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漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。
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この日は休養日にしようとおもっていたのだが、寝て起きたら期待以上に体力が回復していた。
 ならば農市へ行こう。
 拙ブログを長年お読みいただいている方にはおなじみの存在であるこの農市。わかりやすく言えば産直市場である。台北市内では主に土日に開かれているのだが、台湾各地から割と出物が集まってくる。特に烏龍茶と珈琲は試飲をしてから買えることが多く、我々の楽しみのひとつである。
 
 まずは遠い方の花博農民市集へと向かった。MRT淡水信義線圓山駅で下車すると、改札を抜けてすぐのところに会場がある。というか、駅に近づくと車窓からでっかい看板が見える。
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 ここで目に付いたものを次々と購入していくとキリがないので必ず先に全ての売り場をチェックする事にしている。
 この時買いたくても買えないものとしては持って帰れない上に量の多すぎるものと冷凍のもの。例えばここで売っている台湾バナナは大抵一房にみっしり10本以上付いていて、滞在期間中に食べきれないほどの量なのだが、もしこれを日本に持ってかえろうとすれば検疫を受けなければならない。非常に手間である。
 そこで自然とターゲットは烏龍茶と珈琲になる。何軒か出店がある中で今回は台南の南山茶園というところで試飲させてもらう事にした。味が良いのは勿論のこと、澄んだ空気に育った茶葉の香りに魅了された。
 お互いにあまり得意でない(控えめな表現)英語を駆使して精一杯の意思疎通を行った結果、黄金桂花茶を1缶と3種の茶葉をブレンドしたもの150g入りを3袋購入。各々の茶葉だけならば同等のものはそれなりに出回っているのかもしれないが、オリジナルブレンドとなると今この場で買うことしかできない。本来であればもっと買いたかったくらいである。
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 この後、阿里山珈琲のドリップパックセットも購入。これも試飲させてもらって気に入ったものだ。
 
 そして。台湾南部の名産地玉井のマンゴーがワゴンいっぱいに並んで売られている。マンゴー自体は台北市内のスーパーでもお手頃価格にて入手可能なのだが、玉井からの産直である。これは欲しい。
 それこそこれが日本まで持って帰れるのであれば10でも20でも購入するのだが、あいにくと先述のとおり果物は要検疫物品なので台湾で食べてしまうしかない。
 となれば。他にもいろいろ買って食べることを考慮して1つだけ購入。この夜早速食べてみて「どうして2つにしておかなかったのか」と後悔したほどにはうまかった。
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 これで手仕舞いにしようと思っていたところ、落花生をその場で煎って売っているところに通りがかり香ばしい匂いに誘われて購入。その場で一口入れてみると素朴で軽い味わいだった。

 以上で撤収し、戦利品をホテルに置きに戻る。
 ここで疲労困憊していたら本日ここまでにするつもりだったがまだまだ活動可能なので続いてもう一つの農市、希望廣場(広場)へと向かう。
 こちらは暑くさえなければ徒歩圏内の近さなのだが、台北市内のこの日の最高気温は33度と日本ほどではないにしてもやはり要警戒。
 おかしな事を書いている自覚はあるが、私の住んでいる地域より3~5度も低いのでこう書かざるを得ないのである。
 MRT板南線で一駅隣の善道寺にて下車。記憶では1番出口が最寄りだったが、6番出口に「希望廣場農夫市集」と貼り付けた後もわかりやすく追加された表記があったのでここから上がってみる。
 結果、やはり1番出口が最寄りだった。
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 それはさておき。
 花博よりこちらのほうが会場が広い。おまけにミニフードコートみたいなものもある。条件としては良いのだが、しかし残念ながら烏龍茶はあまり扱いがない。こちらで多いのは果物と野菜。
 野菜はもうさすがにどうしようもない。まさかホテルの厨房を借りるわけにもいかないだろう。もしかしたら市中には持ち込んだものを調理してくれる店もあるかも知れないが、それを探したり頼んだりする語学力もない。「お前は大学で何をやっていたのか」という声が聞こえてきそうだが、17年も使わなければこんなものである。
 ここの場合、果物もマンゴー、グァバ、ドラゴンフルーツといった南国系のものばかりでなく桃やブドウ、梨という日本でもおなじみのものが目につく。
 その中でも特にブドウには惹かれたものの、やはり一房が大きすぎて食べきる自信がないのでその場で絞っていると思しきジュースを購入。
 暑さと疲労のせいもあっただろうが、爽やかな甘さのおかげで一気に飲みきった。
 
 結局ここで購入したのは竹山台灣珈琲(本当は台湾では王偏ではなく口偏表記)のドリップバッグのみ。ちなみに10袋入って400元。安い値段ではないが、味と希少性を考えれば高くもない。

 ちょうど昼飯時だったので併設されたミニフードコートでいただくことにする。葱餅(葱の揚げパイ)、四神湯(薬膳スープ)、肉圓(台灣風肉まん)等々。ちなみに秋刀魚の塩焼きも売っていたのだが、流石にここでそれを食べる気にはならなかった。

