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ふさ千明のおたネタ日記

漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。

ここだけの話 第71話 修羅場の話 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。

・正直トップクラスに感想書きたかった回です。キャラクターの人生観が浮き彫りになる回が大好物なので。
・とは言え。実際にこういう修羅場を経験したことのない人間が書きますのでタワゴトの域を出ないかもしれませんがご容赦ください。
・「なんでまどかがこんなところに?」「私学術系ライターの仕事してて」「今日は今度から始まる企画展の取材に来たの」道が分かれたのがいつ頃なのかわかりませんが、その辺がピンと来てないということは結構前の話ですかね。
・「こちらは‥‥?」「えっと‥‥地元の同級生」「もう!」「恥ずかしがらないで元カノって言えばいいのに!」明るい方だなぁ。察するにすっかりふっきれているんでしょうけども、元カレが別の女性連れて歩いているところに遭遇したにしては明朗な反応。
・「へえ」「今はこういう子と付き合ってるんだ~ 女の趣味変わった?」わははははは。豪快な方だ。
・「わたしただの会社の後輩なんです」「今カノだったらそこに」「えっ!!」「いつから!?」今日はホントにポンコツだな青年。
・「これもしかして修羅場ってやつ?退散したほうがいいか‥‥」まぁそうなりますわな。しかしそこに腕を掴んで子犬の目ですがる青年。お前ホントこういう時ばっかり。ズルいなぁ。本当ずるいなぁ。
・そこで面倒ごとは御免だと退散しない元カノまどかさん偉いなぁ。
・「それで?なんでそうたは彼女がいるのに別の女の子と二人で会ってるの?」「要するに浮気ってことでオッケー?」どこからどこまでが浮気になるのかは人による、もしくは双方の取り決めによるとは思いますが。無断での二人きり、しかも会って話すだけとかではなく完全にデートモードなのでこの辺比較的ゆるめの感性である私でもかなり厳しい判定になるかと。
・我が身を振り返ると。初カノも嫁さんもヤキモチを妬くというタイプではありませんでして。多分どっちのケースでも「ああ、ええよ行っといで」で終わりそうです。
・プレゼンの勝利条件が青年の言うとおり「俺に有利すぎ」なんですが。野上さん自分に自信があるんだなと感じる一方で、諦めるためのきっかけ作りなのかな?という勘ぐりも。
・「ここらでわたしのこと振り切らないとセンパイも彼女の手前カッコつかないんじゃないですか?」わかってらっしゃる。すごーくわかってらっしゃる。
・「ってわけで瀬川センパイにおかれましては」「あんまり悪く思わないであげてくださいね」アフターケアまで万全。まぁ、自分がキューピッドになったカップルだし、あんまり妨害したくもないのかな。
・「‥‥野上さんは」「ずっとそうたくんのこと思ってるのに」「どうして助けてくれたりするの‥‥?」素朴にして当然な疑問。
・野上理論は実にレベルが高いお話で‥‥。この方、男前だとずっと思ってましたがそれも道理で、これアレですね。ラオウがユリアに言ったやつですわ。「最後にラオウの元に帰って来ればよい」ってやつ。
・「わたしが魅力を認めたんだもの 他の人がその人のこと好きになっちゃっても仕方ないし」「好きって気持ちを向けられたらなびいちゃうのも仕方ないでしょう?」のくだりなんかは特にハイレベル。達観してるというかなんというか。自分に対する強烈な自信が垣間見えます。
・「そうたセンパイのことも 少しずつわたしを好きになってもらって」「ゆっくりわたしのものにしようと思ってたんです」「‥‥でもだめでした」「この人わたしのこと好きになるどころか」「どんどん瀬川センパイのことしか見えなくなっていくんだもの」入社してすぐお世話係になって、そこから長い時間をかけて育んだ分想いが強いんですよ。勿論要因はそれだけではないんですが、野上さんにもしかけてあげる言葉があるとすればそれかな、と。
・「そこまで言うほどのことは‥‥!」「あー いや‥‥」「あるかもだけど」なんで一旦否定しようとした?浮気相手がコイツはあなたのことがこんなに大好きですから心配しなくていいですよって最大級の援護射撃飛ばしてくれたのに。
・野上さんは詭弁を弄したり策で陥れたりするのではなく真っ直ぐに自分の魅力を伝えて勝負に出るあたりが実に好感が持てました。
・そらまどかさんも笑うわなぁ。
・「そうたってこんなポンコツだったっけと思って」ええ。ええ。シュッとしてスマートでずっと仏頂面してるなんて姿の今は昔でしてね。もうあなたの知ってるそうたじゃないんです。
・「昔はあんなにスカしてたのにね〜」「私と付き合ってたときなんかは遊びに誘ったりしてもいつもどこか興味なさそうで」「ああこの人私のことなんて本気で好きじゃないんだなって思ったもの」読み直すたびに立ち止まるコマがここです。色々と考えさせられるセリフですね。
・長くなるんで分けますが。まず読者というある意味全てがわかる目線から身も蓋もないことを書きますと。青年は好きで好きでたまらないさわちゃん先輩が横にいても本人そっちのけでなんかよくわからない妄想をし始めるので。もしかしたらまどかさんの時もソレだった可能性があるんじゃないかな、と。ツンデレと一緒で本心知ってるから笑えますけど、ほったらかしにされてる側からしたらたまったもんじゃないでしょうね。
・例えば。『今日俺ちゃんと出来てるかな?おかしくないかな?この後どうしようかな?どうしようってそれは変な意味とかじゃなくて。ああでもそういうことするのが嫌っていう意味でもなくて』みたいなやつ。ぐるぐると頭の中で回る言葉に振り回されながら、必死に仏頂面を維持して平静を装っていたのではないかな、と。何しろ彼は見栄っ張りですから。
・あるべき姿を模索してたり、不埒なことを考えたり。まぁ、思春期男子にはありがちだったりもするんですが。そういうことは会う前に済ませておきなさいよ、と言いたくもなりますね。
・たとえまどかさんがそれを知っても「目の前の私をほったらかしにしている以上夢中じゃないってことでしょう?」と言うかも知れませんが。夢中には夢中のバリエーションがあるのです。
・以上は私の勝手な推測ですので全くの的外れである可能性も高いんですが。でも、読んでいてそんなことを思いました。初めて読んだ時からずっと抱えていた感想なのでこうやって文字にできて本当に良かったです。
・「でも今のそうた見てたら」「彼女さんと出会って変わったんだなって感じる」青年が変わったのはそのとおりなんですが。客観視出来る立場になって初めて気づいたこともあったんじゃないかな、と思ってみたり。
・「まどかさんは」「自分の元カレが他の女の子と幸せそうにしてるの悔しかったりしないんですか?」「悔しいというより ああ そこにいるべきなのは自分じゃなかったんだな」「って腑に落ちるというか妙に納得しちゃうというか」「まあそれも今仕事がたのしいから余裕でいられるのかもしれないけど」達観してらっしゃる。これを読むと青年のことが好きだったんだなっていう感情も読み取れて、ちょっとばかり切なくなります。
・「そういう野上さんは」「もし欲しいものを手に入れたとしてそのあとどうしたいの?」「おとぎ話なら素敵な旦那さまを捕まえてめでたしめでたしだろうけど」「人生はその先も続いていくわけじゃない?」このふたりの人生観談義は実に興味深いです。大人である以上、ふわふわとした恋愛の向こうにあるものを意識せずにはいられませんからね。
・場面変わって青年とさわちゃん先輩。初手から見事な土下座。うむうむ。この状況では誠意はいくら尽くしても尽くし切れるものではない。
・「別に怒ってないよ」「‥‥って言いたいけど」「ホントはめちゃくちゃ怒ってる」「なんかそうたくんたのしそうだったし」あんまり楽しそうには見えなかったんですが‥‥。その辺は嫉妬というレンズを通して見ればどうとでもなってしまうんでしょうね。
・「えっ」「もしかして先輩妬いてる‥‥?」「俺が野上さんにすり寄られても「モテるなあ」とか言ってたあの先輩が‥‥!?」あの時だって言いたいことをグッと飲みこみ、心で血の涙を流してたに決まってんだろうが、と言ってやりたいですね。あの時の「何も言える権利がない」ってのは、あったら言ってるてことですし。
・まぁ、そう思う一方で青年の言いたいこともわかるんですよねぇ。俺ばっかりが好きで、この人は俺のことお世話係くらいにしか見てくれてないんだろうなって思いを抱えてつづけてきて。ヤキモチを妬いてもらえなかったことでそれを証明されてしまった気がして。だからずっとあの時のことが忘れられなくて、今、立場を忘れてぽろっと出てきちゃったんでしょうね。
・「だって‥‥だってそうたくんの彼女は私なのに‥‥」「野上さんとこそこそ仲良くしてるし」「元カノさんは美人だし」「私みたいなちんちくりんなんかじゃ」「やっぱりだめなのかもとか不安になるし」「こんなこと言ったらそれこそめんどくさいって思われそうで」「でも我慢できなくて」もっと言ってやってください。ずっと抱えていて、とてもとても苦しかったであろう胸の裡をぶつけてやってください。そうしないと伝わらないことが沢山あります。そうしてもなお伝わらないことすらあります。どうかあなたの精一杯をぶつけてあげてください。
・初めての恋に戸惑ってブレーキとアクセルの加減がわからなくなって、結果ハンドル操作すら危うくなってるの可愛い以外に表現のしようがないです。
・「じゃあはい」「人前じゃなきゃいいんでしょ」青年、ちょっと怒ってるかな?
・「浮気した罰として今度私ともお出かけして」「それじゃあご褒美になっちゃいますけど」おねだり下手のさわちゃん先輩。同じところに行くのかな?それとも別のところがいいのかな?
・私はモテる方でもなんでもなく。付き合っている相手に常に全力で向き合わないと関係性を維持できない人間でしたのでこういう経験は皆無でして。まぁ、そもそもとして前述のとおり元カノも嫁さんもヤキモチ妬くタイプではないので。誰とどこで何してようが気にされたことはなかったですね。
・どちらかと言えばまどかさんの立場が実によくわかるのです。初恋の相手にも元カノにも自分が立てなかったその場所に私よりも相応しい別の誰かがいて、その人と幸せでいてほしいと願わずにはいられません。


