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ふさ千明のおたネタ日記

漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。

ここだけの話 瀬川直生が知らないほうがいい10のこと

感想が追いつきましたので以後しばらくネタ企画をお楽しみください。
 まずトップバッターとして。これを書いている時点で公開済みの92話を振り返り、各場面の中からシスコン大魔王ことヒロインの兄瀬川直生が知らないほうがいいな、これはと思った10の場面を抜粋していきます。
 題して「瀬川直生が知らないほうがいい10のこと」

・東京で苦労しているであろう妹を励ますべく送った自作のワインが現彼氏(当時はただの後輩)との橋渡しの一翼を担ってしまったこと(第1話)
(選出理由:「僕はそんなことのために送ったんじゃないんだぞ!」「でも俺、一口どころか一滴たりとも飲んでませんけど」「飲んだかどうかの問題じゃない!」となりそうなので)
・彼氏になる遥か前から結婚式ごっこもどきをやってウエディングドレス姿を見た男がいること(第2話)
(選出理由:「僕だってまだ見ていないんだよ?僕が先に見るのがスジってもんじゃないのかい?」とか言いそうなので。なんだったら実際の結婚式でも散々駄々をこねそうな‥‥)
・風邪を引いて寝込んでいた時青年が看病していたこと(第12話)
(選出理由:「なんで呼んでくれなかったんだ!」「別に俺もさわさんに呼ばれていったわけじゃ」「じゃあなおさらだよ!真っ先に兄である僕に連絡してくれればよかったのに!」などと言いだしそうなので)
・妹が男と同じお風呂に入っていたこと(第13話)
(選出理由:「僕だってもう何十年も一緒には入ってないのに!」「一緒に銭湯に行っただけじゃないですか。人聞きの悪い」などとという悶着が予想されるため。なお第82話)
・妹が青年の選んだ水着を購入し、二人っきりで出かけたこと(第33~35話)
(選出理由:「僕の意見だって訊いてくれても良かったんじゃないのかい!?というか二人っきりで海へ行くなんて!」「参考までに、直生さんだったらどんな水着にしたんですか?」「ウェットスーツ」などという事態になりかねないため)
・妹が手編みのマフラーを贈っていたこと(第38~40話)
(選出理由:泣きながら「まずお兄さんから先にどうぞと譲って然るべきじゃないのかね」と駄々をこねそうなので。「それは俺に言われましても」)
・妹が看護服のコスプレを披露したこと(第43話)
(選出理由:「画像はあるんだろうな!送ってもらうぞ!」となるのは確実なので)
・妹が彼氏と同じ部屋でお着替えしたこと(第66話)
(選出理由:理由不要!)
・妹が選んで送ってくれたはずの贈り物に彼氏の意見が入っていたこと(第75話)
(選出理由:「さわが!さわが選んでくれたと思ったのに!」などと泣きわめきそうなので。「いや、最終的には本人が‥‥」「不純物が混ざった!」「なおくん?」)
・最愛の妹が彼氏のために高校時代実際に着用していたセーラー服を実家から取り寄せていたこと(第87話)
(選出理由:「犯罪だろ犯罪!」「いや、犯罪ではないと思いますが、心の底から申し訳ないとは思っています」「申し訳ないと思っているなら!あるだろ!」「何がですか?」「画像の2,3枚確保してるんだろう?じゃあ‥‥」「なおくん?」とグダグダになること間違い無いので)

 以上10件を挙げさせていただきましたが多分言い出したらキリがないというか全部当てはまりそうな勢いです。ここから更に知らない方がいいことが増えていくものと思いますが、まぁ、可愛い妹を持ってしまった身ゆえの不幸と言いますかなんと言いますか。同じ長男としては直生くんの人生に幸多かれと願わずにはいられません。
 なお、妹の中では自分がどうやら厄介な存在になっていることや妹が彼氏でもない男の背中で3年以上おんぶされていたことについては既に知っているため除外しております。

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ここだけの話 第80話 最低な話 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。

