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ふさ千明のおたネタ日記

漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。

『ふしぎの海のナディア』デジタルリマスター版第6話「孤島の要塞」雑感

・あらすじが切ないなぁ。
・話を聞いてそれなりの地図を作れるジャンの優秀さ。
・偽ガンタンクっぽいなにか登場。巡回中な模様。
・「ネオ、アトラン!」こういうのを真似したくなるのは若い世代の方達も一緒なのかしら。
・脱走→追跡→射殺。イヤなことだが実に手慣れている。
・「おやすみマリーって言うのよ、ママは」このマリーの要求は大人がすればおかしなものですが、幼児がすると至極真っ当。
・「じゃあ僕にどうしろって言うんだ!」要求水準が上昇傾向のナディアさんに聖人ジャン君もさすがにキレる。
・「キング、おすわり!」もうすっかり犬だ、このライオン。
・花と戯れる幼女。この麗しい光景に差し込む影。「取ってあげようか、お嬢ちゃん」嗚呼。
・「ああやって助けにくる人間が居ないか待ってるんだ。ヒドいヤツらだ」ジャンが言うんだからよっぽどの悪人と言えましょう。
・「いつ発明したの?」ナディアも分かってきたなぁ。
・「実はノーチラス号からちょっと借りてきたんだ」それ、21世紀の言葉で借りパクって言うんだぜ。
・「もう、ジャンったら何も分からないの?」ホラもう、要求水準の高きこと山のごとし。
・強制労働させられているグランディスの姐御。露天掘りとは言えうら若き女性にはかなり過酷な模様。
・怪力サンソンと知略のハンソン。しかし、それとても組織力の前には為すすべ無し。
・「泥だらけになっちゃうわよ」ナディアさん、他に心配することはないのですか?
・ガーゴイルのテーマ聞くだけで笑ってしまうのは私が20年前に罹患してまだ治ってなかった病気のひとつによるものです。
・ガーゴイルも下から上がってくるの好きなんよだなぁ。
・人造オリハルコン!実に胸躍る単語です。
・「あつーい」ハタハタする布地の向こうに視線を向けてしまうなら正しいことですし、それを許さないもの正しいことです。
・「何に使うんだろう」「もう、そればっかり!」ナディアさんイライラなご様子。他に何をどう言えと…。
・共鳴する人造オリハルコンとブルーウォーター。このシーンは20年経っても色褪せなかった…。神秘という言葉がピタッと来ますねぇ。
・「止まらんと射つぞ!」この手の制止は有効に機能したことがない。
・「大丈夫、かすっただけだよ」こういうセリフを笑って言えるジャンは強い男の子。
・「あたしが出て行くから、あの穴の中へ」「あいつらはあたしを探してるわ」「きっと助けに行くから」「うん。待ってる」信頼するしかない状況とは言え、いいデレ方。
・「ママのキスよ」まだ恋人じゃないよ、親愛の情由来だよ、ということか。それとも、“おやすみ”のあとにちゃんと“おはよう”を言いましょうということなのか。
・ナディアの身のこなしは、さすがサーカス仕込み。

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good!アフタヌーン#22 感想

 すいません。色々あって近所の本屋に行けず、今日やっと入手しました。それにしてもあの書店はどうしてgood!アフタヌーンを買いに行くといつもいつも他の雑誌の下に隠れているのか。

純潔のマリア
・落城。嘆きは、その向こうで起きている惨劇を知っているから。
・戦争が終わっても憎しみは消えるのか、という問いに対しては『共通の敵さえ出来れば消えるよ』とだけ書いておきましょうか。
・マリア、目覚める。
・ビブとマリアの噛み合ない会話。2人とも敢えて相手の言う事よりも自分の話したい事を優先してるんだろうなぁ。
・「重いなァどいてよ」「えー寝てる時は可愛かったのになァ」寝てる時は文句言いませんからね。
・「親なんていないわよ」「物心ついた時には一人であの家に住んでたもの」これが事実なのか、記憶がないのか。ひたすら「知らない」と言っているところが、私の中で記憶がない説を有力な物にしています。
・ハトと騎士と。ジョセフに全てを話すエゼキエル。話して楽になりたかったんでしょうね。
・「とにかく」「私もあなたもマリアに会いたいんですよ!」さらっとジョセフを巻き込んだハト。
・「そんなじゃ」「あなたは世界を救えないよ」「だってあなた」「「幸せ」そのものを知らないでしょ」「何驚いてんだか」「知らないものをよくも今まで人に与えようとしてたもんだわ!」驚いたのはこっちだ、と言いたげなビブ。多分、マリアはそんなことを言われたの初めてだったんでしょうね。
・「ビブは」「幸せなの?」「いい事?マリア」「あたし程幸せを謳歌している女はいないのよ」「幸せを知ってるからこそ人に幸せを与えられるのよ」素朴な疑問に、胸を張っての回答。これは確かにいいコンビだ。
・寝言で「お母さん」か。これを重いととるか痛いととるか、それとも可愛いととるか。ビブは3番目だった模様。
・「ねェマリア」「あたし達友達にならない?」マリア、さっきから驚きっぱなし。
・「おいしい……」「そっか」「あ」「ありがとうビブ」「キャー」「かわいいじゃん何よマリア!」マリアもだけど、割とビブも分かりやすいよね。
・でも「任せて!手とり足とりエロい事まで全部教えたげる」はどうだろうか。手ほどきを友人に受けるのはありなのか。


