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漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。
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絶望先生のDVDは見つからず。とりあえず単行本16巻は見つけたので確保しました。円高のため、かなり物価が安く感じられるのでガンガン購入したいんですが、物理的障壁があるので、その辺はスーツケースの空きスペースと相談ですね。



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 今年は自分の居る部署で1人、3ヶ月ほど休職する人が出たため「夏休みはその人が出てくるようになってから取ってね」と言われ。
 そのため9月15日以降に取る事になり。「じゃあ5連休と絡めてとってもいいですか?」「おっけー」ということで最初はかなりハイテンションになったものの。

 まずつまずいたのが手配の段階。かなり早い段階で動き始めたのにも関わらず、人が休む時期なので長々と滞在する事が難しい。出発日を9月17日にしたことで、延泊さえしなければ3泊4日シーザーパークホテル2人で10万を切るという大変魅力的なフリーツアーが存在したのだが、これをもう1泊延ばそうとしたところでかなり苦労させられることに。本当なら1泊ではなく2泊延泊が希望だったのだが、各方面に探りを入れて、別のもっと高いプランでどうにかこうにか1泊延泊にて決着。

 本当に連休に旅行をするという事は大変なんだな、と結論づけるのはまだ早かった。8月30日夜半から体調不良になり、4日ほど寝込む。高熱と発疹でふらふらになり、一時期は出国が危ぶまれたが翌週には無事完治して一安心。

 この病気がきっかけで、関空に前泊する事を決定。出国日が平日という事もあり、遅れがちの阪和線朝ラッシュ回避というメリットもある。
 しかし、好事魔多しという言葉のとおり、まだ障害が発生するという…。出国日直前になって、諸事情により急遽職場で配置転換が。なんとか夏休みは確保される事になったが、最悪の場合旅行そのものを中止しなければならなくなりかけて冷や汗がだくだくと流れた。
 見習い業務で朝6時から手に血豆を作りながらあくせく12時間労働という状況になった代わりに、出国前日が午後3時に勤務終了という思わぬ特典が付いたのだが。帰宅→荷物確認→出発という流れもスムーズに、まずは京都駅へ向かい、仕事を終えた妻と合流。
 まずはいつもの京都タワー温泉で汗を流してたまった疲れを癒す。ここもすっかり知られてしまったようで、だいぶにぎやかだった。まぁ、人気があるうちは無くなる心配もしなくていいという事でもあるのでありがたい限りだが。

 さて。夕食とどうするか。中華料理は論外として。色々検討した結果伊勢丹にある柿安へ。バイキング方式で和洋中満遍なくおいしくいただいて、せっかくなので祝杯もあげてから特急はるかに乗り込む。
 仕事のあとなので着席即居眠り開始となって、関西空港までの道のりもあっという間だった。
 到着してとっととチェックイン。日航系のホテルに泊まるの初めてだが、さすが関西の国際玄関口にあるだけあって豪華。ネット予約のおかげで安く泊まれるからこそこの選択が可能だった訳だが、正規料金だったら妻を説得できなかっただろう。

 さて。
 部屋に荷物を置いて関空内部に買い物に行く。既に結構夜遅い時間だが、24時間空港なのでまだまだ開いている店は多い。主目的地はツタヤとローソンなのだが、せっかくなので2人でちょいとあちこち探検もしてみる。事のついでに店がほぼ閉まっているフロアのトイレをわざわざ使ってみたりとかも。大変子供じみている事を自覚しつつ、最後に飲み物食べ物と小説2冊を手に宿へ戻る。

 ちなみに小説は井伏鱒二の駅前旅館と山本周五郎の町奉行日記。ツタヤにはオタ系の本もあったものの、その手の本は台湾で何冊買う事になるか分からなかったので、ここはスルー。

 あとは軽くシャワーでも浴びて寝ればよかったし、実際妻はそうしていたのだが、私はブログの更新用文章を打っていたので寝たのは午前4時を回っていた。そのためにホテルの部屋をネットつなぎ放題にしたとは言え、何やっているんだ本当に。

 絶望放送何回聞いたのか分かりませんよ。ええ。

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 文章が上手くまとまりません。
 それでもあまり遅くなると意味をなさなくなりますので、見切り発車で申し訳ないのですがいくつか書かせていただきます。

 まずは八八水災に遭われたすべての皆様にお見舞い申し上げます。支援のための文章やサイトリンクはなどは後日として。今回はとりあえず台湾を応援したくなる動画を貼っておきます。




 ああ、こういう事をやっている国を愛さずにはいられません私。

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【東方】台湾の東方コスプレイヤー大集合!【台湾】←リンク先ニコニコ動画につき、要アカウント。

 旅行までの間、こんな感じでじわじわと台湾ネタを取り上げていくつもりです。が、初っぱなから人を選ぶネタですいません。でもこういう国だから好きになったんです台湾。オタネタに国境は無い、というよりも、日台間が異様に近い気がしてならないんですが。
 日本の同人ゲーのオンリーイベントが他国で開かれるだけでも結構凄いと思うんですが、その上この盛り上がり。ぜひぜひ今回の旅行では台湾のオタな方々と交流を深めたいと思ってしまいます。具体的に何をどうしていいのかさっぱり浮かびませんので、とりあえず繁体字で名刺を作ってみようかと画策してます。

 「こうするといいよ!」というアドバイス等ございましたらぜひぜひお願いいたします。

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 9月の17日から遅めの夏休みを取って台湾に行って参ります。今度は4泊5日の結構長めの旅で、もちろん今回もフリープランなので色々回ってくる予定ですが、なにしろその場の思いつきで動くのが大好きな夫婦なので、ろくに見通しが立っていません。ただ、前回行きそびれた光華商場数位新天地にはぜひぜひ行ってみるつもりです。あと、絶望グッズの充足度チェックでアニメイト台北店にも。

 そんな感じでリアルタイム現地レポート等もしていきたいと思いますのでその節はよろしくお願いいたします。

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 これを知って思わず「台湾」っていうカテゴリ作っちゃいました。

 公式サイトはこちら(注意!リンク先は結構大きな音が出ます)です。残念ながら日本語のページは無いんですが、漢字を見て大体の意味を取っていくと、なんとなく理解できたりできなかったりで。とりあえず「最新消息」が「最新ニュース(もしくは最新情報)」です。

