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漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。
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剣客商売
・表紙は睦まじい大治郎&三冬夫妻の日常の一コマ。
・そのほのぼのから一転、暗夜をひとり行く大治郎。橋上にそれを襲う影二つ。もちろん人違いですが。
・名乗ると誤解が解けて襲撃者は去っていく。帰宅後も悩み続ける大治郎。
・そんな大治郎を問いつめる事も無く、黙って見守る三冬。よく出来ている。
・「先生のお子が生まれるのですね!?」「うむ、間ちがいない」「三冬様がそう、おっしゃったのですか?」「ばかな。先生にもまだ打ち明けておられぬのになんでおれが…」「でも、よくわかりましたね?」「おぬしとは経験がちがうよ、うふふふ…」亀の甲より年の功。にしても、そんな時期にも泰然としている三冬はさすが心身の鍛錬が出来ておるのう。
・襲撃された件を解明すべく、前日の動きをおさらいしてみる大治郎。若林家の隠居春斎には親子二代で世話になっているんですな。若日から既に大道場主になろうという野心を抱かなかったあたりはさすがですな。
・「おお、帰ってきたか。若き日の小兵衛殿そのままじゃ。」「え、そうかなあ……」ここのセリフにはちょっと違和感。どうした大治郎。
・「近ごろ世間の様子はいかがじゃ。」「こうした小兵衛殿ではどうもな… 年寄り同士で語り合うているとたがいに気が滅入ってくる…」まだ分かるとか言っちゃいけない年齢のはずですが、分かっちゃいます、これ。
・回想しながら歩き続け、若林屋敷に到着。しかし、探りを入れることが失礼に当たるのではないかと思い、中には入らず。小兵衛先生に相談に行こうとしたところで。これだ、と思える男が若林屋敷から出てくる。
・その後ろから尾行するでも無く歩いていると「お手前、拙者になんぞ御用でもおありなのか?」と問われる。清月庵の二階に上がって酒と蕎麦を前に置いて、名乗り合ってから包み隠さず話を始める。
・「佐々木殿には、このことをなんとおもわれます?」「さようさ…」「まさに、その二人は貴公を拙者と見間ちがえたものとおもわれます、まことにもって御迷惑をおかけ致した」仇持ちなのにそれを隠さず認めるところは人が出来ている。
・「佐々木殿は……若林様と、どのような関わり合いがあるのでしょうか?」「さて…」「秋山殿、そのことなれば若林の御隠居様へお尋ねなさるがよかろう。」仇持ちであると素直に認める人間が隠し事をするという事は、案件が自分の事ではないと分かる良い流れ。
・清月庵を出ると、ばったりと又六に出会う。「あとを尾けてもらいたい。」「悪い奴かね?」「そうではないが、私が尾けてはまずいのだ。」ということで又六にあとを託して大治郎は又六の住む長屋へ。
・浅蜊汁のぶっかけ飯うまそう。
・帰ってきた又六から情報をもらい、佐々木の住む家へ。この時は場所の確認だけで帰宅。
・翌日、この件を小兵衛先生に。すると、佐々木のとんでもない過去を聞かされる大治郎。同僚の妻を手込めに、とは。
・「捨てておけ、忘れることじゃ。」「忘れろ、よいな。」「はい、もとよりそのつもりでおりましたが…」「それでよい、それでよい。」小兵衛先生も手を引けと言われるレベル。
・親子4人での楽しい夕食後、気にかかって佐々木のもとを訪ねると、道中、既に斬り殺された佐々木の姿が。
・事切れた佐々木を背負って確認済の家へ。そこには佐々木の妻の姿が。
・佐々木の妻りくが語る事の真相。
・佐々木が斬られた事を若林俊斎に告げにいく。
・「この金子を御隠居様へお返ししてくれるようにと、佐々木殿の御家内よりたのまれました。」「佐々木殿は御隠居様よりいただいたこの金子を、おりく殿へわたしそれとなく今生の別れを告げたものとおもわれます。」この言葉に、春斎は大治郎が全てを知ったと悟る。
・醜行は佐々木ではなく春斎のもので、佐々木が身代わりになっていた、と。
・「帰れ。」「下がれ。」「おのれの父小兵衛がわしから受けたる恩義を忘れるなよ。」割と大人の風があったはずの春斎から小物臭プンプンのセリフ。
・「佐々木の浪宅へ案内せよ!」さすがの小兵衛先生。駆けつけておりくの自害を防ぎ、後始末と身の振り方の手配を。
・人は違う顔を持つ。いずれも本当の顔。小兵衛先生の今月の名言。
・「おのが女房の腹へ耳をあててみろ。」「父上、それはまことですか!?」ギャグ顔の大治郎はちょっと珍しい。今回ところどころ『こち亀』を彷彿とさせる場面があったように感じます。
・「ときにおはる。」「どうじゃわしの子を生みたくないかえ?」こないだ『その力が無い』とかおっしゃってたじゃないですか小兵衛先生。
・「このごろほんとにご無沙汰だものねえ先生…」「そうだったかな……」「そうですよう。」「では一つ今夜はご無沙汰のおわびに罷り出ようかのう。」史上最年長リア充乙。
・その後、半年で3度の襲撃を受けるも、誰にも告げず、刺客どもを殺さず。出来ておるのう…。


