけ」「見えないからこそ見えてくるものもある」「そういうことです」はい、ここで『語り』が入りました。こうなってしまうともうダメです。
・言葉巧みに説得されてぬぎぬぎし始めてしまうさわちゃん先輩を救うことはできるのか。

続・恋文の話
・「そうたくん見て!!」「そうたくんからおたより来た!!」ちゃんとお返事かけて偉い。
・「完了です!!」「ふぅ!!」の爽やかなやり切った感。やっぱりゆかいな生き物図鑑に掲載したい。出来れば巻頭カラー部分に。
・「ちなみにおたよりは未開封です 開けたらうれしいが逃げていきそうなので‥‥」シュレディンガーのラブレター。まぁ、開ける直前のワクワクを永久に楽しみたいというお気持ちはお察ししますが。
・「せめて読んでよ」これに尽きますね。
・スマホどころか携帯も縁遠い時代に高校生をやっていたもんで私もかつて送ったことがありますが、これやられたらたまらなかったでしょうなぁ。
・「よーし上等だ こうなったら耳元で音読の刑に処す」「ふたりでいっぱい恥ずかしいコトしようね」これは青年が正しい。珍しく。恥死にしそうなさわちゃん先輩からしか得られない栄養をたっぷりと摂取したまえ。

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ここだけの話 第111話 谷間の話 感想

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・タイトルを見て真っ先に「ああ、チチの日だけに」と最低の感想を抱いてしまったことをお詫び申し上げます。
・「前から思ってたんだけどさあ‥‥」「さわさんもうちょっと首元詰まった服着てくれない‥‥?」「身長差のせいでどうしても胸元覗き込む角度になるたびに」「見えそうになってるんですよ その‥‥」「谷間が‥‥」ついに言ったか青年。吸引力抜群の谷間なのでいつ言うかいつ言うかと思っておりましたがついに。
・「さわさんがほかの誰かにそういう目で見られたら俺としてもいやなので」「もうちょっと警戒してほしいというか‥‥」「いやもちろんそういう目で見るやつが一番悪いよ?」「悪いんだけど‥‥!!」それはそれとして戸締まりはしっかりしていただきたい。
・「‥‥そうたくんのわからずやめ」この『め』がさわちゃん先輩ですよねぇ。
・「私だって胸が大きいと着るものによっては太って見えるって聞いたからなに着たらいいかずっと気にしてるのに」そういうお話はしばしば耳にしますね。あと、胸元開いていると夏場は比べ物にならないくらい涼しいのだとかも。
・「何度も言ってんじゃん さわさん別に太ってないよ?」「太ってるのと太って見えるのはまた別なの〜」物心ついた時から太ってた人間には察することしかできませんが、冤罪を着せられたような気分なんでしょうか。
・「ちょっとやめて うそでももっちりとか言わないで」抱き心地もっちりしてるんだろうなぁとは常々思っておりましたが。やはりか‥‥。
・自分にとっては褒め言葉でも相手にとってはそうでないこともあるのだよ青年。さわちゃん先輩の目が大変なことになっておられるぞ。
・一方で「それにこれはそうたくんのせいでもあるんだから」からの「また育てちゃった‥‥?」はあんまり責められないなぁ。私でも同じ流れになってしまうと思いますので。
・無言の怒りブンブン拳可愛い。でも実際着実に育っているんでしょうねぇ。
・「私がこの先もそうたくんのそばにいるからには」「だらしない私や情けない私でいるわけにはいかないの」「私のせいでそうたくんの評価を落としたくないし」好きな人のためにというのは向上心の由来としては一番強固ですよね。
・多分内心青年は涙が出るほど嬉しいんでしょうけども。でもやっぱり「俺のために無理しないで。やりたくないことまでしないで」って思ってそうな。
・「そうたくんと一緒にいると私」「どんどんいろんなことを気にしがちになっていっちゃう」「私が気にしすぎるのもかえって負担になるってわかってるのにやめられないんだ」「おかしいよね」恋をすると人はおかしくなるもんです。結婚して18年経ってもまだそんな感じのやつもいるんですから。
・「俺って人からどう見られるのかってことに」「実はめちゃくちゃ鈍いみたいだし」「それでその結果どう評価されるかまで気が回ってないせいで」「さわさんにしわ寄せがいったりして」「さわさんは間違っても俺のアクセサリーじゃないし」「それで俺の評価が左右されるなんてさすがに考えすぎだよって笑ってあげたいけど」「それはお前が考えてなさすぎだからだよって言われたらもう俺に返せる言葉はないです」2人にとってどうかということと、外から見てどうかということはイコールにならないですからねぇ。ずっと一緒にいる、家族になるということの一側面ですね。
・「そういうのはふたりで考えさせてよ」「せっかくふたりでいるんだしさ」「‥‥ん」重荷は半分に、笑いは倍に。
・違う意味で原因を作りまくっている青年。そしておたんこなすかわいい。久々に目にしましたが、すっごく言いそう。
・「これはなんか悪いこと考えてる時の顔」正解。大正解。
・「ぱんちだ ふらちものめ」がかわいすぎてどうにかなりそうです。あと、一瞬だけぱんちらに空目したこともここに白状しておきます。
・まぁ、こういうのも大願成就すればこそ味わえる勝利の果実なのでしっかり味わっていただきたいものです。本当に、こういうやりとりこそ美味な果実だと私は思うのです。あんまり共感は得られませんけども。
・「そりゃそうですよ」「この谷間を覗いていいのは俺だけなので」「別にそうたくんにも許してませんけど」「えっ‥‥?」えっ?


