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ふさ千明のおたネタ日記

漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。

オタ夫婦旅行記 岩国・広島・呉編 3日目

 前日が強行軍だったので、この日は朝遅め。なにしろ目的地が2カ所だけで、しかも1カ所は何度も行ったことがあるところだったので、比較的気楽なのである。

 今回泊まったドーミーインは朝食も結構うまいのだが、あえて朝食はとらず、でも朝風呂には入り、大変気分よく宿を出発。この時期、広島は気候的には一番いい時期かも知れない。日差しはそこそこ強いのに、風がさわやかで心地よい。「10年前の北京に似てる」とは、留学経験者の妻の言。

 広島駅までは路面電車で。広島駅からは呉線で。計1時間ほどして、呉駅に到着。

 呉駅前は何だか来るたびに光景がマイナーチェンジされている気がするのだが。ちなみに今回は「大和温泉物語」という施設が新しく加わっていた。時間があったら入ってみようと言っていたのだが、朝が若干予定より遅かったため時間的には厳しくなっている。
 そんな話をしながら歩くことしばし。視界右手に潜水艦が見えてきた。



 でかい。

 というか、幻覚でも見ているんじゃないかと言う非現実感。陸揚げされた潜水艦の有無を言わせぬ迫力。
 アレが、今回の主目的地「てつのくじら館」のメイン展示物潜水艦あきしおである。

 見とれていても仕方ないのでとっとと移動する。海上自衛隊史料館ということで入場は無料。混雑時は整理券を配布との事だが、我々はすんなり入れた。

 中の展示はまず海上自衛隊の主任務であった掃海の歴史。敗戦後、国内の主要航路にどれだけの機雷が敷設されており、それを取り除く作業(専門用語で啓開というらしい)がどれだけの難行苦行であったかという事がよく分かるようになっていた。こういう広報は大切だ。先日の事件の失点を補えるところまでは行かないかも知れないが、こういうアピールはちゃんと続けるべきだろう。

 その先に進むと、掃海関連の実物や模型が展示されていた。機雷の模型から始まって、掃海に使用する器具各種。ペルシャ湾で機雷を除去してひしゃげたフロートは大変迫力があった。あと、サメのイラストが描かれたフロートには思わず笑ってしまった。なにしろ目と口だけで十分なはずなのに鼻とシワまで描いてしまうあたり、どうしようもなく日本人気質。



 続いては潜水艦コーナー。展示は実際に使っていたロッカーやら三段寝台の蚕棚やら食堂の机椅子やらトイレやらシャワーやら潜望鏡やら。昼夜の感覚を保つための赤灯も実体験できた。



 あとは元自衛官の方が個人収集していた世界各国の潜水艦乗りの資格章が展示されていた。個人収集のくせに大変充実しているのは国民性ですかやっぱり。というか、イランを初めイスラム諸国や共産圏の潜水艦乗りの資格章なんてどうやって入手したんだか。

 その先へ進むと、いよいよ潜水艦の内部見学。中が狭いので進むのが大変らしく、行列ができており、しかも遅々として進まない。
 待っている間に期待感が高まり、中に入ってがっかりという最悪のパターンを危惧したが、取り越し苦労だった。
 収納の合理性を究極まで高めたものがそこにはあった。カーテンしかないトイレとか2時間もいたら気がおかしくなりそうに狭い庶務室とか絶妙な高さの通路とか。一見豪華な士官食堂も有事には救護室に早変わりするとか、とにかくスペースの有効利用がありとあらゆる面で図られていて、水に潜るという事、その中で生きていくという事の凄まじさの一端を垣間見た気がした。

 最奥の司令室で潜望鏡から実際の外の光景をのぞかせてもらって見学コース終了。わずか10分か15分程度だったのに、日の光が嬉しかった。もともとが重度の海軍オタで潜水艦乗りにも憧れた事があったが、どうにも私には向いてないようだ。

 また、出たところにあった海自情報ステーションには戦時中実際に使われていた日米両方の双眼鏡が置いてあり、呉港の様子を眺められるようになっていた。物凄い贅沢な事をやっているのだが、驚喜したのは私一人。


 
 展示見学が終わると、お楽しみのお土産購入タイム。
 昨日岩国でしこたま買い込んだのだが、ここはここでまたオリジナルの土産を置いており、目の色が変わった。
 まず、実際自衛隊に納入されていると言うサバイバル弁当を二種類とも購入。また、我が家ではおなじみの海軍コーヒーも確保。また、地元呉の和菓子屋謹製の「鉄のクジラがお出迎え」という和菓子も買ってしまう。こうやって振り返ってみると食い物ばっかり。

 ほくほく顔で外に出て、今度は大和ミュージアムへ。

 中に入る前に、入り口前の露店で休憩。大和むすびという、大和最後の日の戦闘糧食を再現したおむすびを売っていたので、これを購入して食べる。
 ゴマをまぶした梅干しのおにぎり2つに沢庵が2切れ。昭和20年4月7日の日本の食料事情からすると夢のようなご馳走だが、グラマンやらロッキードやらの飛行機に乗って攻撃してくるほうはステーキとアイスクリームがふんだんに食えていた事を考えると目頭が熱くなる。
 でも、人生最後の食事にどっちを食うか聞かれたら私は間違いなくおむすびを選ぶので、これはこれでいいのかも知れないと思ったり。

 腹を満たして、いざ中へ。連休最終日という事もあって、なかなかの込み具合。人の少ない特別展から見て回る。漁港の呉浦から軍港呉への変遷の様子が豊富な資料をもとに展示してあった。

 あとは前にも来ている常設展なので帰りの列車の時間を考えて駆け足で、と思ったらこれが甘かった。微妙に展示替えをしており、ついついじっくり見てしまった。やはり入場者数も多いので力が入っているのだろうか。これで中に大和の士官食堂を再現したレストランでもできればもっといいのだが。

 それでも飛ばせるところは極力飛ばし、予定していた時間内に見終わった。残り時間で売店を見て回るが、もうカバンにも財布にもそんなに余裕がなかった事もあり、ラムネ2本だけ購入して外で飲む。このラムネが昔に忠実と言うかなんというか、開栓したら「ぷしゅー」と音を立てて勢いよく吹き出した。
 飲みながら、ついつい「昔間宮というフネでは中で羊羹とラムネを製造できて」などの濃い話をしてしまう。

 飲み終えると呉駅へ戻り、再び広島駅に出る。駅ビルのレストランで遅い昼食をとるため新幹線の時間を1時間後にずらした。この日は連休最終日なのでなかなか再予約に苦労したが、なんとかなった。
 苦労の甲斐あって昼食はうまかった。
 広島から新幹線で姫路まで出て、そこから新快速で京都まで。直通で京都までの指定席は最初っから取れなかったのでこんな乗り換え方法になったのだが「姫路からなら始発だし座って帰れるからいいだろ」ということで、むしろ名案に思われた。
 しかし、思わぬ落とし穴があった。
 姫路菓子博なるイベントが開かれており、姫路駅の新快速を待つ人の列もなかなかに長かった。当初予定していた列車では座れなかったので、一本遅らせて座って京都まで。
 時間的に間に合ったので出発時同様京都タワー温泉へ行き、旅の垢と疲れを落とす。これのおかげで足のむくみがだいぶ楽になったし、タクシーを使わずに帰れた。

