台湾旅行記2026(初日編)
毎年無理を言って一番手に休ませてもらっているのだが今年はひときわ仕事の進みが悪く上司同僚に迷惑をかけっぱなしという有様。
いっそ今年の夏は仕事優先で台湾行きは秋ごろに2泊3日程度で、などと思っていたところ。7月上旬にぽっかりと仕事に空白が出来て休みが取れてしまった。
空白だった仕事の予定が急に埋まり、休みの前日にトラブルが降って湧くのは毎年のことだが今年はことのほかきつかった。
いっそ休みなど取らなければ良かったのではないかとすら思ったものだが、それも台湾に入国するまでのこと。
入国審査が無事終わって中華民国入境のモニュメント前に立つといつもと同じく「帰ってきた」という摩訶不思議な感慨が湧く。時に2026年7月8日15時10分(現地時間)。
このあとは自動両替機で新鮮な台湾元を入手して地下のフードコートで一息つくのが吉例なのだが、両替後に地下へと降りたらなじみのフルーツジュース店がなくなっておりいささかならず落胆させられる。旅の出鼻をくじかれた思いだったが無いものは仕方ないので地下鉄改札前の売店で烏龍茶を買ってきて水分補給。ペットボトルの烏龍茶を飲み干しながら「あの味のない桃園空港かぁ……」などと図らずも井之頭五郎語録を呟く羽目になってしまった。
空港地下鉄に乗ってから定宿のシーザーパーク台北に投宿するまでは特筆すべきこともなく。部屋に入ると荷解きもそこそこに出発。これも毎年一度は必ず訪れている『阿池鵝肉』に赴き夕食をとる。滋味豊かなアヒルの肉とそれがたっぷり入ったスープと白いご飯と。家族経営と思しき小さなお店だが我々の台湾旅行には無くてはならぬ味だ。置かれた状況が厳しかったからこそ無理を押して台湾にやって来てよかったと心底思える味であった。
と、本来ならばこれで終わるところだったが。夕食によってすっかり元気を取り戻した私はここしばらく野球観戦をしていないことにより生じた餓えも満たしたくなった。
幸いにして台湾プロ野球は日本に比べて試合開始時間が遅く、この日も19時半プレイボール。今からでも半分か、悪くても最後の3イニングくらいは観られるだろうと算段してひとり地下鉄に乗った。嫁さんは買い物をしてから一足先に部屋に戻るとのことで、ディスカウントストア前で一時解散。
私は『阿池鵝肉』から徒歩で地下鉄松山新店線松山駅へと移動し、そこから一度の乗り換えを経て中和新蘆線の新荘駅へ。
ここは富邦ガーディアンズのホーム新荘棒球場の最寄り駅。ホームタウンらしく駅構内はガーディアンズ一色となっていて少しならず羨ましい。
ここから歩いて15分くらいかかるところが私が愛してやまないZOZOマリンスタジアムによく似ていて親近感が湧く。
この日は桃園樂天モンキーズとの試合、私が入場券を手にして内野席にたどり着いた頃合いにちょうどモンキーズが先制のホームインをして均衡を破ったところだった。しかし、試合が始まった頃合いに出発して40分くらいしかかかっていないというのにもう7回表とは。おかしいと思ってチケットを確認したらこの日は18時35分プレイボールであった。後日入手した雑誌『月刊職業棒球』で確認したところ19時半開始の試合などなく、いったいどこでなにをどう勘違いをしてしまったのか自分でもわからない。
ちなみに試合はそのまま動きなく進み、1-0で桃園樂天モンキーズの勝利に終わった。8回裏にはモンキーズのマウンドに元千葉ロッテマリーンズの陳冠宇が登板するという嬉しい想定外もあり、わずか3イニングの観戦とはいえ来た甲斐は十分すぎるほどであった。
惜しむらくはそれまでスマホを酷使しすぎていたためバッテリーが切れ、肝心の場面を撮影出来なかったことか。さらに言えば周囲がガーディアンズファンばかりという状況でなければ腹の底から声を出して「陳冠宇加油!」と叫びたかった。
公式発表によるとこの試合の観客は8294人。その中のひとりになれたことが妙に嬉しかった。
ただの移動日で終わらず充実したスタートを切れた今年の台湾旅行、まずは幸先良し。
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