忍者ブログ
漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。
[846] [776] [809] [781] [775] [793] [774] [773] [772] [771] [784]
 寝たのが4時半。起きたのが7時。趣味のために寿命を削るのはもうやめようと決意したのはいつだったか…。
 とりあえずシャワーを浴びて目を覚ます。

 意外と疲労感はない。ハードな勤務が自分を鍛えてくれたのかそれともこれから台湾に行くという事実が生み出す高揚感のためか。

 飛行機の出発時間は11時20分。チケット受け取りや荷物検査その他の出国手続きなどにかかる時間を考えても9時くらいまではここでのんびりしていられるのだが、今日は絶対可憐チルドレン18巻の発売日。これは出国前に入手しておきたいところ。とっとと身支度をして早めに宿を出てツタヤへ向かう事に決定。このとき、宿備え付けのカミソリが安物で顔をちょっと切ってしまったのだが、大事には至らず。次回泊まる時は自前でカミソリを用意しようと心に決める。

 チェックアウトを済ませ、まずは最初の予定どおりツタヤへ。しかし絶チルは新刊コーナーを探しても見当たらず。そのため店員さんに頼んで探してもらうと、配送便の荷解きがまだ終わって居なかった事が判明。特別に早めに荷解きをしてもらい、無事に入手する事ができた。朝の忙しい時に何をさせているのか、という点については大いに反省。

 無事に入手できたので、あとは朝食である。喫茶店でちょっと甘みの強いコーヒーを飲んで済ます事もできたのだが、せっかくなのでフードコートに陣取って2人でめいめい自分の好きなものを買ってくることにした。
 妻はコーヒーのみだったが、私はせっかくだからと朝から寿司を食べるという暴挙に出る。しかも1人前だけにしておけばいいのに、「お、穴子がある。さんまもある」とガスガス追加してとんでもない量に。大量の寿司が朝から目の前に。寝不足のテンションなのか。なにやっているのか。

 一応、「妻にもお裾分けをしようと思って」という言い訳はあったのだが、1貫しか食べてもらえず。ヒィヒィ言いながらなんとか予定時間内に最後まで食べ切る。

 食べ終えて、セキュリティチェックを受けに向かうが、その前に出国手続き自動化登録を済ませておく。これが関空では出国当日のこの日から受付開始ということで、このなんとも稀な偶然によって、登録番号が一ケタになる。

 あとは特にやる事もないのでとっととセキュリティチェックを済ませてしまうことにした。毎回毎回、ここに関してはどれほど時間的余裕があってもイライラさせられるのだが、今回もご多分に漏れず。直前まで何の準備もせず自分の番が来て初めて慌てだす人とか見ていると、どうしてもどうしても。

 無事通過後今度は出国手続き。自動か登録が無事済んでいるので、並んでいる人たちを尻目に、専用ゲートへGO。専門の係官に介添えされて、パスポートを読み取り機にかざし、指紋登録した指をあてる。
 この間30秒足らず。無事通過。登録した甲斐があった。通過後、夫婦揃って小さく小さくガッツポーズ。

 さて。搭乗開始までずいぶんあるし、マッサージでも受けて待とうと思っていたのだが、ゲート通過後の区域にあったその手の施設が軒並み改装工事中という。わざわざケータイに関空のサイトをブックマークして事前に色々調べていたクセにこういう重要な情報が抜けている私。
 見事になにもする事が無くなってしまい、せっかくだからと今回の搭乗口とは逆方向に見物に行って時間つぶし。これで意外と時間が潰れてしまい、あとは道々買い物しつつ搭乗口へ。

 ありがたいことにゲート通過後の売店に売っている飲料は機内持ち込み可なので、がっつり購入しておく。台湾でしこたまお茶を飲む予定なのにも関わらず、敢えてお茶を購入。しかも2本。

 カバンに余裕があったので、小腹が空いた時用にドーナツも買う。これがまさか帰国翌日の朝ご飯になろうとは、このときの私には予想だにしなかった。

 買い物も終わって、搭乗口前の待機場所へ。椅子にだいぶ空きがあったのでスペースを利用して荷物整理などしつつじっくり待つ。到着後の予定などあれこれ打ち合わせているうちに搭乗開始時間がやってきた。
 本日満席と聞いていたが、それほど人が居ないことに首をひねりつつ機内へ。