夏の前日 閑話
・待ってました!過去話!
・大学に入って、気がつけばぼっち。でも動じない。変わらないな哲生。
・昔の井上が三つ編みグルグルメガネだった件。似合い過ぎ。思わずラムネ&40のココア姫を思い出してしまいました。
・表紙、2人ともいい表情だなぁ。晶が嫉妬するか、それとも喜ぶか。
・「見た?かわいい店員さん!」目ざとい井上。でも確かにこの店員さんは高レベル。特にその髪型はどうやってるんだ一体。
・ヒロオという謎の人物。個人的にはどうしてもトキワ荘の兄貴こと故寺田ヒロオ先生を連想してしまう訳ですが。
・見ないように、意識しないように、それでも目に入る。頭に、心に入ってくる存在感。そして荒れる井上。
・「比べられるために描くわけではないよな…」哲生の正論。私もそう思って書いてます。でも、そう悟るまでには色々乗り越えないといけないものがありますよね。
・「漫画家のイノウエリコ先生ですよね!?」「わたしファンで……」店員さん、まさかの告白。
・「そう」「わたしはわたしの作品を創ろう」そうでないと作品とファンに失礼ですよ。
・そうして、描かれたものは。描かれた後に井上が気付いたものは。「わたしヒロオと仲良くなりたい」ということ。
・ヒロオ、まさかの店員さん。
・「ヒロオって あーっ」「苗字かっ」「サインかいたわっ」ここの井上は面白過ぎる。
・「青木君声かけてよ……」「はっ!!だめだめだめっ外見だけはかろうじて二枚目の青木君が声を掛けたら危険!!」「ヒロオは渡さない!!」自分の気持ちに素直になったら井上がぶっ壊れた。
・そして迎える微笑ましいラストシーン。


路地恋花
・出だしから漂うこの最終回臭…。最後はやっぱり、最初を飾ったこの方で。
・京都に住みながら、京都の良さをまだまだ知らなかった私に、『こんなんあるんやで』と教えてくれたのが本作でしたなぁ…。いや、まだ次回もあるからまとめるには早いんですけど。
・小春さん、東京へ。お仕事順調そうで何よりです。高速バスじゃなくてぷらっとこだま使ってるあたりとかからも順調さ加減がうかがえます。
・出掛けに現れる十和田。
・時計職人が文字盤で遊ぶのは見ていてワクワクする。ぜひとも私のskymanにもやって欲しいなぁ。
・ルイ16世もこんな感じだったのかなぁ。現代日本だったらこうやって平和に暮らせたのにね。
・十和田、まさかの再始動。
・小春さん、十和田がまた音楽をやる、というだけでその『にへー』は可愛過ぎますぜ。
・「面接までやったら口利けるけど」「東京」「行かへん?」自分は東京に行かないと言いながら、人には東京行きを勧める十和田。東京でなくても出来る事はあるし、逆に東京でないと出来ない事もあるからなぁ。趣味でやる分にはどこでもいいけど、第一人者についてみっちりやるなら、本場が一番。それはどこでも同じ事。


蹴球少女
・普通のサッカー漫画になるかも、とか危惧しててすいません。しっかり通常営業モードでしたよ今回。
・それにしても、相手チームが純情過ぎる。
・「ゆれた!」「結構大きいぞ」地震か。速報か。
・ユニにフリルは新しい。これ、野球のユニでやったらどうかなぁ。
・シュートを止められなかった言い訳が「だって乳首が!」とは。こないだまでのシリアス路線がすっかり行方不明。
・踏まれて喜ぶな。
・ななみメンドクサイよななみ。←の文章をうっかり『めんどくさいよな奈美』と変換してしまったうちのパソコンにはしっかりツッコミ入れときました。
・情報戦の方向性が間違ってる。
・打って変わって後半戦はシリアスモード。でも栖鳳ペース。1回乱れた雰囲気はなかなか戻らないし、失われた冷静さはなかなか取り戻せない。
・そして寝ている名将。寝ているほうが勝つ、なんて言われてる監督も現実には居るようですけど。
・そういやここまでユーキの出番なかったね。うっかりユーキまで色仕掛けに参加してたらどうしようと思ったけど、そんなことなくて一安心。
・「なんなのあの子たち?」「あれが栖鳳学園サッカー部ですよ」それ以上でもそれ以下でもなく。


