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ふさ千明のおたネタ日記

漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。

今朝、火傷しました

 早朝、仕事しながら文章のアイディアを練っていたら左の人差し指を火傷しました。

 これはきっと小説の神様が「アイディアばっかり口ばっかりで書きもしないんだったらそんな指いらないよな?な?」とおぼしめしたものと思われます。

 勘弁してください。


 あと、最後にお知らせ。

 12月21〜24日分に鹿児島旅行記をアップしました。読んでもいいよ、というお優しい方はこちらからご覧下さい。

 

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正月休み終了

 寝て起きたら平日再開です。

 この正月は久々にニートモードでほとんど何もしてません。せいぜい鹿児島旅行記のA面が仕上がった程度で、こちらに掲載予定のB面は全然進んでいません。まだアニメイト鹿児島にたどり着いたところで止まってます。

 JR全線制覇に向けた乗り潰しとか、お題をもらって1日1本創作トライアルとか色々考えてはいたのですがどれも実行できませんでした。


 特に創作についてはぼちぼちリハビリしないと全く書けなくなりそうで怖いです。2ちゃんねるのエロパロ板をちょくちょくのぞいてますが「いや、もう私などの及ぶところでは」と言いたくなるような文章がたくさん並んでいました。

 このまま観戦記と旅行記だけを書くだけになるのもいささか忸怩たるものがありますので、何らかのアクションは取りたいと思いますが、いつになるやら…。

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あけましておめでとうございます

 つたないブログですが本年もよろしくお願いいたします。

 こたつでうたた寝をしながら年を越してしまい、目が覚めたら覚めたで妻に新年の挨拶をしてからそそくさと布団に入るというダメっぷりでした。鉄ヲタでありながら二年乗りをせず、アニヲタなのに昔のビデオマラソン上映会もせず、怠惰な年越しでした。

 越したら越したで、朝起きてメールチェックとニコニコ動画のチェックしたあとはひたすら鹿児島旅行記を書いてます。この旅行記、文章を整理する前段階として全て書きたいことを書いているので物凄く長くなってます。アニヲタ視点から書いた旅行記という試みは初めてなので書いていて楽しいんですが、上記の理由から大本の共通部分がなかなか終わらないのでいつまでたってもうpできない状態です。したらしたで読む人がいるのかというようなことになるとも思いますが、一度やってみたいという自己満足理由だけで突っ走ってみます。


 さて。本日は1月1日であると同時に火曜日だったので念には念を入れて絶望放送に飛んでみましたが予告どおり更新はされていませんでした。あのラジオならなにか仕掛けてくると思ってましたが、さすがに年末年始くらいはおとなしくしていたようです。

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1年のシメとしてはどうかと思いますが

 何年ぶりかに紅白歌合戦見ました。主にGacktのところだけ。

 ご覧になった方にはもうこの一文だけで全てをご理解いただけると思いますが、大爆笑でした。

 司会者のもとから放たれる甲冑姿の伝令、そしてその伝令が駆けていった先には何故か無数の篝火と大きな「毘」の旗。そう、そこは上杉謙信の本陣。

 例の姿をしたGacktがひとしきり何事かを述べ、幕が開く。そこには足軽300人。音声もカメラもバンドメンバーも総員甲冑姿。ステージ背景には馬防柵が組まれ、そこにはスピーカーと甲冑武者が。マイクは何故か竜。右手に刀を持ったままステージにあがり、髪を振り、歌うGackt。
 しばしばカットインされる大河ドラマ「風林火山」の映像。
 歌がサビに入ると右腕をあげて閧の声をあげる足軽。テロップで「上杉家の士気が上昇しております」とか入っていればゲームの画面としか思えませんでした。
 

 リアルタイムで見ていないと良くできたMADにしか見えないと思いますが、全て現実でした。

 今年一年つらい事が多かったんですが、最後の最後で大笑いできたので終わりよければ全てよしとしたいと思います。



↓ご参考までにそのときの動画です。



http://jp.youtube.com/watch?v=sQK_d95GatU

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さよなら絶望先生 序 〜絶望少女撰集〜 を購入しました。

 菌アニメ1巻とか特装版4巻とかも買ったんですがとりあえずこちらから。箇条書きで書いていきたいと思います。

・久々に見ると首つりのシーンインパクトあるなぁ。あと、同じく久々に見るとまといのセーラー服が凄く新鮮。
・総集編ということですが、新作部分が豊富にあって、まるで新作のようでした。「ヤフーBB山」とかテレビでは遠慮していたであろうところもしっかり原作通りで嬉しかったです。「最初っからこっちでやれよ」とは言いません。これでやってたら綱から落ちていた危険性もありますし。
・千里の回で言うと原作どおり茶道部3人娘が出てきたのも嬉しい事でした。同衾シーンも原作にきっちりあわせてきましたし。