浮世艶草子
・大変魅力的なフルカラーの表紙なのは素敵なんですが、うっかり電車の中で開いちゃったら大変だったでしょうねぇ、これ。
・今回は八代藩の凸凹コンビが京都に。ようこそおこしやす。
・名月会式は知りませんでした。検索してもさすがにあんまりたくさんは情報出てこないですね。
・「上方と言うてもお国柄が違えば歌や踊りもずいぶん違うんじゃ」「確かに摂津と丹波では言葉遣いも違いますね」そう。違うんです。でも今や山城も丹波も丹後もみんな『京都府』だったり。昔気質の京都人は『洛中以外は京都ではない』なんてことをおっしゃいますね。
・泰次郎と一蔵、二手に分かれる。まずは泰次郎編。足をくじいた女性をおぶったら、いきなり耳を舐められるという奇襲を受ける。2人掛かりで攻められてすっかり受け身。
・重ね餅という名前は風流ですよね、ええ。
・「待て待て」「慌てるな!」「二人ともタップリかわいがってやるぞ」言いつつ尻を叩いていい音を出す泰次郎。バックから攻めると尻を叩きたくなるのは何故なんでしょう。
・すっかり堪能して身支度を整えたところで一蔵登場。女体を抱えたままでの解説乙。
・しかしまぁ、今では考えられない厄払いですなぁ。
・周囲の物陰で夜通しの厄払いをしている中で、延々踊っている連中もそれはそれで不思議。
・「ここはひとつ一晩で何人を相手できたか」「数の勝負といきませんか?」そして銭差しを手に散る二人。このふたりの全国艶道中はホントに羨ましいなぁ。


風雲児たち幕末編
・捕縛される有村と金子のふたり。こんな場面でもギャグは忘れないみなもと先生。
・追っ手は水戸ではなく薩摩藩。そのまま伏見の薩摩屋敷へ。
・「本事件と薩藩は何の関係もなか」トカゲの尻尾切り、というにはちょっと暴走し過ぎですからな、尻尾。
・そして、今生の別れ。
・「縄付きで引き渡しはしないが」「門を一歩出た後は知らぬとのご趣旨ですな」「お世話になり申した」「島津侯にはくれぐれもよろしく」ピリリとした別離の謝辞。
・門の向こうには当然捕り手が。そして、手向かいせずに捕縛される。
・そして高橋親子も、大坂の地でやって来ない薩摩三千の兵を待ちぼうけの日々。
・「首が落ちるのは不吉な事ではない」「むしろ大変めでたい事だっぺ」覚悟した人間のユーモア。
・追っ払っても追っ払っても遠巻きにするだけで決してかかって来ない捕り手たち。イヤな神経戦だな。
・「「逮捕しないぞ」に決定」ずいぶん懐かしいネタを。
・神経戦に疲れたのか、立ち腹を斬る。高橋父。茶店を追われるくだりは悲惨なはずなのにギャグ盛りだくさんなんだよなぁ。
・見ず知らずの人間に死に場所を乞われて「委細承知いたした!!」とノリノリなのはやっぱり井伊直弼がそれだけ嫌われていたという事なのか、それとも今に連綿と続く大阪人の有名人好きか。寺侍でも武士は武士という事か。
・父子揃って、血染めの辞世。合掌。

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旧世代オタクなので言う事も発想も古いです。
HN:
ふさ千明
年齢:
49
性別:
男性
誕生日:
1975/04/02
職業:
今さらですが非公開に変更
趣味:
読書、創作活動(文章のみ)、野球観戦、旅行、食べ歩き
自己紹介:
四十路オタです。そんな年齢なので言う事やる事古くさくてすいません。
艦これ提督ですがリポートをここにあげたりとかいう事はしておりません。攻略記事を書けるほど上手でもないので。
一次創作及び二次創作に関してはpixivで発表しております。興味をお持ちいただいた方は上部のリンクからお願いいたします。
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