こはるの日々
・初デートっすか。しっかりタイムスケジュール切って計画立てるところが晃だなぁ。
・メガネ美香は新鮮。
・待ち合わせ10時で夜明けから待機って。野球観戦か。さすがすぎてもう何も言えない。でもまだこれで序盤という。
・「もうさっさと行けー!!」よく言った美香。
・「観たいのがあったら言ってくれ」「私のことはいいです」「先輩が観たいものにしましょう」言うと思った×2。
・「なぜ隣!?」割と見る光景ですよね。ええ。主にバカップル的な行動として。
・「何のためらいもなく座られた…」でも断らないのな。毒されてる毒されてる。
・食べるものまで一緒か。さすがにムリがあったが、それでも食べきるこはるを『けなげ』と感じたら負けかなぁ、やっぱり。
・「欲しいのあったら言えよ」に「先輩が決めて下さい」はこはるも間違ってない、というか、ここはこはるが正しいと思われ。プレゼントに『欲しいもの』をもらうのもいいですが、相手が自分のために一生懸命考えて選んでくれる、というのもこれまた幸せなものですよ。ええ。
・「俺が死ねって言ったら死ぬのかよ!?」「死にます」これは予想しようぜ晃。あと、今更怯えるな。
・たとえとは言え、股間を晃に押し付けるこはる。お前というヤツは。
・ワガママ言えって言ったら、電車じゃなくて一緒に歩いて帰りたい、か。今回は完全に晃の敗戦。
・そうじて今回、こはるのヤンとデレとボケのバランスが実にいい感じでした。今までで一番好みのお話だったかも。

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近代麻雀オリジナル5月号 感想

雀荘のサエコさん
・重野先生の読み切りが連載になって帰って来てくれました。あとは小坂先生が連載すれば完璧ですな。それにしても『無敗の小悪魔』っていう煽り文句が実によくハマってますね。
・フリマをフリー麻雀と間違えたのは私もやりました。
・麻雀以外はダメ人間なサエコさんと、麻雀以外はきちんとできる本田くんの組み合わせはオーソドックスですがやっぱり和みますね。というか、割と傷とか血とか飛び交う事の多い本誌面において本作は大変貴重。
・だから「じゃあ金は賭けずにやりましょうか」「カラダとか血を賭けるんですね…いいでしょう!!」という展開には『やめて!お願いだからやめて!』と叫びそうになりました。


ライオン
・さて。血を見る麻雀漫画のほうの話を。
・堂嶋、ひたすら真ん中を切りまくる。警戒する者、ひたすら自らの手を進めて逃げ切ろうとする者、対策はそれぞれ。
・堂嶋が真ん中ではなくヤオ九牌を切り出し、弛緩する空気。まぁ、普通はそう思うんです。普通なら。というか、99%間違ってない判断で討ち取られるからなぁ…。
・国士ではなかった!
・「バカな…」「その手でなぜ北単騎にしない…」「北単騎じゃあんたからは出ない」「絶対にな」これが獅子の牙。獅子の爪。獅子の咆哮。
・「おっさんなら2分なんとかなるだろ っていうか死なれるとまだ俺がビリなんだ」「なんとかしてくれ」いい励ましですな。
・川本は人探しに来てたんですな。目当ての人間を見つけたのに、それで終わりにならなかった悲しさ…。
・腕だ足だと生々しい実況。浮く血液。帰還した川本の無惨。


ワシズ-閻魔の闘牌-
・もうひとつの血を見る麻雀漫画。
・情報屋としてジャコ萬登場。しかし、残念な事に『ジャコバン』って読むのか『ジャコマン』って読むのか、今回も明らかにされず。
・黒嶋由Aは実在する昭和の脱獄王白鳥由栄が元ネタと思われます。ほぼ紹介文のとおりの人生を歩んでいますが、さらに踏み込んで知りたい、興味がある、という方は吉村昭著『破獄』をお読みください。
・それだけの男が舌を噛み切り、逃れようとした恐怖とは。「あじん」と「あーえす」がヒントなんでしょうけど、描かれた絵面の凄絶さでどうにも推測が難事に。とりあえず、『魔人』と『ハーベスト』なのかな?
・寮長に成り上がったオイチョ。こいつもやっぱり世紀末覇者漫画っぽくなってる。着こなしの影響もあるでしょうけど。
・片や痛々しい有様の鷲巣様。まぁ、この程度でどうにかなるとは思えませんが…。それでもこの表情はさすがに見ていてもつらい。


aki
・謎の浦田さん。麻雀愛好クラブ浦田和子会長の娘さんとかかな?さすがに会長ご本人じゃないよな…。年齢的に。
・二階堂さん、そろそろグラサンが板に付いてきました。
・「若いのに夢のない打ち方だな…」夢がないんじゃなくて明日がないんだよ。明日が。
・「この歳で太陽の光が苦手な私って一体…」生きるって大変。あと、ここはちびまる子ちゃんネタかな?
・女王様のブランチっていう番組名は日曜の午前中に流すにはちょっとギリギリじゃないですかね。
・脳内で戦う天使と悪魔。良かったらどっちか下さい。というか、どっちもやたらにエロい格好なのは何故ですか一体。
・「すべて私が買います!!」本当に謎だな、この浦田さん。
・「見えてます」しかし読者には見えないという。
・で、雀荘に居るし。やっぱり格好がエロいし。
・惑わす打ち方しますねぇ。打ち筋以外で惑わすのはメンバーとしてはいかがなものかと思いますが、その辺は美貌と衣装でカバーですかそうですか。
・先制は浦田メンバー。まぁ中、赤、トイトイだからリカバリー効くでしょうけどジャブと言うには重い。

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色々思うところを

 発売まで2週間を切ったので、ぼちぼち偽物語かれんビー(中)の発注をかけたいのですが、以前としてAmazonは発注不可。正直特典を捨ててかかった身としては値段にこだわりたい。
 となると定価のところは避けたい…。ということで比較してみたところ楽天とヨドバシがポイントまで込みで考えるとかなりいい勝負ですね。あとはAmazonで言うところのkonozama化しないかどうかだけが決め手になる訳ですが。