 毎度の強行軍だったが、帰りの道中に「来年はどうやって行こうか」なんていう話で盛り上がれる程楽しかった。富士/はやぶさが廃止されると今回のルートが使えなくなるので、目下それだけが悩みの種となっている。

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オタ夫婦旅行記 岩国・広島・呉編 2日目

 0:37発の寝台特急富士に乗るべく、日付変更するころに京都駅に戻ってきた我々は、せっかくなので0番ホームへ急行きたぐにを見物に行く事にした。

 急行きたぐに、大阪発新潟行き。これは私がまだ乗った事がない夜行列車で、その上走る時間帯が遅いので(京都駅発は0:02と、奈良線の最終よりもあと)実際に走っているところを見るのも今回が初めて。期待に弾むあまり浮かれている私に妻っからツッコミが入ったが、あまり効き目がなかった。

 往年の名車583系を使用したこのきたぐには自由席、グリーン席、B寝台、A寝台と各種そろっており、私のような者には見ているだけでも面白い。自由席はリクライニングしないボックス席で、この歳になってしまうと、夜行であれに乗るのはかなりきつい。グリーン車はリクライニングシートなのでまだマシと思われるが、やはり座席夜行は乗るのがためらわれる。B寝台は今時珍しい三段寝台の蚕棚で、上段と中段は気をつけないと起き上がる時に頭をぶつけるほど狭い。A寝台はボックスシートのワンボックス1つ分がまるまる寝台になっており(実際寝台を解体するとボックスシートにできる)、高さも十分ある。

 と、このように実際どんなものかは知っているのだが、乗った事はない。いつか乗ってやろういつか乗ってやろうと呪文のように唱え続けているのだが、いかんせん機会に恵まれずここまで来てしまった。今回こうして動いているところを実際に見た事でかなり意欲は高まったので、今年こそ何とかしたいと決意を新たにした。

 見送って、今度は我々が乗る富士のやってくる6番ホームに移動。行ってみて驚いたのは、人の多さ。もちろんラッシュ時とは比べるべくもないが、真夜中なのに10人以上はいた。しかも、カメラバックを持っている人の率がやたらに高い。「もしかして、同じ目的の人が結構いるのか?」という疑問は後ほど解消される事になる。

 待合室で待つ事30分弱。定刻どおり列車はやってきた。名車EF66にかかる富士/はやぶさのヘッドマークが少年時代の憧憬を呼び覚ます。

 乗り込むと車内は大変静かで歩くのにも大変気を使う。当然である。なにしろもう既に車内放送もない時間帯。確保した寝台を確認し、とっとと横になる。岩国到着は6時前で明日は早い。しかも、かなりの疲労が見込まれる。体力を温存しておかなければ。

 しかし、ネタは尽きないと言うかなんというか。大阪駅で足止めを食ってしまった。

 車内放送はなく、ホームで流れているアナウンスで事態を理解するしかなかったのだが、どうやらこの先の元町駅付近で火災があり、列車足止め中という事らしい。この機を逃さずホームに出て列車撮影に勤しむツワモノが多数出現したが、私はこのあとの事を考えて自重。

 案の定と言うか『扉を閉めさせていただきます』というアナウンスがあって、慌てて駆け戻る姿が目撃された。

 元町駅付近の火災は消火されたらしいのだが、なかなか出発しない。15分が経ち20分が過ぎたところで発車を待たず横になる。目が覚めたのは5時半頃。車窓に『三原の何々』という看板が散見されたので大体のあたりがついたが、予定なら広島を過ぎていなければいけない時間でまだ三原市内だとすると、どう計算しても1時間近い遅れだ。

 6時を過ぎてから行われた車内放送でも60分の遅れと言っていた。予定の狂いは大きい。九州方面の乗客に関しては新幹線への振替乗車が云々とも言っていたが、こちらはその代替措置すらしてもらってはありがた迷惑になってしまう。もしこの先広島で新幹線に振り替えられても困る。何しろ山陽本線岩国駅と山陽新幹線新岩国駅はかなり離れている。この距離は目的地へ出るのに大きな障害になってしまう。

 腹をくくって洗面等を済ませ、あとはごろっと寝た状態で岩国付近まで過ごす事にした。時間の遅れに関しては回復させる考えはないようであるし、たとえ予定より60分遅れても鉄道で岩国入りする場合はこの列車が最速である事には変わりない。となれば少しでも体力を温存しておいたほうが良い。

 広島を過ぎてから起きだし、身支度を整えた。妻も起きだしたので今日のこのあとの動きなど確認し合う。あとで気がついたのだが、山陽本線名物の朝の瀬戸内を車窓から楽しむ貴重な機会を逃してしまった。

 そんなこんなあったが、列車は60分遅れで無事に岩国駅へと到着。
 寝台特急は扉が1両1カ所なので人数が多いと乗降には時間がかかる。この岩国駅でもぞろぞろと降りてくる人数があまりにも多かったため、60分だった遅れが若干拡大したようだった。そのあまりの多さに発車するはやぶさ・富士を見送る余裕もなく、我々は改札へと急いだ。
 予定より1時間遅れだったので駅のKIOSKも開いている。地元紙の防長新聞も買えそうだったが、とにかく遅れをとりもどさなければという思いからスルーしてタクシー乗り場へ。

 ピストン輸送の基地直通バスは混雑する。こういう時はタクシーに限る。乗り場には行列もなく、すんなり乗れた。「アメリカ海兵隊岩国基地へ」というと運転手さんは軽く笑ってから「渋滞してますからちょっと回り道しますよ」と言ってから車を出した。

 ロータリーから一本向こうの道を回ってから、基地へ向かう2車線のうち1車線が営業車両専用になっており、多種多様なナンバーの車によって作られた長い列を横目に我々はスムーズに進んだ。

 このまま正門までいければ良かったのだが、それはできない取り決めになっているとの事で、基地横の指定場所でおろしてもらう。駅を出てわずか10分ほどで到着。ここから正門までも10分ほど。結局7時半の開門より前には正門に着いてしまった。

 開門してからも今度は中で荷物検査があり、すんなりは入れなかった。この際事前に「武器、麻薬などは持ち込めませんので」という注意があり、そこかしこから笑いが起きる。ジョーク扱いなだけ平和だと思う。

 さて。検問通過のあとはひたすら滑走路を目指して歩く歩く。航空基地が広いという事は軍オタなので知識としては知っていたが、今回実際に歩いてみてその大きさをようやく実感できた。

 正門から宿舎横を抜けてSakura Theaterの前をとおり、航空機の展示場へ出る。そこから航空ショーの観覧広場まで延々と延々と歩く。見えているのに全然近づいてくる気配がない。着かない。途中、売店で公式ガイドブックを購入した他は脇目もふらず歩く。そこかしこから肉の焼ける良い匂いがしてきて大変に惹かれたが、せっかくいい位置につけているので、そのまま突き進んだ。
 その甲斐あって早い段階で観覧広場に到着。

 列もまだそんなに長くなっていなかったので、ちょっと待っただけで中へ入れた。料金は一人500円で、払うと手にスタンプを押してくれる。これを見せれば再入場OKらしい。