   僕は君のことばかり考えても 本当の君に近づけなくて そして苛立ってた
   (中略)
   そして幸せでいればいいと 今は心からそう思うよ 僕の側じゃなくても
   会えて嬉しかったよ
   (笠原弘子「同窓会のフォト」アルバム『Nostalgia』所収より引用)




 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。

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ここだけの話 ここだけ落書き9 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。

込めた意味の話
・キスの意味ですか……。小説書いたりするので以前調べたことありますが明確に知識として残っていないので検索してみたところポップティーンのサイトが出てきて。ああ、男子が小学5年生からあんまり代わり映えのしない会話に興じている間に女子はこうやって予習を欠かさないのだなとしみじみしました。そりゃ差もつきます。
・鼻は性的な意味より慈しみとかそういう意味らしいですな。なるほどなるほど。
・さわちゃん先輩にはちっとも伝わってなさそうですが、こういうことをしておくとあとで意味が判明した時にじわじわ効いてくるのでお勧めです。



部屋着の話
・覗く胸元、ずりおちる肩、下履いてんのか履いてないのかあやしい丈という3ヒットコンボを凌駕する破壊力の匂いかぎ。
・ベッドに入るや「なんかいっぱいそうたくんの匂いがするね」とか言っちゃうくらい青年の匂いを明確に覚えているさわちゃん先輩なのでお気に入りなんでしょうな、匂い。
・この1ページだけでどれだけの大暴れをしているのか。
・「そうたくんおっきいね♡」もしかして匂いをキメてらっしゃる?と言いたくなるくらいのうっとりした表情。これはお話したところでどうなるものでも‥‥。


続・めがねの話
・めが崎めが太くん。語感だけ聞くと大きい人っぽい。ぎが崎、てら崎‥‥ああ、てらさきさんは普通にいるか。
・「しかしなんで急にめがね?」わかいそうたくんで見たいんじゃ!とおっしゃってたさわちゃん先輩へのごほうびかと。
・「そうたくんはスマートでかっこいいお顔だから」「やっぱりめがねがよく似合うねえ」そこに異論はないです。ないですが。
・「かっこよすぎて」「私の知ってるそうたくんじゃないみたい」わはははははは。もう一生眼鏡をかけたまま生活したまえ青年。
・「先輩」「録音するから今のもう一回」そこで普段はどうなんですかってスネるよりよっぽどいいぞ。逞しくなったな青年。


口封じの話
・耳元での囁きにはめっぽう弱いのかな?それ以外にも弱点多そうなイメージですが。
・「いじわるするおくちも」「ちゅうしちゃえばしゃべれなく」愚かわいいなぁ。
・ぷはっが生々しくて好きです。
・長い長い長い。でも語尾にハートマークついているところを見るとまんざらでもないご様子。
・いやはやご馳走様でした。


充電の話
・「じゅ〜〜〜でん」「ぎゅーするだけでいいんスか」「ん〜〜〜これは充電なので」必須元素そうたニウムですねわかります。
・「そうたくんとこれ以上のことをしはじめたら」「代わりにちがうモノが減っちゃうからダメ」ペース配分間違えるとまた寝坊して会社でいらぬ恥をかいちゃいますからね。毎日会えて毎日お泊まり可能だからこそ、その辺は大事。でもそうやって計算ができるようになるとビギナー脱出した感があって余計にニヤニヤしてしまいます。
・抱きつかれたことよりも発言と表情の方でムラッと来てるっぽいのが、長年の中学生男子っぷりからいよいよ脱却したなぁって思っちゃう。
・「またためてよ」「だーめ しませんっ」防御としてお口塞ぎにかかるのが生々しい。でもなんか結局ほだされて逃げきれなさそうな‥‥。