・怯えたような表情する青年。その理由が「今から私の処女もらって?」という発言だとしたらとてもとても悲しい話。
・「酔ってるときにそんなこと言ったら」「あとで後悔しますよ」「だいたいそんな急に言われてもゴムとか持ってないし」このとき彼が冷静であれば。「だって今からしたら先輩覚えてないでしょ?やですよ俺 せっかくの初めてを覚えてもらえないなんて」と至極真っ当な理由で回避することは十分可能なはずでした。それを言わずゴムに逃げたのは彼らしからぬことですな。言い出してくることを予期してなかったという何より雄弁な証拠だと思います。
・「‥‥やっぱりこんな年まで守っちゃった処女なんて重いかあ」むしろこれを言わせた方が不甲斐ないし罪が重い。愛する人に愛してもらえない理由を自分の中に見ちゃう辛さを思うとジクジクとした痛みを覚えます。
・「慎重にって」「私それなりに待ったよ」「はしたないかなって思ったけど誘ってもみた」「でもなんの意味もなかったじゃん」「そうたくんずっと私の負担を言い訳にして」「時間を稼ごうとしてるみたい」全部バレてたんだな。青年の逃避。まぁ、一番近くにいるんだからそりゃわかるよね。
・「私が初めてじゃなかったらこんなに悩まないで済んだっていうなら」「処女なんてどっかで捨ててきたらよかっ‥‥」「冗談でも言っていいことじゃないだろ!」言わせたのは誰だい青年。ここまで言わせてしまったのは、一体誰だ。
・「好きな人の初めてなんてそりゃ欲しいよ」「めいっぱい甘やかしてとことんまで気持ち良くさせて俺しか知らない体にしてやりたい」そんなパーフェクトゲームを夢想してたらそりゃ手なんか出せないよ。君に求められているのは完全試合を達成することじゃない。どんな結果になろうともマウンドに上がって対戦相手と真っ正面から向き合って勝負することだ。
・「‥‥ほらそうやって先送りして」「私の気持ちはどうなるの‥‥?」見えないところ、描写されていない場面でもきっとこの手のやり取りが延々繰り返されてきたんでしょうね。
・「‥‥‥‥‥わかりましたいいですよ」「なにを焦ってるのか知らないけど」「そんなに抱かれたいなら好きなだけ抱いてあげます」「その代わり痛くても怖くてもやめませんから」「いいですよね?どうせ捨てるはずの処女なんだし」「じゃあゴム買ってくるんで」「いやなら逃げるか鍵かけるかしといてください」一見、捨て台詞。でも実際は心の悲鳴。
・自制の効く理性ある大人はこんな捨て台詞吐かないって自分でわかってんのがなぁ。
・ゴムを持ちつつ何もなければいいとか、ただ俺が先輩に拒絶してほしいだけとか。彼は彼で鬱屈した悩みを抱えていたことがわかります。わかりますが、まぁ、許されるなら馬鹿野郎って言ってやりたいですね。
・好きな相手を神格化してしまうというのは私にも身に覚えのあることですので、まぁあんまり口幅ったいことを言う資格もないんですが。まぁ、その苦い経験から言わせてもらうとすれば。崇拝と愛情とは似て非なるものなので。崇拝がしたいなら彼氏彼女になるべきではない、ということですかね。
・どうしてこうなっちゃったかって、そりゃ君が告白なんかしたからだよ。おままごとじゃないんだ。生身の人間なんだ。男女が出会って恋に落ちればどうなるかなんて、神代の時代から変わらない営みでそれこそ古事記にも書いてある。そして君は経験者だ。知らぬわけがない。
・戻ってみれば素裸で。不退転の覚悟を示していて。それはもうこれ以上言いくるめられないための姿で。でも照れ隠しであれこれしゃべっちゃうところがやっぱり乙女で可愛いです。
・重力に負けない立派なクーパー靭帯が支える豊かに実ったお胸。
・首筋から鎖骨にかけてのエリアを舐めてんのがやっぱり複数経験者なんだなって思ってみたり。
・「ごめん」「乱暴にしたいわけじゃない」‥‥見ていた印象としては言うほど乱暴でもなかったような。でも致す前に腕時計は外そうな。思わぬ所に当たって傷つけることがあるから。
・震えるのも、乱暴だったからなのか初めてだったからなのか。すみません私には差が読み取れませんでしたが。まぁ、優しくするなら甘い言葉を囁きながらもっとゆっくりと時間をかけるべきだったと言うならそうでしょうな。でも冷静でいようとすればするほど今度は奮うべき部分が奮わなくもなるものでねぇ‥‥。
・「ぶち壊しにするのはこんなにも簡単なんだな‥‥」そうだよ。築くのにはとても時間がかかるけど、壊すのはあっという間だったりするんだ。
・この表情、だからいやだったのにって言いたげにも見えてしまう。
・「もういいよ」「もういいから」「ね」優しいなぁ。優しくて、そして篠崎聡太という愛する彼氏への情の深さを感じます。
・「無理言ってごめんね」「‥‥ううん」「あの‥‥さ」「どの面下げてって話なんだけど」「まだ俺とこういうことするのいやじゃないって思ってくれるなら」「次はもっと丁寧にいっぱい気持ちいいことしたい」「もし許してくれるならやり直すチャンスを俺にください」過去いち必死で、そしてとてもいい顔つきだ。許しを得るために、許しを得て先へ進むために。自分のために愛する人のために。よく言ったと思います。一歩間違えば破局していてもおかしくなかったですからね。
・「やっとちゃんと言ってくれたね」待っていた言葉。欲しかった言葉。これを聞くためにどれだけの苦悩と尽力があったのか窺い知ることもできませんが。おめでとうと言いたいですね。
・「今度こそ約束だよ」ここの表情の対比が切なくて。青年ちっとも嬉しそうじゃないのが、その理由が痛いほどにわかってしまうから。
・2人に幸あれ。幸多かれ。

 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。


 というわけで。全話感想、リアルタイムのほうに追いつきましたので81話以降の感想につきましては更新済みのものをお読みください。81話の感想はこちらからどうぞ。
 翌日以降につきましては企画物をいくつかアップいたしまして。その後は‥‥すみません未定です。

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ここだけの話 第79話 我慢の話 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。