・また、「ヒジニモ負ケズ ヒザニモ負ケズ」の回ではテレビ放映時に加えて「突然ですが大変です」「落っこちたらしい」「浜口京子の事ですね」「しっぽ好きの間では」「にょんたか」などなど追加されていました。

・桃色係長がグラマー喜劇みたいで云々、の下りではわざわざポスター作ってましたね。「新東宝グラマー喜劇 童貞社員とよろめき夫人」と。この凝り方はシャフトならではでしょう。

・あと、今や楽天とシダックスには力の差歴然にというか2006年11月20日をもってシダックス野球部は廃部なってしまったのでさっそく風化してしまったネタになりました。当時の野村シダックス対田尾楽天ならいい勝負だったような気はしますが。

・何回聞いても笑ってしまうフレーズ「くっつけて書くな」「知ったな」「死ぬ気まんまん」「個人的に鎖国」「生活習慣の違いから来る生活習慣病」「明らかなのに気づかないふり」

・あと、奈美のぞんざいだか豪華だかよく分からない別枠扱いは二期第一話への伏線と言う読みもあるようですが、単に奈美いじりがやりたかっただけのような気もします。

・エンドカード吹いた。あれはずるい。

・ラストの週刊絶望先生批評はテレビ放映時そのまんまでした。あちこち原作通りに修正したので「原作どおりじゃねぇ」という批判は当たらなくなってしまった部分もありますが、とはいえそこまで全面的に修正するのは無理があったと思いますのでこれはこれで。


 とまぁこんなところで。

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 絶望少女撰集付録CD『絶望玉』について

  総評
 8分51秒のドラマでしたが大変濃密な内容で、「原作マンガって声で当てたら1話9分弱しかないのか」などとは思ってません。断じて。
 今回は倫様のお声がたくさん聞けて嬉しかったです。「おかえりなさいませ」とか実に佳いお声で。ぜひ二期では倫様に出番を。

 というところでこちらも感想を箇条書きで。

「でも私にはイカロスの翼あたりが関の山」ごめんなさい。よく分かりません。

「この国はいつから東側に寝返った」全くもってそのとおり。

「キモイ試しと言うておる」気品のある響き、痺れるなぁ。

「イチローの記者会見とか」キモイかなぁ。まぁ、野球オタは慣れちゃって麻痺してるのかも知れませんが。

 「みのもんた」このネタで結構引っ張ってくれるとは思わなかった。というかみのもんたで珍プレー好プレー持ってきてくれるとは。野球オタとしては嬉しいですが。

「透けない色にして欲しいわ。見苦しいから」この刺すような冷たいツッコミが大好きな私はM確定。

「どーも、毛で〜す」「ダンゴムシその他」この辺菌アニメっぽいなぁ。

「先生、これって何が楽しいんですか」高貴な方々は我々下々の者によく分からないことをなさるものでございますゆえ。

「褐色の肌には赤い靴」どんなこだわりだ。

「下ネタは汚れ」原作者批判ですかそうですか。

「やはり音声だけでは今ひとつ物足りんな」倫様おさすがでございます。てーかこのネタアニメでやるとさぞつらい事に。

「いざ参らん!万世橋殿」キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! ♪石丸石丸石丸石丸の投げやりな歌唱もいい。

「目くそ鼻くそだ」キモイ合戦だもんなぁ。

「世の中にキモイものなんてそんなにありませんよ」そんなにってことはいくつかは認めるんだ。珍しい。

「小森霧には墓地がよく似合う」確かに。さすが全座連正規会員。

「寒くなったら蟻いなくなっちゃうんだよね」「貧乏人も大変じゃ」と、的確なツッコミで落ち。

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絶望放送第19回更新

 放送聞きながらニコニコにコメント書き込まずメモしていたら聞き終わった時にはほぼここ用の文章書き終えてしまいました。ニコニコ止めたらもうちょっと文章書けるのかも、とか思いつつ、「そんな事は無理」なのでできない事は最初から考えない事にして。
 早速行きます。

