ここだけの話 第73話 眠れない夜の話 感想
・青年が眠れないのも当然至極。それに引き換えさわちゃん先輩はすやすやと寝てらっしゃる。そうたくんの匂いは安心枕、ということでしょうか。
・惜しいというのはわかるけど、まんじりともせず夜を明かす気か青年。
・ねているさわちゃん先輩をむにむにするなどという狼藉を働いた結果親指をあむっとされて声にならない悲鳴を上げる青年に爆笑してしまいました。迂闊にも程がある。
・親指へのアタックでバリエーション豊かな喘ぎ声を出してしまう青年。あと擬音も結構勉強になりました。
・結果としてあらぬところが元気になってしまう青年。まぁ無理もないところです。
・「一回抜くか」鋼の理性の正体は適宜なタイミングでの処理だった模様。
・幼子のように涙ぐみ、抱き着くさわちゃん先輩は実に可哀想可愛いですね。
・「急にいなくならないで」「どこかへ行っちゃったのかと思ったじゃん」うーん。やっぱりまだ恋人同士になったことへの現実感が薄いのかな?
・「‥‥なにしてたの?」ああ、そういや直後でしたな。いつもと違う匂いがしてたりするのかな?(最低の感想)
・「やっぱり私いないほうがいい?今からでも帰ろうか?」またいつもの自虐ムーブが始まってしまった。
・「いやいて!ずっといて!いつまででもいて!」根幹を改めないと多分解決にならないんだよ青年。そしてそれには君の関りが必要なんだが、わかってなさそうなのが心配。
・「非常に申し上げにくいんですが」「今日この短い時間で俺がどれだけエロいこと考えてたか」「先輩が知ったらドン引きするだろうな‥‥って」でも、そこはいつまでも避けて通れない問題でもある。
・「‥‥」「そうたくんでもそういうこと考えるんだ」「俺のことなんだと思ってんスか」「俺だって男だし人並みにはそういう気持ちもありますよ」人並み、ねぇ。どのくらいが想定されているのかな、彼の中の人並みは。
・「ブレーキ踏み続けるのだって大変で」ブレーキを踏む=先に進まないという意味にもとれるんですよね。関係性を先に進めないという意思表示にも取れてしまう。いささか意地の悪い解釈かも知れませんが、したいという思いは見えてもその先へ進むための努力をしている形跡が見えないもので。
・「いいよ」「してもいいよ」「私だって」「いつかはそういうことするかもって覚悟してなかったわけじゃないもん」その辺はまぁ、オトナですし、ねぇ。軍師もしくは参謀である瞳子先輩のアドバイスもあったでしょうし。
・「だからもしそうたくんがしたいって思ってるなら‥‥」この後の一瞬の間がとても素晴らしいです。覚悟を実行に移すまでの乙女プロセスが垣間見えてとても実にグッときます。
・「えっちなことしてもいいよ‥‥?」決意を行動に表すという意味ではさわちゃん先輩の方が経験者の青年よりも余程ちゃんとしている。
・せっかくの下着姿なんですが場面に緊張感があるのであんまりそういう目で見る余裕がありません。
・「ちょっと時間ください」「そんなこと言わせてしまった自分の不甲斐なさを呪っているところなので」そうなんだよ。不甲斐ないんだよ青年。でも、その不甲斐ないという言葉の意味が、呪うベクトルが間違っていそうで怖いですね。
・「とりあえず服は着て」お話しするどころじゃなくなっちゃいますからね。ええ。
・「ちなみにそういうことのご経験は‥‥」「‥‥ですよね」キスの有無であんだけ悶々としたんだからここで違う答えだったらどんなことになっていたのか想像もつきません。
・「先輩が前向きに考えてくれたのは正直嬉しいです」「でも初めてならなおさら負担かけちゃうから焦ってほしくないし」焦らせているのは誰かというお話でもある。
・「まあ?そんなこと言ってたらいつまでたっても前に進まないぞって言うなら?」「そうだなあ‥‥」「今日のところは少し長いキスからはじめますか」キスからはじめてどこまで行くんだろうと思ったらどうやらキスどまりだった模様。
・『あれ?もしかして俺千載一遇のチャンスを逃したりした?』『したよね?やっぱそうだよね?』間違いなくした。そのまま最後まで行くべきだったと思うよ。
・『この人を大事にしたい気持ちに変わりはないけど』『大事にするって、なんなんだろうなあ』少なくとも箱に入れて飾っとくことではないですね。この場合ですと、そうすることでたとえ痛みを与えてしまっても、相手がそれを悔いることがない程の愛情を注ぐことだと私は思います。
・結婚するまでそういうのはしない、という強烈なポリシーがあるなら別ですがそういうことでもなさそうなのに。この青年の及び腰。これはいつもの見栄っ張り、段取り志向、完璧主義ともまた違う根の深い何を感じますね。それが二人の間にヒビを入れるようなことがありませんように。
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