・さわちゃん先輩のご帰還。無事のお戻り、なによりです。
・「おかえりなさい」「‥‥ただいま」出向前は先輩後輩、今は彼氏彼女。なのでこの挨拶ひとつとっても読んでいてしみじみと思うところが。
・「あーあ」「この仕事の間にさわちゃんモノにしたかったんだけどな」「こんな甲斐性なしのどこがいいんだか」「言ってろ」どこがいいかわからないからさわちゃん先輩をモノにできなかったんだよ君は。青年に「誰かを手に入れるのに必死になったことなんてありませんみたいな顔しやがって」みたいなことを言っていた割にはこの人もここまで顔と強引さで落としてきたんだろうなという印象です。
・「でさあ」「お前ちゃんとあの子のこと満足させてんの?」「含みのある言い方やめてもらえます?」「含んでねーよそのまんまだよ」もうちょっとこう、和やかになりませんか。まぁなりませんわな。
・「昼間からする話か!!」古くからの知己でもなんでもない、よその会社の人間とする話でもないですな。
・「第一まだ先輩とはそんな関係じゃ」別に言わなくていいのになぁ。お人好しそうたくん。
・青年が長年培ってきた想いというものがわからんだろうから絶句するのも不思議はないけども。不能扱いはやめなさい。
・「付き合って早々にヤるのも体目的みたいでまあどうかとは思うけど」意外な発言だな。それをどうかと思うんだ。かつては堂々と体目当てです、みたいな発言してたのに。
・「大事に大事に焦らしすぎるのもどうなんだって話」それは正しい。青年はお前が言うなって言いたいだろうけど。
・「お前が理性とか自制心だと思ってるもんって」「ただの自己保身じゃねーの」そういう関係になるのが怖いのはまぁ確かでしょうね。前も書きましたけどいずれいずれと言う割に具体的なロードマップを持ってないので。
・「せいぜい俺に取られてから立派な吠え面かいてくれや」負けドッグが遠吠えた。
・久々に飲み屋で一緒の2人を見た気がする。
・「そうたくんの酔ったとこ一度でいいから見てみたかったなぁ」「乗り物酔いでよければ‥‥」それは遊園地の回で見せた気がする。
・「わかってて言ってるでしょ!」そろそろ逃げの篠崎ってあだ名がつきそうですな。
・「俺を酔わせてどうするんスか」「さては取って食われちゃうとか‥‥」「‥‥それもいいかも」ああ、もうかなり重症だ。こんな顔でこんなこと言わせてしまって。
・「そうたくんをべろんべろんに酔わせてね」「ほんとのきもちを聞き出すの」ここのおててが大層えっちでございます。
・隠してないか我慢してないかって言われて答えずに話をはぐらかすの、悪い意味で経験値の高さを見せつけてますね。
・自分のためにあれこれしてくれるのを「我慢させてないか」って言っちゃうのもなぁ‥‥。そこは素直に俺のためにありがとうでいいんじゃないかなぁと思ってしまうわけですが。素直に感謝できない理由も見えてきているのでなんとも。
・まぁ要は俺が自制できなくなるようなことしないでっていうのの裏返しですよね、これ。
・「わざわざ俺の好みに寄せようとしなくったって」「俺は先輩がありのままでいてくれるだけでいーっぱい好きですよ」「これが俺のほんとの気持ち」好きという言葉で本心を誤魔化すとね、そのうちその言葉自体が嘘にしか聞こえなくなってしまうからやめときな。
・「まだなんか不安?」「‥‥ううん」「それがほんとならそれでいいの」いやこれ絶対納得いってないですよ。
・「やっぱり私の勘違いだったのかな‥‥」「寝ちゃった‥‥」「‥‥勘違いじゃないよ」本心聞き出すなら酔ったふりして寝るという手があった!でもこれガチ寝なんだろうなぁ。
・惚れ抜いた相手と致す、しかも相手が初めてとなればかかるプレッシャーも大きくなります。自分は経験があるとなれば上手くやらなきゃ、俺のこともっと好きになってもらえるようにしなきゃって思えば思うほどに逃げ出したくなる気持ちは当然湧いて出るでしょう。しかしいつまでもそうしているわけにもいかないのです。
・折衷案としては「俺の誕生日に最高のプレゼントもらえますか?」みたいなきっちり期限の決まった約束することなんですけども。それでも2ヶ月‥‥。貴重な一夏を棒に振るという。ううむ。
・『慎重に進まないと』進む気があるようには見えないからさわちゃん先輩焦ってるんだよ青年。
・いつものおんぶ、いつものさわちゃんち。しかし、いつもと違うお願い。
・「今から私の処女もらって?」こう言われて困った表情する時点で失格彼氏。



 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。

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ここだけの話 第78話 夜明け前の話 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。


・前回の続きっぽいですね。これ、最後までした?してない?
・下世話で大変申し訳ありませんが、非常に重要なことなので。だってああまで必死になって誘いをかけて空振りだったらあまりにも気の毒じゃないですか。
・かわいい寝顔。酔ってつぶれたお世話で何度も見たはずなのに、今こうして見つめるときっと全く別物に映るんでしょうな。
・攻守交代。さわちゃん先輩のターン。ああ、そうか。青年の寝顔見る機会はあんまりなかったから新鮮なんですな。なるほどなるほど。
・「す」「き」ほんとに不意打ち名人だあ。
・「起きてんじゃん!」分かるもんなんですな。流石彼女。
・「べたべた顔触るからですよ」嘘が上手い青年。
・「はは」「得した」その分はちゃんと還元しなさいよ。
・「そうたくんも好きって言ってくれていいよ」「はいはい好き好き」「もうちょっとまじめにやって!」また逃げてるなぁ青年。真面目にやってムードが形成されると困るんだな?
・ってことは今晩も未遂なのかな。流石にちょっとなぁ。
・胸に抱かれて二度寝モード。自分が寝られるかの心配よりも、抱きしめてくれている彼女の心配をしたほうがいいぞ。きっと、言わないけど秘めた想いがあるはずだから。