 オープニング
「菌アニメ」すいません。我が家も夢中です。DVDも買いました。
「今週の標語」確かにドラゴンは架空ですが。
 藤吉晴美の憂鬱
「一時期の中国の歴史だけ」勢い余って一時期の枠を越え中国文学科に進学し、挙げ句に大学院まで行ってしまった度阿呆がここに。
「イタチマサムネ」もと仙台市民としてはとりあえず猛抗議を。
「好きな人程受けにしたい」あー。「今ではそのキャラの方が好き」うー。
「私が少女マンガから抜け出せない理由と同じ」現役腐女子の重い告白。
「保育士になりたい理由がおゆうぎ会でコスプレをして欲しい」
「お父さん頑張れ」激しく同意。「三次元災害第一候補」三次元災害ダービー開幕。
「絶望ネーム:新曲という名の使い回し」これは絶望的だ。
「同人ラジオ活動」仲間入り。自己満足している分だけ向こうのが上とかどこまで絶望的なのか。
「コラボレーション」こんな展開になるならやってもいいかなぁ。同人ラジオ。
「あたし今年も一人だぁ」重いなぁ。「猫いるから平気」これはうらやましい。
「有野課長」世界の常識としてはゲームセンターCXなのにここまで欺瞞できるお二人に敬意を。
「おたくなので彼女いなくても幸せです。幸せです!」おたくだと彼女いない方が幸せかも知れない…。

 絶望ネーム選手権
これやるって言ってたなぁ。絶望的な名前考えて送る気満々だったのに間に合わなかった。
「デッキを組む」凝ったルールだなオイ。
 白組
「三食すいとん」「我が家がムカデの巣窟」「30代彼女いない歴=年齢」「小学生に絡まれた」「お前のかーちゃんこの前のコミケでコスプレしてたぞ」いずれ劣らぬツワモノぞろい。あと、2番目は5年くらいまでうちもそうでした。
 赤組
「プレイ中にDSの充電が切れる」「ストレートアイロンに毛が引っかかって縮れ毛に」「ほしになりたい」「猫鍋火にかけました」「一億五千万の借金は40年かけて返済します」チョイスが新谷さんっぽいなぁ。

 前半
「旦那の髪が臼井くん」対「駆け込んだトイレは毎回清掃中」最近清掃中でも使えたりするからなぁ。
「ゴミじゃないですほくろです」対「半年前からふたを開けていない鍋」そのまま捨てるべきと言う新谷さんのご意見に賛同。神谷さんのストーリー、ちょっとひねると猟奇になっちゃうなぁ。
「それロン」対「チワワが私に牙をむく」チワワに何をした。いや、まぁ、私も剥かれた事ありますが。あと、「それロン」さんが女性なのに衝撃はありますが、「それロン」ってそんなに絶望的なんでしょうか。何度も言われてるからかこの辺は麻痺してます。
「首が異様にかゆい」対「洗ったはずのタオルが臭い」乾いてるときは平気でも濡れると臭いことはありますねぇ。ええ。
「気づいたら髪の毛にガムが」対「段ボールのぬくもりは一生忘れない」女性の場合ガムは怖いでしょうなぁ。段ボールの方は解散家族の話を思い出しました。

 あと、最後の連射はいいMAD素材。

「CM」クリスマス当日は宿直勤務だったので既婚者なのに一人で過ごしましたとも。ええ。

 後半
「追い炊きしたのにぬるい」対「なんか、もうお腹が痛い」前者、冬場にこれは絶望的だ。後者、これエロシチュにもできるのがいいなぁ。
「おじいさんが三日起きてこない」対「次回からパーソナリティが変わります」前者、後者ともここまでの私のベスト。
「明日以降の予定は葬式だけ」対「ページが表示できません」前者、おじいさんからの連作というコメントに吹きました。後者は私にはおなじみの現象。
「毛根死滅丸」対「母親がベランダから私のパンツを落とした」前者、この番組が終わってもどこかに何かの形で語り継がれる名前。後者、新谷家だと池ポチャですかそうですか。
「原付で黒塗りベンツに突っ込んだ(実話)」対「一万円と二千円やるから愛してよ」前者はまぁ、ガンガレとしか言いようがない状況。後者は女性の発言というところに物凄いアドバンテージ、とここに書いたところで神谷さんの同じ感想が聞こえてきました。

 前後半あわせて同点という展開は空気読みすぎ。というか来年もやるのか。ふさ千明と言う長年使っているハンドル以外でも送る日がいよいよ来てしまうようです。

 エンディング
CDはもちろん買いますが、一番面白い買い方は何かを検討中です。ニコニコ市場かなぁ。
あと、さすがに元旦は更新なしですね。これは仕方ない。元旦から絶望放送を聞くのもかなり絶望的で良いかとは思いましたが。「イッシーもありません」とか細かいなぁ。

 お別れの一言、例の音楽が脳裏に。

 行く谷来る谷
ただでは終わらないとは思っていたが…。メール1万通突破おめでとうございます。本来なら廃棄すべきところ補完して読み返してくれる構成作家Tさんに深甚なる敬意と感謝を。