 真ん中4人がけの通路側から2人で座る。荷物は足元に置いて、いつでも引っ張りだせるようにしておく。どうせ2時間半のフライトなので読書にせよ文章を打つにせよそれほどまとまった時間は取れないが、それができるという状態にあるだけで気分的に大きく違うので。

 満員という事前アナウンスのとおり席はどんどん埋まっていき、座ってから数分のうちに気がつけばもう空席はほとんどなかった。「じゃあみんな乗ったし、早めに離陸しようか」という訳にもいかないのだろうが、この後ちょっと待たされたのちにようやく離陸。この間にとっとと毛布を借りておいたのは前回空調の利き過ぎで苦労した経験に基づくもの。
 離陸に関しては、さすがに飛行機に乗り馴れたので特に感慨もなく。「早くベルトサイン消えないかなあ」くらいにしか思わなかった。隣の妻は気圧変動に弱いのでそれどころではなかったようだが。
 
 待望のベルトサインが消え、さてパソコンでも出すか、と思ったが座席が狭いので本にしておく。絶チルを一気に読破し、「ああ、感想まとめなきゃ」と思ったが狭くてパソコンが出せないので以下略。今度は昨夜買った文庫本を取り出す。駅前旅館が期待以上に面白い。さすが井伏鱒二。
 しばらくしてやって来た機内食は量こそ減ったものの、味は落ちていなかったので十分満足できた。
 食べ終えて緑茶で一息つく頃には、もうぼちぼち尖閣諸島上空。台湾はもう目の前である。なにしろフライト時間は2時間50分。新千歳〜福岡便とさして変わらない。

 そんなわけでなんだか海外旅行に出た気がしないまま無事に飛行機は桃園国際空港に着陸。

 荷物が足元にあるので座席からの離脱もスムーズにいって、とっとと機外へ出る。どうせ荷物の拾いあげで時間がかかるのだから焦って出る必要はないのだが、やはり狭っくるしい飛行機の中は苦手だ。
 出て、まず一番近い両替所(兆豐国際商業銀行)で1万円分両替。このときのレートが3470台湾元。これに30が手数料取られて3440元が手元に残る。これだけあれば空港内で何か買い物をするには十分過ぎるし、今日1日の活動にも支障ないだろう。去年来た時が大体3000元前後だったのでだいぶお得。

 その後、入国審査も無事済んで、あとは荷物を拾い上げてガイドさんのところへ行くだけ。この拾うための待ち時間に妻も台湾銀行の両替所へ。リアルタイムで変動している事と、銀行ごとで若干のレート違いがあるようで、3510元に同じく手数料30元だった。
 無事に荷物を拾い上げ、税関検査も通過。ようやくロビーに出ると、近ツーの書類を持ったガイドさんが待っていた。李さんというそのガイドさんにお世話になって、トヨタのワゴン車で一路台北市内へ。
 車内で日程の説明、時差の事や通貨の事、お勧めマッサージ店のお話などを聞きながら、車窓からの眺めにわくわくが止まらない。晴れ渡った青空の下に広がる光景は、眠っていた記憶を次々に呼び覚まし、これからこの街で過ごす日々への期待はいやが上にも高まっていく。一番テンションが上がったのは台北駅と台北101がセットで見えたときだ。この近代と現代が融合した眺めこそ、台北の象徴だろう。

 そんな感じで過ごしていたため、車中の40分もあっという間に過ぎてしまい、我々はお茶屋さんで両替するみなさんと別れ、シーザーパーク台北にて下車。チェックインを済ませ、部屋で一息入れる。

 妻が思ったより早く回復したので、とっとと出かける事にした。第一目的地の場所柄を考えて、手持ちの現金を増やしておこうと思い、出かける前にホテル近所の銀行に両替へ行く事に。シーザーパークのすぐ隣にあった慶豐商業銀行にて30000円ほど。両替にはパスポートが必要という事をぼんやり覚えていて携帯しといたのが幸いして、慌てて取りに戻るという事はしなくて済んだ。

 警備員さんに「2階ですよ」と教えてもらって、階段を上がる。「Please,Exchange Japanese Yen New Taiwan Doll」かなんかのアヤシい英語が無事に通じて、3万円ほど両替してもらった。ここは手数料無し。レートは1万円あたり3517元。3万円で10551元を入手し、これで手元には空港で入手したのとあわせて約14000元が。