 滑走路に沿ってひな壇が5段ほど組んであるのだが、端っこまでいくと出入りが大変になってしまうのでなるべく近いところに席、しかも最上段という好位置を確保。しかしこれが失敗だった。

 妻が買い出しに行っている間に非常に大きな荷物を大量に抱えた老人一歩手前くらいの2人組がやってきて我々の両脇にあった一人分あるかないかのスペースに入り込んできた。「あんたらの荷物だと2人分以上開いているところに座らないとダメだろ」と言ってやりたくなったが、まぁトラブルは避けようと黙っていた。こんなことになるんだったら荷物を足下に置かずに両脇に置いておけば良かった、と思ったが後の祭り。

 案の定ばかでかいカメラをガンガン振り回し、しかも安定性が悪い最上段の席で立ったり座ったりを繰り返すので、こちらはおっかなくて仕方がない。妻にメールしてまだ今だったら間に合うから場所変えようかと言う相談しようとしたが、妻は妻でメールに気がつかなかったのでそのまま動けず。

 開始予定時間になったころ妻が戻ってきたが、もちろん相談などできずそのままの位置に座り続けるしかない。買って来てくれたハンバーガーとチョコケーキを食べながら待つ事にする。ハンバーガーは表面焦げ焦げで普通なら食べられたものではないはずなのだが、これがなかなかいける。普通なら焦げた部分が喉に引っかかるのだが、すいすいと入って行くのである。単純に腹が減っていただけかなとも思ったが、長年肉を食い続けてきたアメリカの歴史がなすワザなのかも知れない。
 妻はこのときついでに函館でなくしてしまったブルーインパルスの帽子を買い直してきた。のろけで申し訳ないが、よく似合っていた。
 曇天なので、雲がもう少し薄くなるのを待ってからショーは開始された。

 メモをとらなかったのでだいぶおおざっぱだが、ご容赦願いたい。

 まずはプロペラ機(機種は不明)が滑走路から飛び立っていった。目の前で飛ぶだけでも迫力十分。これが背面飛行したりコックピットをこちらに見せながら飛んだり、あげくには上空高く舞い上がり、黒い粒になった状態から落下してくるのが圧巻だった。このとき、ミッドウェー海戦の時ってあんな感じだったのかな、と軍オタぽい感想を抱く。
 しかも、錐揉み状態からの引き起こしが見事の一語。駐機してある他の戦闘機の横を抜けて行くのだからただただ見とれるしかない。飛行機雲をたなびかせて大空を自在に飛ぶ姿はそれだけで満足できる代物だった。

 続いてジェット機(こちらも機種不明)が発進。こちらは機動云々よりも、一番インパクトがあったのは衝撃波。飛行機が通った後から音の洪水が押し寄せてくる感覚は新鮮だった。鼓膜は破れそうになったがその甲斐は十分あったと思う。



 それが終わると、今度はハングライダー。どうやって飛ぶんだと不思議に思ってみていたら、背中に背負ったロケットで器用に上空へ上がって行った。
 こちらは迫力云々ではなく、空中散歩とでも言うべき楽しげな様子が大変和んだ。かてて加えて、ここまでさんざん痛めつけられた耳にも優しかったのが何よりありがたかった。

 この辺で風が強くなってきて身体が冷えた事と、周囲のカメラ撮影の傍若無人ぶりに耐え難くなり、席を立った。勿体ない気もしたが、これ以上留まる事でせっかくの楽しいイベントが嫌な思い出で終わる事のほうがよっぽど勿体ないと思い、見切りをつけた。

 というわけで、観覧席を後にして、露店巡りを開始。一番興味があったステーキは途切れない長蛇の列がどこの店の前にもできており、断念。まぁ、さっきハンバーガー食べたし、目についたところから適当に回って行く事にした。
 真っ先に向かったのは、ここのお隣にある海上自衛隊岩国基地の露店。オリジナルグッズを販売しているというのでそちらへ行ってみる。
 自衛隊オリジナルグッズというのでも結構衝撃的だと思うのだが、基地単位でオリジナルグッズとは…。帽子、Tシャツ、バッヂ、ネクタイピンなどなど。これが充実しているのである。
 オリジナルレーションがあれば即購入だったのだが、さすがにそこまでは売っておらず、代わりに自衛隊おでん缶を購入。

 これは今まで見た事なかったのだが、聞いてみると最近売りだされたらしい。アキバの追随商品か。他にも饅頭だのせんべいだの栄養ドリンクだの食べ物のグッズがやたらとある。そして売れている。
 私はこういう機会があるたびに売店露店をのぞいているのだが、その度に充実度合いが増しているのはどういうことなのか。自衛隊には商品企画部とか企画開発部とかいう部署はなかったはずだが。

 続いて、この基地祭のオリジナルTシャツを買いに行く。今年の分と一緒に昨年の売れ残りも一緒に売っていたのだが、昨年分の『岩国城に錦帯橋、桜に謎の富士山というカオスな光景をバックに飛ぶ飛行機』というデザインが大変気に入ってしまいこちらも購入。
 また、米海兵隊岩国基地自体のマークがそもそもカオスなのである。海に浮かぶ鳥居(おそらく宮島・厳島神社がモデル)の額に漢字で「岩国」の文字、そして鳥居の真ん中に海兵隊の紋章がデーンと鎮座。生を受けて33年、もしかしたら今が一番アメリカ人を好きになった瞬間かも知れない、と思った。こいつらは間違いなく私が大好きなタイプの馬鹿だ。
 こいつらとはうまくやっていけそうだ。売店のにーちゃんねーちゃんもフレンドリーだったし。

 つづいて、物欲を満たした後は食欲とばかりにサーチを開始する。

 並ぶのが面倒だったので「空いているけどうまそうな店」というむつかしい条件でサーチすると、肉とチリビーンズセットの店を発見。アメリカ人はチリビーンズ好きらしくて、この手の店は何軒かあったが、それほど日本人の食欲をそそるものでないためかどこもそんなに込んではいなかった。
 肉はチキンとポークが選べたので、それぞれを1つずつ購入。これにトウモロコシのチップスとフルーツジュースが付いてくる。なんだか軍の昼食みたいなセットなところが気に入った。
 空いている椅子などないので、そこいらで適当に座って食べる。この辺も基地の食事っぽくて良い。
 アメリカ人の味覚と言うと「あまい、からい、でかい、脂っこい」の4種類だと思っていたが、このセットはなかなかうまかった。肉はいうまでもなく合格点。トウモロコシチップスをチリソースにつけて食べるのも妙に後を引く。
 画像を確保するヒマもなく、あっという間に食べ終わってしまった。

 腹もくちくなったところで、今度は展示されている機体を見て回る事にした。海兵隊と海自あわせて何十機もあるので、これだけでも結構時間がかかった。目当てはいかにもオタっぽいノーズアートだったのだが、上からのお達しでもあったのか、ほとんどの機体にノーズアート自体がなかった。せいぜいが、尾翼に描かれた部隊のマークがアメコミぽかった程度で、こちらの期待はあっさりかわされた。



 また、一部の機体は中に入れてもらえるのだが、これがまた長い長い順番待ちであっさり断念する我々。

 まぁ、外から見ているだけでも十分楽しいし、次回来たときの目標にしてもいい。そんな事を話しながらのんびり歩いていると、そのうちショーのほうが佳境に入ってきたようで、爆音とともに上空に機影が4つ現れた。見上げていると、縦列編隊が瞬時に組みかわる。思わず拍手。