 8月12日から17日まで台湾は台北市の世界貿易センター第2会館にて漫画博覧会が開催されるそうです。要は去年久米田先生が招待されたイベントですね。行政院新聞局や経済部などのお役所に加えて台湾角川を初めとした各出版社も奮って参加する台湾のオタク向け一大イベントなようです。コスプレコンテストあり動画コンテストありクイズ大会ありと盛りだくさんの内容となっております。

 公式サイトを見てみたところ、どうやら今年も日本の漫画家及び声優さんが招待される模様です。人選判明次第またこちらでもご紹介させていただきます。

 開催時間は毎日午前10時から午後6時まで、入場料は100台湾ドル(6月7日現在のレートで300円)とのことです。

 台北市内から会場への行き方は、泊まってるホテルの前からタクシーに乗って「我想去世貿二館」と書いた紙を見せる、というのが多分一番簡単です。市内からならどこから乗っても1000円超えることはまずないでしょう。
 それ以外の行き方としては、地下鉄板南線市政府駅で下車し、そこから見える馬鹿でっかいビル(台北101)を目印に歩くと大体その近くに会場があります。

 我が家は今年も台湾旅行を企んでおりまして、まだ時期が未定なのでもし可能ならこれに参加してレポートしてみたいと思いますが、さすがにこれに関しては未定も未定、全くあやふやな話なのでどうか一切の期待をせずにお待ちください。

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 帰りたくないが帰らなければならない。そんな気持ちで迎えた最終日の朝。今日は16:05発の飛行機に乗れば良いので、ホテルを発つのは12時。それまでにもう1つ2つ見に行けそうだと、10時頃外に出てみた。ホテルの隣に新光三越があるので中へ入ってみようとしたら営業開始が11時でまだ閉まっていた。
 さてどうしよう。また地下街というのも芸が無いが。ふと見ると新光三越とホテルの間にある台湾故事館というのが10時半開館のようなので、開くのを待って話の種に入ってみた。

 何かと思えばここは昔の台湾の街並を再現した、要はナンジャタウンの台湾版。入場料が250元とちょっと高めなのだが、150元分のクーポンが付いてくるので実質100元。中には駄菓子屋とか昔風の喫茶店とか食堂とかかき氷屋とかあるのでクーポンの使いどころは結構ある。ただ、時間がないので結局コーヒーを飲んで土産を買って終わりになってしまったのが惜しまれるところだ。
 古いバイクや車、映画のポスターやら昔の派出所を再現したものなどなど見所がたくさんあったので、また次にでも来た時にゆっくり回ろうという結論とともにホテルに戻った。
 すでにほぼまとめ終わっていた荷物を最終チェックし、忘れ物が無いことを確認してチェックアウト。

 1階玄関前で待つ事しばし、馮さんとは別のガイドさんが迎えにきてくれた。初日と同じバスに乗り込み、やはり初日と同じ免税店でツアー全員集結。待ち時間にあちこち見て回ったが、購入意欲をそそられるものはあまり無く、そのままバスに戻った。

 空港でチェックインを済ませ荷物を預け残った元を両替し、と一通りやることを済ませてから昼食に向かった。
 昼食は何にしようかと来る前は色々迷っていたのだが、バーガーキングがあることを知り、即決する。日本で食えないものを食べて帰国というのはなかなか悪くない。
 かくして10年以上、いや15年以上の時を経て食べることになったバーガーキングのハンバーガーとポテトだが、これがまたうまかった。バーベキュー味にしたのが良かったのかもしれないが、昔食べた時よりもうまくなっているようであった。ポテトもマクドやロッテリアのよりもカリッとあがっていて、程よい塩味のおかげもあってかあっという間に食べきってしまった。

 くちくなった腹を抱えてイミグレーションに向かうが、その手前で両替しきれないで残った元の使い道として18禁雑誌を買う。台湾は日本より規制が厳しく、乳首にすらモザイクがかかるため様々に工夫を凝らして読者を離すまいとしている涙ぐましい1冊。
 そんな物を抱え込んでいたくせに荷物は無事通過。しかし、私自身は金属反応が出てなかなか通過できない。何だろうと思ったらウェットティッシュを入れているアルミの袋が原因だった。間抜けもここに極まれり。

 しかし後はスムーズに進み、定刻どおり飛行機は離陸。また来るぞ、の思いとともに飛び立った。関空周辺の天候が不安定で、飛行機が揺れに揺れ妻の気分が悪くなるトラブルはあったが、概ね無事に帰ってくることができた。
 今回も色々あったが、さぁまた行くぞ、と思える旅だったことは間違いの無いところだ。

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 台風上陸。この日はこれに尽きてしまう。この日は窓に叩き付けられる雨の音で目が覚めた。テレビでは朝から気象将軍が大活躍していた。台鐵運休だの高鐵運休だのMRTが間引き運転だの役所がお休みだの、そんな感じのニュースが繰り返し伝えられている。
 どうしたものか。とりあえず腹が減ったのでまだ寝ている妻を置いてバイキングで朝食を取る。毎日似たようなメニューなのでいささか飽きてきたが、込みの料金なので食べないともったいないような気がしてしまうのである。貧乏くさい話で申し訳ないが。

 食べ終えて、ホテル内にあるビジネスセンターで新聞を読む。日本のプロ野球の結果とかも載っているので重宝する。

 部屋に戻ると妻が起きだしたので、これからどうしようか相談。ホテルで1日過ごしても良いような気にもなったが、それもさすがにもったいないので特に目的を持たずぶらぶら歩きで十分楽しめそうな台北駅地下街を探検しようと言う結論に至った。

 地下街への入り口はホテルのすぐ横にあるので、暴風吹き荒れる中でも濡れずにもぐりこめた。降りて行くと、台風の影響からかシャッターが下りている店がいくつかある。それにめげることもなく端から端までを目標に探検開始。

 土産物屋がある。宝石屋がある。洋服屋がある。ゲーセンがある。オーディオショップがある。ゲームショップがある。オタク向けのよろず屋もある。プラモ屋がある。当然食べるところもある。