 そう考えるとヨドバシの「発売日にお届け」宣言は非常に頼もしく感じる訳ですが。

 あと、ヨドバシ通販のページで『ジャンル:アクション/怪獣・モンスター』になっててむせるほど笑ってしまいました。いや、間違ってないけど。むしろ正しいけど、でも何か違う。
 (中)に収録されている部分での一番のアクションってガハラさんが阿良々木くんにやった仕打ち?火憐ちゃんの動き?あと、一番の怪獣は誰だろう。貝木?火憐ちゃん?ガハラさん?いやいや、そこはやっぱり、はねか(ry

 とかとか、楽しく思考を巡らせてしまいました。愉快な思いをした分プラスしてヨドバシさんですかねぇ。まぁ、まだ決めずにおきます。なんだかんだで1巻の時にAmazon安かったですからねぇ…。5000円切るとは思いませんでした。

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この動画をウチのブログで取り上げないのは間違ってる

 というわけでご紹介させていただきます。

 ○○れ!絶望先生さん


 ハイ。『這いよれ!ニャル子さん』オープニングの絶望先生MADでございます。両方の作品への愛情を感じる名作です。寝起きの頭がガツンと覚醒しました。名状しがたき絶望のようなものを存分に味わわせていただきました。何で違和感なく動いてるんですか!

 というか、混沌の邪神と遜色ないなぁ、2のへ(当時)のみんな。

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後藤沙緒里のいろはにほへと第189回「動物ネタは癒されます」感想

・「連休中、遊び過ぎて疲れていないでしょうか」野球観戦に2試合行っただけなので疲れるほどではなかったです。あとはひたすら文章打ってましたねぇ…。
・「ゴールデンウィーク中ですか?」「もう終わってますか?」終わってます。終わってない人も居るみたいですけど。
・「波平さんのおまじない情報を探してみましたが、やはり見つけられませんでした。何情報だったんでしょうね」これは私も見つけられませんでした。また、これは絶望放送が続いていれば投稿したかったネタのひとつでした。
・学生時代のおまじない、色々ありましたねぇ。私の通っていた小学校には戦前から建っている校舎があったので、そこはもう格好のネタになっていました。
・「お腹の音がならないようにするには、波平さんの頭を思い浮かべろ、みたいなのを私がどこかで聞いたんですよ」「くびかしげない!絶対聞いたんですってば」「なかったですか?」すいません。似たようなものですら聞いたことがないです…。
・「あたし未だにやっちゃうのに」「あれ?なんであたしだけなんだろ」この辺の妙なネタはぜひ新谷さんにたずねてみたいです。なんか真相の一端を握ってそうな気がします。
・「お腹が鳴らないようにする方法は
1:息を大きく吸う
2:息を止め、お腹に力を入れる
3:息を吐く
これを3回繰り返すといいのだそうです。伊東家で昔やっていたようです」検索したらことごとく『伊東家でやってました』が枕詞になっててビックリです。一部『伊藤家』になってましたけど。誠か。nice boatか。
・「お腹に空気を入れて腸が運動するのを抑えることができるそうです」「空気入れちゃうと、活発になるような気がしません?」お腹に空気を入れるとゲップが出そうな気がしてします。
・「なべぞうさんからいただきました」「最近犬を2匹飼い始めてみたものの、キャラにちなんでつけた名前と性格が一致しなかった、というメールを送ったなべぞうです」「名前が気になるという事だったのでちょっと捕捉ですが、おとなしいけど要領がいい感じでちょっと腹黒な子がエドと言います」「元気でオバカなのがロイと言います。ロイは僕が帰るといつも全力でタックルしてきます。何だか違和感が」「でも楽しい日々です」帰宅するたびに全力タックルしてくれる生き物がいると、人生それだけでハッピーだと思いますよ。
・「エドと、ロイ。アレですね」鋼が錬金しちゃうタイプの漫画ですね。
・「ちがいますかね、逆な感じなんですかね」エドも全力タックルはしない感じですけどね。
・「わたしも実家帰った時に、みんなが出迎えてくれるので」「タックルをしてくるのがりくで、『ずっとだっこしろよ!』って言ってくるのがりくで、だっこしてあげたら途端になめまくります。顔中を」「化粧はまずいよって言うんですけど全然言う事聞かなくって」「全力でおかえりを表現してくれるので、たまらんなぁって」何という素敵なヤンチャ系オバカ犬。
・「しゅんは、一番お兄さんの子ですけど」「フッてあたしのほうに近づいてきて尻尾を微妙にフッフッフッて振ってくれて、おかえりって言う目線を捧げたらフッていなくなります」一番上は他と違うリアクションをとりたがるものです。
・「そらが一番下の子ですけど、あいつツンデレなので」「おかえりって超尻尾振んのに、ただいまってだっこしてあげようとしたら怒り始めるんです」「謎な子なんです」もしかしたらだっこ嫌いなんじゃないですかね?
・「みんな動物そうだと思うけど、性格が全然違いますよね」違いますね。そりゃもう個性豊かな生き物たちです。
・「動物ネタ、やりません?」「昔ありましたよね。こんなコーナー」うちの子最高!というコーナーがございましたねぇ。再開するなら、妻の実家の猫の画像を使用する許可が出てますので、さっそく投稿に向けてご用意させていただきますが。