 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。

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ここだけの話 第77話 サービスの話 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。

・「そーうたくん!」「あーそーぼ!」「元気だなぁ‥‥」なんで既にグッタリしているのか青年。
・「こないだ約束破っちゃったから」「今日ははりきって遊ぶのさ!」小動物みに溢れていますね。
・彼氏に買ってもらったお洋服でデート。幸せを体現してますなぁ。そして自分で選んでおいて文句をつける青年。お前さぁ‥‥。
・「それに今日は」「もっと見せちゃうとこ行くんだから」ふとももありがとうございます!内容がちっとも頭に入らず、さして長くもないこの部分の文字起こし2度も失敗しましたことを自白いたします。
・お胸ほどむちっとしてないんですな、おみ足は。ふむふむ。
・水着回でしたか!そしてふとももの後遺症で見過ぎ回と誤字ってしまう私。
・しかし。『水着は履修済み』って。青年冷静でいようとしているんだろうけど、そんな「一度見た技は通用しない!」みたいなことがあるのかねぇ。
・そして打ち砕かれる心の準備。白ビキニとはこれまた随分と大胆な‥‥。そうかそうか。これ、黒ビキニの時と同じ参謀の差し金ですなきっと。
・「サービス?みたいな?」照れながら言うと破壊力倍増。
・『サービス料とられてもいい‥‥』その志を忘れぬようにな青年や。
・「流されないように」「ちゃんと捕まえてて?」それは普段もだからな青年。
・そしておっきくてやわらかいものが腕に。そらスキも生まれようというもので。
・水着の時にそういうことされると青年の青年が暴れん坊になってしまって困った事になるのでは?と取り越し苦労してみたり。
・ウォータースライダーかぁ。確かに三半規管よわよわの民には辛そうですね。
・ふりふり。豊かなお胸にばかり注目が行きがちですが、こちらも前々からなかなかいいものをお持ちなのではと思っていたところです。角度的にもなかなかに凶悪な刺激を青年に。そら唾も飲もうというものです。
・『そんなん着るタイプだっけ?』という疑問は覚悟完了の表明だと受け取れないかなぁ。
・「そうたくんたすけて〜」こういう場所で彼女連れなら目線を切ってはいけないよ青年。
・「ひもとれちゃった〜」なんでそんな素敵な笑顔なんですか。そら青年もむらっときます。
・公衆の面前だろうと生理現象は止まるものではなく。
・下心を叩き割って休憩へ。いつまで我慢するのかねぇ。
・「‥‥そうたくんのえっち」「自意識過剰」むっとしてらっしゃるのを見るとこの返しでよかったような、でもなんか引っかかるなぁというもやもやがあったりします。
・ご帰宅。どっちの家かなと思いましたが、どうやら青年のおうちっぽいですな。
・「先輩の元気は無尽蔵なんですか?」寝落ちしてないのすごいなって思っちゃう。
・「でも出かけるばっかじゃなくて」「うちでだらだら過ごす休みもそれはそれでよくないですか」「‥‥それって」「泊まっていってもいいよって言ってる?」ホントに今日は大攻勢かけてますね。乾坤一擲、勝負に出ていると感じますが青年には伝わってないっぽいのがなぁ。
・「あ〜あ」「こういうときのためにあえてえっちな下着用意して」「そうたくんちに置いとけばよかったな〜」「ぴらぴらですけすけのやつ」そういうのは置いとくよりも隠し持ってていざという時に着替えるのがいいみたいですよ。
・「意味がわからん」いやわかるやろ。彼女いたことあるんだし。そこまで朴念仁だったか?
・「なんてね冗談だよ」「だって」「そうたくんあんまりそういうの好きじゃないんでしょ?」ああ、これ今日の大攻勢が空振りに終わったからか。
・「えっ そんなこと思ってたの!?」「俺今日一日めちゃくちゃ自制心試されてたのに?」確かに試されてたんだろうけども、それは琴線に触れるポイントを探られてたんであって我慢させてニヤニヤしようって類のものではなかったと思うが。
・「‥‥じゃあ」「サービスよろこんでくれた?」「うんうん」こういうのは訊かれる前に伝えなきゃ。
・「えっちな下着も見たい?」「見たくない‥‥とは言わないけど」「そういうのはこう‥‥」「もうちょっともったいぶってほしいというか」「ここぞというときにキメ打ちしてほしいというか‥‥」それ、今じゃないの?青年や、君の考えるここぞがわからん。もしかして誕生日とかクリスマスとかそういうアニバーサリーまで取っておけと?
・「用意があれば泊まるんでしょ?」「取りに帰るんスか買いに行くんスか」「じゃあそうたくんの好きなの買って」「なんでも着てあげるから」こんなこと言ってもらえるなんて、前世でどんな功徳を積んだんだ青年。アレか。何年も酔っぱらいのお世話をし続けた成果が今出ているのか。
・「そんなこと言って知りませんからね」「俺がこーんな紐みたいなやつ選んでも」「そういうのが好きなんだ」「例えばの話だよ!!!」ここだけちょっといつものノリに戻っててちょっとホッとしたり。
・「でもいいんスか」「洋服とかならまだしも」「下着まで俺の好みってなるとなんか息苦しそう」「たんすのなか総とっかえするわけでもなしいいんじゃない?」勝負下着という言葉があるくらいですからむしろ下着こそ彼氏の好みに合わせたいと思うものだと思うんですけどね。まどかさんとはそういうのはなかったんでしょうかね。
・「それにね」「私がどんな些細なことでも好きなものもっともっと知りたいの」「せっかくだもん」「今よりひとつでもふたつでも」「そうたくんの好きが詰まった私でいたいから」はい、さわちゃん先輩の愛の告白でした。これは村が焼けるやつですよ。
・「‥‥今日の先輩サービスしすぎじゃない?」「そうかな」「そうだよ」もしかしてこのまま最後まで雪崩れ込むのかな?まぁ、その辺のことは次回を待ちたいと思います。