 立ち寄ったところを全て書いていくときりがないので抜粋してお話しさせていただくが、まず我々が立ち寄ったのがゲーセン。台湾ではバスケゲーム大流行りの模様だが、それにはチャレンジせず、もやしもんのぬいぐるみキャッチャーがあったので両替してそれにチャレンジ。1回10元なので10回やっても360円ということもあり、日本でやると後が大変になるお大尽アタックを炸裂させた。
 アームがゆるゆるで苦労したが、それでもセレビシエを一体確保できた。台風でヒマだからかギャラリーが集まってきてしまい、取れた時には賞賛をいただくことができた。これ、日本人がクレーンゲームに興じているのが珍しいだけかと思ったが、後程全く同じ光景を別の場所でも見かけたので、台湾ではよくあることらしい。

 オタク向けのよろず屋には日本語の雑誌がたくさん。というか、台湾の雑誌がほとんどない。漫画や小説の単行本はさすがに台湾語の方が多いが、日本語のものもきっちり存在した。プラモやらフィギュアやらDSやらWiiやらPS3やらも売っているし、よほどディープなオタでない限りはここで用が足りてしまいそうなお店。しかしここでも我々が探していたもやしもん台湾版は見つからず。「おそらく出版されていないのだろう」という結論に達するものの、このあとも機会があると探してしまうのはオタクのサガ。

 ゲーム屋は単価が高いのでチラ見程度で済ます。多分突っ込んでいけば何らかの戦果はあったものと思われるが、規格が合う合わないという点も怖かったので概ねスルー。近くにあった長門のポスター画像だけ確保。

長門チャイナ

 あとは出国直前に仕事用の腕時計がぶっ壊れたため、ここで台湾産のデジタルを購入。300元。特に不自由ないが、日付表記が日、月の順になっているのにちょっと戸惑った。

 こんな感じでぐるっと一周回り終えて、今度は昼飯を何にしようか算段する。飛騨ラーメンとカレーと回転寿司で迷って回転寿司が勝ったのは、ひとえにカレー屋から漂う香りが日本風ではなくインド系のそれだったことによる。

 店に入ると店員さんが「光臨」と迎えてくれたはいいが、その後のヒアリングができないので「Please speak English or Japanese」と頼む。「できれば日本語で」と付け加えると流暢な日本語でシステムの説明をしてくれて最後には「お味噌汁か茶碗蒸しはいかがですか」と勧めてくれた。ホントにどこにいるのか分からなくなる。実はここ梅田の地下街だったりしないだろうなあ。

 寿司は一皿30元なので単価的には日本と変わらない。味は酢が抑えめで妻には好評だったが、私はひと味足らないような気がしてしまう。ご飯もやや固めだったような…。まぁ、総合的には日本で食べるのと遜色ないレベルであったので、不満は無かった。わざわざ鮭を空輸してくる熱意と言い、店のオリジナルマスコットを開発してしまう感性と言い、むしろ大いに気に入ったと言える。
 ちなみに妻は「寿司には不満は無かったし、青菜とブロッコリーがありがたかった。日本でもやってくれれば良いのに」と言っていた。
 そんなこんなで2人合わせて16皿を平らげ、満悦して外へ出た。

 腹もくちくなったので一旦ホテルに戻ると、もう台風は台湾から去っていた。
 じゃあ、ということで観光再開。
 荷物を置いて、一路光華商場へ。MRTで忠孝新生駅まで出ると、駅構内に光華商場への案内地図があり重宝した。

 それに従って歩くこと数分。途中、「光華を台湾の秋葉原に!」というキャッチフレーズを見て反応に困りながら進んで行くと、旧光華商場の大プレハブ長屋が見えてきた。移転途中のころ使用されていたこの長屋、カオスっぷりが大好きだったのでなくなったのは非常に残念だが、最初から一時的な使用と決まっていたのでまぁ仕方なかろう。
 新しい光華商場は「光華數位(デジタル)新天地」という巨大ビルになっている。規模がでかい分、在庫も多く店の種類も豊富で掘り出し物もあるだろうと期待は膨らんだ。
 見上げんばかりのビル。しかし、人影はない。悪い予感にさいなまれながら近づいて行くと「休暇:星期一(月曜定休)」と書かれている。
 年中無休に慣れてしまった日本の感覚からはあり得ない話だが、まぁこれはこれで貴重な情報だ。せめて記念にと思い携帯に画像をおさめておく。

數位新天地

 止むなく行き先変更。目的地は台北101。タクシーを止め「台北ワンオーワン」と言うとちゃんと通じた。
 隣の紐育紐育(NY.NY)とあわせてこの2つのビルが一大商圏となっているため、降って湧いた休日にたくさんの人達が繰り出して大変混雑していた。

 まず地下のフードコートにおりてコーヒーとケーキで一休み。ここは地元の味も海外料理も楽しめるので何かと重宝。前回無かった柿安が進出していた。次来た時にココイチが入っていてもおそらくビックリしない。

 さて。休憩が済んでまずは本屋へ。ここの本屋は巨大で、品揃えが豊富なので学術書関係も充実している。もちろん漫画も。と、思ったら売り場の編成替えがされており、漫画売り場が大幅に縮小され児童書コーナーがその後を埋めていた。それはまぁいい事なのかもしれないが、幼児達が多数座り込んで本を読んでいるので移動しづらい。

 妻は少年陰陽師の繁体字版と天工開物のDVDを発見して購入していたが、私の方はこれというものを見つけられず。以前来た時に購入した猫雑誌も見当たらない。
 迷ったのが李登輝元総統のDVDだが、以前買ったDVDが2倍でしか早送りできず不便な思いをしたので購入に踏み切れず断念。

 手ぶらで買えるのもしゃくだなと雑誌コーナーを眺めていたら「Cplus 創作&奇想の物語〜」と書かれた雑誌を発見。おお、これこそ台湾のオタ向け雑誌と、即決即購入。
 中には台湾名産の茶を擬人化したイラストとか載っていて、日台のオタが接近していることをうかがわせた。そらニコニコ動画も普及するわなあ。

 地下の食料品売り場で買い物をしてから隣の紐育紐育へ。ちなみにここの食料品売り場は当然のような顔をして日本製品が多数並んでおり、ここに来れば100%日本式の食生活を送ることも可能であろう。

 紐育紐育はこちらも売り場の改変があったようで目当ての雑貨屋がなくなっており、とっとと撤退。さて。これであとは夕飯を食べて終わりかと思ったが1つ大事なことが残っていた。パイナップルケーキの名店犁記餅店に行っていなかった。
 再度タクシーを走らせ犁記餅店へ。ガイドブックでもネット上でも名高いこの店に来たい来たいと思っていたので、来られて良かった。職場用に30個入りを2つと自分用にバラ売りの高いやつを6つ購入。後で食べたら言語を絶するほどうまかったので6つしか買わなかったことを後悔したが、このときは満足してホテルに戻った。

