コミック乱一月号 感想
・今回は島原遊郭からスタート。私は男ですし、3人廻しがどのくらいしんどいのかあんまり想像できませんが、表情を見るにつけかなりしんどそう。
・そして、場面変わって今度は大坂の植木屋さん。すいません。今回何でだか一瞬で察してしまいました。
・茨に関するやりとりは色々考えさせられますな。身を守るすべは何者にも必要です。
・侍でありながら講釈師を目指すとは。『浪速の武士』らしいと言ってしまっては語弊がありますでしょうか。
・秀吉の取扱に幕府が神経を尖らせていただろうというのは容易に想像できますが、まさか難波戦記を高座にかけただけで島流しになるとは…。
・天満の洗心洞と言えば元与力のあの人の私塾ですな。
・そこへ、謎の襲撃者が。刀差してるのに鎌みたいなの構えて襲撃してくるのは、刀に痕跡が残ると困るかなかな?
・橋上での襲撃から逃れるためには、川へ飛び込むしかない。ちなみに大坂は八百八橋と称される、橋の多い街でもあります。
・「男を脱がしても何も嬉しないけどなぁ……」ところがぎっちょん。「な…ないッ……!」でした。
・「ワシは言いたくないこと言わされるの嫌いやねん」「オマエにも何にも聞かへんから安心せい」ええ男や。
・『芦刈の丈二』の、哀しい過去は高野長英の娘を連想しました。
・「堂々としてたら男湯に入っても気づかれへんもんです」「確かに乳は小さいからな」どうしてもこういうことを言ってしまうのがナニワのノリでございます。
・そうかそうか。ぼちぼち決起する時期なのか大塩さん。困ったことに、大塩さんがどうしてもみなもと先生の絵で浮かんでしまうんですが。
・「でもそんな大事を?」「秘め事をお互いに持ったんや」「おあいこならぬしも安心やろ?」立派な心構え。
・「今まで一遍も……」「抱かれたいなんて思ったことあらしまへん」「でも今晩…」「今晩だけ」「安藤禮三郎の女房に……」こういうある種定番の展開が好きです。
・そして大塩の乱へ。あとは史実通りながらも、一晩の交わりは一粒種を残す。「あんた育てるためなら母ちゃんは刺も生やすで」この子がまた幕末に活躍したりする続編を読んでみたいもんです。
剣客商売
・笹野新五郎、また強烈な造形してるなぁ。
・思わず噴き出して叱られる三冬がかわいくていいですね。
・しかし鍛錬には真面目に取り組んでおり、その光景は笑いを誘うこともない。
・新五郎から殺気を感じ取れるあたりは、さすが三冬もひとかどの剣客。
・その新五郎を監視するアヤシい武士が2人。仇持ちだったのか…。
・新五郎の、もうひとつ鬱屈する事情。随分と複雑な境遇なんですな。それでそんな頭に…いや失敬。
・一方、夫婦で料亭にやってくる小兵衛先生。「駄々をこねるのじゃ」と言いつつ嬉しそうな小兵衛先生が微笑ましい。
・留守番をする新五郎に襲撃をかけようとする3人組。しかし、そこへ大治郎夫妻が帰ってきてしまう。そこで、帰途を襲うことに…。
・新五郎、仇は馴染みの女郎を殺した男か。自分の心を救ってくれた女のために動こうとする心は大いに理解できます。
・そこへ襲撃者の矢が。動じないところは鍛錬の成果か。
・乱戦中に矢を射ると味方を巻き込む危険があると思うんですが…。むしろ巻き込まれるかも知れない味方が要請してるのが凄まじい。
・小兵衛先生、助太刀に参上するのはかっこいいはずなんですが、持ってる折り詰めが若干緊張感をそいでしまってます。
・3名を倒し、顛末を知る。本来の仇については、またのお話に。
風雲児たち幕末編
・久々のカラーページは祝言のシーン。この嫁さんは放れ駒を繋ぐ綱になりうるか。
・松陰先生、嫁取り=女色に溺れるって考えちゃうあたりが…なんとも。むしろ、家族を持たせて自重させようとしたんだと思うんですけど。
・満15歳の初夜シーンは条例に筆禍かっちゃいますか。おっと。引っかかる、ですな。誤字誤字。そういや今回の浮世艶草子も14で売られてって書いてありましたね。まぁ、皮肉れるうちはまだいいんですが。
・悩んだ挙句くじ引きで嫁入りですか。美しいのもいいことばかりではないようで。
・ああ、だめだったか。2ヶ月もたなかった…。
・そして今度は長崎伝習所へ。あらら閉鎖か。予算が無ければ何もできないのは今も昔も一緒ですねぇ。
・「思い上がれるレベルまで育て上げた」「我々の教育は素晴らしかったと思わないか……」ポジティブですねカッテンディーケ。まぁ、実際学んでいる人間は勿論思い上がってなかったようですが。
・医学伝習所だけでも残って良かった。
・遣米使節団って最初はポーハタン号だけで行く予定だったんですね。
・おお、ようやく小栗さんの出番が来たか。まだキャラ化されてませんけど。
・「そういう事だったんですかい……」「俺たちゃ巻き返しを謀ろうって訳ですな」ここでの巻き返しが、様々な人物の命運を変える。
・「つぎつぎ登場人物がふえて困るなァ」みなもと先生、こっからさらに増えますぜ。
・十数人で考えてたのが百人規模になっちゃったんだからびっくりしただろうなぁ。
・荷物持ちで一隻出すのがダメなら副使を立てろ、ですか。この辺のセンスは江戸一のケンカ屋小吉さんの遺伝子を感じる。
・結果、150人の大使節団に。でもたくさん送っといて良かったですね。
・抜擢された木村副使、人を集めるのお上手ですね。横浜で帰国できずに困っていたアメリカ人の船乗りを見つけて雇ったり、幕閣と交渉してジョン万を獲得したり。
・家来はみんな尻込みする中、紹介状持って乗り込んでくる諭吉。甫周さんところも島津家みたいに遺伝子がいい仕事をしている。
・まだなんかあるんですか。ま、確かにすんなりいく訳は無いか。
PR