透け感の話
・「いつも思うんスけど」「タイツって寒くないんですか?」おっさんなのでそもそもタイツ=分厚いイメージです。
・「ごらん」ドヤ顔大好きなので供給ありがたいです。
・「これは透けて見えるだけで」「実際はめちゃぶ厚いのさ」そして合法的におみ足を凝視できるありがたみ。
・いつもの無表情に見えてこれは内心ショックを受けている顔だな!
・「そうやってひっぱられると皮フ伸びてるみたいでキモいスね」「それはちょっと思う」こういう感想を共有できる2人だからそうさわは見ていて飽きないし楽しい。


ハッピーバースデーそうたくん
・でれっでれの顔よりお前何が不満なんだって言いたくなるようなこういう表情のほうが青年らしくていいですな。
・やってくれた人に喜んでいるのが伝われば何も問題はないのです。

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ここだけの話 第70話 意外な話 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。

・「ここって」「博物館‥‥?」博物館美術館のデートは図録買って喫茶店で感想戦やるのが醍醐味ですね。話が乗ってくると気がつくと何時間も経ってたなんてこともしばしばでした。
・「先輩は賑やかなショッピングモールなんかよりもこういうとこのほうが好きかなと思って」「いやそれ以前に」「わたしがこういうとこ来るのが意外って?」「ギャップにくらっとくるでしょー」計算ずく。でもそれ自分で言っちゃうのか。褒めて欲しい時に褒めてくれないと褒めろって言っちゃうタイプ。
・「チケットも買ってあるので行きましょ~」「あっ 払います‥‥!」気後れしている。無理もないけど。
・にゅっとでる怪しい人影。まぁ、誰かって言ったら勿論さわちゃん先輩ですな。
・「は!? ちょっとアイツ呼び出しなさい」「あたしが話付けてやるわ!」お怒り瞳子先輩。それこそ我が事のように。まぁ、影に日向に応援しておられたようなので当然っちゃ当然ですわな。
・大きな声でもすやすやな第4子はきっと大物に育つことでしょう。
・「どこの世界に付き合いたての彼女を置いて他の女と出かけるやつがあるのよ!」「バカじゃないの?なに考えてんのよまったく」大きな借りがある話はしてないでしょうからこうなるのも当然です。
・瞳子先輩のご指示により尾行さわちゃん先輩爆誕。
・「あ!!ひょっとしたらそうたくんにも何か考えがあるのかもだし」「邪魔しないほうが‥‥」非常に嫌がってらっしゃる。まぁ、そもそも一般論でも自分の彼氏がほかの女性とデートしてる現場なんて見たくないでしょうし、当然ですわな。
・「じゃあ訊くけど」「あたしがもろもろを顧みず乗り込みに行くのと自分で行くの」「どっちがいいのよ言ってみなさい」「やるわよあたし冗談ぬきで」脅迫じみた二択。こうなったら自分で行くしかないですな。ご愁傷さまです。
・回想シーン終わり。しかし眼鏡さわちゃん先輩もなかなかに可愛い。私がメガネスキーだということを差し引いても十分魅力的かと。
・『何話してるか怖くて聞けない‥‥』まぁ、うん。恐怖以外の何者でもないでしょうな。青年が自分のことをどう言っているのかとか、興味はあっても恐怖のほうが先に立つでしょう。自己評価が地を這うようなさわちゃん先輩ならなおのこと。
・まぁ、野上さんは気づきますわな。当然至極。
・「こういうとこよく来るんですか」「ときどきかな」「特別こういうのに詳しいわけじゃないですけど」「見てるだけでたのしいし」「なによりゆったりした時間が好き」なかなかいいことをおっしゃる。博物館美術館は身構えちゃう人結構いますけど、そういうスタンスで十分ですよね。あと、野上さんの場合はこういう場所だとナンパされないってのも要因にあったりしますかね。
・「意外と教養ある一面?みたいな?」「自分で言わなきゃいいのに」私も最初そう思ったんですが。ああ、これもしかしたら照れ隠しなのかなっていう発想に至ったら急に野上さんが可愛く見えてきました。
・しかし青年の脳裏にはいつもさわちゃん先輩が住んでいて。なんなら本人横にいるのに妄想したりしますからコイツ。
・「ところで」「懇親会のときどうやって桜井さんを言いくるめたんですか」知っておいて損のない話だ。
・‥‥手強い。流石野上さん手強い。あの桜井なる人物が引いてるよ。というか、彼も手練に見えて野上さんみたいなタイプとはあんまり渡り合った経験なさげですな。ああ、そうかなるほど。野上さん彼のストライクゾーンとは真逆のタイプでしたな。
・つまり本作では野上さん最強?
・「じゃあそろそろわたしのことすきになっちゃった?」「それはとくにないかな」「なによ~!」助けられて好きになっちゃうのは姫ポジションなんだよなぁ。
・「言っときますけどね わたし 遊び慣れてるように見られたりしますけど」「生まれついた顔で好きなカッコしてるだけで実際は‥‥」「わかってるよ」「野上さん 奔放そうだけど見た目よりずっと落ち着いた考え方のできる人なんだって」特殊スキル:無自覚ジゴロ発動。
・野上さんは野上さんで色々損してるんだなあというのはわかってきたんですが。でも守ってあげたくならないのがなぁ。なんでもかんでも自分で何とかしちゃうそうなので。俺いらないよね?って思って去っちゃう男は多そう。
・「あーあ」「俺も昔は堅実でしっかりしてる大人っぽい人がタイプだったのになあ」だとしたら野上さんに出会うのがちょっと遅かったね青年。もうでも無理だな。
・「減点~~」ゼロになったら解散ですかね。
・「デート中に考えごとですか?」「ほんとサイテー」こいつ四六時中こうなんスよ野上さん。もっと言ってやってください。
・「‥‥いやごめん ホントごめん」「もうなにしても先輩のこと考えてる」「思ってるより俺重症なのかな‥‥」挙句に惚気出したぞ。思ってても口に出さないという最低限のマナーも守れないほどか。まぁ、重症であることに気づけたのは収穫ですが。
・「あっきれた〜」「わたしのことなんてはなから眼中にありませんって?」「いやあのそういうんじゃ‥‥」それ以外に何があるというのかね青年。野上さんはもっと怒っていい。
・「そうた?」「そうただよね?」「わあ!こんなとこで会うなんて!」「久しぶり!元気だった?」追い討ちをかけるかのように登場する第3の女性。物陰で汗かいているさわちゃん先輩が痛々しい。
・「えっと‥‥」「やだな」「私の顔忘れちゃった?」「もしかして」「まどか?」青年が呼び捨てで名前を呼ぶってことはかなり近しい関係ですね。その顔を忘れるとは。もうアレか。そうなるレベルで頭ん中さわちゃん先輩でいっぱいにしているのか。


 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。

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ここだけの話 第69話 そっけない話 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。