 さて、夕飯であるが、あれこれと気になるものをほぼ制覇してきたのでこれがいいというものが浮かんでこなかった。そこで提案したのがマッサージと薬膳料理が一緒になっていると言うお店。帰国に備えて行ってみようということになり、出発。
 タクシーで行くしか無い場所なのでホテルの前のタクシーにガイドブックの地図を見せたが分からないらしい。とりあえず近くまで運んでもらって自力で探すかと思ったら、運転手さんはホテルの人に場所の確認をしに行ってくれた。
 快調に飛ばして15分ほど。着いたというので外を見てみると明らかに別の建物だったので違う違うというと運転手さんはもう一回外に出て確認に。信号1つ間違えていたことが判明し、無事到着。

 ガイドブックが古いためか今回齟齬があちこち出てしまったが、その最たるものがこのお店で、ここ6星集足體養身では薬膳料理をやっていないとのこと。
 仕方ないのでマッサージのみを受けることに。足を薬湯に漬けながら20分ほど肩と背中をやってもらい、その後2階に上がって足裏を40分ほど。料金はちょっとお高めだが腕は確かなので、お勧めできる。
 ちなみに2階では椅子にテレビが付いており、見ながらマッサージを受けられるのだが、なかなかこれという番組が見つからず、多チャンネルなのをいい事にほいほいとチャンネルを変えていくと、さも当然な感じで流浪人剣心をやっていた。大久保卿暗殺のあたりだった。

 せっかくなので見ていると結構引き込まれてしまい、気がつくとマッサージ終了だった。

 軽くなった身体で外へ出て、夕飯を食べるべくタクシーで最寄りの饒河観光夜市へ。ここはつい先日までなんばでも食べられた胡椒餅の発祥の地だそうで、まずはそれを食べようという話になる。
 しかし探してみると扱っている店は1つしかなく、しかも行列ができている。止むなく並ぶが、大量購入組がいるため列はなかなか進まない。特に我々の直前に並んでいた家族連れが20個も買っていったため大いに待たされたが、一口食べればそれも忘れてしまう。要は台湾風ピロシキとでも言うべきもので、あんまり夏向きではない食品のはずなのだが、食べ始めると止まらない。外側のカリッとしたパン生地と、それに包まれたスパイスのきいた肉がなんともうまい。

 食べ終えて腹ごなしに歩くとクレーンゲームに熱くなっている爺さんを発見。多数のギャラリーに囲まれているので詳細は不明だったが、絶妙なテクニックで数々の獲物をつり上げている模様。台湾のこの物見高さも他人とは思えない。

 あの熱狂の中に参戦する気にはなれないので、スルーしてさらに歩く。火鍋とかステーキとか色々あったが、やはり薬膳にしようという結論に達し、鶏鍋屋へ。
 混雑していたのでちょっと待ってから店内へ。私は烏骨鶏、妻は山鶏を選択。薬膳なので味は美味かというとそうではないが、身体が喜んでいるのが分かる味だった。それほどクセは無いので苦ではなく、もうちょっと塩気油気があればありがたい程度。
 すっかり平らげ、デザート代わりに別の店でメロンジュースを飲んで夜市を後にした。

 ホテルにどう帰るかでちょっと迷ったが、私の我侭を通して夜市からほど近い台鐵松山駅まで歩いていきそこから一駅乗って帰ることにした。
 台風のおかげでダイヤがおかしくなっており、40分以上待たされることになったが、そのおかげで台東行き呂光号を見ることが出来、日本では失われつつある座席夜行列車の旅情を味わうことが出来て結果オーライ。

 何だかんだで日付が変わるころにホテルに戻った。

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 2日め。本来は月曜日に行く事にしていた台南行きの予定を繰り上げたのは、台湾名「鳳凰」と名付けられた台風の接近が原因である。新幹線は雨風に強いとは言え、台風が来ているさなかに台南に行っても何も出来ない。まだ上陸していないうちに行っておくしかないという結論に至った。
 また、その結論に至るためにしばらくテレビの気象情報を見ていたら「気象将軍」という人が出てきて妻と2人で大笑いする。リアルで絶望先生ネタを、しかも不意打ちで見せられるとは…。
気象将軍

 行動が決まれば出発は早い方がいい。そそくさとホテルバイキングで朝食を食べてからとっとと目の前の台北駅へ向かった。すぐ目の前なのだが地下道を通らなければ行けないのでちょっと時間を食ってしまった。
 台北駅に着くとすかさず高鐵のきっぷ売り場へ。台鐵(在来線)と高鐵(新幹線)は別会社扱いなので、台鐵の窓口では高鐵のきっぷを購入する事が出来ない(もちろん逆も同様)。高鐵413號左營行きを購入。購入中、コンシェルジュの人が、私が日本人であることを見抜いてか日本語のリーフレットをくれた。台南まで一人1350台湾元(この日のレートで4860円)。

 すぐあとの便をおさえてしまったのであまり時間がなく台鐵本舗には行かず、構内のセブンイレブンで飲み物を買うだけにして月台(プラットホーム)へ。

 エスカレーターを降りていくと、地下ホームには既に我々が乗る413號が入線していた。ホームには大変大きく各号車の位置表示がされているので戸惑う事なく移動が出来た。

 戸惑ったのはむしろ車内に入ってからである。何に戸惑ったか。台湾新幹線は700系をベースにして作られているとは話に聞いていたが、設備はもちろんのこと車内電光掲示のフォントまで一緒なのでどうにも東海道新幹線に乗っているような錯覚に襲われ
てしまったのである。ちなみに車内アナウンスの英語の出だし(「Ladies and Gentrman,Welcome to the〜」というアレ)も一緒である。聞いていると違うのは「Shinkansen Nozomi Superexpress」か「Taiwan Highspeed Rail」かということくらい。