 また、飛行機以外にも自動車とかバイクとか展示されているのだが、一部が軍警察で実際に使用しているもので、特にバイクは子供がのっかってサイレン鳴らして遊んでいたりした。子供だけでなく大人も一緒に順番待ちしていたので私も並んでみたい衝動に駆られたが、ここは我慢。
 それにしても、米軍警察のバイクがKawasakiとBMWっていいのか。アメリカにしたらどっちも外国産だろうに。

 こんな感じでぐるっと一回りし終わり、だいぶ疲労もたまったところでとっとと撤退する事にした。

 終了ギリギリまでいないと勿体ないような気もしたが、このイベントは十分堪能した。これ以上は消化不良を起こしてしまう。
 ということで来た道を戻り、正門から外へと出た。外は外で日本人による露店が多数出ていた。たこ焼きお好み焼きの露店を見ると、外国から戻ってきた時のような感覚になった。

 我々はその花道のように飾り立てられた通りをまっすぐ進み、大通りへ出てタクシーを捕まえた。
「すいません、南岩国駅まで」
「南岩国のほうですね」
岩国とつく駅は岩国、新岩国、南岩国、西岩国と4つあるのでうっかり間違えると大変な事になる。
 岩国駅方面への大渋滞を横目に、我々は車窓を楽しみながらあっという間に南岩国駅に着いた。予想どおり、こちらの駅には大して人がいない。やってきた電車もガラガラで、ゆうゆう座れた。おかげで宿泊予定地広島まで約一時間、ほぼ熟睡できた。

 広島に到着すると、まず宿へ移動して荷物を置き、一休み。広島は広島でフラワーフェスティバルというのをやっていて大変にぎやかだったが、路面電車も大して混雑しておらず、苦にはならなかった。宿の真っ正面が会場だったので音は響いていたが、このくらいは許容範囲。

 大浴場でさっぱりしてから夕飯を食べるべく外へ。宿から近いのでフェスティバル会場で何か食べても良かったが、せっかく広島に来たのだからとお好み村へ向かった。お好み村とは、ビルの2階から4階に集まったお好み焼き屋の集合体のことで、我々のような旅行者には重宝である。
 しかし皆さん考える事は一緒なようで、2階から4階までどのお好み焼き屋も混雑していた。空いているところに適当に入ろうと思っていたのだが、どこも並ぶようなので、それなら気に入ったところにしたい。とはいえ、情報が少ないので選ぶ理由そのものが見当たらず決め手に欠ける中、「水軍」という名前のお好み焼き屋を見つけて即決する。このネーミングセンスは我々向きだ。
 しかも、店の暖簾に書いてある家紋が一文字に三ツ星ではなく丸に上。

「この店、毛利水軍じゃなくて村上水軍だ」「すげー」という、おそらくお店の人に大変理解しがたい喜び方で盛り上がる我々。ちなみに、エロゲンガーのほうじゃなくて、ごく一部で人気の太ましい人のファンなので誤解なきように。

 そんな理由での選択だったにも関わらず味もボリュームも言う事なしで、大満足して店を出た。

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オタ夫婦旅行記 岩国・広島・呉編 出発日

 ゴールデンウィークの前半は桜前線の追撃を行ったが、後半はどうするか。実は直前まで「なにもなし」だったのだが、たまたま私が時刻表を立ち読みしていたら『岩国航空ショーに伴う臨時列車』という文字を見つけたのをきっかけに行ってみる事にした。

 したのまではよかったが、調べてみるとこれが毎年20万人以上が集まる大イベントで、前泊しようにもどこもいっぱい。

「よし、寝台だ」ということで当たってみると、最初狙っていた個室は取れなかったが、上下揃いでB寝台を確保できた。朝6時前に着くので、そのままタクシーを飛ばせば列に並ぶのもかなり有利になるだろう。その上、新幹線と違って寝台は岩国駅に着くのもありがたい。

 京都駅発が0:37なので、いつもの寝台旅行に比べてもだいぶ時間に余裕がある。まずは京都タワー温泉でのんびり汗を流して、と思ったらこれが大混雑。それでもまだ
我々はラッキーだったのは、待たされもせずバスタオルも借りられた事。少しあとになると脱衣所のロッカーがいっぱいになって順番待ち。バスタオルは在庫がなくなり貸し出し終了とこれまで見た事のない盛況ぶり。周囲の声が耳に入ってきて大体の事情が分かったのだが、どうやらこれまでそんなに知られていなかったここの存在がどうやら何かで紹介されたらしく広まりつつあるようで、このゴールデンウィーク、京都以外から観光に来た人達がどっと押し寄せたようである。
 そんなに規模が大きい施設ではないので、あんまり有名になるのも困るなぁ、と身勝手な思いを抱きながら湯を使った。

 湯から上がって次は夕食という流れだが、いつもは寝台内で食べるところを今回は出発時間が遅い事もあってどこかで済ませてしまう事にした。混雑しているので京都駅から離れたところに移動するのも面倒で、駅の地下街にある京料理バイキングのはーべすとという店にしようということで目指して行くと、店の前にはずらっと行列が。ここはバイキングなのであまり回転がよろしくない。じゃあ別の店に、と地下街をウロウロしたが、どこも大体列ができている。
 思案の結果、京都タワー側と反対にある駅ビルへ移動すると案の定こっちは比較的すいており、目をつけた和食の店にも並ばずに入れた。

 食べ終わるといよいよやることもなくなり、今度は駅前の漫画喫茶へ引きこもる。「インターネットができない状態なのですが、よろしいですか?」と聞かれるが、否も応もない。どうしてもネットをやらなければならないという事情もなかったのでOKする。
今回は、先日別の店で2巻まで読んでいたハチワンダイバーという将棋漫画の3巻を見つけたのでまずそれを読み、4巻以降を発見できなかったので、そのままの流れで同じ将棋漫画の「月下の棋士」を読み始める。
 私は将棋漫画というジャンルはそんなに種類を読んだ事があるわけではないのだが、今回読んだ2作ともが強烈だったので今現在将棋漫画イコール強烈という図式ができつつある。
 月下の棋士を読んでいるうちに触発されて文章が書きたくなり、途中で読むのを切り上げてパソコンを開く。何を思ったか、事前の構想に全くなかった藤吉さんのラジオ体操のシーンとかを大マジメに書いてしまうのはやはり触発された時に変な部分が開いてしまったからだろうか。その上、開き切ったままの状態で時間が来てしまう。

 コンビニで夜食を買い足してから京都駅に戻った。

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ひさびさにテレビドラマなんぞ見てみました

 ハチワンダイバー、先日マンガ喫茶で読んでみて面白かったので見てみました。

 ドラマオリキャラの関西弁女がうざかったのと、原作の迫力ある動きをむりやり再現しようとした過剰演出が見るに耐えなかったのですが、原作を知ってるもんでなんとか最後まで見られてしまいました。