 気を大きくして、早速光華商場へ向かう我々。MRT台北駅から板南線南港行きに乗って2つめ、忠孝新生駅で下車。4番出口を上がって目の前の大通りを北に向かって歩くと、ほどなく光華數位(デジタル)新天地のビルが見えてくる。



 以前来たときはビル完成前だったので、プレハブの仮小屋のようなところに店がみっちり詰まったカオスっぷりで、狭いながらも活気溢れて楽しかったのだが、通路のスペースを広く取ったことで店舗スペースが常識的な配置にとどまっており、そういう意味でのインパクトは減少した。それでもアキバのラジオ会館にも似た独特の空気は我々夫婦のオタ心を十分刺激してくれた。
 まずはエレベーターで一番上まで昇り、各店舗の確認。オタビルというよりは電脳ビルなので、パソコンとか携帯電話とかを扱っている店舗が多い。どっちも買って帰るわけにはいかないのであんまり物欲を刺激されない。MP3プレイヤーも先日新しいのに買い替えたところで食指が動かない。ソフト屋が思ったよりなかったのが意外と言えば意外だった。
 むしろ蛙蛙書店という本屋が私を引きつけた。翻訳された日本の漫画やライトノベル(こちらの言葉だと軽小説)が所狭しと陳列されており、わくわくしながら店内を探検する。そんなに広い店舗ではなかったので収穫としては絶望先生台湾版の十六集のみ。1階のコンビニで飲み物を仕入れて、中庭のテラスで一休み。私は台湾に来たら烏龍茶かパパイヤ牛乳と決めているので、とりあえず両方仕入れる。疲れているのでカロリー補給のためパパイヤ牛乳にしておく。うまい。しみる。

 休憩を終えて、今度は交差点の向こう側にある八徳玉市へ。買う買わないはさて置いても宝飾品は見ているだけで楽しいので。ホントにそれだけのつもりだったのだが、光華數位新天地に入っていた蛙蛙書店の本店がこっちにあった。店舗の広さが段違いなので置いてある本の冊数もこちらが格段に上。日本でも普通の本屋には置いていないような漫画の台湾版がずらり。当然のようにBLコーナーなんかもあったりした。
 書棚を丹念に見ていくうちに、さきほど購入した絶望先生台湾版の最新刊十七集が面出しで置いてあることに気づいた。十六集が台湾での最新刊だと思っていたのだが、十七まで出ていたのか。これはまずなにより即確保。

 さぁ、あとはどうするか。
 スーツケースを一回り大きくしたとは言え収納スペースは無限ではないので手当り次第に購入というわけにはいかない。しかもまだ初日だ。焦りは禁物。じっくり店内を見回し、いささかでも冷静になったところでそう結論付け、絶望先生以外は台湾版週刊少年マガジンの新少年快報41号のみで留めておいた。


 そのあと、諦め悪く近辺をうろついていたら、2階にあるお店が大当たり。基本的にそのお店は日本でいうところのとらのあなというかメッセサンオーというかメロンブックスというか。神保町でいうところの芳賀書店というか。売っているアニメ漫画は18禁がメイン。なんと驚く事に繁体字訳した同人誌まで置いてあるという奇怪なまでに力の入った品揃え。

 ここに、さよなら絶望先生DVDの台湾版はあった。1期と俗と両方あった。






 どちらも売値が2枚組で160元なので「これ、どうみても正規版じゃないよなあ」とか思いつつも、さんざん探しまわった事でストッパーが振り切れており、勢い込んで購入。発売元が松竹になっていたり原作が森山敦って書いてあったりする上によく見ると一部簡体字だったりと、どう見ても大陸の拷貝(コピー)製品だが、もう買っちゃったので後には引けない。


 初日としては十分な収穫を得て、ホテルに戻る。荷物を置いて一息入れて、夕食をどうするかの相談に入る。候補はそれこそ無数に挙がるが、初日の割に余力があったため少し遠出をしようという事になり、臺鐵で一駅、松山駅で下車して食堯河街觀光夜市へ向かった。松山駅はいつの間にか地下駅になっており、場所も去年来た時に比べていささか東に寄っていた。おかげで去年よりちょっと余計めに歩く事になった。