 楽しみにしていた車内販売の弁当は昼食及び夕食の時間帯のみの販売だそうなので、帰りの便で食べようと言う事に。

 くどくどしいアナウンスなどはなく、8時30分定刻どおり滑るように発車する。到着時間は電光掲示を見れば分かるし、特段の不便はない。
 最初は地下なのだが、しばらくしてそれを抜けると見えてくるのは緑多き台湾の街並だ。田園と山河と街並が広がる車窓が嬉しい。いつまでも眺めていたい。光は輝き緑に溢れ水が満ちている。鉄道好きにはまさに値千金の情景。たまらない。残念だったのは思いのほかトンネルが多く、その素晴らしい車窓を味わえる時間がしばしば途切れてしまった事くらいか。台風が近づいているためやや重めの曇り空だったが、そちらはあまり気にならなかった。

 途中、車内販売がやってきたものの、先述のとおり弁当は決まった便でしか販売しない。お茶とお菓子がメインなので特に買うものもなかったのだが、それにしてもお菓子がコアラのマーチだのプリッツだの見慣れたものばかりで、東海道新幹線の錯覚再び。

 東海道新幹線と言えば、我々が乗った新幹線は各駅停車なので勝手に「こだま」呼ばわりしていたのだが、台湾新幹線には特に愛称が付けられていない。

 413號は台北を発車した後、板橋、桃園、新竹、台中、嘉義と止まって、10時15分定刻どおり無事我々の目的地台南に到着。

 ホームには売店がなく、改札を抜けた先のコンコースにあるのだが、セブンイレブンとモスバーガーが並んでいる光景はどうしたもんだろうか。駅構内にはもう1つ売店があるのだが、どうみてもセブンイレブンの方がにぎわっていた。

 我々はセブンイレブンには立ち寄らず、そのまま駅の外へと出る。外には台南の市街地へ向けて走る無料バスが待っていた。これはバスのフロントガラスに大きく「免費」と書かれているので大変分かりやすかった。

 車体は高速バス仕様のハイデッカーで乗り心地も大変良く、台南市内までのドライブは楽しかった。我々は台南駅でおろしてもらい、まずはコインロッカーに荷物を預ける。

 身軽になったところでまずは観光。前回来た時は私の要望を通して妻の希望を放置したため、今回は妻の希望によりゼーランディー城跡を見に行くことに。

 ゼーランディー城は現地名安平古堡と言い、1624年に建築された台湾でもっとも古い城である。マカオをポルトガルにおさえられたオランダ東インド会社が台湾に根拠地を求めて建てたもので、後に鄭成功に攻められて陥落。鄭氏台湾の居城となるなど、台湾の史跡としてはトップクラスの古さを持つ。そのため、国家一級古蹟にも指定されているという、歴史オタクでもある我々夫婦にとっては垂涎の場所。

 行き方は、台南駅前からは路線バスと台南市運行の無料巡回バス(休日のみ)、そしてタクシーと言う3つの選択肢がある。タクシーはさすがにためらわれたので路線バスにしようと思ったところ地元の老人が「安平古堡に行くならあっちにタダのバスが来るよ」と勧めてくれたので、そちらのバス停に移動。背後に回転寿司の店があって気になったりはしたものの中に入ってみる気にはなれず、やってきたマイクロバスに乗り込む。

 市内各所を巡回して行くので、車窓観光もできる上に無料というお得感があったが、それを打ち消してあまりある強烈な揺れ。車酔いまではいかなかったが、バスから降りた時にホッとしたのと感覚を取り戻すためにしばしの休憩が必要だったのは事実。

 途中通ってきた延平街もなかなか魅力的だったが、まずは目的地。降りた地点から歩いて数分。煉瓦作りの塀が見えてきた。その塀沿いに、人ごみを縫うようにして歩くことしばし。無事入り口にたどり着いた。
 50台湾元と言う値段は現地の感覚として安いのか高いのか微妙なところだとは思うが、結構にぎわっていた。ここが日本で言うところのどこに該当するのか、等々話しながら中へ入った。
 中は古蹟紀念館がメインで、あとはVOCのマークが入った大砲と鄭成功の銅像、それに市内を一望できる眺めが見どころ。
 古蹟紀念館にはお土産屋も併設されていたが、ちょっとおとなしめと言うか、各所で強烈なパンチの効いた文物ばかり見てきた我々にはいささか物足りず。しかし中の展示はオランダ統治時代の武器や地図等結構貴重なものが多く、じっくりと見て回る。
 全部見終わって、ここどこかに似ているなと思ったら、長崎の出島にちょっと似ていた。同じオランダ東インド会社絡みの遺跡だから似ていて当然か。そういやあっちにもVOCの青銅砲もあったし。

 さて。見終えて今度は昼食ということになる。安平古堡の周辺に屋台と言うか露店と言うか、その手のお店が種々軒を連ねていたのでその中から気に入ったものを選んで食べようと言うことになった。どんなものがあるのかとその辺を一回りしてみるうちに雨が降ってきた。幸いすぐに止んだが、またいつ降り出さないとも限らない。棺材板という台湾名物の食べ物があるので、それに決定。

 棺材板とは何かと言えば、揚げた厚切り食パンの中にクリームシチューが注入されている、台南の名物とは思えないような西洋風の食べ物。発音が悪くなかなか通じなかったが、指でさし示して「リャンガ(二個)」と言うと無事注文が通った。
 待つ事しばし、出来上がってきたものは油で揚げてあるのに油くさくなく、中のシチューも絶妙で大変おいしかった。

 食べ終えた頃には雨がまた降り出してきたので、とっとと台南駅前に戻ることにした。急に強くなったり一時的に止んだりする南方特有のスコールのような降り方をしている。屋根のあるバス停付近まで退避してきたはいいが、なかなかバスが来ない。じゃあタクシーでもいいからと思ったが、タクシーも来ない。
 先が見えない状況。漫然と待っているのは性に合わないので見通しの良いところまで出て行ってタクシーかバスがやってこないか偵察していると、10分ほどして空車のタクシーが。すかさず捕まえて「我想去台鐵台南駅」と筆談で依頼。無事通じてドライブ開始。

 雨に濡れて寒そうにしている妻を見て運転手さんが気をきかせてくれて車内の冷房をきってくれた。我々が弱っているのを見てか運転も丁寧にやってくれて、大いに助かった。細かい配慮への感謝と、シートを濡らしてしまったお詫びに100元余計にお渡しする。「ありがとうございました」と日本語で言われて嬉しかったりビックリしたり。