 これにはおそらく私も昔将棋少年だったと言う補正が大きく働いたような気がします。自分の中に「将棋熱」とでも言うべきものがあっただけに、主人公に感情移入してしまうようです。横で見ていた妻はメイドさんが出てくるシーンだけ眼を向けてましたし。やはりメイドさんがあの格好で畳の部屋に座って将棋を打つシーンは実写で見るとかなりのインパクトでした。

 あと、メイドさんが受け師姿の時のほうが可愛く見えてしまったのは私自身に問題があると思うのでこれについては問わない事にします。

 それと肝心要の将棋盤に『ダイブ』するシーン、実写でやると不思議な違和感があり、疑問符をつけたくなります。じゃあアニメなら良いのかと言われると、そうでもないような気もしますし、むつかしいところですが。

 とかなんだかんだ文句は付けますが、また見ちゃいそうな自分がいます。土曜の夜と言う時間帯も良いですからねぇ。

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絶望先生SS 日塔奈美の日記 その5

○月○日
今日先生と「どちらにするかさんざん迷ったあげく全然違うもの選んじゃう事」という話をして、家に帰ってからふっと「もしかして私が選ばれたのもそういうことなの?」と思った。千里ちゃんか、まといちゃんか、もしくは霧ちゃんかで迷ったあげくの私って事は十分あり得る、というか、今まで謎だった「何で私なのか」への回答としてはあまりにも的確すぎて物凄く物凄くへこんだ。
明日、先生の顔をちゃんと見られそうにない。また学校休んじゃおうかなぁ。
(第十集第九十六話「私は日本には帰りません そういう決心をできませんでした」より)

○月○日
結局学校休んじゃって、夕方先生が様子を見に来てくれた。最初は会いたくないって言ったんだけど、先生に頼まれると拒みきれなくて、部屋に入れてしまった。
やっぱり来てくれた事が嬉しかったんだと思う。
学校にいかなかった理由を聞かれて、なかなか言えなかったんだけど「私のせいですか?」という先生の言葉に負けて全部話しちゃった。
「……日塔さん、私の事が嫌いですか?」「そんな事はないです。先生の事、好きです!」「私もです。それではいけませんか?」せっかくの先生の言葉に、ちゃんと返事が出来なかった。そしたら先生は「皆に隠して付き合っている以上、寂しい思いをさせる事も多いでしょう。理由とか根拠とか、目に見えないものに形が欲しくなる気持ちは分かるつもりですが、それでも私はあなたの事が好きなのですよ」って言ってくれて、やさしくやさしく、キスをしてくれた。
嬉しくて嬉しくて、涙が出た。


親不知な事、増えちゃった♪もっとたくさん増やせると良いな♪
(第十集九十七話「隠蔽卒」)

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絶望先生SS 日塔奈美の日記 その4

○月○日
今日、うちの父が不倫している事を知った。よりによってクラスメートから教えてもらった。その上クラス中に知れ渡ってしまった。突然会社は辞めるし、うちの父はホントに何を考えているんだか…。
うちの父が特別なのか、それとも男の人はみんなそんな感じなのかな…。今のところ先生は大丈夫みたいだけど。もしかして私が知らないだけなのかも知れないけど、もしそうだとしたら、分からないようにするのも思いやりなのかな?よく分からないから、また今度遠回しに聞いてみたい。まぁどうせ、「そんな余裕はありません」「あなた一人でも大変なのに」とか言われて終わっちゃうんだろうけど。
(第八集第七十九話「碁石を飲んだ赤ちゃん」より)

○月○日
今年のバレンタインはみんなで示し合わせて先生には贈らない事にした。いつもいつも当たり前みたいに受け取られてぞんざいに扱って文句を付けてくる先生へのお灸という事で千里ちゃんから提案があった。何でも裏切り者には「神の裁き」があるとかないとか。もし事前に先生にチョコの事聞かれたらどうしようかと思ったけど、聞いてくれなかったから何も言わなかったら、当日チョコもらえない事に落ち込んでた。あの落ち込み方、やっぱり他の子のチョコも欲しかったんだろうな、と思うとやっぱりお灸に参加して正解だった。


…あとでこっそりあげたけど。
弱いなぁ、私。
(第九集第八十二話「大チョコもり」より)

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衝動買い

 私Mac使いでございまして。使い始めてもう10年になります。色々不便もありますが、愛着持って使っております。
 で、MacにはプレインストールでiTuneが入っておりまして、音楽管理ソフトなのに曲自体もネットでダウンロード購入できるようになっております。
 ふとしたことから久々にストアをのぞいてみたところ、以前より遥かに充実している事に驚き、そして衝動買いに走ってしまいました。

『エルガイムーTime for L-GAIMー』
『踊る赤ちゃん人間』
『日本引きこもり協会のテーマ』
『踊るダメ人間2006』
『ハレ晴レユカイ』
『宇宙刑事ギャバン』
『勇者王誕生』
『最強ロボ・ダイオージャ』
『愛をとりもどせ!!』
『会社物語』
『はんこ押して』
『忙しいふり』
計12曲で2400円也。

 そもそもの発端はエルガイムでした。29日のブログでエルガイムのことを書いたもんで、懐かしくなってストアをのぞいてみたら主題歌が買えるようになってまして、試聴したら居ても立ってもいられず購入決定しました。聞いてみて、全然歌詞覚えてないことに愕然としました。毎週見てたんだけどなぁ。

 で。そこからアニメカテゴリで曲を検索してみたら出てくる事出てくる事。大槻さんの3曲は試聴即買い。ハレ晴レユカイは替え歌を持っているもんで買わないと悪いかなぁ、とか元歌買ったからマリーンズネタで替え歌の1つもひねってみるかとか考えてます。ギャバンについては「これ、アニメじゃねーじゃん」とか突っ込みながら購入ボタン押してました。勇者王誕生とダイオージャと愛をとりもどせに関しては完全に勢いです。
 そしてさいごの3つはアニメでもなんでもなく、東京プリンという2人組の歌う現代版クレイジーキャッツと言うか、いまではジャンルとしてすっかり廃れてしまったサラリーマン歌謡です。もともと私は東京プリンの前身のSHINE'Sからファンでして、中学生のくせに「上司は選べない」とか歌って喜んでました。今では大変身にしみております。今回のも結構身にしみました。「あとで聞いてないとか言わせないためにはんこ押して」とか特に。

 家に居ながら衝動買いが出来るとは、しかも即入手できるとは、便利で恐ろしい時代ですねぇ。

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さよなら絶望放送第35回「歌は土曜に青ざめる」更新 感想

いつもいつも遅くてすいません。拾うところが多すぎてどうしても…。
その上今回はさのすけにしてやられました。

オープニングコント
「更新マダー更新マダー更新マダー更新キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! 」ちょっと待て。もしかして主題歌ってこんな出だし?
「絶望放送のレコーディングおつかれさまでした。結構楽しかったですね」ああ、もう終わったんだ。さすがにもう終わってないと間に合わないか。
「私には苦痛以外の何者でもありませんでしたが」「またそう言う事を」この番組の先生は軸がぶれていない。
「さっそく流しましょうか」「断固拒否します」うむ、だが断る、というわけですな。
「そもそもこのラジオには主題歌をかける場所がありません」今更馴染んだこのスタイルを変えられても落ち着かないですからね。
「あとづけにはろくな事がないんです」先日麻雀で痛い目見ました。
「低スペックのPCに最新のOSを入れたら重くなったり」メモリを増設しておくと多少マシになりました。
「ソフト自体は安かったのにダウンロードコンテンツに莫大な金額がかかったり」
アイドルをマスターする例のアレですか?
「二期になって人気声優さんを起用してみたら登場回数が少なくて残念だったり」子安先生のことでしょうか。