 隠しゲイ大会
そんなオチですかそうですか。


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鹿児島旅行記(B面) 四日目

 波の音で目が覚めると言う贅沢もこの日が最後。
 日の出直後だったので取り急ぎ大浴場へ行く。思いのほか空いていたので、鼻歌まじりで陽光を浴び、朝風呂を堪能。ああ、もういっそ明日なんて来なければいいのだが。

 部屋に戻ってから朝食に向かう。この日は昨日置いてあったできたて豆腐がなく、その代わりなのか麻婆豆腐が並んでいた。朝から食べるようなものかとは思ったが、まぁせっかくだからと皿に盛る。あとは昨日がタンパク質多めだったのでこの日は野菜多めにする。
 妻は昨日と同じような感じ。もともと今日は最後だからとか雰囲気に流されないマイペースを貫く性格なのだが、この日飲み物全制覇にしかかったところは私の悪影響か。

 昨日同様朝食を取りながら作戦会議。
 今日はとっとと京都まで戻るパターンと、途中下車して博多観光するパターンと、同じく途中下車して鹿児島市内を観光するパターンと3つ用意した。
 幸い体力に余裕があるのでとっとと戻るパターンは却下となり、博多観光も「特に行きたいところが思いつかない」ということで却下。
 さて。鹿児島市内観光は良いとして、どこへ行くのか。桜島か。城山か。妻の回答は「かごしま水族館」だった。なんでもジンベエザメを見たいとのこと。
 そうと決まればあとは早い。
 とっとと朝食を片付け、身支度を整えて宿をあとにする。

 昨日と同じ9時半発の列車に乗るべく、似たような時間に駅に到着したのだが、この日はなぜかやたらと人が多く、荷物をたくさん抱えた我々は確実に座りたかったので指定席を確保。また、この指宿駅ではJR最南端である西大山駅の入場券も販売しているので、事のついでとばかりにそれも購入。
 行ってないのに買うというのはポリシーに反するのだが、これは「次回必ず行く」という決意表明として手元に置いておくことにした。

 後ろの自由席はそこそこ混雑していたが、指定席はゆったりしていた。南国の日差しに包まれて約1時間、海沿いを走るこの列車にまた乗りに来る日を楽しみに、それまでこの光景を忘れないように、じっくり車窓を眺める。

 あの武骨な薩摩隼人を育んだとは思えない穏やかな眺めだった。

 定刻どおり列車は鹿児島中央駅に到着し、我々はまたコインロッカーに荷物を預ける。水族館に行くには市バスでも市電でも可能だ。その上付近を通るバスは何本もあるので、とりあえず一番早く来たバスに乗り、水族館前のバス停で降りる。

 前、といいつつ真ん前でおろしてくれる訳ではなく、歩いてフェリーターミナルを越えていかないといけない。つくづく荷物を預けておいて良かった。

 水族館は家族連れで結構にぎわっていた。水族館に来るのはずいぶん久しぶりだから、この込み具合が普通なのか判断がつきかねたが、鹿児島の子供達は行儀のいい子が多く、わめいたり走ったりする子がいなかったので子供が多いことで生じるストレスは今回ほとんどなかった。

 中の展示は結構大掛かりで、払う時には高く感じた入場料が妥当だったことを知る。目当てのジンベエザメはまだ小さく、妻はちょっとがっかりしていたが、同じ水槽にいるマグロやエイの動きが結構派手で楽しめたらしく、埋め合わせには十分だったようだ。

 その他ピラルクーの展示も珍しいので眼を惹かれていた。そこですかさず「これを飼ってる野球選手がいてな」という話をする。こうやってじわじわ野球雑学を増やし、なし崩しに野球に馴染ませる作戦進行中。

 館内を一周して、最後に「実際触ってみよう」のコーナーへ向かう。展示用に作られたミニチュアの海に棲むナマコやヒトデなどの生物に触れられるようになっているここは本来小さい子供のため場所と思われるが、我々は好奇心には勝てず乗り込んだ。

 ナマコが硬柔らかい触り心地であるという貴重な知見を得て、今度は土産物屋へ。ここでは海棲生物のぬいぐるみが大好きな妻のために何か1つ購入しようとしたのだが、残念ながら眼鏡にかなうものがなく、ジンベエザメのマグネットだけを購入。

 たまには水族館も面白かった、今度は大阪の海遊館でも行ってみようか、などなど話しつつ我々は次なる目的地ドルフィンポートへ向かった。

 このドルフィンポートというのは所謂複合商業施設で、土産物屋とか食堂とか豊富に揃っているのでここで昼食をとることにしたのだ。
 のだが。足湯があるのを発見してしまい、足湯優先ということでコンビニでタオルを購入してから足をつける。つけながら、本当に帰るのが惜しくなった。いっそこの街に転勤希望でもだしてやろうかという気になった。