 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。

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ここだけの話 第76話 七夕の話 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。

・「ごめんねぇ‥‥」「謝ることないですよ」「七夕って別にカップルのお祭りじゃないですし」そうなんですよね。元ネタが元ネタだけになっててもおかしくないんですが。ちなみに台湾では「情人節」という名前で、男性が恋する女性に贈り物をする日になっております。
・「でもそうたくんと飲みに行くのたのしみにしてたのにな‥‥」『かわいいこという‥‥』かわいい生き物だからかわいいこというのは仕方ない。それに負け続ける人生を喜びたまえ。
・慌ただしい中でも連絡を取り合い、お互いを思い合うのは。まぁ、元からそんな部分があったとはいえ。彼氏彼女、実にいいものです。
・『俺ふつうにできてた?』通話後の反省会、毎回やってそう。
・『一年に一度どころか一日会えないくらいでこんな気持ちになってるとか』『我ながら情けなくて笑っちゃうけど』『重たいって思われたくないしなるべく知られないよう‥‥』それを情けないって思っちゃうのがまた‥‥。やっぱりクールで仏頂面な自分にまだ未練があるのかな。もう手遅れやぞ。
・「次のおやすみ絶対空けるから!」「そうたくんも絶対絶対絶対空けといてね!」「約束だからね!」かわいいけど、ちょっと切ない。そこがまたいいわけですが。会えない時間が愛を深めるとは言うものの。すれ違いはやはり切ないですね。
・『この気持ちが俺だけじゃないって』『自惚れてもいいのかな』疑う余地はないと思うよ。
・「今からでも迎えに行きたい」むしろそうしない理由がないでしょうに。行くべきですな。



 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。

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ここだけの話 第92話 白髪の話 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。


・20代半ばで白髪は青年ならずともちょっと焦るだろうなぁ。
・突発白髪の最大要因はストレスだそうなので。本当に直生くん由来だったらさわちゃん先輩に恨まれそうですな。
・探す姿と探されてる姿がちょっとノミ取りっぽくて微笑ましい。
・「ちがった」何よりですよ。見栄っ張りの青年は白髪染めを選択しそうですけど、あれ色々大変なんで。本人もですが周囲も。
・私はあんまり気にしない人間なんで白かろうがそうでなかろうがほったらかしなんですが。実父が30過ぎから75になる今でもずーっと染めてましてな。お金もかかるし毛染め剤があちこちに付いて落ちなくて実母とよく喧嘩になってました。
・「そうたくんのはじめての白髪は本人であるそうたくんよりも先に見つけるからね」「ええ‥‥なにそのこだわり」初めて聞くタイプのこだわり。
・「だって」「そうたくんには私のはじめてをあげたから」「私もなにかそうたくんのはじめてがほしいじゃん?」また可愛い生き物が可愛いこと言い出したぞ。
・なにか初めてのことがないか本人に訊く前に自分で考えて決めるところもとても可愛いですね。
・僭越なことに私も初めてをいただいたことがある人間なんですが、こんな可愛いこと言われなかったなぁ。なにしろ私は初めてじゃないって告げた時に先方は「ラッキー、上手にしてくれて、痛くなくてすみそう」って思ったそうですから。
・「‥‥なんだそんなこと?」嬉しそうに笑うなぁ。
・「そんなことって言った〜!」「ごめんごめん」また青年が甘える時だけのタメ語モードに。
・「俺はね」「確かに先輩より前に何人か付き合った人がいたし」「そういうことも済ませちゃったけど」ついに本人の口から複数の彼女がいた証言出ましたねぇ。何人って言った時に範囲は2〜9だと思いますけど実数やいかに。まどかさんが初カノだったかどうかも含めて色々気になりますが。今、人物雑感で青年について書いているので余計に。
・「こんなに誰かのこと必死で好きになったのも」「キスもハグもそれ以上もどんなにしてもし足りないって思うのだって」「ぜーんぶ先輩がはじめてだよ」生まれて初めて恋に狂っているのは間違い無いんでしょうけども。ぎゅうっとしながらちょっと甘ったれた言い方をするところとかは手練だな、慣れてるなって思っちゃいますね。
・「‥‥まあもらったものに比べたら全然大したことないんだけど」ここ、可愛い顔してんだよなあ青年。
・内心密かに自分があげられる初めてはなにかないかって考えてそうですね。
・「先輩が俺の白髪見つけたいならいくらでも見つけていいよ」さて、逆にさわちゃん先輩の白髪を見つけるのは青年なのかご自身なのか。
・「その代わり」「俺の最後の人でいてね」そりゃあ、ぷしゅぅとなるってこんなこと言われたら。今回は青年の優勢勝ち、でしょうかね。