・『先輩のデレがすごい!!!!』!が4つもつくくらいにはすごいね確かに。散々中学生男子だのなんだの言ってきた私ですが、前回の心音キスは息を飲む強烈さでしたんでこれはもう同意するほかないです。
・でも『破壊力が強すぎて』『このままじゃ俺の身が保たないというか‥‥』はどうなんだ青年。このまま一生先に進まぬわけにもいくまいよ。
・あとね。ご本人が隣にいらっしゃるのに妄想に逃げるのもどうなんだい?今こそ華麗な女性遍歴で培った経験値を発揮する時じゃないのか。‥‥無理か。
・いやでもこの本人目の前にして薄ぼんやりしてるのってホントに良くないことですからね。治した方がいいと思うんですが治らないでしょうねぇ。
・『あれ‥‥?』『なんか急にそっけなくなった?』『というかなんなら避けられてない‥‥?』うーん。プライベートでこうなら心配してもいいけど、君ここ会社だからね?
・冷汗三斗。
・『だめだな~最近の俺ときたら勝手に疑心暗鬼になって』自覚があるのはいいことだ。
・「いてっ」ドジっ子再び。恋は人をポンコツにするなぁ。
・「やだあ そうたセンパイいたんですか?」ここで「だいじょうぶですか」も「ごめんなさい」もなく「やだあ」って。野上さん流石だわ。あなたはそうではなくては。
・「実質わたしのおかげでうまくいった挙句」「そういうことでわたしに相談するとかなんかのイヤミですか?」うむ。青年の最低言動選手権にノミネート決定。
・貸しを返せじゃなくて払えって言う人初めて見た。野上さんの中では借金と同じ扱いなんですな。
・「じゃあ」「センパイを一日貸切にさせて?」レンタルそうたくん。
・「一日かけてわたしのことプレゼンしますから覚悟してください」「ふふっ」「わたしのこと好きになっちゃっても知りませんよ?」自信に満ち満ちた、不敵な笑み。やっぱりこの人属性が男前。瞳子先輩とある意味同族。
・立ち聞きさわちゃん先輩。割って入っていい場面だと思いますがどうします?


 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。

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ここだけの話 第68話 疑惑の話 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。

・不穏なサブタイトル。
・「結局うちまでおくってもらっちゃってごめんね」「いえ ゆっくり話せる時間ができたんでよかったです」まぁそれこそ1分でも1秒でも。
・きょろきょろするさわちゃん先輩は小動物みに溢れている。
・「そうたくん」周囲の人目を確認して安全を確保してからの奇襲。ちゅ、ですよちゅ。くあああああ。こんなん何時間何日待ったってお釣りがくる。
・そら青年もポカーンとしますわな。
・『先輩がどうもキス慣れしてるように感じるのはなんだ‥‥』あのさぁ‥‥。もうこの子いよいよ初カノ出来たばっかりの中学生男子ですな。
・そういや15歳の頃に級友がよりによってこの私にこの手の相談持ち掛けてきたことを思い出しました。高校が別だったんで恋の顛末聞きそびれましたが、その時の友人もこんな目してました。
・真面目な話。舌入れてこなければそういうキス慣れじゃないから大丈夫。
・『ていうかいやだ 純粋にいやだ』『誰かとキスしてたって言われたら立ち直れない』自分は過去に彼女いっぱいいたのに?贅沢だなぁ。
・『そんなの誰とも付き合ってないって嘘ついてたか』『付き合ってもいない相手とキスしてたかのどっちかじゃん』男子はそういうことしませんが、女子なら稀によくあるらしいですな。女子同士でのキス。女子校だと特に。
・『先輩はそういう人じゃないそんなことしない』神格化は不幸のもとだぞ青年。
・そしてまた奇襲。奇襲お好きですなさわちゃん先輩。
・「やっぱ無理!!」「ご ごめん ちゅうするのやだった‥‥?」その誤解は即解かないと不幸しか生まないやつ。
・「先輩誰かとキスしたことあるんじゃないですか‥‥?」「したとというかされたというか‥‥」「あるって言えばある、かな?」この世の終わりみたいな顔しやがって。お前いつもの無表情はどこで失くしてきた。
・「あるけどそれは」「お兄ちゃんに小さいころからいっぱいしてもらってたってだけで」背景の花がすごいことに。
・「唇にしたのはそうたくんがはじめてだから‥‥」告白と同時に奇襲して奪ったあれがファーストということですかそうですか。青年やっぱりシスコン大魔王にシメられてきなさい。
・「なーんだはは」一転さわやかな笑顔になりやがって。
・「先輩やけにキスに慣れてるからいろいろ疑っちゃいました」「全然慣れてないよ」「だって‥‥」むにっ。初めてのお付き合いなのにこういうことするから青年が勘ぐるんでしょうけど、もういいじゃん青年。一生身悶えて過ごしなさいよ。最高だよこんなの。
・「‥‥ほらね」「いっぱいどきどきしてる」「先輩それは‥‥反則」心音感じながらのキスなんて最高オブ最高ですからね。
・ヒュッという擬音がビュッに見えてしまって。青年お前いくら興奮したからってそれは‥‥という最低の勘違いをしたことをご報告させていただくとともに、この場にてお詫び申し上げます。すまん青年、発想が中学生なのは私もだ。


 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。

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ここだけの話 第67話 待ちぼうけの話 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。

・めでたくつきあうことになりましたが、隣はまだ空席。めでたさも中くらい?いやいやいや。
・「お前さあ」「懇親会の日さわちゃん連れ帰った?」もう本性を隠そうともしないな。ここ君んちじゃないし、話しかけてる相手は君のツレでもないよ?
・「ヤった?」うーんデリカシー欠乏症。青年との相性がとことん悪い。ナイーブなそうたくんにしてみれば桜井なる人物と会話するだけで紙やすりで神経をこすられるような思いをしているのではないでしょうか。
・まぁ、読み手が桜井なる人物に対して不快感を覚えてしまうのも青年に感情移入しているがゆえ、致し方ないかと。
・その辺はフラットな視点で見ればまた違うんでしょうけども。どうしても付き合いの長い青年のほうをヒイキしてしまいます。
・そもそもとして。桜井なる人物はぼちぼち結構な登場回数になりますが、有能さとか優秀さとか、性格の悪さを補う部分がまだ見えてこないんですよね。なんで向こうの会社はこんな人送り込んできたの?社長の息子かなんかなの?って思っちゃいます。
・「なんだよ相変わらずとろくせーな」あとこういう俺様基準な物言いも鼻につきますね。
・「でもあの様子なんだからキスくらいはしたんだろ」「舌入れた?」「アンタほんと一回黙ってもらえます?」これはセクハラで通報しても採用されるレベル。
・「まあ」「‥‥付き合うことにはなったけど」「‥‥へっぇ あっそう」「それはそれは‥‥」予期してなかった返事っぽいですな。
・「言っとくけどあの子今日も残業だぜ」流石に今はこれが精一杯か。
・『一緒に帰りませんか』のお誘いに『うれしい』という4文字が。このたった4文字が青年にはどれだけ輝いて見えたことか。
・まぁ、いくらでも待つわな。待つくらいなんでもないよな。
・『下手したら入社以来ここまで顔合わせないの初めてかもってくらい会えてないし』『いや 隣にいたらいたで仕事になんないかもしれないけど‥‥』かも、じゃなくて確実にならないのでは?
・『彼女できるってこんなんだったっけ』『ガキの初恋じゃあるまいし』恋に狂うというのはこういうことだ。青年良かったな。そういう相手に巡り合えて、そして付き合うことが出来て。
・振り返る来し方。めぐる想い。読めば読むほどにジーンときてしまってこの2ページは感想を紡ぐことができませんでした。一度どん底に落ちたからこそ感慨もひとしおだろうね。本当におめでとう。
・「あれ先輩?」「遅くなってごめんね!」「もう帰っちゃった?」「帰り道ではありますけど」「どうかしました?」「あっ なんか急ぎの用事とか‥‥?」意外と野暮だな青年。今のさわちゃん先輩に君と会う以上の用事があると思うかい?
・「声だけでも聞けたらって思ったんだけど」「やっぱだめだね」「迷惑じゃなかったら」「‥‥ちょっとだけ会いたい」「‥‥‥‥」「そうたくん?」そしてこの顔である。お前もう元のキャラには戻れんからな。
・遠距離と言うほどでもなく、しかし身近とは言い難い。この絶妙な距離感が生み出す妙味が確実にある。今のうちにしっかり味わっておくといいよ青年。