 足湯から上がって、さぁ昼食をということで我々が絞り込んだ選択肢は3つ。黒豚料理の専門店か、回転寿司か、それとも地元料理を扱っているというみなと食堂か。これはかなり迷ったが、やはり最後は薩摩料理で締めようということでみなと食堂へ。

 昼時なのでちょっと待ってから席に着く。メニューは豊富でかなり迷ったが、最後だから食べたいもの全部行くことにした。各々定食を頼んだ上でサバフグの唐揚げ、鰹の酒盗、そして幻の焼酎森伊蔵があったのでこれをお湯割りで注文。

 私は日本酒党なのだが、森伊蔵は素直にうまかった。本当はお湯で割らずそのまま飲むのが一番なのだろうけれども、そんなことをしたら京都まで帰り着けなくなってしまうので、お湯で割りながらゆっくりゆっくり飲む。

 いい酒で、肴も上等と来れば言うことはない。シメにふさわしい昼食だった。

 鰹の酒盗は併設する故郷市場で売っていたので帰り際に購入し、タクシーで中央駅まで戻る。

 みどりの窓口で博多までの指定席を確保し、ちょっとだけ時間が残ったので駅ビルの地下で鹿児島名物かき氷白熊を食べる。果物がたくさん入った上に独特のシロップがかかったこの白熊は冬に食べても結構おいしかった。
 食べ終えて、コインロッカーから荷物を取り出して新幹線ホームへ向かった。最後はいつもバタバタだが、未練を断つにはこのほうがいいような気がする。

 新幹線「つばめ」で新八代へ。新八代で同じホームの「リレーつばめ」に乗り換える。買えちゃったから、という理由で今回も個室グリーン。私が知る中で、国内交通機関最上質のサービスが味わえるのだから、機会があるたびに使ってみたくなる。唯一の欠点があるとすれば乗車時間が短すぎることということくらい。
 つばめレディからおしぼりとドリンクのサービスがあり、毛布や枕の貸し出しを受ける。何しろここにはソファもあるから仮眠もできるのである。

 つばめレディとは所謂客室乗務員の女性で、鹿児島中央駅ではつばめレディ仕様のリカちゃん人形まで販売されていたりした。航空会社のキャビンアテンダントをご想像していただければおおむね正解であるが、私の経験から言わせていただけば、つばめレディは大変クオリティが高く、その二社と比べても優るとも劣らない。今回も大変端正で気品のある女性であった。

 うちはヲタ夫婦という以上に、妻も女性を萌え対象にできたりするツワモノなので、こういう女性にお世話してもらうことに大変値打ちを感じる。そのための代価だとしたらグリーン料金は安いと意気投合してしまう病んだ我々。
 そんな上質の空間の中で、コンセントがあるのをいいことにパソコンを起動させて文章を打ったりソファに寝そべって仮眠したりと1時間半を気ままに使う。これこそ真の贅沢だと思うので、あえて好き勝手やる。
 
 楽しければ楽しいほど時間はあっという間に過ぎてしまい、列車は博多に到着してしまった。「せめてこれ小倉まで走らねぇかなぁ」「走ってたら絶対小倉まで乗るのに」私の呟きにすっかり鉄分の増した妻が同意した。

 「リレーつばめ」を降りて、ちょうど夕食の時間帯だったので新幹線の乗り継ぎ時間を1時間半とり、博多で何か食べて帰ることにした。
 昼食を食べたのが遅かったのであまり腹も減っておらず、選択に決定打を欠いたが、迷えば迷うほど食べる時間がなくなるので「クリスマスイブっぽさを優先」ということを理由にしてスパゲティにした。

 別にクリスマスイブだからどうこうする家庭でもないのでこれは後づけに近い。昼食の内容が素晴らしすぎたためか、あまりパッとせず、そそくさと食べて店を出た。

 そそくさしすぎて半端に余った時間を本屋で潰してからホームへ。
 このたびの締めくくりの列車は、「のぞみ」52号。入線してきたのは新型車両N700系。荷物が多いからという理由でこれもグリーン席にしたのだが、今回エクスプレスカードのポイントが溜まっていたため、普通の指定席料金で取れた。

 一人に1つずつコンセントが割り当てられているのでパソコンをいじったりしつつ、やっぱり寝てしまったり。新型車両は鳴りもの入りで導入されただけあって座り心地は大変良かった。