 戻ってきたら台南駅前は薄曇り程度で雨は降っていなかった。なので、徒歩で前回お世話になったお茶の店「振發號茶荘」へ向かう。道中、台南市内における電気街&オタ街(規模としては京都寺町クラスかな?)を通過するのであちこちに目が行き、引っ掛かることしばし。特に「千葉」と書かれた漫画専門店は強力だった。あるわあるわ。繁体字に翻訳された日本の漫画が所狭しと積まれていた。
 妻と2人で手分けして捜索開始。

 しかし、これが探しにくかったことには、講談社の漫画だからと言って同じ出版社が版権を持っている訳ではないと言うこと。たとえば、モーニング系と少年マガジン系で別の会社から出ていたりするので当たりをつけにくい。

 それでも無事絶望先生を発見して即、確保。台湾では十三集が最新刊の模様。タイトルはそのまま「絶望先生」で、さよならはどこへ行ったのか。というか、翻訳すると先生は老師のはずで、正確には「再見絶望老師」ではないのか。これでは「絶望さん」になってしまう。
 また、十三集は帯付きで、8/15にサイン会がある旨も記されていた。表紙の紙質が和紙じゃないのはやむを得ない、と言うかそこまでやってたら明らかにやりすぎなのでやらなくていいです。ちなみに定価は95元。この日のレートは1台湾ドル=3.6円なので換算すると342円。日本よりちょっと安いが、物価が概ね日本の半分程度の台湾ではやや高い。

 せっかくなので十三集だけではなく一集も確保。買ったとき、「この部分をはがしてご使用ください」と書かれた透明のブックカバーが付いてきた。

絶望先生台湾版

 妻は妻で台湾版もやしもんを捜索していたのが、なかなか見つけられず苦戦していたので絶望先生を確保した私も手伝う。しかし、これが見つからない。店中くまなく探しても見当たらなかったので、どうやら出版されてない模様と判断。結構マイナーなものでも平気で並んでいるので「やっぱりあのセリフを翻訳するのに苦戦しているらしい」と判断して捜索打ち切り。

 一応の戦果を得たので満足して店を出、喫茶店で一休み。慣れたとは言えまだまだ台湾の言葉でやり取りできるほどではないので、英語でオーダー。
 入ってみて気づいたのだが、2階がマンガ喫茶になっているようでちょっと惹かれたがここで時間を消費してしまう訳にもいかないので断念。
 深い意味もなく店にあった中華日報を手に取ったら地域版のページにプリキュアショーの記事があったりして、なかなか油断が出来ない。台南市は台北や高雄ほど大きな都市ではないのだが、それをしてこの状態…。つか、新聞記事にするほどのことかこれ。

 店を出て移動再開。目印にしていたロータリーに出たので、ここから隣の道に入って台南駅方向へ引き返す。前回適当に隣の道に入ったところ、方角を見失いなかなか店に辿りつけなかったので、ムダなようでこれが一番確実だろうと判断したため。
 しかし、行けども行けども着かないのでどんどん不安になってくる。道には迷わないはずなので、もしかしたら休みなのではないか。しかしあの店は休むことは滅多に無いはずで、今年で87になる店主の老人になにかあったのではないか…。
 どんどん怖い考えになってしまうので、とりあえず現実問題として、店が閉まっていたらどこで茶を調達するかの相談をしていたら、店先に椅子を出して昼寝をしている老人に出くわした。
 この方は日本語がナチュラルに使えるので「あのー、すいません。お茶を買いにきたんですが」と日本語で声をかける。
 するとゆっくり目を開け、「ああ、はいはい。ちょっと待ってください」と言って起き上がった。前回よりさらにやせていたのがちょっと気になったが、話して行くうちに声に張りが戻っていったので安心した。それどころか「ああ、2年前に来られた方ですね。お茶の産地の京都からお茶を買いにきた」と我々のことを覚えていたことに驚かされた。仕事の話になると眼にも力がみなぎり、これなら大丈夫。「新幹線で来られたんですか」と聞かれたので「ええ。新幹線で」と答えると「昨日も日本の方が新幹線で来られたんですよ」と返ってきた。やはりここは知る人ぞ知る店らしい。

 店主お勧めの茶の香りを嗅がせていただき、「ああ、これだ。この香りだ」と嬉しくなる。スーツケースの許す限りということで3.5斤(2.1kg)を購入。「スペースさえあればもっと買うんですけど」と言うと「ああ、手紙送ってくれれば送りますよ」と言われた。何でも既に埼玉在住の人に定期的に送っているとか。本当にすごい87歳である。
 しかし、それではここに来る楽しみが減じてしまうので、「いつになるか分からないけど、また来ます」と言うと「ああ、私も5年や10年は大丈夫ですから。お待ちしてます」という返事が返ってきて嬉しい限りだった。そんな訳で再会を約して店を出た。

 もうこれで全ての目的を達してしまったような気持ちになったので、台北に戻ることにした。
 台南駅のコインロッカーから荷物を引っ張りだし、無料バスを待つ。待つ間に駅前のセブンイレブンでさっき喫茶店で見た中華日報を購入。ついでに飲み物も購入。

 バス停には結構長めの列が出来ていたが、乗りはぐれることなく無事に車内へ。ダメだったらタクシー使おうと思っていたので乗れただけでも大助かり。ハイデッカーで乗り心地も良かったし。

 来たのと同じ道を戻り、郊外へ郊外へ。市街地を外れて草生い茂る広い野っ原に出ると、ぼちぼちと高鐵台南駅が見えてくる。もうちょっと接続が良ければなぁ…。

 バスから降りて窓口へ。調子に乗って商務車(グリーン車)を確保する。待ち時間、セブンイレブンで台南っぽいものを買って帰ろうとしたが、なぜかなかなか見当たらず。台北でも売ってそうなものばかりだったので、もう一軒の方の売店にも行ってみたが、こちらにあったお菓子類はかさばるものばかりで、お茶を2キロも買ってしまった我々にはちょっと荷が重く断念。

 そうこうするうちに発車時間が迫ってきたのでホームにあがる。アナウンスの後、定刻どおりT700系(でいいのかな?)が入線してきた。

 12両編成の真ん中6号車が商務車両。指定された席に座るとやはり普通車よりも乗り心地が良い。当然と言えば当然なのだが。

 台湾新幹線には、弁当は決まった便にしか載せられていない。昼時と夕飯時だけである。というわけで夕方の便に乗った我々は車内販売の弁当に遭遇し、無事購入する事が出来た。