 さて、夜市だが。
 名物の胡椒餅は行列ができていたのでパス。とりあえずぐるっと一周回って目星を付ける事にした。私は基本的に魯肉飯さえ食べられればあとは何でも良かったので、気軽にぶらぶらと歩く。途中、しばしば漂ってくる臭豆腐の臭いにクラクラしながら、ああでもないこうでもないと言いあっているうちに、反対側の門まで到達してしまった。
 どこもこれだ!という決め手を欠いたのでちょっと話し合って「臭豆腐の臭いを嗅がずに食べられればいいや」という結論に達し、ちょっと戻った所にある四神湯という看板の出ている店に入った。
 看板どおりここは四神湯が名物らしいのだが、魯肉飯で頭がいっぱいになっていたのでスルーしかける。店員さんに確認されてようやく発注。
 四神湯は漢方流薬膳スープで、若干のクセはあるものの、さほどの苦もなくすいすい食べられた。ただ、他にもあれこれと頼んでしまったために量的な意味で食べ切るのに苦労はしたが。
 3回めの台湾だというのにまた料理の頼み過ぎやってしまった。もはやお約束状態だな、と苦笑しながら腹ごなしに夜市を歩く。

 途中、明日以降に備えて足だけでもマッサージを受けておこうということになり、今度はマッサージ屋を探して夜市をさまよう事しばし。特に良し悪しの判定基準もないので、目についたところに飛び込む。
 入った所は今時珍しく、按摩さんのいるお店だった。

 素早く足湯の準備がなされ、椅子に腰掛け足を湯につける。
 ここも椅子にテレビが付いていたのでつけてみると、台湾版アニマックスがやっていたのでここにチャンネル固定。やっていたのは「涼宮春日の憂鬱」。台湾の声優さんが現地語を喋っていて、しかもこれが繁体字字幕という超地元仕様だったが、なんだかんだで7年中国語をやって来た恩恵か、なんとか理解できた。そもそも日本でもハルヒのアニメは見てこなかったのだが、断片的に色々持っていた知識でカバーできた。

 正直な話、途中から見たのに非常に面白かった。国境を越えてファンが付く訳である。残念だったのはエンディング主題歌が流れなかった事。日本語がそのまま流れるのかそれとも歌詞を翻訳した台湾版が流れるのかに非常に興味があったのだが。

 ハルヒが終わってそのあとが零之使魔(ゼロの使い魔)。これはちゃんと釘宮ボイスが聞こえてきた。幻聴ではなく日本版の映像に繁体字字幕のパターン。やっぱり釘宮病は国境を越えるのか。

 肝心のマッサージは非の打ち所がないと断言できるほど上手かった。やはりこの道一筋で生きてきた方の技術は並大抵ではない。
 軽くなった足に「これなら明日もバッチリ動き回れるな」とニコニコしながら夜市をあとにした。
 松山駅まで戻り、ちょうどやってきた自強号(特急)に乗って台北駅に戻る。

 一番前の座席に座ったのだが、目の前には食品会社のポスターがあった。食品会社のポスターというと、大体起用されるのは男性にせよ女性にせよ20代30代が多いと思うのだが、左卜全似の老人がメインになっているのポスターは台湾ならではだと思う。
 このポスターがきっかけで台湾滞在中気にかけてポスターを見てみたのだが、起用される人間の年齢層が日本よりも高かった気がする。

 初日とは思えないみっちりと詰まった日程に流石に疲れが出たので、部屋に戻ったあとはとっととシャワーを浴びて就寝。

拍手[0回]

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
7 8 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 23 24 26 27
28 29 30
アーカイブ
最新CM
[03/15 ふさ千明@管理人]
[03/15 未依の親]
[01/24 絶望的な武力介入をしてもいいですか?]
[01/23 ふさ千明@管理人]
[01/23 絶望的な武力介入をしてもいいですか?]
ブログ内検索
プロフィール
旧世代オタクなので言う事も発想も古いです。
HN:
ふさ千明
年齢:
49
性別:
男性
誕生日:
1975/04/02
職業:
今さらですが非公開に変更
趣味:
読書、創作活動(文章のみ)、野球観戦、旅行、食べ歩き
自己紹介:
四十路オタです。そんな年齢なので言う事やる事古くさくてすいません。
艦これ提督ですがリポートをここにあげたりとかいう事はしておりません。攻略記事を書けるほど上手でもないので。
一次創作及び二次創作に関してはpixivで発表しております。興味をお持ちいただいた方は上部のリンクからお願いいたします。
拙ブログはリンクフリーですが、ご一報いただけるとありがたいです。
アクセス解析
バーコード