「主題歌が聞きたいと言う物好きなリスナーは他のラジオにリクエストする事をお勧めします」「主題歌なのにこの放送で聞けないんですか?」物凄い本末転倒。
「まさに絶望放送にふさわしい主題歌じゃないですか」そうとも言える。
「マクロスラジオとディアガールストーリーズにリクエスト送ろっと」「武力介入は禁止でーす」そもそも武力介入っていう用語がOOからの武力介入です先生。

「違和感が」「違和感あんな」「先生、違和感が」「違和感がありますね」神谷さんちゃんと演じ分けてる。
「ふざけてませんよ皆さん」大マジメにふざけているとしか思えない。
「この番組の主題歌である所の…タイトルは?」「はっぴぃ☆なんちゃら」こういう『やったら面白いだろうけど大人は普通やらない』ことを真っ正面からやってくれるこの番組が大好きです。

「問答無用でみんなで決定しました。本人も了承済みです」新谷さんありがとう。
「作詞のコウサイテイさんですか?…コウセイテイさん?」最初康珍化さんかと思いましたが、よくよく考えてみれば『構 成丁』ですな。
「丸ついてるの神谷さんの案ですって言われて、あれ、神谷さんはっぴぃ☆なんちゃらに二重丸ついてる」神谷さんありがとう。
「だってはっぴぃ☆なんちゃらが良かったんだもん」かわいい33歳児の図。
「誰だこの人」どうやら目の前に座っている人っぽい。
「異常にこの番組の事よく知っている方みたいで」まぁこれ以上ないってくらいに詳しいでしょうなぁ。
「CDを買って聞いてがっかりすると良いよ」「がっかりすれば良いよ」どうがっかりするんだろう。
「まさに今ここ大変でした」もっのすごい気になる。ホントにどっかでかからないかな。

今週の標語
「私は今猛烈に絶望している」何という偽古谷。この似せ方はさすがプロ。

絶望の谷谷R2
元ネタは最近始まったあの続編アニメですね。
「Yahoo急上昇キーワードランキングで上田燿司さんが24位」これ、あとで神谷さんも言ってますが、どのくらいの値打ちなのか分かりませんがおめでとうございます上田さん。
「説明欄には『甚六先生役の声優』と臼井影郎の名前はなし」空気読めてるぞYahoo。
「すげー、上田さん、もこみち越えたよ」そういや、あの絶対彼氏ってのもメイドロボ萌えのうらっかえしだよなぁ。
「聞いてますか上田さん」聞いてそう。
「24位ってどのくらいすごいの?」「前から比べてどのくらい伸びたかって言う
伸び率なんですって」率基準だと100から200より、10から100のほうが上という事ですか?
「聞いてないよみんなこの番組」このダウンロード数から目を背けてそんな事を。
「燿司さんがカタカタカタって」想像して吹いた。
「一人で?」たくさん居ても…。というか、そう言う事する人でもなさそうだが。
「4月16日ってことは」どう考えてもこの番組が首魁。
「聞いてる3人くらいがカタカタカタって」どんどんこのカタカタカタがツボに。

「あんまり聞いて欲しくないんだけどこの番組」それどころか別のラジオにも武力介入してくるみたいですが。
「Yahooにいらっしゃるんじゃないですかなんか」詳しい人と言うかリスナーと言うか。
「ひっそりとやっていたいんで」「公にすると大変」最近はそんなにヤバい事言っていない気がするのは麻痺しているからですかそうですか。
「俗・第一集買いました。作品も面白いのですが」「杉田さんのインタビューも秀逸で」秀逸でしたなぁ。ここでもとりあげましたが、ああいう内容で掲載されてしまうのもこの作品ならではです。
「言外に呼べって言う事ですかね」あの人の意図は読めない。
「杉田さんのオーラが紙面から漂ってくる」オーラと言うか杉田時空?
「僕と杉田君の声がテレコだったら単なるアブナい人」ぜひ神谷さんに杉田さんのアテレコをやってみていただきたい。
「兄さん、終わったらモンハンやりませんか」仲良いなお前ら。
「寂しそうな目をして去っていった」可愛いじゃないか。人気がある理由がよく分かると言うもの。
「大好きなんですけども」「もっかい言って」「何でもないっす」耳聡い腐女子。
「ちょっとだけ絡みづらいかも」ちょっとだな?ほんとうにちょっとなんだな?
「おないとしだよね。共通の話題とかないの?」「ないです」↑といった直後に…。
「軍鶏が好きな人って言うイメージ」最初、漫画のほうかと思った。
「ラジオで杉田君の話をするのは絶望放送だけじゃない」あちこちで話題のようですね。
「それで呼んでもらえるんだったらめちゃめちゃ良いですよね」新谷さんの仕事欲しいオーラが煌めいている。
「大人の采配次第」「呼ぶよそのうち」この発言、鋭意交渉中と見たい。
「絶望ネーム:親まで感染釘宮病」親までか。年齢が気になる。
「このアニメが凄い2008、さよなら絶望先生4位でしたね」そんな事になってましたか。全然チェックしてませんでした。すいません。
「ひらがな4文字とドリルのアニメには負けてしまいましたが」らっきーなすたーと天元を突破するやつですね。
「こわーい」こわいの?
「しかもアレより上」「アレよりも上ですか」どれだろう。とりあえずエヴァよりは上だったようですが。
「DVDはあっちのほうが売れているらしい」エヴァ、5万5千でしたっけ。絶望もフィルムつけたらそのくらい…いや、ごめんなさい。なんでもないです。
「それはだってそう言う関係じゃないですか」そう言う関係の存在するアニメって、ハヤテですかな?
「さよなら絶望先生なんだね。俗じゃなくて」「2009年版には俗も入る」「ぜひ、ちょっと頑張ろうぜ。組織票だ」サーイエッッサー!
「一人何票?」何票でも。
「カタカタカタ」ここだけリピートした。もうダメだ俺。
「俗・さよなら絶望先生が一位になるように」「組織票で」この前振りだとホントに一位になっても組織票云々言われそうで…。

CM
「TMNN TMNN ときめきなーみんないと」不意打ちだとまだちょっとダメージが。
「ごぶさたなのらー」なのらー(棒)。
「ときめきナーミンナイトの主題歌、はっぴぃ☆なんちゃらが」そういう位置づけで来ますか。確かに公式サイトではナーミン(日塔奈美)になってましたが。…もしや。
「全国13万人のナーミンファンのみんな!」いやに具体的な数字。
「みなさん、真に受けないでくださいね!」もう予約しちゃったし…。

きつちりしなさい
「後藤邑子さんの名前が後藤巴子になっていました。シャフト、きっちりしなさい」裕子や優子とかいう間違いならまだ分かるんだけど…もしかして今時手書きなの?
「キャストのところは間違ってないんですよ」まぁ、さすがに、ねぇ。
「一体どこで間違えていたかと言うと、買って無い方はオフって下さい」買っていたのでオフってません。
「杉田君のインタビューのところで」また杉田。
「人の名前間違ったりなかったりするのはシャフトのせいって言うイメージが」前科があるからねぇ。しかも1つ2つじゃないだろ。
「キングさんじゃないのかなー」むしろ編集担当の株式会社G.Bが主犯のようです。
「そろそろボリューム上げても良いですよ」分かってやってるんだろうけどツッコミどころの多いお言葉。