  お前100までわしゃ99まで 共に白髪の生えるまで(俗謡)


 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。

 93話の感想はこちらからお読みいただけます。

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ここだけの話 第75話 体裁の話 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。


・おお、デート回。待望のデート回!
・お互いに気取りすぎてないところが、ここまでの来し方を感じさせて余計にグッときますな。もっと言うとあの夜の後と思うと、今日この後の流れを意識してしまいますね。
・「あれ」「同じ箱ふたつ?お父さんと‥‥」「お兄ちゃんにも贈るの」「お兄ちゃん誕生日が近いっていうのもあるけど」「贈らないと泣くから」「比喩じゃなく」これはシスコン大魔王の名に恥じぬ恥ずかしさ(ややこしい)。
・一人っ子の青年には想像つかない世界。まぁ、我が家も私と弟しか居なかった上にで仲も悪かったので全く想像出来ませんが。
・「これでよし」「ついてきてくれてありがとね」「いえ 俺も俺で父の日のプレゼントを見繕いたかったので」言い訳が上手だな青年。
・「まだ時間あるし」「デートっぽいことでもしますか」さぁ、手練モードの始まりか!?
・「お似合いです〜〜!」社交辞令に聞こえないくらいよくお似合い。
・「どっちもよすぎて決められないので‥‥」「両方買います」積年の想いが今晴らされようとしている。あと、ここの青年の顔が辞書に載せたいくらいの彼氏ヅラ。
・「お金のこと気になるならこれ着てまたいっしょに出かけてください」「ね?」うむ完璧。年下彼氏の特権で甘えてみせるところも含めてほぼほぼ満点でしょう。
・「荷物貸して」からのお手手お預かり、そして庇う動き。平素の中学生男子は何処へやら。やはり恋愛は場数かと思わずにはいられませんね。
・さわちゃん先輩照れてる?困ってる?
・「ケーキにしよっかなパフェもいいけど」「どうぞゆっくり考えて」「そうたくんは?」「俺はブラックがあればいいです」「むぅ」この、絶妙な返答。100点満点ではないところが実にいい。最高です。何がいいって、決して理想の彼氏を演じて振る舞っているわけではないというのがガッツリ伝わってきてとても良いのです。
・あと「ハッ!」の表情可愛すぎません?
・「今度は私が払うからね!絶対払っちゃダメだからね!」「はいはい」絶対的な経験値の差が態度に現れておりますな。
・「ん!おいしー!」この顔見たら払いたくもなるというものです。
・喜びを分かち合いたいさわちゃん先輩と、それを拒む青年と。噛み合わないのもまた味のうちですが。
・「そうたくんの照れる基準がわからないな〜」「なんか‥‥」「子供っぽいじゃないですか」いつまでもいつまでも見栄っ張り。それが彼の個性なので否定する気はないですが。
・難しい問題なんですよね。100%相手の希望に沿うのが正解ではなく。かといって我を通せば良いというものでもなく。こればっかりは日々寄り添う中ですれ違いとわだかまりを踏み越えてさじ加減を身につけていくしかないですな。
・なので、今回のは良い機会でしたね。青年が、今までの自身の言動がさわちゃん先輩にどう響いていたのかを知れて。
・「ごめんね」「そうだよね恥ずかしいよね」「私ばっかりはしゃぎすぎちゃった」青年と一緒の時間を過ごす中で自身の幼さを思い知ることがあって。それがあの「お付き合いはできません」につながったのかなと思うと。青年が意を決してええかっこしいな自分をかなぐり捨てたのもまた無理からぬ事。
・「あ」「あ」「ん」ブラックがマッ缶(ジョージマックスコーヒー)になるくらい甘いやりとり。いつかこうなると期待し続けていた幸せなシーン。ありがとうございます。
・青年のお願い返しは恋人つなぎ。甘えるのがまだ恥ずかしい青年と、甘えられて嬉しいさわちゃん先輩と。ご馳走様です。
・お酒も飲まずに寝落ちしちゃうのは、全身全霊で楽しんだ証拠でしょうね。もしかしたら気疲れもあったのかも知れませんけど。
・しかし、青年の保ちたい体裁とやらがこれから先もいろいろな場面で立ちはだかり、そしてさわちゃん先輩の喜怒哀楽に打ち砕かれていくのが楽しみなような、ちょっと怖いような。


 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。

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ここだけの話 第91話 続・襲来の話 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。