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アニメ版『じょしらく』キャスト発表

 別冊月刊マガジン誌上でカラーページを使って発表されておりました。なかなか力が入ってましたね。

 さて、その気になるメンバーですが暗落亭苦来役の後藤沙緒里さん以外は総取っ替えという結果になりました。蕪羅亭魔梨威役に佐倉綾音さん、波浪浮亭木胡桃役に小岩井ことりさん、防波亭手寅役に山本希望さん、空琉美遊亭丸京役に南條愛乃さんという布陣でアニメに臨む事になりました。

 さおりんだけでも残留なのは嬉しいです。あとの皆さんについては「ああ、今期はスケジュールが合わなかったんだな。残念」という便利な呪文を唱えて自分を誤摩化す事にしておきます。でもこの呪文も新キャストの皆様に若干失礼かな、ということで「新しい出会いに期待」と付け加えておきます。いや、実際楽しみです。特に南條さんの丸京はメガネ暴力ッ娘をどう演じるのか、今からかなりワクワクです。

 にしても、このメンバーだと南條さんが最年長ですが、それでも27歳かぁ。最年少は佐倉さんで18歳…。凄い世界だなぁ。

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絶望先生SS(二次創作) 『素直な気持ちにひねくれた約束を(注:R−15)』

(注:本作には若干の性的描写が含まれます。あらかじめご了承の上お読みください)


 心の中に強く刻まれた甘い匂い。ごくわずかな時間のことなのに、なぜか確かな記憶。
 初めてだった。
 あれが大人の香りなのか。
 異性を惑わせ陥れる魔の香り。あの人は知らないのだ。自分がどのような馨しさを備えているか。そしてそれがどれだけの女性を不治の病にかからせているのかを。

 あの時。確かにあの人は側にいた。同じベッドで。無防備な姿で、甘い匂いを漂わせて。極わずかな時間の記憶だったが、いつでも、そしてどれほど経っても鮮明に思い出せた。まるで、脳裏に焼き付けられてしまったかのように。

 そして、その記憶が夜ごとに彼女を苦しめる。

 それまでの千里であれば、布団に入ればすぐ就寝し、起きる時には目覚ましが鳴りだす前に目が覚めてきっちり7時間半の睡眠時間を守ってきた。その千里が輾転反側を繰り返すようになったのは、あの日からだった。

 こういうのを恋というのだろうか。

 小学生の時、手作りチョコをあげた男の子が緊急入院して以来、そういうことに縁がなくなった千里にはよく分からなかった。単なる性欲の発露ではないのか。発情期を迎えた動物のように身体が心を突き動かし、惑わしているだけではないのか。

 だとすれば。

 とても自分から動くことなどできなかった。
 身体から始まるつきあいなどきっちりしていないことこの上ないではないか。
 別に「最初は交換日記から」などと古風なことを言うつもりはないが、せめて心と身体のバランスがとれてからでなくては、正面からの告白などできはしない。「身体だけでもいいからあなたのものにして下さい」などとは、とても…。


 毎夜同じことを考え、そしてまた同じ結論に至る。 
 最後には満たされぬ身体を抱えて、火照りを鎮める”作業”に入るのが日課のようになっていた。

 パジャマのズボンはきっちり30cmだけ下げる。下げすぎると足が自由に動いてしまい、大きな音を立ててしまいそうだから。
「………っ、くふっ。」
極力、声は立てない。立てそうになったら、枕に顔を埋めて耐える。音も声も出していいのは30デシベルまで。
 毎日決まった様式で、務めて機械的に事を行おうとしていた。あくまできっちりすることで精神の平衡を保とうとしていた。

 そうしなければ、自分が自分でなくなってしまうから。

 他の女子がうらやましかった。
 人目をはばかることなく愛を告げ、己が魅力をあらわにして愛する者の愛を得ようとする姿が。自分にはできない。自分には示すべき魅力がない。未熟な肉体とその割に歳不相応な肌年齢では、ありのままの自分をどのようにしてさらけ出してもあの子達には到底叶わない。

 そう思えば思うほど、千里の指は激しく自らの秘めた部分を責め立てた。湧き出てきた自らの潤みを指で掬い集め、そのまま一番感じる部分におしつける。2つの指で挟み込み、わずかに上下させると火照りが増していった。
 毎日しているためか、快楽のスイッチは以前よりやや大きさを増したように思える。その分だけ、得られる快感も増しているようだ。
 鎮まれ、私の身体。早く鎮まれ…。