作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。

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ここだけの話 ここだけ落書き8 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。


アイスクリームの話
・おめかししてるんでデート中ですかね。このふたりしょっちゅう一緒にいるから仕事中なのかプライベートなのか判別しづらいという。
・まぁ、暑い時にはアイスが嬉しいですね。
・「迷うなら片方俺が買うので」「ふたつまで絞ってください」甘やかすねぇ。まぁ、二つ買ってって「好きな方とって。どっちも食べたかったら両方持ってっていいよ」とかやる私に何を言う資格もないわけですが。
・ソフトクリームと棒アイスの欲張りセット。
・「全部食べてもいいけどおなかこわさないでくださいね」このセリフだけならいい彼氏ですけど、ふぅ~~~~が台無し。なんでそういちいち思春期ムーヴを。

邪魔の話
・「邪魔しにきたの」「そりゃどうも」かーわーいーと叫びたくなるレベルなのに冷静だな青年。
・「全然邪魔されてくれない」お姫様はあそべかまえとおっしゃっておられるぞ。本なんか読んでる場合か青年。
・「つまんないの」誘惑してるわけじゃないんだろうからやっぱりガードが甘いなぁ。そしてデカいなぁ。
・そらまあ頭ン中をそのふたつのふくらみが占有してるからほかのものが入っていくスキマなんてないよな青年!お礼にかまってさしあげなさい。

メイドの話
・メイドさわちゃん!素晴らしい!マーベラス!
・「ありがとうございます いくら払えばいいですか?」「重いよ」気持ち悪いよじゃなくて良かったな青年。
・「さっそくお食事のご用意をいたしますね」「朝定でございます」「あっ 洋食ではないんだ」まぁ、そう思っちゃうよね。でもおうちじゃエプロンじゃなくて割烹着着てる人なんでこっちのほうが自然かな。
・「あーん」なに?これごほうびかなんかですか?青年人命救助でもした?
・メイド吸いはそんなに一般的な行為ではないと思うんですが。あと「キャスト」っていう表現も同じく一般的な用語ではないと思うんですが。もう2人の世界だからお好きにどうぞとしか。
・青年が悶々とした一夜を過ごす羽目になったさわちゃん先輩の髪の匂いか。肺活量目いっぱい吸って吐くのを拒否してそう。

ネイルの話
・「ネイル右手やるのむずかしい」さもありなん。
・嫁さんに訊いたら塗料はプラモになら塗るけど爪に塗ったことはないって言われました。
・「やってほしいならやってくださいとお願いしてもらえます?」随分冷たいことを言うじゃないか青年。まぁ、そんな急には変えられないか。
・「私のやったのより塗りムラなくて上手い‥‥」「くやしい‥‥」まぁ、割と男は塗る経験積んでますのでね。まともにプラモ組んだことのない私ですら多少はありますから。
・ここで元カノにもやってあげてたの?とか訊かなかったのは良かったですね。青年のこういう振る舞いに逐一女性の影を感じていたら身が持たないでしょうし。
・「普段ネイルなんかしないのに」「どうしてまた」「ガラじゃないのはわかってるんだけど」「そうしてでも目を引いていたい人がいるってことさ」果報者め。

ペアルックの話
・意図せず服までかぶるとかもうお前ら付き合っちゃえよ。あ、もう付き合ってたか。良かった。
・「ちょっと待っててください」「どっかで服買って着替えてくるの」「で‥‥」逃がさないさわちゃん先輩。
・「今日はこのまま」「ばかっぷるでもいいよ‥‥」青年は勿論のことさわちゃん先輩も恥ずかしいのかこれ。
・オオサンショウウオTシャツなどでペアルックがしばしばある我が家ですが、照れたことないですねぇ。

ないもない話
・ソファで寝落ちする青年。見栄っ張りな青年には珍しいこと。
・気遣うさわちゃん先輩を捕まえて引き寄せる。罠だとしたら大したもの。
・襲わず、抱きしめるのみ。でも捕まったさわちゃん先輩はどきどきしてるっぽいぞ。そうたくんどうしたの?なにするの?とでも言いたげな顔つき。あまり見たことのない表情。
・「ごはん冷めちゃうよ」「あとで温め直して‥‥」最高級抱き枕で心地よい眠りを。

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絶望放送黙示録

※この文章は2016年1月31日に発行された同人誌「声を詠むひと。声優ラジオのすすめ」に掲載していただいたものです。この度さよなら絶望放送復活の報に接し、こちらを転載する許可を発行者のレコン・ギス田さんから頂戴しました。
 以下の文章から私のさよなら絶望放送に対する思いの一端を読み取っていただければ幸いです。


       絶望放送黙示録

   ◎そもそも『さよなら絶望放送』とは?