 荷物を部屋に置いて一息つくと、今度は疲労抜きも兼ねていつもの温泉へ行こうということになった。
 目指すは台北駅から一番近い行義路温泉。MRT淡水信義線石牌駅からバスで10分ほどの行義路三バス停で下車。
 降りてびっくり。いつも通っていた道が工事中で通れない。道路工事というレベルではなく、舗装を引っぺがして1からやり直している。なんたることだ。
 張り紙を読んでみると行義路二か行義路四のバス停から歩いていけるようなのでとりあえず四のほうに向かった。
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 これがまた結構な急坂である。山道と言っても過言ではない。その上狭い。車が行き交うたびに立ち止まって安全を確保しなければならない。
 ようやく登り切って、今度は脇の小道を下りる。すこしは楽ができるかと思ったが、日陰がないのであまり変わらない。本当にこっちであっているのかという不安に駆られながらも地図を頼りに歩いて歩いてようやく川湯温泉に到着した。

 こんな状況であるにもかかわらず風呂は混雑していた。入湯料200元というのは台湾の物価からすると決して安くないのであるが、泉質が非常に濃厚でその価値を地元でも認められているということだろう。
 歩いてにじみ出た汗をさっと流して湯につかると、打撲の傷にじんわりと沁みていくのがわかる。
 メインの浴槽は湯温が高いのでほどほどであがり、ぬる湯でクールダウン。あつ湯ぬる湯を交互に楽しむことしばし。今回飲み物を持参し忘れたので無理せず限界一歩手前くらいで撤収。
 上がってからしばらくしてもなお、拭いても拭いても汗が出る状態。川を渡ってくる風を浴びて茹だった身体を冷まさないと服も着られない。

 ようやく落ち着いたのはどれほど経ってからだったか。出入口の前にあるベンチで家人と合流して帰り道の相談をする。
 正直言って来た道を戻るのは避けたかったが、かと言って行義路二のバス停へ行くルートがそれよりマシという保証もない。
 スマホを駆使して地図を見てみるが決定打になり得る情報は出てこなかった。

 結局ダメならダメでいいからという結論になって地図にある温泉歩道とやらへ向かう。結論から言えば、これが当たりだった。細道ながらも整備された歩道は歩きやすく、眺めも良かった。

 バス停に着いて程なくやってきたバスで石牌駅まで戻り、あとはMRTに乗って台北駅経由でホテルの部屋へ。

 温泉の効果か体力気力もすっかり回復したので、この際買い出し出来るものは今日のうちに全部買っておこうということになり今度は歩いて老舗茶葉店の峰圃茶荘へ向かった。
 今回、毎年流暢な日本語で我々を迎えてくれた老人の姿はなく、別の方に説明されながら試飲する。この時「あの、いつものあの老人は?」とは怖くて聞けなかった。
 味と香りがいつも通りだったことに安心しつつ、凍頂やら阿里山やらの茶葉を大量に買い込み、さらにはここのオリジナル商品まいたけチップスも大量買い。

 続いて乾物や漢方薬の問屋街である迪化街にも向かった。明日は定休日で営業していないとの情報を得て、最後の気力を振り絞ることにしたのである。少し前までは結構不便なエリアだったのだが、今では台北地下街経由で行くと地上を歩くのが1キロ程度で済むので負担も軽くなった。
 ここにある黄永生及び六安堂という店が我々のお気に入りで、ドライマンゴーやパイン、そしてストロベリーは必ず購入するものリストに入っている。
 また。毎年乾物のおまけとしてここで喉アメをもらっていたのだが、これが滅法効くのでどこかで売っていないか探していたところ、そもそもの供給元である六安堂で袋詰めされて乾物と一緒に売っていた。なんという灯台下暗し。

 時はちょうど夕暮れ時。夕飯にしようということで次なる目的地は寧夏路夜市となった。

 その途上に足ツボマッサージのお店があり、足だけなら大丈夫だろうということで入ってみたのだが。
 しかし。足湯中にサービスで首、肩、背中をマッサージされた。首や肩はまだしも背中は押されると肋骨に響くので事前に丁重にお断りした。したのだが、うまく伝わっておらず遠慮したと思われたのか背中をグイグイ押されて痛みが走る。
 痛がる私を見て、施術者がようやく手を止めた。
 ちょっとしたアクシデントはあったもののやはり技術は本物で、終了後に靴を履くとその効果のほどが実感できる。靴ひもをギュッと締め直さないと脱げてしまいそうになる程、むくみが取れている。

 しかしこのアバラの状態では狭い通路を押し合いへし合いしつつ店を選ぶのはやはり無理であり。
 物珍しいガチョウ料理を食べただけで夜市のメインストリートからは撤収。その代わりに夜市エリア内にある鬍鬚張魯肉飯へ入店した。ここは台湾庶民の味魯肉飯をメインにしたチェーンの定食屋である。日本で言えばやよい軒かまいどおおきに食堂と言ったところだろうか。ちなみにやよい軒もまいどおおきに食堂も台湾に出店してたりする。
 
 チェーン店ではあるものの、その味は決して悪いものではない。ふたり揃って豚足定食を食べてご満悦で店を出る。

 歩いて雙連駅まで行き、MRTで台北駅に戻る。2階でKAVALANウィスキーの小瓶を買って部屋で飲む。今年は茶よりもマンゴーよりも楽しみになっていたKAVALANウィスキー。開封して香りを嗅ぐだけで心が弾んだ。
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 つまみは金門島で買い込んだビーフジャーキー。強い味付けが実にいい仕事をしてくれて、小瓶はあっという間に空になってしまった。

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四十路オタです。そんな年齢なので言う事やる事古くさくてすいません。
艦これ提督ですがリポートをここにあげたりとかいう事はしておりません。攻略記事を書けるほど上手でもないので。
一次創作及び二次創作に関してはpixivで発表しております。興味をお持ちいただいた方は上部のリンクからお願いいたします。
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