 最後は、ついぞ自分には向けられたことのない、あの男のあたたかな笑顔を思い浮かべながら、極みに達した。 


 コンナワタシデハ、アノヒトニアイサレルハズガナイ。

 その呪文は、いつも、彼女を縛り、苦しめている。



 それから数日後。千里が思い詰めた表情で向かった先は、SC室だった。ちょうどお茶をいれたところだから、と智恵は湯気の立つティーカップを勧めながら、千里の様子をそれとなく眺めると、いつもならきっちりしている髪がわずかにほつれ、眼の下にも窪みが目立つ。
 だいぶ重症のようね、と心の中でつぶやいていると、千里はいきなり切り出してきた。
「なぜ私だけ糸色先生からああいう扱いを受けるんでしょうか。」
「そおねえ」
この子はいつもそうだ。会話の流れとか、タイミングとかが考えられないのだ。それを受け止めるのが自分の仕事だから気にはならないが、糸色先生を初め周囲の人間は気苦労が絶えないだろうとひそかに同情した。
 そもそもこの質問に対する回答も『やっかいだから』では納得も満足も得られるものにはならないだろう。確かに、他にも厄介な生徒はいるが千里に対する接し方はなにか違いがある。それをそのまま告げてもこの相談の解決にはつながらないだろう。
「じゃあ、まず、あなた自身の話をしましょう。あなたは糸色先生に、『責任をとる』ために一緒になって欲しいの?」
「違います。」
一緒になる、という言葉を聞いてほんのりと頬を染めるところは実にかわいらしい。普段の言動からはとても想像できない愛らしさだ。
「その本当の理由、ちゃんと理解してもらえてるかしら」
「どういうことでしょうか?」
「あなたは、自分が先生を好きなことは、そんなことは当たり前で、それが先生に伝わってないなどとは考えたこともないでしょうけど、ちゃんと言葉にしないと伝わらないこと、態度で示しすぎるほどに示さないと分かってもらえないことってあるのよ」
『先生を好き』とあからさまに言われて、さらに顔中を紅潮させてしまう千里には、やはりもうちょっと婉曲に言うべきだったかな、と反省しつつ智恵は言葉を継ぐ。
「糸色先生はちょっと極端だけど、大人はあなたたちよりちょっと長く生きている分、余計なものも見て来たりして、そのせいで物事がありのままに受け止められない事も珍しくないわ。あなたの気持ちが本当なら、本当だとわかってもらわなきゃ、スタートラインにも立てないんじゃないかしら?」
「私の気持ち、ですか。」
「そう。ちゃんと伝えた?」
千里は両頬に手を添えて記憶の糸を手繰った。思い返せば、結婚を迫ったことはあっても、自分が糸色望に好意を持っていること、愛情を抱いていること、心奪われてしまっていることを、ちゃんと伝えていなかった。
「そうすることで事態が好転するか悪化するか、それは分からないけれど、でも、必要なことでしょ?」
「でも、私は他のみんなのようにスタイルも良くないし、先生を虜にするような魅力なんて何一つないから、きっと先生から愛されたりしない…。」
なるほど。
 智恵は思わぬところから見つかった糸口に早速手を伸ばした。
「だから『責任』という言葉で縛ろうとしたのね。そしてそのあとは結婚という制度で縛ろうとした。でもね」
一旦言葉を切って、表情をうかがうと、千里はその集中力のすべてを耳と瞳に集結させて、智恵の話の一切を聞き漏らさないようにしている。
「それでもし結婚したとして、あなたも糸色先生も幸せかしら」
集中していただけに、この言葉は覿面だった。言われた瞬間、千里の表情が劇的に変化する。
「自分の存在が愛する人を不幸にしてしまう現実に耐えられるほど人間は強くないわ」
「でも、それじゃあ私は先生を諦めなきゃいけないってことですか?」
髪を振り乱し、食って掛かるような勢いで詰め寄る。眼に宿す光には尋常ならざるものがあったが、智恵はそれを冷静に見据えて言葉を紡いだ。
「自分に自信を持ちなさい。あなたはちゃんと魅力的よ。糸色先生だって虜にできるくらいの素質は備えているわ。あんまり自分を卑下しちゃダメ」
「そうなんですか?」
「そうよ。あなたがあんなにあからさまに糸色先生にべったりでなければ、同級生の男子たちだってほっとかないくらいには、十分にね」
「私は、自分がきっちりしていることだけが取り柄だと思っていて、それ以外のことなんて考えたこともありませんでした。」
真顔で言う千里に、内心吹き出しそうになりながらも、そこはプロなので表情態度には一切それを表さない。ああ、最近の子は変に擦れてしまっているクセになんとかわいらしいのかしら、と脳内で呟く程度である。
「もし、どうしても自分に自信が持てないのなら、糸色先生に聞いてみると良いわ。自分には何がたらないのかって」
ようやく千里の表情が晴れた。いきなり告白して拒絶されたら取り乱して何をするか自分でも分からないが、それくらいなら聞けるし、明らかに一歩進む。
「智恵先生、ありがとうございました。」
「立場上、あまり『頑張って』とはいえないけど、うまくいくといいわね」
深々と礼をし、吹っ切れた笑顔で去っていく千里を見送ったあと、智恵は「いいわねぇ」と呟きながら冷めた紅茶をすすり直した。その言葉の対象は千里に対してなのか、それともそこまで慕われている望に対してなのか。