 新幹線から降りた京都駅は、やっぱり寒かった。

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旅行から帰ってきました

 今回は鹿児島市内とか指宿方面を旅していました。こちらにもアニオタ視点での旅行記をそのうちアップしたいと思います。
 とりあえずここ向きのネタとしては

1:関内・マリア・太郎の本籍地へ
2:猫神神社参拝
3:旅行先でもアニメイトへ。そしてかってに改蔵コンプリート達成

他にも色々あったんですが、とりあえずその辺の詳細は、書き上がり次第当日の日付で旅行記をアップしていきますのでそちらをご覧下さい。


 それにしてもネタってどこにでも転がっているもんですねぇ。

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鹿児島旅行記(B面) 三日目

 この日もよく晴れていた。雨と言う事前情報は完全に外れた。
 適宜のところで妻を起こして朝食に向かう。ここの朝食バイキングは品数が多い方ではないが、おさえるべきところはきっちりおさえられていて好感が持てる。今朝の一押しはできたて豆腐。

 焼き魚、納豆、生卵、海苔、味噌汁といった定番物もちゃんとおさえたところ、朝から茶碗三杯の御飯を食べてしまう。
 妻はパン食で野菜メインのチョイス。普段ヨーグルトだけとかいう朝食の人間なのだが、旅先ではなぜかしっかり朝食が食べられる。いっそ一ヶ月くらい旅行したら夫婦揃ってだいぶ健康になるんではないかと思ったりする。


 この日の予定は特に決めていなかった。いなかったので、朝食中にどこに行こうかという話をする。基本的に指宿市は薩摩半島の南端なので、行き先はある程度限定される。同じ薩摩半島の枕崎、知覧、開聞岳、池田湖あたりか、それとも鹿児島市内まで出るか。桜島も行動可能圏内。

 枕崎まで列車で行けば指宿枕崎線は全線制覇になる上、JR最南端駅である西大山駅にも行ける。これはかなり魅力的だったが、これで嬉しいのは自分だけなので要検討。もう1つ問題があって、枕崎行きの列車は本数が大変少なく、朝食を食べている時点では、11時39分までない。帰りも枕崎に着いて12分後に発車する列車に乗り直して戻ってくるか、それとも14時36分発のに乗って戻ってくるか。どっちにしてもちょっと妻には勧めづらい。

 知覧は先の大戦で特攻隊の基地として有名になったところである。特攻観音などもあり、歴史オタ夫婦としては脚を向ける気満々になる。ただし、行くとなるとバスしかない。タクシーだと必要予算の桁が1つ増えてしまう。
 昨日買った時刻表で確認すると、指宿からの便があるにはあるがやはり本数は少なく、うまく日程が組めない。もしかして載っていないバスがあるかもしれないと駅まで行ってみる事にした。
 そんな感じで話がまとまり、宿に荷物を置いて身軽な姿で出発。タクシーで駅まで出て観光案内所で聞いてみると、タッチの差で知覧行きのバスは出てしまっていたそうで。
「じゃあ鹿児島市内まで行くか」という話になった。
 
 市内にも行きたいところは無数にあるので、とりあえず鹿児島中央駅についてから予定を組む事にして、列車に乗り込む。この路線何回も何回も乗っているのに、車窓から眼が離せない。そのくらい晴れた空の下に広がる錦江湾は素晴らしい。

 喜入駅付近で日本の生命線の1つ巨大石油コンビナートが見えてくる。いつもだとこの辺で大体眠くなったりするので記憶にない。ここは別に観光地ではないし、観光化するべきものでもないとは思うのだが、物見高い私のような人間にとっては一度じっくり見学してみたい施設の1つ。

 列車はそのまま遅れなく鹿児島中央駅に到着。どこへ行くにしても便利なのでまずは市電市バス共通の1日乗車券を買おうとしたが、駅周辺には売り場が見つからない。仕方ないので市電に乗って天文館へ向かう。車内で一日乗車券が買えたので結果オーライ。

 天文館は鹿児島一番の繁華街で、別にプラネタリウムではない。結構広いので、まずは一通り歩き回る。そしておおむねの店並びなどを理解した後で、アニメイトを探す。

 わざわざ鹿児島まで来て、とは考えないのが、欲しいもののあるときのオタの思考回路。今回、妻はもやしもんのガチャガチャやグッズを目当てに、私はもう10年以上買い続けているソードワールドリプレイシリーズの最新刊を探して。

 携帯で検索して住所を割り出し、あとは長年養ったオタの勘で行ってみる。ちょっとうろつくと准久藤(ホントにこれで変換されやがった)もといジュンク堂が見つかる。

 これは近いに違いないと付近を探索すると、車道を渡って少し行ったところに発見。階段を上がって中へ。

 探していた「ソードワールドリプレイ 猫の手冒険隊シリーズ」の3巻を入手。その上意図していなかった「かってに改蔵」24巻を発見。妻はもやしもんオリゼーのノート&シールと絶望先生の名刺入れとクリアファイルを発見。




