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漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。
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風雲児たち幕末編
・大砲は水戸家ではなく細川家でした。にしても、身柄を預かった水戸浪士を引き渡せって井伊家の家臣が言ってきたって、そんな事をしたら余計に処分が重くなる危険性が増すと思うんですけど…。まぁ、当事者からしたらそんな冷静な判断も出来ないか。
・それを追っ払うための砲二十門。銃ではなく砲ってのが、緊迫感伝わってきます。
・「砲二十門もどこから運んで来たのだ」「わが藩は浦賀湾警備についておりますので」「そこから」「すると浦賀警備が手薄になってる訳か」「いま外国が攻めて来る危険もないでしょう」武士にあるまじき発想だと思うなぁ、これ。日露戦争の時に28センチ砲外して使ったのとは意味が違います。
・でまぁ、全員一カ所に集めて、井伊家にも厳重注意をして。これで収集に向かうかと思ったものの…。そんな簡単にはいきませんわな。
・水戸藩も臨戦態勢。安藤信正の苦労は絶えない。
・「わかっており申す これは専守防衛にすぎませぬ」「誰も彼もどの藩も同じ事を申されるがっ」「何かのきっかけ一つで江戸も日本も内乱状態になり申すぞっ」「貴藩も責任を感じられるなら襲われる覚悟で武装解除なされよーっ」桜田門外の変をきっかけに内乱状態って、ゾッとするイフですね。もしこの時安藤さんいなかったらどうなってたのか…。さすがにまだ幕府もそこまで人材難ではなかったでしょうけど。
・「ただちに武装解除され」「急ぎ井伊家に見舞いを出されよ」「え?」「幕府高官が病気になれば御三家は必ず見舞いの使者を送る」「古来よりの慣習 むろんご存知でござろうな………」政治ってのはそういうもんだとは分かっていたつもりでしたが、これはなんとも言葉に詰まる。
・かくて水戸家から井伊家に見舞いの使者が。芝居と芝居。
・細川藩邸に集結させられる水戸浪士の身柄。死亡してもなお、身柄は身柄。
・ひと芝居&ひと仕事完了して、ホッとする安藤さん。心労絶えないねぇ…。
・にぎわいが終わらない事件現場。まぁ、この辺の野次馬根性は現代にも引き継がれております。
・桜田門外の変と忠臣蔵って本当に色んなところでつながってるんですねぇ。忠臣蔵が水戸浪士に与えた影響と、事件のあれこれが以後の忠臣蔵という作品に与えた影響と。


剣客商売
・熱を出して横たわる徳次郎。そこへ訪ねてくる客が1人。
・黒羽の仁三郎…。池波先生のセンスの良さはこういうキャラ名のつけ方ひとつとってみても分かります。
・傘徳の過去が明らかに。こういう仕事をする者は大概何かあるものですが…。人一人殺ってしまってましたか。
・御用聞き自体がそもそも下働きですからねぇ。さらに手先を使うとなれば完全自腹ですよね。親分も大変だ。
・因縁は4年前の惨劇と大捕り物に遡る。元相役の佐平を仇と付けねらうのが仁三郎ですか。しかも佐平は心臓を病んで現役引退しているという…。そりゃ多少体調悪くても雨の中駆け回りますわな。
・そしてその仁三郎が大治郎の旧知とは。人の世の不思議。
・「仁三郎の気性は激しかった。復讐の念も激しいかわりに感謝のこころも強く激しいのである」って、気が合えばいいけど、そうでなかったらかなり付き合いづらいタイプですな。
・昔の一人旅の何が危険かと言って、回想シーンのように病気→襲撃→死亡のスリーヒットコンボになる可能性が高いことですよね。そりゃ、助けてもらったら深く恩に着るでしょうなぁ。
・とはいえ、そもそも旅をしながらあらゆる悪事を働くのが生業なら襲われても文句を言う筋合いもないですが。
・恩に着る一方で怨みも深く、襲ってきた3名惨殺、と。
・大治郎との会話の穏やかな表情とは別人のように、一人になると目つきの悪くなること悪くなること。
・傘徳と大治郎、合流。これぞまさに天の配剤。
・しかし、渦中の佐平は発作を起こして…。
・道中、話を聞けば聞く程に大治郎は自分が助けた喜三郎と仁三郎の共通点に思い至る。
・弥七とも合流できて、いざ、佐平の住まいへ。しかし、佐平は既に。なんというタイミングである事か。
・悲しみに暮れる間もなく、仁三郎は迫ってくる。斬る覚悟で待ち構える弥七と大治郎と…。ラストのコマの暗闇が、何とも深く深く静寂を伝えてきます。


浮世艶草子
・実在人物シリーズ。今回は松浦静山と本清院でございます。
・「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」なんとも名言。
・憂さ晴らしには、喧嘩よりも船遊びよりも吉原。納得。
・「春は桜花を愛で」「秋は灯籠の観に楽しむ」これまた名言。花に親しみ、夜を楽しむのは心の養い。
・とか言いながら本清院は女性を舌で味わうようですが。静山もご相伴に預かりつつお勉強。
・「女御の扱いは学んで損はないしのう」おっしゃるとおりです本清院様。
・ト一ハ一に貝合わせ。こういう隠語は大好きです。
・本作は感想を書こうとするにあたり、ちょっと油断するとついつい掘り下げ過ぎそうになるのでブレーキを踏み踏み書いております。
・ツボは人それぞれなので、それを探るのもまた楽しき哉。
・にしても采配を振るう本清院様が魔的。女性の扱いと藩主としての帝王学とを一気に教授されると、一生忘れないだろうなぁ。
・「がっついてはなりませぬ」これは手厳しい。女性の扱いのみならず何事にも気をつけないといけない事ですけど。
・筆おろしが花魁と言うのはさすが藩主様だなぁ。さすがに羨ましいとは言いませんが…。

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旧世代オタクなので言う事も発想も古いです。
HN:
ふさ千明
年齢:
49
性別:
男性
誕生日:
1975/04/02
職業:
今さらですが非公開に変更
趣味:
読書、創作活動(文章のみ)、野球観戦、旅行、食べ歩き
自己紹介:
四十路オタです。そんな年齢なので言う事やる事古くさくてすいません。
艦これ提督ですがリポートをここにあげたりとかいう事はしておりません。攻略記事を書けるほど上手でもないので。
一次創作及び二次創作に関してはpixivで発表しております。興味をお持ちいただいた方は上部のリンクからお願いいたします。
拙ブログはリンクフリーですが、ご一報いただけるとありがたいです。
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