 宿直室。すっかり糸色望の私室と化したこの部屋に、千里が訪れたのはその相談から30分ほど経ったころだった。
 夕方というには早く、しかし既に昼というにはそぐわない。そんな微妙極まりない時間帯。
「先生、進路のことでご相談したいことが」
「急になんですか?」
「どうしても聞いておきたいことと、どうしても聞いて欲しいことがあるんです」
その言葉と、それを口にする千里の思いつめた様子を見て、まず小森霧が糸色交の手を取った。
「先生、私交くんとちょっと出てくるね」
「ああ、小森さん。お気遣い感謝します」
「さ、行こう」
「ねーちゃん、買い物だったら今度できたスーパー行こうぜ」
なにかねだりたいものがあるらしく、瞳を打算で一杯に輝かせている。
「だめよ。私は学校の外に出られないんだから、購買部に行きましょう」
「えー、あそこお菓子の品揃え少ないんだぜ」
「学校なんだからしょうがないでしょ」
そんな会話をかわしつつ、2人がまず去っていった。
 そして。
「というわけで常月さん、あなたも遠慮してください」
「私は先生の影ですからお気になさらないでください」
もう一人の住人である常月まといはそのまま床下に潜みかねない様子であった。が。
「今は個人情報を保護する法律とか色々あるので、そういうわけにもいかないのです」
と、諭すと、かなり渋ったがまといも席を外すことに同意した。
 かくて。
 いつもはとてもにぎやかなこの部屋から人の気配がなくなり、静寂が訪れた。
 2人はこれまでになかったこの状況にやや戸惑いながらも、ちゃぶ台を挟んで差し向かいに座った。
 目の前には煎茶が2つ。霧が出がけに、気をきかせていれておいてくれたらしい。あとでちゃんとお礼を言っておかなければ、と思っていると、千里が話を切り出した。
「私はどうしたら、先生にふさわしくなれますか?」
「ちょっと待ってください。進路の話ではないんですか?」
話が違います。そう言いたげに千里を見据えたが、それも一瞬だった。基本的に望は誰かと見つめ合えるようにはできていない。そういう風に己を作り上げているのだから。
「私には進路を決める上でどうしても聞いておかなくてはならない大切なことなんです。」
「私にふさわしい女性など、いないのです。私は一人で、これまでも、そしてこれからも生きていくのですよ」
もとから自嘲気味な望の表情がひときわ大きく歪む。まるで、そう聞かれた事によって心が大きく傷つけられたとでも言いたいかのように。
「今日は本当のことを聞いて欲しいんです」
「ほんとうのこと?」
望の眉がくいっと上がる。
「はい。私は、私は…先生のことが好きなんです。」
常日頃の行動様式からはまるで別人のように口ごもりながらも、心の奥底から振り絞るように最後まで言い切った。
 しかし。
「保健室で、一緒に寝たからですか?」
それを聞いた望は唇の端だけで薄く笑うと、たまりかねたように言葉を吐き出した。
「いいかげんになさい。木津さん、あなたはたまたまベッドで近くに寝ていただけの男を生涯の伴侶に選ぶのですか?」
口調とともに、眼鏡の奥からの光もやや強まったように感じられた。
「あなたは別に私の実家の財産目当てという訳でもなさそうですし、一体何が目的なんですか?」
うさんくさげに眺める表情は、教師の仮面を脱ぎ捨てたものだった。
「私は私自身を理由にして人から選ばれたことがありません。これまで私に近づいてくる人間は皆、男性も女性もすべて家柄や実家の財産や肩書きばかりが理由でした。しかし、あなたはそれ以上だ。『隣で寝ていたから』とはなんとも斬新ではないですか」
怒りと悲しみを混ぜたらこんな声になるのだろうか。心の傷から流れる血の様相を音にしたらこんな風に響くだろうか。
 聞いている千里の心にも刺さるような痛みが疼いた。
「あなたは誰でもいいのですか!たまたま隣で寝ていた人間と結婚するのですか!」
「違います。あの時は先生だったから。」
たとえ否定されても。それでも伝えたかった。だから、目をそらさなかった。
「だから、これ幸いと、だって、あんな偶然を利用しなかったら、私、先生に告白なんてできなかった。」
「心が弱くて、死にたがりで、理屈屋で、偏屈で、そんな人間を愛するなんて、自分を不幸にするだけですよ」
望はいつものシニカルで自嘲気味の薄い笑みに戻ったが、それでも珍しく眼は千里をちゃんと見ていた。
「この先、進学して、就職して、たくさんの出会いがあります。あんなことは3年もしないうちにきっと笑い話の種にもならなくなるものですよ」
と言って話を打ち切ろうとした望は、千里の姿を見て絶句した。
「何をしているんですか、やめなさい!」
おもむろに立ち上がって制服の上着を脱ぎかけている千里を慌てて制止するが、それを巧みによけて、千里は脱ぎ続けた。
「私は枯れた大人ですからね。色仕掛けは通用しませんよ!」
「先生、私の気持ちと覚悟をきっちり確認してください。」
有形力の行使による制止をあきらめ、言葉でやめさせようとしたが、それすらもものともせず、千里はあっという間に文字どおり一糸まとわぬ姿になる。しかし、言葉とは裏腹に、羞恥が強く残っているのだろう。頬と言わず耳といわず顔全体をこれ以上ないほどに紅潮させ、両手は精一杯胸と下腹部を押さえ、隠している。
 精一杯振り絞っても、さすがにそこまでが限界なのだろう。
 そうするほうがそうしないよりも遥かに男心をゆさぶるということを知らないだろうに、自然とそうしてしまうのだから、やはり女性には魔性が備わっているのだろうか。