・釣り堀、なんで釣り堀?と思いましたけども「男ふたり向かい合って座るの気まずいし」「なんもしないで話だけするの手持ち無沙汰になるだろ」と言われると納得です。しかしそう考えるとやはりお酒って便利なツールなんですなぁ。
・「まずは前回あまりに大人げなかった」「‥‥申し訳ない」謝罪と感謝は人生の二大要素。
・「岡崎くん」「篠崎です」わはははは。○崎シリーズ、それがあったか!という思いです。個人的には岡崎と聞くと故・岡崎律子さんが思い出されます。
・「君はお酒飲めないのにさわの相手してるんだって?」ええ、3年ほどは手も出さずに粛々と。
・「さわは貧乏くじじゃないだろ 大当たりといえ」「言葉の綾です 最後まで聞いてください」大当たりになるまでが大変だったんです。大当たりにしたのも青年だったんです。
・どうしようもなく好きになって、それを自覚してからが大変だったなぁ青年。恋に狂った君の姿、応援せずにはいられなかったよ。
・「君さては要領がいいって言われるな?」「まあ‥‥それなりに‥‥」飲み込みが早いと教える側が楽しくなっちゃうので周りが教えたがりになるタイプ。それも面倒で仏頂面になっちゃったかな?
・「でもさわさんの前だと全然だめなんです」「お付き合いを始めるまでも始めてからも」「俺はさわさんに情けないとこばっかり見せてて」「なのにさわさんはこんな俺がいいって言ってくれるし」「なら俺はそんな人を手放さないようにがんばるだけだなって」「今はそう思っています」青年は欠点が多い人物ではありますけれども、惚れた相手に誠意をもって向き合うことができるという1点のみでも十分評価に値すると思っております。
・「‥‥ここ何年かでさわはどんどん綺麗になった」「その理由が君に会ってわかったよ」「ぜんぶ君のおかげだった」おお、美しい程の見事な敗北宣言。
・「だって君の隣にいるときのさわは」「家族の僕ですら見たことないくらい幸せそうな顔をしてるから」そういう相手に出会えて、そしてその隣を確保出来て。それは本来喜ぶべきこと、祝うべきことなんですけどもね。ま、人と人なんでそう単純にはいかんもんです。
・「いつからかな」「さわの服の趣味が変わってきたんだろ」「言われてみれば‥‥」「出会ったころはもっとシンプルなカットソーとか着てたような」それはそれで素朴な良さがありましたけどね。
・しかし、この反応は話題合わせなのか本当に言われるまで気づかなかったのか。どうも後者っぽいなぁ。だとすると長い付き合いなのに今の今までそこに気づかなかった青年よ。ずーっと自分の片思いだと思い込んでて、なんだったら今でも「先に好きになったのは俺で俺ばっかり好きで、長く苦しい片思いの末にやっと振り向かせることができた」くらいに思ってるんでしょうな。読者はぜんぶ見てきてますのでね、そうではないとわかってますけども。軍師瞳子先輩の暗躍とか。
・逆に短い接触時間でも服の趣味の変化とその因果を察するのは直生くんなかなかだな。
・兄だったり父だったり。家族には「できないことがこの世にはたくさんある」んですよね。ええ。私もある方から負託を受けた身ですのでよくわかります。
・わかっててもいざとなると受け入れられないのは仕方のないことです。人間そんなに便利じゃないです。
・「なあ君が一匹釣るごとに」「あとで同じ数だけグーパンチしていいか」顔以外でお願いします。
・「あーあ」「やっぱりシスコンとか重いのかなあ」重い軽いで論ずるのがそもそも‥‥。兄弟姉妹に愛情もって接することにはなんら問題はないことです。大事なのは何のための愛情なのかを見誤らないことではないかと。
・率直な感想として。直生くんの中に妹が青年と一緒にいても幸せになれない、不幸になるばかりだという確証があるのであれば反対するのも愛情でしょう。しかしそうではないのに、今まで注いだ愛情が自分以外の存在によって代替されることが許せないということであれば、まぁ、馬に蹴られて然るべきかな、と。
・「小さいさわさんかわいかったですか」「愚問だな」ええ、これ愚問なんです。しかし、ふと思ったんですよ。訊くまでもないことをなぜ話題にしたのかな、と。
・「そういう僕もさ さすがに過干渉かもって思うこともあって」「さわが上京するのをきっかけに」「少し身を引こうと思ってたんだ」「でも」
・「こっちでもうまくやってるよ大丈夫だよ」「っていうさわの言葉を信じてしばらく会わずにいるあいだに」「さわは逃げるため忘れるためお酒を覚えちゃって」「僕がそのことをどれだけ後悔したか」身を切られるような思い、いやそれより辛い後悔をしたでしょう。しかし、それをさせずにずっと手元に置いておくほうが良かったかというと、それもまたちがうと思うのです。お酒に逃げなくてはならなかったことはとてもとても悲しいことかも知れませんが、籠から飛び立った鳥は自分で餌を取り生きのびる術を身につけなければいけないのです。もし悔いることがあるなら、独りで餌を取り生きていく訓練が足らなかったことかと。
・「それで僕はもう嫌われたっていいから」「なるべくさわから目を離さないようにしようと思ってたんだけど」無理やり連れ戻さなかっただけ偉いと思いますよ。
・「結局縁切るとか言われちゃってるし やっぱりさわは僕のこと‥‥」つらい二者択一をさせた自覚がないんだなぁ。
・「え?」「さわさんお兄さんのこと大好きですよ」「は???」「だって俺にお兄さんの話いろいろ聞かせてくれたし」バレンタインとかホワイトデーとかハロウィンとか父の日とか。季節の行事ではしばしば名前が挙がりましたな。出汁にしていた部分が無きにしも非ずですが。
・「俺はそのたびにこれまでのさわさんを独り占めしてきたお兄さんに嫉妬してました」だろうなぁ、とは思って読んでました。
・「俺はまださわさんと出会ってからの時間より」「出会う前の時間のほうが長くて」「その時間だけはどうやっても手に入らないから」「お兄さんのことうらやましいなって思います」過去は変えられないからね。でもまだって部分には確かな決意が見える。
・「だけど」「この先はそれを越えて余りある時間を」「さわさんと過ごしていきたい」「さわさんのことくださいとはまだ言いません」「でも今はあの人の一番近くに俺がいることを許してほしいです」いい顔してるよ。今までで一番いい顔してる。気負うでもなく装うでもなくごく自然に愛しさを言葉にして、その言葉の真なることを何よりも強く証明する顔だ。
・さわちゃん先輩が青年のどこに惚れたか。顔?声?優しいところ?と色々候補の想定はありましたが「背中」でした。安心できる背中は何にも代えがたいものです。もしかしたらその役割は実家にいたころお兄さんが独占してきたかも知れないな、などと考えたりもします。
・「ああ」「この人になら寄りかかってもいいのかもって」「思わせてくれたところが最初かな」良かったな青年。あの日々が今こうして生きているぞ。なにひとつ無駄じゃなかったぞ。
・「そうたくんはきっと」「私とはまたちがう意味で誰かに寄りかかるのが上手くない人なの」ホントによく見てるし、よく分かってる。青年がそうでもないので余計感服しますね。ええ。
・さわちゃん先輩は幼少期から寄りかかれるのが当たり前で探し方も寄りかかり方も分からなかったたから、青年は寄りかかる必要性を感じないまま要領よく過ごしてきたから。それぞれ理由は違いますが、違う2人のよく似たところ。
・「でもそんなひとが」「少しずつ寄りかかったり寄りかかられたりしてくれるのがうれしい」「たのしいこともつらいことも」「あのひととならわけあっていけるってそう思うから」「私この先もそうたくんと過ごしていきたい」ここを読むたびに、これまでの様々なシーンが浮かんできて手が止まります。ふたりで分かち合った時間の流れ、喜怒哀楽のすべてが宝物なんですねぇ。こういう地道に積み上げる展開が好きで好きでたまらなくて。だから心底この作品に出会えて読み続けてきて良かったなって。これからも長くこの物語を追い続けていきたいなって。読み返すたびにそんな思いが湧きあがります。
・「私をあのひとの一番近くにいさせてください」「ふたりして同じこと言うんだもんな」ああ、これは直生くんたまらないだろうなぁ。何をどうやっても対抗手段がないことを見せつけられたのだから。
・「お試し期間だ!」負けを悟ってなお悪あがきする直生くん。ま、洒落で済む範囲でな。
・「仮採用として一時的に君を許してやる」「さわを泣かせたり悲しませたりしたら」「一発アウトだからそのつもりで」「‥‥もちろんです」仮採用のまま結婚と出産までいきそう。
・「それと‥‥」「さわのかわいいとこ写真とか動画とか密輸してくれないか」「週七でいいから」「毎日じゃないですか」これが連絡先交換の口実だとしたら大したもんですが、たぶん違うんだろうなぁ。
・「ウィンの二重取りやめて」珈琲が鼻に入ってしまいました。使いたくなる日本語ですねウィンの二重取り。
・ぎゃんぎゃん言うなら釣り堀じゃなくてカラオケボックスとかにしろよ、と後ろのおっちゃん思ってそう。
・去り際の謝辞が実に爽やかで。直生くん、今からでも妹と同じくらい愛せる相手を探してみないかって思ってしまいますね。
・今回のお話はこれまで大切にしてきた人からこれから大切にしていく人への引継ぎ式だったと思います。我が身にも覚えのあることです。