 『さよなら絶望放送』とはアニメイトTV WEBで配信されていたWEBラジオです(更新は2007年8月28日から2011年8月31日まで。全203回)。携帯サイト『声優アニメイト』でも本編とは違う携帯版が配信されていました(2007年9月4日から2011年8月31日まで更新。同じく全203回)。番組に投稿されたメール総数 は最終回までで17万1000通以上にも及びます。 パーソナリティは主人公糸色望役の神谷浩史さんと日塔奈美役の新谷良子さんが務められました。
漫画『さよなら絶望先生』を原作としたアニメの放映をきっかけに生まれた訳ですが。この絶望放送はちょっと、いや、かなりおかしいラジオでした。本来であれば2つか3つに絞った厳選エピソードを面白おかしくご紹介すべきところ、星の数どころか人体の体内細菌数にも匹敵するこの番組のツッコミどころを厳選することができませんでした。大変恐縮ですが以下、箇条書きでひたすら列挙させていただきます。その伝説的存在っぷりの一端がわずかでも伝われば幸いです。

   ◎絶望放送のツッコミどころ
・第1回でパーソナリティは二人とも「なぜ自分が選ばれたのかわからない」と述べ、その主張は最後まで翻されることはなかった。
・アニメイトTV WEBで放送しているのに「アマゾンで買え!」「アニメイトで 買わなくていい!」とパーソリティが断言する。プロデューサーは怒るどころか「それでいい」と絶賛する。
・「リスナーは3人しかいない」と言い張る。挙句危険なネタの際には「聴くな!」とまで言い切る。たまに危険なネタでなくても「我々の声優生命にかかわる のであんまり聴かないでください」とのたまう。
・「チャックが開いていることを注意するにはどうしたらいいか?」の例えにアニメの音響監督を使ったために、その方に『チャック亀山』という濡れ衣なあだ名が 誕生し、あげく定着。その方が他のラジオにご出演なさった際にもそのあだ名にま つわる投稿が行なわれるなど飛び火。なおご本人からお叱りをいただくことはなかった模様。
・番外編は手を替え品を替え『本当に絶望できるラジオ』になるためパーソナリティもスタッフもリスナーも心身共に消耗する。そのため放送後は毎回苦情メールが殺到。当時感想ブログをやっていた筆者は番外編のたびに呻き声を上げながら更新する羽目に。なお個人的なトップ(ワースト)はホットでクリーミィなという修飾語が付された 『ときめきナーミンナイト』。何度聴いても心身共に消耗必至。
・パーソナリティの誕生日には毎年絶望的なプレゼントが贈呈される。パーソナリティが出演する絶望先生以外のアニメと引っ掛けたピンクのカーディガンとか学生服とか。もしくはリクエストに対して全力で方向音痴を起こし、「確かにそうは言ってたけど、これは欲しかったものと違う!」とパーソナリティを絶望させるパターンも発生。
・その絶望的なプレゼントがきっかけで番組に“さのすけ”というマスコットが誕生。思わぬ人気が出て漫画家さんがお遊びで自作の隅っこに登場させるなどしたため『さのすけを探せ!』というコーナーが誕生。企画に乗っかった漫画家さん達がそこかしこにさのすけを出没させる事態に発展する。最終的には絶望先生アニメ本編への進出をも果たす。さらには本来無関係である出没先の作品がアニメ化された際にもアニメ出演を果たすなど快進撃はどこまでも続いた。ただし、著作権的に限りなくイエローな存在であるため、あまり前面には押し出せなかった。
・アニメの元締めキングレコードのサイトから絶望放送がリンクされず、非公式ラジオを自称する。その後もキングレコード及びそのレーベルであるスターチャイルド絡みの黙殺及び不遇ネタは番組終了まで思い出したように発見され、不定期連載的に投稿が継続。
・アニメにも原作の漫画にもラジオのネタが反映される。しかもその反映速度が無性に早い。相互の反応するタイミングの異様さに「いつ描いてんだ」「いつ収録してんだ」「どれだけギリギリで納品してんだ」とリスナーや読者や視聴者にざわつかれる。
・コーナーに原作やアニメと関係ないものが続々登場する。挙句、絶大な人気を博す。
・ラジオの公開録音なのに、毎回毎回やっていることがあまりにも視覚的なので最終的にDJCDではなくDJDVDが発売されてしまう。
・携帯版は聴ける人間が限定されるから、という理由から内容が本編からさらに危険度が増す。本編で危険なネタは途中で携帯版に飛ばされ(絶望放送では「ワープ」と称する)る。例外的に逆転現象(「逆ワープ」)も起きたことがある。
・携帯版とはいえ構成作家とディレクターにBLネタでコントをさせる。公開録音でもさせる。結果ディレクターが動揺したままイベント突入となり、ミスを連発。
・回によってはゲストが絶望先生の話を一切しない。しないのに面白い場合は特に苦情などはどこからも来なかった模様。ただし、ゲームネタオンリーで丸々1回突っ走った際はさすがに苦情がきた模様。
・コミックマーケット78の企業ブースにさよなら絶望放送が出展(構成作家の事務所名義での申請)。ミニブースにはありえないほどの絶望的長蛇の列が形成されたため列の作成そのものが一時停止される。見かねた漫画家の氷川へきる先生が最後尾の看板を持つなどの手伝いに急遽参戦。この功績により氷川先生には絶望レジー賞が授与される。なおこの時、構成作家とディレクターは会場を勘違いして有明ではなく幕張へ行ってしまう絶望的ミスをしでかし、盛大なツッコミを受ける。
・アニメが終わってもなお番組が続いていたためゲストから「まだやってたの?」とツッコまれる。
・絶望放送終了に際し、それまで頑なに番組とは間接キャッチボール形式でのみ関わってきた原作者の久米田康治先生から音声メッセージが到着。その中に「リスナーのみなさん」「ラジオがなくなっても、どこからともなく受信できる筈です」「絶望放送のリスナーなら、そういう電波をどこからともなくキャッチして必ず聞こえる筈です」「それを聞いて頑張って下さい」という内容があり、これはいくらなんでもさすがに...と思っていたところ、後日『さよなら絶望放送特別版〜糸色望のオ ールナイトニッポンR〜』がニッポン放送にて流れるとの知らせが来着。「このことだったのか!」と腑に落ち、久米田先生へのリスペクトが高まる。
・このオールナイトニッポンRは絶望放送の大トリを務めた形となり、後に発売されたこの回のDJCDでは本放送で拾いきれなかった最終回の感想メールを拾い上げるなどし、補完する役割も果たした。
・配信は何年も前に終了しているのにもかかわらず、なぜか公式サイトは2015年12月31日現在も残されており、投稿用メールフォームも使用可能となったままであった。

 と、すみません。程々にするはずが異様に長くなってしまいました。まだ1割ぐらいしか書けていない気がしますが、どれほど延々と書き綴ってもまだ書き足りないと思われますのでここまでとさせていただきます。


   ◎で、結局何が面白かったん?