 千里の白く柔らかそうな肌を視界に入れないようにしながら、そんな事を考えてしまう。
「あなた、自分で何を言っているか分かっているのですか?」
「先生になら、見られても平気ですから」
「木津さん、そういうことは場の勢いで言うべきことではありませんよ」
ややトーンを下げてたしなめた。
「先生に私の気持ちを分かって欲しいんです。それだけです。あとは何にもいりません。私は、先生に見て欲しいんです。こころもからだも、私の全部を。先生以外には見せたくありません」
瞳に強い光を宿して、振り絞るような言葉が響く。望はその光からどうしても眼をそらせなかった。
「うれしい。先生がこんな私を見てくれて。」
「ここであなたから目をそらす事は、私の寿命に大きく影響しそうですからね」
冗談めかしてそう言ったが、笑みを浮かべる余裕までは無かった。
「これが、ありのままの、私です。」
そう言うと、己の姿を隠す両腕を大きく開き、その姿態の全てを望にさらす。すらりとしたラインの中に潜む、ゆるやかな丸み。夕方の傾いた陽光を浴びて輝くその肉体は、祭壇に捧げられた生贄のように弱々しく、そして美しかった。
「私は、私を先生に押し付ける事で頭がいっぱいでした。私は、先生を私に縛りつける鎖が欲しかった。でも、そんなものは存在しない。そうですよね?」
「制度であれ物理的なものであれ、縛るということ自体は可能でしょう。しかし、心を縛ると言う事はなかなかに難しい。だからと言って身体だけを縛ったところで、心と分離した身体は朽ちていくだけです。私をそうしたいですか?」
その問いに、千里はかぶりを振る。
「私は、私そのものを先生にぶつけるのが怖かった。ぶつけて、否定されるのが怖かった。だから、縛る事で安心したかった。でもそんな事をしても仕方が無い。結局ぶつけるしかないって。ぶつけて、もし否定されても、それ事で全てが終わる訳じゃない。否定されたら、何が、どこが、どんなものが不足されているのか分かる。そして、それを身につける努力が出来る。」
千里の瞳はいつも強い光を宿している。そしてそれはいつも人を怯えさせる作用ばかりを果たしてきた。しかし、今彼女の瞳から放たれているその光は、呪縛ではなく魅了の役割を果たそうとしている。
「だから、私の何処が足らないのか、教えてください」
「木津さん。あなたはまっすぐですねぇ」
その言葉は深いため息とともに吐き出された。
「まったく、私のようなものにはどうしたらいいのか分からなくなるくらいにまっすぐだ。そのまっすぐさを受け止められるほどに、私は強くない」
その言葉は、まるで自白のように。
「むしろ私は私の弱さを受け止めてくれる存在を探しているのですよ。そして、そんなものはどこにも存在しないことを日々再確認しながら生きているのです」
その言葉はまるで懺悔のように。
「木津さん。あなたの気持ちは大変嬉しい。あなたは私自身を理由に私を選んでくれた。私には生まれて初めてのことで、それをどう表現していいのか分からないくらいにうれしいことです。ですが、残念ながらその気持ちを受け入れられるほど、私は強くないのです。あなたは言いましたね。『私の何処が足らないのか、教えてください』と。足らないのはあなたではない。私なのです」
その言葉は、まるで嘲笑のように。
「私は人を愛せるほど、強くない。そして、私には人を愛せるほど強くなれる事も無いでしょう」
そして、望は許しを乞う。
「木津さん。不幸な出会いだったと嘆くか、それとも怒りとともに私を叩き伏せるか。どちらを選びますか?」
千里はそのまま無言で望に駆け寄る。殴り掛かってくるのかと、その拳を受ける覚悟を固めてぎゅっと目をつぶった。
 しかし、次の瞬間望に与えられたのは固い拳ではなく柔らかい唇だった。
「先生が私を愛せないなら、私が2人分愛します。」
熱い感触が望の唇からゆっくりを離れ、そう告げた千里はそれまで見た事も無い、慈愛に満ちた表情をしていた。
「先生が『私を』愛せないと言うのでしたら、あきらめようと思っていました。でも、『誰も』愛せないというのでしたら、もうちょっと頑張らせてください」
「予約、ということですか?木津さん、知っていますか。入荷未定の商品は予約を受け付けないんですよ」
「それでもいいんです。」
「やれやれ。浪費も青春の特権、というやつですね」
かないませんね。二、三度首を左右に振りつつ、大きく大きくため息をひとつ。
「木津さん、入荷未定のその商品がもし万一入荷したら、あなたにお知らせしましょう。もしかしたら、あなたの意に添わないものになっているかも知れませんが、それでも構いませんね?」
「はい!」
「では、約束です」
差し出された小指に、一瞬赤い色の糸を見てしまったのは、さすがに乙女が過ぎるだろうか。その白く柔らかい指に自らの小指を絡める。
「では木津さん。私からのお願いも聞いてもらえますか?」
「なんですか?」
「そろそろ、服を着てもらっていいですかね」
「ご、ごめんなさい!」
なぜか謝ってしまう千里の姿を見つめる望の目は、これまでにない柔らかなものだったが、慌てふためく千里には気付くすべも無かった。



                                     終わり

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