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ここだけの話 ここだけ落書き13 感想

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おまとめの話
・「はい これ バレンタインのお返しに」そうか、あの時から1年経ったのか。
・「お誕生日とまとめちゃってよかったのに‥‥」「そうは言っても」「誕生日は生まれてきてくれてありがとうだし」「ホワイトデーは俺のこと好きでいてくれてありがとうじゃん」目的も意味も違うものを一緒にはできないんですよね、ええ。わかります。うちの嫁さんもクリスマスと日が近いので余計に意識して分けてました。今はもう流石にクリスマスにプレゼント交換とかする歳ではないのでしてませんが。
・「毎回なにかを買い与えるくらいしか能がないことに対する皮肉なら甘んじて‥‥」「ち ちがうよ!?」青年自分のこと本気でそう思ってる節があるんですよねぇ。拗ねて見せるポーズはありつつも、割と本音っぽい気がしますね。
・「じゃああとさわさんが俺に言うべきことは?」「‥‥花瓶どうしよ?」「じゃなくて」「ありがと だいすき」この後ふたりで花瓶買いにいくんでしょうかねぇ。お気に入りの一品が見つかるといいですね。


ぱさぱさの話
・お菓子を手に持って満面の笑みされると小動物というか幼女みが深いというか。
・さわちゃん先輩のダメドヤ顔大好きです。
・セーラー服ポニテでゴーフル頬張るアラサー女子からしか摂取できない栄養素をありがとうございます。コマアニメで無限再生したい。


恋文の話
・ラブレター!本当に色々仕掛けてくるよねぇさわちゃん先輩。
・ちなみに出したことはありますがもらったことはありません。
・「あけてあけてはやくはやく」恥ずかしいから後でこっそり読んでね、とかじゃないのですな。
・「上手に作れたから」「そうたくんにプレゼント」栞!押し花の栞!こんなの意識してない相手からもらっても好きになっちゃうやつじゃないですか!
・「お返事期待してるね」「ハードルたっか‥‥」ちょっと考えたくらいじゃ思いつかない程度にはハードル高いですね。まぁ、悩むのもお返しのうちなので。


おなかの話
・「ちょっと静かにして おなかの音きいてるんだから」「あっ すみません????」暴君モードだ。なんか久しぶり。
・心臓の音聴くの好き、とかはわかりますけどおなかの音かあ。
・「俺のおなかなんかいってる?」「こぷこぷいってる」食後かな?
・追い詰められて追い込まれてそのまま上で寝に入られる青年の明日はどっちだ。
・多分お礼だかお返しだかでなんらかのコスプレしてもらうんでしょうけど。とりあえず今はそのご褒美に思いを馳せて耐えろ青年。なお、左記部分を「馳せてたエロ青年」と愉快に誤変換したのでご報告しておきます。意図的ではないです。


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