 さよなら絶望放送はなぜ面白いのか。どこが面白かったのか。私個人の主観で大変恐縮なのですが、一番の理由としてはあらゆることがネタになった、という点を挙げたいと思います。これに関してはもともと原作が森羅万象あらゆることをネガティブな視点からネタにしていた漫画だったのが幸いしていたのだと思います。
 番組内各コーナーのネタを原作の登場キャラクターに絡めるというのはアニラジの定番ではありますが、これが絶望放送の場合実に強力な武器となりました。
 例えば。陰が薄いことを嘆く『存在感が臼井君』、自分がありきたりであることをネタにする『普通って言うなぁ!』、さらには自分の特殊な性癖や好みについて 堂々とカミングアウトする『○○のばXXが大好きなの』等々。
 これを読んでおられる方の中にも「これだったら自分にも持ちネタあるわ」という心当たりがおありかも知れません。アニラジに限らずこの手のラジオ番組という ものは基本的には送られてくるメールのクオリティが生命線なわけですが。「あるある」「わかる」という共感ネタも「え?それはさすがに」というドン引きネタも。日常のちょっとしたトラブルから人生を大きく左右したエピソードまで幅広く 受け入れられることはリスナーの間口を広げ、毎週毎週の更新を実に期待に満ちた ものにしました。

 それどころか。原作の「特に意味のないことを大げさに言う」ネタから生まれたコーナー『ぐわんばっ!』なんてのもありまして。ディレクターがエフェクトやディレイ等々の音響効果を無駄に巧みに駆使して、これもなかなかに人気があったようです。そして。この一発ギャグ的コーナーは視覚的演出が使える公開録音では抜群の効果を発揮しました。私が参加した時にはサンバダンサーズが会場である日比谷公会堂のそこかしこから突如現れ、存分にダンスをしてから去って行きました。
 意味が分からないと思いますが、現場にいた私も未だに説明に困る出来事のひとつです。
そして。もうひとつ欠かせない要素を挙げさせていただきますと、ゲストの存在です。
アニメの出演声優さん達が招かれて番組に登場することはアニラジとして当然のことなのですが。そこはさよなら絶望放送らしくゲストを絶望させたり、むしろゲスト側から献身的とすら思える絶望的なネタ提供をしていただいたりしておりました。
 これも全てを拾うことが困難なため、こちらも先ほどと同様ごく一部ですが箇条書き形式にてご紹介させていただきたいと思います。
・クリスマスにケーキワンホールをひとりで食べつくした話をして自ら「さみしい!」「イヤなことがあったんですよ!」と叫ぶ。これがあまりにも衝撃的だったためか、以後ゲストにお招きする際は必ずケーキが振舞われるという吉例が成立。
・さよなら絶望先生そっちのけにして『アマガミ』ネタで盛り上がるまではまぁまだ暴走とまでは言えないレベルだったが、自ら率先して髪が寂しくなっている話をする。育毛や増毛関係の話題に全力で食いつく。挙句「ドリームブレイカーですから」と自称する。
・ゲームの話だけでワンコーナーのみならず番組全般を進行させ、パーソナリティの片方と盛り上がってもう片方を取り残す。そのため取り残されたもう片方は「今日は放っておいてもらっていいですか?」と言い放ち番組中にモンハンをやる羽目に。
・痴女騒動なるものが紹介された際に抵抗するもほぼ弁解させてもらえず、最後の最後にようやくチャンスを得るも結局挽回ならず。公開録音では衆人環視の元、最終的に自ら認めるという暴挙に出て周囲から止められる。


 と。以上ざっと匿名にて列挙させていただきましたが、ひとつだけ実名ネタをご紹介します。
アニメさよなら絶望先生で大草麻菜実役及び井上喜久子役を演じていた井上喜久子さんの17歳と一万日を祝う会を番組内にて挙行したことがありました(第75回)。この回では祝福するメッセージが各方面から届いたり、17歳と一万日に至るまでの歴史を振り返るコーナーが組まれるなど、概ね井上喜久子さんのために構成されました。
 結果としてさよなら絶望先生とはほぼ無関係に番組全体が進行しましたが、最後の最後に久米田先生のメッセージが井上喜久子さんに示され、あのきっこさんをして「絶望した!」と言わしめる事態になりました。そこには『一万歳おめでとうございます』と書いてあったそうで‥‥さすがの切れ味と言うほかはありません。
 最後に。スタッフの、パーソナリティの、そしてリスナーが持つ原作やアニメへの愛情が寄ってたかって積み重なって、摩訶不思議な模様を織りなし、あたかも一反の綾錦がごとき奇跡の番組を作り上げたのだと思います。この番組に出会えて、最初から最後まで伴走することが出来て、そして終わってからもこうして振り返る機会を与えていただけて。私は本当に幸せ者です。
 『さよなら絶望放送』には21巻(枚数は27枚)にも及ぶ大量のDJCDと1本のDJDVDがありますので、今からでも十分後追いが可能となっております。新品であろうと中古であろうと、機会があるようでしたら是非お手にとって聴いていただければと思います。 あ、全部まとめて聴こうとするとぶっ続けで30時間以上かかりますので、健康を損なわない範囲でお願いします。


 末尾ではありますが、この場をお借りして絶望放送に関わる全ての関係者に感謝と敬意を捧げるとともに、アニメ本編で藤吉晴美役を演じ、絶望放送にも多大な貢献をなされた松来未祐さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。


   参考文献
声優ラジオの時間アンコール及び声優ラジオの時間ゴールデン(共に綜合図書発行)

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ここだけの話 第66話 写真の話 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。