「友人の家に行くとき、コンビニで猫缶買ったら割り箸が付いてきました」この件については猫飼い経験者の妻に聞いてみたところ、概ねつけてくるみたいですね.
「割り箸で」
「『猫が箸を持ってお前に食べさせてくれると思ったのかも知れない』とカオスな事を言い出しました」これはいくらなんでもカオスすぎるだろ。
「猫缶食った事ある?」そんなにいるもんだろうか。
「猫缶を買ったことがない」そもそも猫飼った事がない人は買う動機がない。
「食べさせようと思ったんだけどね。食べなかった」そりゃそうだろう。
「猫缶をね、こないだ食べたんですよ」「薄いんですよ」ここだけ聞くと奇矯な振る舞いにしか聞こえないけど、飼ってると食べてみたくなるみたいですね。
「なんで猫缶1つだけ買いに行ったのか」「やべ、ない、っつって、うちの猫がにゃーにゃー言うてるっつって」萌えるからやめて。
「猫が割り箸持って、『はい』って言って」「開けさせといて」「ハシも使えねぇかな」「一本ずつ持って、にゃ、にゃ、っつって」やめてください!猫飼いたくなるじゃないですか!
「うちの猫もそのくらいさしたら金儲かるんじゃないかな」「カネ・カネ・カネだ…」ここはあのスロットマシーンみたいなSEが欲しいところ。

「2わる3かける3とやると、2と出る電卓と1.9999999999と出る電卓とあります」
うちのは『1.99999999998』もしくは『2』でした。前者の末尾の8は、2わる3の末尾が6だからだと思われます。
後者の2になる理由は、分数対応しているからみたいですね。というか関数電卓だと必ず2になるようですね。
「近所にある」「近所?」隣から借りてこいと?うち今隣人住んでないんです。すいません。

「絶望ネーム:イ・スンヨプさん」本人?
「1、2の3四郎の2の3巻」ややこしいな。
「いいや」うん、いいや。

エンディング
「CD情報」今回ようやく「いつの間にか発売日が変わっていた」と触れてくれてました。さらっとですが。
「DVD情報」ここは特にナシ。
「DJCD情報」密林でも構いません、が予約しなくても構いませんに聞こえてしまいました。ごめんなさい。
「モバイルコンテンツ情報」途中から幼児声になったのはサービスですか神谷さん。
「神谷さん、モノクロームファクターエンディングおめでとうございます」おめでとうございます。よくわかりませんが。

「5月6日は休日なので、次回は5月7日になります」またか!またなのか!まぁ、自分も休みだからなんにも言えないけど。
「ホントですよ」「ホントにしないからね」『押すなよ!』に聞こえてしまう。
「6日は休日ですからサーバーがダウンしてしまうと大変ですから」呼び出される技術者がこの番組のリスナーだったら苦笑いして直すんだろうなぁ。
「次の次の回のゲスト」「最近は希望が見えないですね」放送終了後決まったようで、この件告知がサイトに載ってましたが、寺島拓篤さんが来られるようで。さて、どんなメールを送ったもんでしょうか…。

お別れの一言
「僕が一番うまく、さのすけがつかえるんだ!」これがまさか次につながっているとは…。

さらばさのすけ放送第1回
やりがやった…やりやがったこいつら。
「今回から始まった」「まずは恒例の」こうまで短い時間内で矛盾されると突っ込まざるを得ない。
「ついに俺様がはてなキーワードに登録されたぞ」そうなんだ。ぱんつ先生のところでイラストになったのは見ましたが。
「さのすけネーム」ちょっと待てなんだそれ。
「さのすけさんが人に自慢できる事はなんですか?」「肌がすべすべな事だなー」「身体が柔らかいぞ。みょーん」動画を、動画をくれ。

「さのすけさんに悩みはありますか」「少し人より身長が低い事。少しだけどな。こうすれば伸びるんだけどな」やべぇ、今度は動画で浮かんだ。
「アシスタントの新谷良子でーす」困ってる困ってる。

「みなさん、さらばー。アシスタントの新谷良子です」テンションの持って行き場に困ってるな。
「さらば、ぱーそなりてぃのさのすけだ!」絶対手足動かしてるんだろうなぁ神谷さん。
「さのすけネーム:緑日さん」ちょっとまて緑日。呼んでいるのは空気というよりむしろ未来だ。
「どこがお腹でどこが胸かな」線でも引いとこうか。
「あっちょんぶりけ!」これはフリーダム過ぎる。
「さのすけねーむ:fugu-suki@szbh」このドメイン欲しいな。
「さのすけのぬいぐるみを売れば結構売れる気がするんですがどうですか?」私も買います。2体まで。
「DJCDのおまけに」むしろこっちが本体。
「歩いてたら車に轢かれちゃうかな」どんどん動画が脳内展開を。
「オーバーリアクション過ぎませんか」「そーんなことなーい」「どうやって顔横に伸ばしてんですか」今回ほどスタジオに居たいとこれほど思った事はない。
「さのすけさんいっぱいいるんです」え?
「誰かが作って送ってきてくれたさのすけフィギュア」すげー。これも売ってくれ。
「氷川へきるさんが聞いてきたあとすぐに送ってきてくれたと思われる似顔絵が」
なにやってんすか氷川先生。
「俺はまずフォークを持っていない」どっかで公開してくれ。頼む。
「噛んでない、さのすけ語だ」吹いた。ずるすぎる。
「あっちょんぶりけ!」あっちょんぶりけ。
「決め台詞なんですか?」まぁ、このサイズだとひょうたんツギかピノコを連想するわな。
「伝わらないんで」これ動画見るのにいくら払ったら良いですか?
「俺が仕事しろダンスを踊るぞ」頼む、頼むからこの回の収録風景DVDで売ってくれ。
「にょー」にょーじゃねぇ。パインジュース吹いた。
「18歳の女の子が居るとパーソナリティーのテンションも絶望放送とは大違い」「さのすけもやっぱり平成生まれの女の子が好きですか?」「好きだー」明らかに今回何かから解放されてる。
「あ、俺飛べた」ラジオで伝わらないってば。
「あーあー、どうせ昭和生まれですよ」ここの新谷さんはかわいすぎる。
「幅広すぎるんですけど昭和生まれって」最年長は84?
「当たり前だ。俺の守備範囲はこんなに広いんだぞ」「狭いよ、すっごい狭い」
「伝わらないからね」絵は見えないけど愉快な空気がたっぷり流れ込んでくる。
「猫を飼っている事を出汁に女性声優が遊びにくる事を想定している男性声優Kさん」猫って出汁としては最適かも。
「どうせ来ないんだろ」「全くダメだそうだ」「猫を以てしてもダメなんですか」ちょっと悲しくなった。
「何だとイケると思いますかさのすけさん」「俺が居たら」「俺が良子んち行こうか」そもそもあんたのなんだから持って帰れ新谷さん。