 結構な収穫を得てほくほくと店を出る。しかし京都だとみごと完売していた絶望先生グッズがまだ残っていたとは。薩摩の人たちにはあまり受けない作風なのかも知れない。
 
 というわけで。
 アニメイトの袋を抱えた状態で次は昼食をと言う話をしていたのだが、どうにも妻が肉類にも魚類にも食指が動かないようだったので、昼食は延期してどこかでコーヒーだけ飲むことにした。この時、事前の下調べも何もせずただ単に近いからという理由で入った店が大当たりだった。

 うまいコーヒーを飲みながら次の目的地の選定を行う。城山公園&展望台、照国神社、かごしま水族館&ドルフィンポートと候補はいくつもあったが、私の強い要望により仙巌園&尚古集成館へ向かう事にした。

 仙巌園は薩摩藩主が構えた別邸を今に伝える庭園。尚古集成館はその隣にある薩摩藩の藩営工場跡。

 私の思い入れは単に歴史ヲタだからという以上に、長年読んできた「風雲児たち」(みなもと太郎著 リイド社)の影響もある。


 天文館のバス停からカゴシマシティビューバスで40分ほど。このバスは仙巌園まで行く途中、ザビエル公園前とか城山とか西郷洞窟前とか鹿児島の観光名所を巡ってくれるので、パックツアーで言うところの車窓観光ができて結構お得。しかも一日乗車券が使えるので、既にこれを持っている我々としてはどこまでも気兼ねなしで乗れる。
 
 城山は降りて市内一望したくなったが、バス停に並んでいる人の数を見て断念。そのまま仙巌園まで乗っていった。

 バスを降りて中へ入る。入園料は庭園コースで1,000円。案内と抹茶・菓子付きの御殿コースだと1,500円。案内が付くと自由に動けないという理由で庭園コースを選択。

 入ってすぐ鉄製150ポンド砲にまず釘付けになる私。これが江川太郎左衛門英竜(前出「風雲児たち」参照)が作りたいと念じ続けた鋼鉄砲か、と。その奥にはこの大砲を作るために作られたとおぼしき反射炉(製鉄用溶鉱炉)が。江川さんが心血そそいでできた直後に大地震で崩れてしまった反射炉か、と。これは江川さんが作ったものとは違うが、それでもやはり見られたことでテンションが上がる。

 そのまま右に行くと土産物屋があって即捕まる我々。焼酎とかかるかんとかに惹かれることしきりだったが、私が先に冷静になり「帰りにしよう。帰りに」と説得。

 帰りにすることにして、左手の坂を上がっていくと、今度は食べ物屋が。鹿児島名物の両棒と書いて「ぢゃんぼ」と読む、みたらしだんごのようなものを売っている。中でも食べられるようで、しょうゆのいい香りに誘われる。
 これは食べていくかと思って中に入る。両棒(正確には両棒餅)は二本の串が刺さったみたらし団子で、しょうゆ味とみそ味がある。両方行こうということでセットで頼む。
 昼食がまだだからというのを差し引いても十分うまかった。 
 
 満足して店を出ると、隣が陶芸館。土産物屋なのだが、伝統工芸品を販売しているので、見る価値十分と判断して中へ。茶碗とか湯のみとか香炉とか皿とか、安いのは1,000円切るものから高いのは3桁上のものまで。高いものも「これなら納得」とか思わされる出来で、見るというより鑑賞モードになる。

 ここでも「買うならあと買うならあと」の呪文で退出成功。しかし出た先にあったのも切子館で薩摩切子他の伝統工芸品を扱っていた。もう逃れようもなく中へ入ると、五月人形セットを巨大にしたような本格鎧兜が販売されていて驚く。販売カテゴリーだと「その他オリジナルグッズ」らしいが、オリジナルすぎる。

 まだ一個も名所にたどり着いていないうちからこんな状態でいいのかと夫婦揃って反省をしようとしたが、出た先に「猫屋 猫神神社」という案内看板を見て突撃開始。

仙巌園猫神神社案内板

 猫屋は猫神神社にちなんだ猫グッズ屋。置物とか掛け軸とか香炉とか招き猫とかメモ帳とかカレンダーとかその他にも多数。

 で、その猫神神社とは何ぞやと気になって仕方なかったので、そそくさと店を出て神社へ向かう。石でできた鳥居を見つけ、中へ入ると手水舎もあり、ここで作法どおり身を清めてから参拝。

