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漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。
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 すいません。大変遅くなってしまいました。
 頑張って何度も聞いてみましたが、なにしろ私のヒアリング能力が低い上にインタビューしている人が結構早口で、「作品(ズオピン)」とか「老師(らおし)」とか「日本(りーべん)」とか単語単位でしか聞き取れず、ほとんど質問に関しては推測の域を出ていません。間違っている可能性が高いですがどうかその点あらかじめご了承ください。

 また、今回このラジオ放送について情報提供をして下さったハクさん、及び本来聞けない環境にありました私に聞く機会を与えてくださった73さんには厚く御礼申し上げます。

質問:なぜさよなら絶望先生のような作品を描こうと?

「そうですね。前いた出版社で打ち切りになって、絶望的な気分でいて、もう前向きな話は描けないなっていうところで、じゃあ後ろ向きな話を描こうかなと」「そういう風に後ろ向きな話になりました」いつもながら久米田先生初手から飛ばしてます。

(台湾の人たちのための久米田先生の発言の翻訳が入ります。以下は略)

質問:絶望先生が「何々に絶望した!」と言うことで皆が癒されていることが人気の理由なのではないでしょうか。

「絶望したと言って皆さんが癒されるというよりは」「日本には人の不幸は蜜の味という言葉がありまして」「人の不幸は笑えるというアレがあるので、そういう意味で救われるみたいな部分はあると思います」私の場合、不幸を笑っている、という楽しみ方が主ではないのですが、この辺はたぶん久米田節なのでしょう。

質問:作品の中で絶望した!となっていることの、どこくらいがネタなのですか?

「ネタはあんまり作ると変になってしまうので」「日々生きているだけでイヤな事って毎日ある訳じゃないですか」「毎日あるイヤな事を普通に拾って描いているだけであって」張り巡らされているアンテナの鋭さを垣間見るご発言です。
「ネタを考えたりとかいうおこがましい感じではないですね」ネタを考える事をおこがましいとおっしゃるあたりが久米田先生らしいですね。

質問:絶望先生と久米田先生で似ているところはありますか?
「そうですね。似ているところもあると思うんですけど、似てるところもあると思うんですけど、本気で絶望しているところが多い」
「漫画だとギャグにしないといけないんですけど」「割とリアルに日々絶望しています」

質問:作品を描かれている時はどんな音楽を聞いておられますか?また、描いている時のクセなどはおありですか?

「基本的に描いている時は無音ですね」前田くんのメールによると仕事場内に絶望放送は流れているらしいですけど、それをこの場で説明するのはちょっと難しかったでしょうね。
「クセとかいうのはないですけど、一カ所で描けないって言うのはありますね」「移動しながら何カ所かで」「要はちょっとした逃避なんですけど。描けない理由を探して移動すると言う」私もちょっと書いちゃ動きちょっと書いちゃ動きする人間なのでこの辺に共感を覚えました。

質問:絶望先生は週刊連載ですが、1週間の創作スケジュール(もしくはスタイル?)はどのような形なのでしょうか。

「結構やっぱりギリギリまでやらないって言うのが、まぁ、他の漫画家さんもそうなんですけど」「結構考えて、ああ、ダメだダメだって3日くらい思ってそっから始める」「週のうち3日くらいはああ、オレはダメオレはダメだって考えてますね」これは創作者ならではの悩みですね。
「それから、もうホント描かなきゃいけないからしょうがなく」「つまんないだろうけど描かなきゃいけないから、描かなきゃ妥協してしょうがなく」「もっと早く描けって言われます」そういえば生前葬でも編集長がそんな事を。

質問:担当者の方とのコンビネーションはどうですか?
「そうですね。担当さんがこないだ代わったばかりなので距離感を探りかねている状態で、お互いにどこまで言っていいのかなって探り合っている状態ですね」前任者が偉大すぎたので今の人は大変だと思いますが、今の人は今の人でよく分かっている気がします。

質問:担当者の方は先生の事をどう思っておられると思いますか?
「原稿が遅いって言うのが一番あると思うんですけど」「つまらない、絵がへた、人気がない、全部ですね」「早く人気作に移りたいんだと思います」この辺はいつもの久米田節。

質問:週刊連載をされているという事でいつもお忙しいと思いますが、時間のある時はどのようにしてお過ごしになっておられますか?お友達とはどのようなおつきあいを?
「ヒマな時は…そうですね。ヒマにしていると言うか。何もしてない事が多くて。友達はほんとにいなくて」久米田先生の交友関係は謎が多いですね。観劇仲間には高橋留美子先生がいたと思うんですが、今も続いているんでしょうか。
「家族も、この歳になるまで独り者なんでいないんで」宣言来ました。
「日本で今お盆なんですけど、台湾にかかってきた電話が、父親からお盆帰って来ないのっていう1本だけです」うちはそんな電話すらかかって来なかったので久米田先生のが実家とはまだうまくいってます。
「今年は帰らない感じで」「一切コミュニケーションを取れてない感じです」応援したくなるなあ。

質問:ご結婚はなさらないのですか?