 弁当は鶏肉と豚肉の二種類あり、妻が鶏、私が豚を選択。2人であっという間に平らげた。中身は鶏肉はほかに卵焼き、さやいんげん、金平ゴボウ、パプリカ、ブロッコリー。豚肉はかぼちゃ、人参、ベビーコーン、しめじ、ゆでブロッコリー、パプリカ、卵焼き。これで1つ120元(432円)は安い。弁当は保温性の高い容器に入っていたので食べるときでもほんのり温かく、味はもちろん合格点。もし日本で同じものを売っていたら一も二もなく購入しているだろう。

 また、商務車には飲み物とお菓子とおしぼりのサービスがあるので、コーヒーをリクエスト。ライバルである飛行機を意識したサービスなのだろうが、JR東海との差は一体どういうことなのか。

 疲れもあって台中を過ぎたあたりからウトウトし始め、気がつけばもう台北目前。荷物をまとめていると台北駅のホームが見えてきた。名残を惜しみながら下車。
 本来なら降りてホテルに直行するところだが、せずに台鐵本舗に向かう。台鐵本舗は台北駅構内にある鉄道グッズ屋。台北駅にはこのほかMRTのグッズ屋もあるのだが、今回はこちらに。
 荷物が多いので私と妻とで交代で番をして、店内へ。私は時刻表と鉄道雑誌2冊。1冊は「季刊鐵道旅行 03〜04冬季號」、もう1冊は「trc 鐵路節系列報導 2008特刊」。

台湾鉄道グッズ

 妻は職場にいる鉄オタの人向けにお土産を確保していた模様だが、このとき舞い上がっていたのでよく憶えていない。

 ホテルに戻って荷物を置き、弁当だけでは不足だった胃袋をおさめるべく夜市へ。場所をどこにするか相談した結果、前回来た時ににわか雨と体調不良で途中離脱した公館へ。

 公館へは台北からはMRT淡水線で5駅、10分ほどで到着。

 地上にあがるとやっぱり豪雨が降ってきたので、折りたたみ傘を買う。これがなんと500元もして単品では台湾に来てから一番高い買い物となった。高い高いと文句言っていたら、この傘が暴風にも物ともしない頑丈さで、すぐさま前言撤回。

 ここにはベトナム料理とかタイ料理とか焼肉屋とか回転寿司とか各種あるので、うろついて品定めをする。
 結構混雑している店が多く、さすがに待って入る心境にはなれなかったので空いているところを探して歩くと、1軒こじんまりとした良さげな店があったので中へ入る。ガラガラの店内にちょっと不安に駆られたが、味は申し分なかった。

 腹ごなしにちょっとうろつくと、おしゃれげな帽子屋に「御宅」と書かれた帽子が売っていて思わず笑ってしまう。…ここではオタクはおしゃれな存在なのか?

 日本の雑誌がやたら充実した本屋もあったのだが、私は購入意欲をそそられるようなブツはなく、妻が一迅社のガンダム関連のムックを購入したのみ。その後、ホテルに戻り明日に備えて就寝。

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 台湾。新婚旅行で行って以来すっかり気に入ってしまい、またいつか必ず訪れようと思っていた。
 台湾と言えば、異常なまでの日本大好きぶりでその名を馳せており、以前行った時もその日本漫画・アニメの充実ぶりに私達夫婦は目を見張った。その上、8月には久米田先生のサイン会をするという情報もあり、その当日に居合わせることは出来なくても、事前情報を収集して当日行く猛者どもの一助になれば、などなど思いは膨らむ一方であった。

 手段その他を様々検討した結果、HISのフリーツアーに参加することに決定し、夫婦揃って京都駅前の店に行って料金を支払ったのが出発3週間前だったのは私の仕事絡みの諸事情による。

 宿は地理的要因を最大限優先して台北駅前のシーザーパークホテルに決定。航空会社は時間的要因を最大限考慮して関空11時15発のキャセイパシフィック航空に決定。おかげでだいぶ高くついてしまったが、利便性優先しないと行動に支障を来すのでやむを得ない。その上、前回学んだことを活用してスーツケースは往復宅配に、移動ははるかの往復割引にした。
 キャセイパシフィック航空を利用するのは初めてなのでちょっとワクワクした。

 出発時刻は11時だが、飛行機なのと関空が遠いのとで朝6時に起床し、7時前には家を出た。京都からははるかで1時間強なので本来はもう15分遅いので良かったのだが、しょっちゅう遅れる路線というのと乗り換えに余裕を持たせるためにとで1本早いのを選んだらこの有様である。

 おかげで京都駅では時間に余裕があったので、買い物にいそしむことができた。飲み物と食べ物をSUVAKOで購入して、はるかの車内で読むように新聞も購入してホームへ。このとき、三省堂によらなかったことを後々まで後悔した。

 いつもならはるかは涼しい30番ホームなのだが、この便はよりによって米原始発なので暑い7番ホーム。しかも、当然のことぎりぎりまでホームで立って待つ事に。何だろうこの間の悪さは。

 はるかは定刻どおり関西空港駅に到着。
 ここからが大変だった。荷物を預けた西日本パスコのカウンターとHISの団体カウンターがものの見事に端と端。
 後で考えればHISで手続きを完了してから荷物を取りにいけば楽だったのだが、荷物が必要になるかもしれないと思い込んで先にパスコへ。重さにひーひーいいながらHISへと移動。しかも指定された時間ギリギリだったので結構焦りながら。
 無事に往復のチケットその他一式を受け取って今度はキャセイパシフィック航空のカウンターへ。荷物を預けて再び身軽に。

 昼食は機内で出るので、コーヒーなんぞ飲んで待つ。出発1時間前になったところで荷物検査とイミグレーションの通過に向かう。この辺は急げばあっという間に通過できるのかもしれないが、ばたばたするのを嫌ったのでゆとりを持って動いたのだが、おかげで大きい方の本屋に行きそびれる。荷物検査通過後の本屋には私が探していた風雲児たち13巻とフダンシズム2巻は置いておらず、結局買えたのは帰国後、本の買い出しをした時になる。三省堂によっておけばこんなことにはならなかったのだが…惜しいことをした。