・お付き合い開始後の時空。私が好んで使う言葉で言うところの「ハッピーエンドの向こう側」へと突入しました。
・青年、母親からそうちゃんって呼ばれてるのか。まぁ、そう呼びたくなる気持ちはわかるし、青年が若干嫌がってそうなのもわかるなぁ。
・母の日にプレゼント。あんまり青年っぽくないなと思ったらやっぱり珍事でしたか。
・「うれしくてパパにいっぱい自慢しちゃったもん」そうたくんはパパ似っぽい。
・『ごめん父さん‥‥』たとえ父親が慣れてて平気だとしてもやっぱり謝りたくなるよねぇ。30分はねぇ。
・「それにそうちゃんのセンスにしてはちょっとかわいいんだよね」「これそうちゃんのチョイスじゃないんじゃない?」親はなぜそういうことがわかるんだろう。我がおふくろも嫁さんに選んでもらった土産には同じ反応でした。
・「彼女、と選んだ‥‥」あれだけ苦しい思いをして、絶望の淵を這いずってようやく掴んだ恋だもの。照れ隠しでも否定したくないよな。
・「パパ聞いた!?そうちゃん彼女できたんですって!」今まで彼女できても母親に話したことなかったのか。まぁ、そうりゃそうか。実に青年らしいなぁ。
・「どんな子?どんな子?写真ないの?」当然と言えば当然の反応だけど、青年はだから言いたくなかったんだよって思ってそう。
・「そういえばこれまで二人で写真撮ったことなかったなと思って」あれ?と思って遊園地の話を読み返したら勘違いでした。
・ハロウィンのアレは親に、特に母親に送っちゃダメでしょ。
・「一枚いいでしょうか‥‥」なんか遠慮がちで申し訳なさげだな。別にさわちゃん先輩写真嫌いとかじゃなかったはずだけど。
・うちの嫁さんカメラが趣味なのに撮られるのは嫌いで。先日「祖父の墓に見せるから」っていう理由でようやく一枚撮らせてもらいました。付き合ってた頃も友人たちに見せる写真がなかったためにエア彼女扱いされることもしばしば。
・「やっぱり気になる!!」「髪とか服とかちゃんとするから待って!」本気だ。本気を出しておられる。
・「そこまで気にしてもらわなくても‥‥」「だって」「好きな人に撮ってもらうんだもん」「少しでもかわいく写りたいじゃん」はい優勝。ここのさわちゃん先輩優勝。
・「着替えるからあっち向いてて!」ん?んん?着替えるから?あっち向いてて?同じ部屋で着替えるの?外に出ててとかじゃなくて?一瞬スルーしかけたけど実はとんでもないこと言ってらっしゃる。いいの?恋人だからいいの?それとも今までも描写されてなかっただけで実は似たようなことがあったとか?
・衣擦れの音が実に生々しい。第二次性徴期ならこれだけで身動き取れなくなるレベル。
・「なにそれ‥‥」真っ直ぐに好きって言われて、しかも背後で着替えられて顔真っ赤にする青年可愛いな。中学生みたいで。でもほかに言いようもないだろうな。
・こっそり後ろを覗かなかった青年は立派なやせ我慢マイスター。振り向かなくったって今は除く方法なんかいくらもあるのでね。
・「よし!」気合が入っておられる。これは強い。
・自撮り難しいですよね、ええ。私もめっぽう下手くそです。
・「近っ!!」むしろもっと近づかないと画面に収まらないのでは?
・「それで?かわいく撮れたのかよう」さわちゃんチェック。オッケーが出ないと送信できなさそう。
・「かわいい子ね!会社の子?」「うん‥‥先輩」「年上の彼女か〜いいな〜ママも会いた〜い」会わせるとずっと独占してそうですね。で、さわちゃん先輩取られっぱなしの青年が拗ねるというめんどくさい流れを幻視しました。
・「ごめんごめん!」「今一番いちゃいちゃしたい時だから邪魔しちゃだめだよね!」この二人、一生その時期が続く気がするんですが気のせいですかね。
・「じゃあ未来のお嫁さんによろしく♡」自分の思ったことをそのまま言葉にして、嵐のようなお電話タイム終了。
・「ばっ‥‥!」暴言の一つも投げようとして、さわちゃん先輩と一緒だから控えたのかな。
・ぎゅっとするのわかる。愛しさが溢れ出てきちゃったんだな青年。
・「もうちょっとこうしてていいですか」「お好きなだけどーぞ」抱きしめて噛み締めて。手の中にある幸せをどうか大事にしてくださいな。



 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。

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ここだけの話 ここだけ落書き7 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。

GWの話
・ガンダムウィングでもここはグリーンウッドでもなかった。
・まだ付き合ってない時空で解釈するもよし、付き合ってるけどまだ公表してない時空で解釈するもよしと私は思っております。
・「そうたくんはGWどっか行くの?」「いや行かないスね」「積ん読でも消化しようかと」「私もとくに予定ないしこのままだとずっとおうちにいることに‥‥」まぁ、大型連休はどこ行っても人でいっぱいですからねぇ。移動手段も混雑混雑また混雑ですし。
・「‥‥どっか行きます?」「‥‥どっか行こうか」行くんかい!
・「とはいえ今からでもできることなんてなにがあるんだろ」二人で過ごせばなんでもいいんじゃないですかね(若干投げやり)。だって多分このふたりどこ行って何しても結果的に「そうたくん(先輩)と一緒で楽しかった」になるでしょ?なるにきまってます。東京タワーでも上野動物園でも新宿御苑でもちょっと足を伸ばして熱川バナナワニ園でもどこでもいくがいい。
・「どうして当然のように」「大型連休に二人で出かける相談をしているの??」「離して今日こそくっつけてやるんだから」「いけませんかづきさん」お腹立ちは大変ごもっともなれど2人には2人のペースがございますので。そんなもんに任せているからご覧の有り様なんだって言われたら返す言葉もございませんが。

インスタントの話
・「あれ」「先輩がインスタント食べてる」「そう言うそうたくんもカップ麺じゃん」珍しい珍しい言い合う光景それ自体は珍しくないんだろうなぁとか思ったりします。
・「3分ひもじいね」「ちょっと食べる?」「先輩の分がなくなりますよ」でも食べる。しかもあーんして。お前らなあ!職場やぞ!(無駄に半ギレ)
・そら依田くんですらも表情緩んでる言うし、かづきさんも早よくっつけってなりますわなぁ。
・でもきっとそうさわ見守り隊(隊長:瞳子先輩)は今日の撮れ高はよかったなくらいにしか思ってないんだろうなぁ。

ヒールの話
・「あれ」「今日の先輩背が高い」「がんばってヒールにしてみたんだ~」成長期ではなかった模様。背伸びするさわちゃん先輩可愛いですね。
・「いつもよりちょっとだけ顔が近いね」そんなことを言いつつ照れ笑うこの可愛い生き物にはいつまでもこうであって欲しいものです。
・靴ずれからの手当て、そしておんぶという無駄のないイチャイチャコース。まだシュッとして手練な青年のカケラを久々に見た気がする。
・「結果的にヒールはいてるときよりも顔近いスねこれ」「たしかに」うれしはずかしシラフのおんぶ。ほの赤らむさわちゃん先輩と多分意識して仏頂面作ってる青年の対比がとてもグッドです。

端午の話
・丹後でもタンゴでもなく端午。
・さわちゃん先輩お手手が器用。今時兜折れる人なかなかいませんよ。
・「子供の日なので」「今日は私が年下のそうたくんをかわいがることにします」「なんか始まったぞ‥‥??」始まりはいつも唐突に。
・「フフン」「なんでも言ってごらんなさい」貴重なドヤ顔いただきました。
・そして流れるように膝枕。犬猫の扱いでもいいじゃないか。
・目と目が合えば、することはひとつ。

めがねの話
・さわちゃん先輩と一緒にいるのに本を読むのか青年。もっと構いなさい。
・こだわりなく平積みを買って読むのは時間が潰せればいいのか、それとも真の活字中毒か。判断の分かれるところですな。
・「そうたくんめがね似合いそうなのに目悪くないからなあ」残念そうですね。メガネスキーなのかな?
・「すみませんね目良くて」目は良いに越したことないですよ。小2からメガネが必要になった私が言うんだから間違いない。
・「老眼鏡のお世話になるまで待ってください」「若いそうたくんで見たいんじゃん!!」中年そうたくんもそれはそれでかっこよさげな予感が。
・「伊達でよければ‥」青年、片眼鏡(モノクル)も似合いそう。どうせ伊達ならかけてみないかい?

潮干狩りの話
・デート先としては一風変わってますな。あれ?もしかしてゴールデンウィークのお出かけ先?だとしたら面白いところに目をつけましたな。
・青年足長いからこういう作業は腰痛くなるでしょうな。短足向きなんですよこういうのは。ええ。向いてますよ私。
・「帰って酒蒸しにしてください」流石に酒蒸しは平気なのか青年。
・砂抜きのコツはペットボトル1杯分の水にキャップ2杯分の塩を入れて海水の濃さにすることだとか。まぁ、砂抜いている間にイチャイチャしてればあっという間ですよ、ええ。



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