 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。



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ここだけの話 第74話 門前払いの話 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。

・「そうたくんそうたくん」「はい読んで」「あ‥‥」「読むわけないでしょ‥‥」万難排して彼女になってくれたんだから愛してるよハニーくらい読んであげなさいよ。そういう甘ったるいセリフを要求されたことのない身としては、贅沢なことをしているとしか思えないのです。
・「じゃあ‥‥」「これは?」「なんなんスかそのへたくそなドアインザフェイスは」「だってそうたくんずっと私のこと先輩って呼ぶじゃん」一度だけ、エイプリルフールでさわって呼んでやっぱりいいやになってましたな。呼び方くらい相手のご希望に沿いたまえ。
・「そりゃ会社では先輩かもだけど」「おうちにいるときくらい名前で呼ぶとかさあ」苗字呼びから名前呼びに切り替えるのに大汗かいた身としては青年の気持ちもわかるんですけどね。でもまぁ、交渉事としてはここで譲っておいた方がいいぞと思うわけです。
・「そんなこと言って」「家族になってからも先輩って呼ぶつもりなの?」「家族‥‥?」おお、大胆発言。身悶えして七転八倒するくらい惚れぬいた相手なんだから添い遂げたほうがいいぞ青年。
・家族の一言で妄想モードに入りこんじゃうのな青年。普段からしてないとこうもすんなりは浮かんでこないと思うが。あと「俺の奥さん」っていう所有格を使った呼び方に主張とこだわりを感じました。
・「聞いてる?」聞いてるからこうなっちゃったんですよ困ったことに。でもほんと妄想癖なんとかしないと大きなトラブルになりかねんよ青年。
・「おうちにいるときくらい私のこと名前で呼ぶ練習して!」将来結婚式場の下見とかでうっかり先輩って呼んじゃって、その場ではニコニコしているものの出たとたんブンむくれるさわちゃん先輩を幻視しました。
・秘儀裾掴み。これが実に強烈で、青年もぽやんとしちゃってますな。私もされたい。
・悪いこと企む青年の背中で締め。この後のことは総集編5巻書き下ろしいじわるの話にて。買って読んだ人間からすると、この4ページのためだけに買っても十分お釣りが来ました。


 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。

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