「某ラジオで女装に乗り気な発言をしていた33歳児男性声優」みんなあちこちチェックしてるなぁ。
「どんな女装がしたかったんですかね?」「ロリータ服だったらもれなく貸しましょうか?」「貸しましょうか?」すっげぇ乗り気ですが、新谷さん見たいの?てか神谷さんサイズが合うの?
「俺こんなに身体が後ろに曲がるんだぞ」確かに柔らかそうな素材で。「ちなみに腹筋は弱い」お腹に厚みがあるとやりづらいよね。私もそうだから大変よく分かります。

「コクピットをコクピッチョと言った声優さんについてどう思いますか?」これはマクロスですな。
「コクピッチョのほうが言いにくいと思うんですけど」これも神谷語ですか。
「終わったあと、誰とも喋らず、黙って帰ったそうです」ここだけ神谷さんになってる。

「いろいろあんだよ。人それぞれ色々あんだよ」「女装とかも言わされてる可能性あんだよ」さのすけになったり神谷さんに戻ったり大変だ。

「だといいですねー」攻めに転じた新谷さん。
「聞いた話ですよねー」「あくまで聞いた話だ」そして受けに回る神谷さん。
「でっていう」さらっと2ちゃん語使うからなぁ新谷さん。
「さっき言ってた腕立てやるわ」ちゃんと拾う神谷さん偉い。
「メタボすぎません?」「俺こうすると結構おなかヘッコムんだぞ」こうするとって言われてもわかんねぇってばさ。でもなぜか笑ってしまうんだが。
「さらばさのすけ放送でした」「次は、たぶんない。二度とやらないからな」次は3クール突入記念ですね!わかります。

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本日昭和の日という事で

 昭和の頃の思い出話を。私は昭和の頃はテレビっ子でして。テレビがなければ夜も日も明けぬという状態でした。親は叱るやらあきれるやら。

 好きな番組の中で一番有名なのは「ガンダム」でしょうか「ドラえもん」でしょうか。この2つの共通点はロボットアニメということですか。なんでかあんまりロボットアニメを見なかったんですが「重戦機エルガイム」だけはよく憶えています。女性キャラが「気が強いくせに純情で恋愛下手で髪が長い」という私の好みのタイプの原型がよく出ていたからでしょうか。性的嗜好って幼児体験に基づくんですねぇ。

 この調子で無秩序に並べると大変な事になってしまいますのでジャンル分けしますと

・「タイムボカンシリーズ」「パタリロ」「トムとジェリー」等のギャグアニメ
・「未来警察ウラシマン」「ルパン三世」「赤い光弾ジリオン」「宇宙船サジタリウス」「名探偵ホームズ」等のギャグありシリアスありアニメ
・「キン肉マン」「北斗の拳」「キャプテン翼」などのジャンプアニメ
・「忍者ハットリ君」「パーマン」「オバケのQ太郎」「エスパー魔美」などの藤子アニメ

と、こんな感じでしょうか。
 このジャンル分けにはかなり問題があるとは思いますが、結構ジャンル分けがむつかしいので応急的にこの内容でご勘弁下さい。いつが昭和の日か分かっていたんだから事前に準備しておけば良かったんですが、そう言う計画性がない人間なのでこんなグダグダです。すいません。

 アニメ以外にも「8時だよ全員集合」「おれたちひょうきん族」「ドリフ大爆笑」などのお笑い番組を熱心に熱心に見ておりました。
「アメリカ横断ウルトラクイズ」「クイズヒントでピント」「霊感ヤマカン第六感」「タイムショック」「アップダウンクイズ」「百万円クイズハンター」などのクイズ番組も大好きで大好きで、これのおかげで現在のムダ知識吸収癖がほとんど第二の本能レベルまで鍛えられてしまいました。
 子供向け番組では「レッドビッキーズ」「少年探偵団」「チャコちゃんケンちゃんシリーズ」「あばれはっちゃくシリーズ」に加え学校が休みの時に見られるNHK教育の番組が結構好きでした。
 
 こうやって振り返るだけでホントにテレビっ子だった事がよく分かってしまいますが、今はホントにテレビを見なくなってしまいました。昔は用もないのにつけていたのに今では見てると苦痛です。必ず見るのは「どようびのにゃんこ」くらいですかねぇ。

 単なる懐古趣味かも知れませんが、小うるさい規制とわけのわからない低予算化という目に見える部分だけでも、そうなってしまった原因の一端は明らかだと思います。面白いとか面白くないという以前の問題です。もう昔には戻れないのだとすると、私はますますテレビがいらない人間になっていくでしょう。

 好きだったものが嫌いになるのは寂しい事です。

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孤独のグルメ【新装版】ようやく入手しましたので

 紹介させていただきます。ホントはBLACK徒然草とか有名な紹介サイトを見ていただくほうが早いとは思うんですが。

 拙ブログでも以前、10年ぶり特別編が世に出た際にどんな作品か、という部分についてはご紹介させていただきましたので、今回は新装版と文庫版の違いについて見ていきたいと思います。

 まずなにより特別編が収録されている点が一番の差異ですが、特別編を持っている私としてはむしろ紙質が良くなっているほうを押したい所です。最初の大きな版のほうは友人に見せてもらったきりで手元にないので比較対象とする事が出来ないのですが、文庫版と比較しますとその差は歴然です。この紙のほうが谷口先生の画が映えているので、この改善は大変好選択だったと言えるでしょう。
 そして、それと並ぶ大きな違いとして、私がコレクター根性以外の部分でも購入意欲を刺激された巻末の鼎談について触れたいと思います。
 原作の久住昌之先生、作画の谷口ジロー先生にどういういきさつか不明ですが川上弘美という作家さんが加わったもので、分量にして10ページほどありました。
 読んでみてよく分かったのがまず川上さんのこの作品についての知識と愛情です。作品の内容についてだけなら驚かなかったんですが、この漫画が『金魚屋古書店』という作品で取り上げられた話を振ってきた時には正直ぽかーんとしました。その割に実写版孤独のグルメがようつべに上がっているという話は知らなかったので、ネット経由ではなくたまたま読んで知ったのでしょうけれども、侮れないなと思いました。
 最初対談じゃなくて鼎談だというのを知った時には「この人はインタビュアーか?」くらいにしかとらえていなかったんですが、読後にはむしろよくぞこの人を加えてくれたという思いになりました。

 また、個人的に文字書きとして大変勉強になったのは久住先生の「食べ物の漫画で食べているシーンは濡れ場」という発言でした。この漫画という部分、小説に置き換えても十分通じるものがあります。自分が文章を書く時にどうやって、またどこまで生かす事が出来るか分かりませんが、大変勉強になりました。

 最後に表紙の話を。
 私は絵かきではないので技術的な事はよく分かりませんが、都内某所と思われる(看板に地下鉄 京王の文字があり)ごちゃごちゃっとした横丁のなかに一人たたずむゴローちゃんの姿は存在感があって大変キャッチーでした。今風ではない絵柄ですがだからこそ引き込まれるものがあります。「お、どの店にに入る気なのかな?」「これはむしろ迷った挙げ句別の所に行く可能性もあるな」とか深読みしてしまえるだけの物語を内包していました。

 本屋を何軒も巡って入手した甲斐がありました。

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