 参拝後、ここの由来書きを見つけたので読んでみると、島津家17代義弘が唐入りで朝鮮半島へ出兵した際に7匹の猫を連れて行き、瞳孔の開き具合で時刻を知る事ができたことに由来しているそうな。ちなみにその猫のうち5匹は戦死し、2匹が無事帰国できたため、帰国できた2匹をここに祀っているとのこと。

 しかし、猫神様といえば、私の中では神谷浩史である。ぱにぽに自体は見たことがないのだが、絶望放送とかその辺のおかげですっかりそれで根付いてしまった。そんなわけで脳内では猫が戦場で時間を問われて「今、子の刻ですにゃ」とか神谷ボイスで受け答えする状況がアニメ絵で展開する。

 もっと長居すればコントの1本も完成しそうだったが、他にも見るべきものが多いので、惜しいなぁとか思いつつその場をあとにする。

 仙巌園観光のメインであるはずの望嶽楼とか磯御殿とかはあっさり通過して、昼食タイムにする。土産物屋の二階にあるレストラン潮香亭で妻は黒豚カツの入ったミックスフライ定食、私は鶏飯具という郷土料理の呉竹定食。

 妻が揚げ物で私があっさりしたものという普段と逆の組み合わせ。しかし案の定途中で妻がギブアップし、私が残りを引き受ける。大変味が良く、満悦して店を出て、向かう先は入り口付近にあった土産屋。こうやって書くと観光地に行ってもろくすっぽ観光せずに買い物のことばっかり考えているダメ観光客のようだが、今回に関しては全くもっとそのとおりだったような気がする。

 ともあれ妻は酒好きの友人への土産にする焼酎を選定し、私は職場土産と自分土産にするかるかんを購入する。その際、近くに置いてあった「江戸の紅茶」を見つけて即購入。これは幕末期に欧州へ輸出されていたのを復元したものだそうで、迷わずワンセット購入したが、あとで「安かったんだしかさばらないんだからもっと買えばよかった」と後悔。きっと土産で配ればかるかんより喜ばれたのではなかろうか。

 買い物終わって、今度は尚古集成館へ。

 ここは島津家が、というか薩摩藩が成し遂げた近代化への道筋をたどれる貴重な場所。近代化前史としての島津家の歴史とか、近代化の資金源になった密貿易の構造とかも展示しているのが好感度高い。
 ここの運営は島津家が作った島津興業なので、密貿易の展示などは言うなれば先祖の悪行を堂々と公表しているようなもの。しかし展示の流れ上避けて通れない部分であるからという理由でやっていると思われる。この辺は大変評価できる。

 それを過ぎると、薩摩藩近代化への努力の道程展示になり、薩摩藩が輸入したり自力で作り上げたりした工作機械の展示になる。幕末期に輸入した機械が戦時中まで現役だったりするという事実に驚く。
 というかちょっと手入れすれば今でも十分使えるんではないかと思わされる。
 この辺メモを取っていなかったので詳しい描写ができないのが残念だが、あれは工芸品としても一見の価値があると思われるので、これをお読みの方、機会があればぜひ見ていただきたい。

 ムービーコーナーは時間の関係でスルーして、ミュージアムショップにたどり着く。ここに来るまでにたくさんの土産物屋を回ってしまったためにすっかりお馴染みになってしまった切子、焼き物、錫器などのほかにも、こういうところでよくある収蔵品をモチーフにしたグッズに加えて九州に関する書籍が多数置いてあったのが良かった。

 ここまで色々買い込んでいたので財布の紐を締めてかかっていたのだが「九州遺産」という本にノックアウトされ、購入決定してしまう(長くなるので内容については割愛)。事のついでと鉄道の旅手帖も購入。着々と本を増やす我々、というか私。
 
 ついで別館へ向かう。ここでは次の大河ドラマを意識してか徳川と島津氏展というのをやっていた。江戸時代を通じて徳川将軍家から島津家にもたらされた文物やその逆のものなどが展示されており、こじんまりとはしていたが十分楽しめた。

 見終わってバスに乗り、鹿児島中央駅に戻り、駅ビルの地下街で一息入れてから列車に乗って指宿に戻る。指宿駅からはタクシーで宿へ。足湯がクリスマス仕様になってライトアップされていたのに驚いていたらタクシーの運ちゃんに「あれがよく足湯ってわかりましたね」とこっちが驚かれた。「何度も来てますもんで」と答えたら喜ばれた。

 宿について、今日は砂蒸しなしで入浴のみすませてから夕食。昨日が豚しゃぶだったので今日のメインは牛のステーキ。相変わらずテーブルに乗り切らないような量が並べられ、ゆっくり時間をかけて楽しんだ。

 明日の長距離移動と朝風呂に備えてこの日も早寝をする。

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