「しないとおもいますよ」えーと。とりあえず新谷さん頑張れと言っておきます。

質問:久米田先生は(講談社漫画賞の二次会で)生前葬をなさったそうですが、どのような経緯でしようとお考えになられたのですか?
「僕には珍しくその年はいいことがあったんですね。漫画賞いただいたり、アニメになったり」「日本ではいい事があるとやっぱり悪い事もある、っていうのが」
「僕自身生きてていいことあったら2、3倍悪い事が今まであったんですよ」
「これは死ぬんじゃないかと思って、1回死んどかないとヤバいということで生前葬を行いました」「コント、お笑いのつもりでやったんですけど、かかる費用はホントのお葬式と同じ額で。レンタルとかないんですよ。棺桶とか」「しかも燃やさないから粗大ゴミになってしまうっていう最悪の結果で」「環境にも悪いっていうんで。失敗したなと」まぁ、普通は生前葬しませんからねぇ。劇団とかテレビ局とかにコネ伝手があれば衣装が借りられたかもしれませんが。

質問:日本ではお葬式では招待した方々からお金はいただかないんですか?
「ほんとのお葬式ではもらうんですけど、くれなかったですね。誰1人」「出る一方で」香典返しのネタも考えてたでしょうに。不発で終わっちゃいましたね。残念。

質問:自分の漫画が違う国で翻訳されて売られていることについてはどう思われていますか?
「そうですね。ほんとに日本独特の言葉使いとかを使っているので」「訳すのがすごい大変なんで」「どういう風にとらえられているかわからない」「逆にどうなんだろうって」翻訳が頑張ってたり、雑誌連載で解説コーナーがあったり。あとは読者側の努力もあると思います。


質問:読者のアンケートを作品に反映させたり参考にしたりという事はありますか?

「そうですね。アンケート自体、僕が見たりとかする事はなんですけど、間接的に聞いて」「ああ、こうしたほうがいいんじゃないって言われる事ありますけど」「変えようと思っても変えられない」「長くやってるんで。意外と芸歴と言うか、長いんで」「なかなかスタイルを変えるのは難しい」無理に変えないほうがいいと思いますよ。

「新しいのを描いたほうがいいですかね?」久米田先生らしいものを描いていただければそれでいいと思います。

質問:絶望先生とかじゃなくて希望先生も描いたほうがいいんじゃないか。
「じゃー、ちょっと検討します」「描けるかどうかわからないですけどね」メタなギャグとしては1話限りで読んでみたいですが。

「台湾で描きますわ。近い将来」「日本じゃ描けないです」その場合逆輸入も辞しません。日本語訳が大変そうだけど。

質問:久米田先生は台湾でサイン会を行われましたが、その時の感想などをお聞かせください。
「サイン会は結構来ていただいて」「いまだにちょっと信じられないと言うか」「色んなところで言ってるんですけど、たぶん雇われたアルバイトなんじゃないかと」台湾で最初に出演したラジオ『青春点点点』でもおっしゃってましたね。
「出版社が僕を傷つけないためにアルバイトを」「ちょっとまだ疑惑を抱いています」これ、貼り紙ネタになりそうですよね、レベルの高いアルバイトとか。紙ブログは確定。

「日本でも本屋さんがサイン会を開いても集まらない事がたまにあるんです」「そういうときは書店員を全員導入したりとか」「作家さんに気を使うって言う事がたまにあるので」私もその昔小さな本屋でバイトしていたことがあるんですが、まぁ、この手の話、聞いたことはあります。

インタビュアー:だから絶望先生みたいな作品が描けるんですね

質問:絶望先生は台湾でも人気があるんですが、久米田先生はその理由はどんなところにあると思いますか?
「たぶんだとしたら翻訳している方がものすごく面白いギャグを作っていただいて」「日本語がわかって日本語で読むとつまらないと思うんですよ」ここはもう全開で久米田節ですねぇ。日本語で面白くなかったらそもそも日本で人気出ませんから。
「台湾の翻訳家の方には本当に感謝しています」翻訳の人が頑張ってるのは確か。誰がやっているのか分かりませんが、謹んで敬意を表します。

質問:漫画家になりたい人にアドバイスをお願いします。
「そうですね。漫画家になりたい人って言うのは、大体漫画家はどういうもんだってわかっていると思うので、今さら僕がどうこういうものでもないと思いますが」「なるなとも言えないので」まぁ、どんな仕事でも現実を知っているとおいそれとは勧められないものですが…。
「たぶん、描く作品によって運命が変わると思いますので、ネギまみたいのを描いたらいいんじゃないかなと思います」ここでレッドパインいじりが来るとは思いませんでした。

質問:リスナーにメッセージをお願いします。

「常に僕は最悪な状況を考えて生きているので」「大抵の現実のことはそれより最悪なことはないのでなんとか生きていけるっていうところはあります」「変に希望なんて持たないほうがいいと思うんですよね」持論でシメ。

「謝謝」久米田先生お疲れさまでした。次はぜひ絶望放送にお願いします。

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ふさ千明
年齢:
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男性
誕生日:
1975/04/02
職業:
今さらですが非公開に変更
趣味:
読書、創作活動(文章のみ)、野球観戦、旅行、食べ歩き
自己紹介:
四十路オタです。そんな年齢なので言う事やる事古くさくてすいません。
艦これ提督ですがリポートをここにあげたりとかいう事はしておりません。攻略記事を書けるほど上手でもないので。
一次創作及び二次創作に関してはpixivで発表しております。興味をお持ちいただいた方は上部のリンクからお願いいたします。
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