 それでもなんだかんだでウロウロしていたら搭乗口前に到着したのは指定時刻の15分ほど前。既に列を作っている人達もいたが、我々はのんびりを合い言葉にしていたので優先搭乗が終わってから列に並ぶ。

 人数の割にはスムーズに進んで、イライラすることなく座席に到着。

 機内はガンガンにエアコンが効いていた。離陸前は良かったのだが、飛行中は私ですら毛布にくるまってしまうほど寒くなってきた。これはチームマイナス6%どころの話ではない。もともと上空の気温は低いのだからそこまで強力にエアコンを効かせる必要はないはずだが…。
 ちょうど昼食前で空腹という事もあって、寒さがとにかく身にしみた。

 気を紛らわせようとしても、ビデオ放送は英語か台湾語なので理解するので精一杯。楽しむどことではない。

 寒さと飢え(おおげさ)に耐え、ようやくやってきた機内食は私がチキンで妻がシーフードをそれぞれ希望。チキンの場合左半分がご飯で右半分にあんかけ唐揚げと温野菜。あとは両方共通のサーモンサラダとフルーツとパンにレーズンサンド。シーフードはなんとカニとホタテのちらし寿司だった。シーフードと言うから白身フライのあんかけでも出てくるかと思ったら…。シーフードと言う点では間違ってないのに間違ってる感が漂う。
 しかし、これがうまい。それほど機内食を食べた経験がある訳ではないので比較対象に乏しいのだが、今まで食べた中でも一番ではないだろうか。空腹と寒さがサポートした部分は否めないが、それを差し引いても十分美味と言える味だった。
 食後のコーヒーにはフレッシュではなくミルクが付いた。これもまた美味。

 食べ終えてシート備え付けの液晶画面を見ると、あと40分ほどで台北到着とのこと。本当にあっという間である。それもそのはず。行程表を見てみたら予定より30分早い。それでもせっかく持ち込んだのだからとパソコンを取り出して文章を打ったが、それもさすがに到着15分前にはしまい込んで着陸を神妙に待つ。

 着陸はノースウェストの時より若干揺れたが、それでも何ら問題はなく我々は台湾へと到着した。

 機外に出て前回と同じ通路を抜け、イミグレーションへ。間違えて帰国者専用のほうに並んでしまったのだが、前にいた方のご指摘で気づく事が出来、並び直した。2度目だというのに何をやっているのか我々は。

 入国審査は特に何事もなくスムーズに。妻は名字が変わった事によるパスポートの表記変更を気にしていたが、そこは向こうもプロでありトラブルにはならなかった。

 荷物を受け取り、今回はH.I.Sのツアー扱いなので現地添乗員の方を探す。中年男性を予想していたら(想定名は陳さん)若い女性でちょっとビックリした。ちなみに名前は馮さんだった。あと、思いのほか同行者が多かった事にも驚いた。

 全員揃ったところでバス乗り場に移動。外は京都より暑くなかったのでどういう顔をしていいのか困る。空港のバス乗り場前なんてエンジン熱と排気ガスが充満してるからその都市で一番暑いに決まってるのに!

 バスの車内では今後の行動説明と両替があった。泊まるホテルが皆バラバラなので、近い者同士を分乗させるためこのあと行く免税店前でバスを乗り換える事、チェックインについては馮さんが電話で各ホテルに連絡しておく事、あとはオプションツアーについてなどなど。

 オプションツアーの説明では美顔マッサージのところで「私若く見られますが、30歳半ばを過ぎています。これ、マッサージの力です。整形じゃないですよ。ここは台湾で韓国ではありません」というジョークが炸裂し、これが私のツボに大ハマり。お恥ずかしいことだが、笑いすぎて注意を受けることに。

 一通りの説明が終わると両替開始。レートは当日レートそのままで手数料を取らないという言葉に希望者が多数。馮さんが用意していた1万円分の台湾元を入れた封筒が足らなくなるという事態に。我々もこの機を逃さず夫婦あわせて6万円ほど両替。

 この団体は35名の大所帯なので、一旦エヴァーリッチという免税店で休憩しつつ分乗するバスを待つというスケジュール。我々は免税店には用はなく、隣にあるファミリーマートで雑誌のチェックをしたりパパイヤミルクを購入したりして過ごす。本来なら飲み物のほかに台北ウォーカーもあわせて購入する予定だったのだが、「日式料理店特集」という表紙で購入意欲を削がれて取りやめる。これをありがたがるほどに長く滞在するのであればともかく、3泊4日では如何ともしがたい。荷物が増えるだけだ。だったらその分、別の本を買うだろう。

 そんな感じで休憩時間はあっという間に終わり、我々台北駅前周辺組はマイクロバスに乗せられ再出発。途中、車窓から見えた行天宮というお寺は、本日がお祭りしている神様の誕生日ということでそのお祭りをしており、大変にぎわっていた。私も三国志マニアを自称していたが、今日が関羽の誕生日だとは知らなかった。

 バスは無事シーザーパークホテルに到着。目の前には東京駅にも決して負けない風格の台北駅がある。
 現在1階のホールが改装工事中という事で9階のビジネスセンターでチェックイン。予定していた部屋がまだ掃除中との事で同じ階の別の部屋に振り替えとなった。
 部屋の窓からは台北駅が一望できた。これなら部屋替えになってかえってラッキーとすら言えた。
 到着してすぐ、先着組と連絡を取り、合流の算段をした。
 
 野球観戦については省略(気になる方はこちらをご参照ください)。

 その後、台北の夜市の中でも有名なものの1つである士林夜市へ。さすがにこんなところでオタネタは転がってないだろうと思ったら頭文字Dの痛車発見。痛車と言っても全面塗装ではなくフロントガラスの上の方に「頭文字D」と書いてあるだけのかわいらしいものだったが。

 夜市では待望の魯肉飯と青菜の炒め物を食べてホテルに戻った。途中、パパイヤミルクと烏龍茶を忘れずに買い足して。

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1975/04/02
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今さらですが非公開に変更
趣味:
読書、創作活動(文章のみ)、野球観戦、旅行、食べ歩き
自己紹介:
四十路オタです。そんな年齢なので言う事やる事古くさくてすいません。
艦これ提督ですがリポートをここにあげたりとかいう事はしておりません。攻略記事を書けるほど上手でもないので。
一次創作及び二次創作に関してはpixivで発表しております。興味をお持ちいただいた方は上部のリンクからお願いいたします。
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