忍者ブログ

ふさ千明のおたネタ日記

漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。

台湾旅行記2026(5日目編)

7月12日、台湾旅行5日目。
 今年の台湾旅行最終日。ようやく台風も去って台湾が通常営業に戻り始める日、勿論このままおとなしく帰る気にはなれなかった。台北駅発11時台の空港行き地下鉄に乗れば予約した関空行き飛行機には間に合う算段なので1か所ならばお出かけ可能である。
 さりとてそんな早朝から営業しているところも少ない。自ずと選択肢は限られる。私の方は1も2もなく台湾鉄道博物館だ。ここは営業開始が9時半からだし、最寄駅の國父紀念館まで10分程度と交通至便。道すがらには24時間営業の誠品書店があるので早く着きすぎた場合はそこで時間調整もできる。
 嫁さんの方は迪化街で買い残しがあるとのことで二手に分かれて出発。
 國父紀念館駅は台北ドームの最寄駅でもあるためいつもなら球場外周をゆるゆる歩くのも楽しいのだが今回ばかりはパスせざるを得ない。
 ドーム球場に隣接した公園は日本統治時代のタバコ工場をリノベーションした松山文創園区といい、広大な敷地は多様な使われ方をしている。この日も複数イベントがあるようで早くから行列が出来ていた。看板を見ると「伊藤潤二展 誘惑」と「櫻桃小丸子(ちびまる子ちゃん) 原作40週年特展」とあった。惹かれなくもなかったが今は鉄道博物館が優先。
 この松山文創園区を突っ切った先にあるのが誠品書店。そのさらに先、広い道路を渡った向こう側にあるのがまだまだリノベーション中ながらも第一期開業にこぎつけた台湾鉄道博物館。
 この時点ではまだ開館まで30分以上あるので本屋で時間つぶしを、と思ったがどうやら営業していないらしい。らしい、というのはなんの掲示もなくただエレベーターが本屋のある3階には行けなくなっているので推測した結果である。
 判断つきかねたので階段で3階まで上がってみたところ入り口には鍵がかかっていたため休業中、もしくは営業開始前と判断して撤収。鉄道博物館周辺をうろついて時間つぶしとする。
 鉄道にお詳しい方なら「苗穂」「吹田」「幡生」などの名前を聞けばピンとくるであろうが、ここはそのお仲間。かつて「台北機廠」という名前のディーゼル機関車工場だった。かつては実際に修理点検に使用されていた工場がまるまる博物館化したという夢のような場所だ。なので私のような人間は外観を眺めているだけでも結構楽しめてしまう。
 広大な敷地外周をひとまわりすれば程よく開館時間となる。チケット券売機は現金不可だったので慌ててクレジットカードを取り出して購入。
 まずは手近な工場長室へと入ったところ、これがまるで当時からそのままタイムスリップしてきたかのような忠実さで再現されている。卓上には茶器や黒電話、決裁文書挟と居並び、極めつけは透明な灰皿まで。最後のはおそらく21世紀生まれの諸氏には見ただけではなんなのかさっぱりわからないだろう。
 敷地が広大なのであまりゆっくりもしていられない。鉄道書籍の展示に敬愛する宮脇俊三翁の『台湾鉄路千公里』を見つけてニヤリとしたのも束の間。足を休めるヒマなどなく隣の建物へ。
 なんだか不思議と見覚えのある大浴場をざっと眺め、入浴道具まで展示されているのにニヤリとした。さらには大講堂とその奥の土産売り場をひとまわりして、10時ちょうど発の体験乗車コーナーへと急いだ。無事間に合ったのだがそこに乗るべき車両の姿はなく。代わりに職員さんたちが線路や設備の点検をしていた。
 残念だが仕方ない。ため息ひとつで気持ちを切り替えて機関車工場をまるまる使った展示室へと向かった。
 広い広い工場スペース内には今回最大の目的としていた展示がある。日本国有鉄道583系寝台電車。かつて400両以上が製造されたうちの2両がここにあるのだ。方向幕はご丁寧にも「わくわくドリーム舞浜」が表示されている。
 我が両親は私の鉄道趣味には一切の理解を示さず、これに乗せてくれるどころか1人で上野駅に見に行くことすら禁じていた。そのためこの車両の活躍期に生を享けていながら走っている姿を見た記憶すら乏しく実際に乗車したのは成人してから急行きたぐにに一度あるのみである(魔改造された419系電車は何度か乗車経験有)。
 昼間は座席特急、夜間は寝台特急として走れる可変式電車として旺盛な旅行需要に応ずるため製造され、一時期は期待に応える活躍をしたものの。酷使の果てに廃車されるもの、飛行機や新幹線に出番を奪われて日陰の存在になるもの、その来し方は様々であるがあまり恵まれた存在とは思えない。
 それでもこの車両は廃車される事なく望まれて異国の地に安住を得た。お疲れ様でした、と声のひとつもかけたくなったが流石に自重した。
 名残は尽きないがこれ以上ここに居ては帰れなくなりかねない。様々な思いを振り切って急ぎホテルに戻ってチェックアウト。昨年忘れ物をしてホテルに迷惑をかけてしまった苦い記憶から入念に荷物点検したため予定していた快速列車を逃すなどしてしまったが、乗るべき飛行機の搭乗開始には無事間に合った。なんなら空港でゆっくりと昼食を味わう余裕まであった。
 やり足りない事この上ないが、最悪の中でも最善を尽くした旅であった。そして何より、また来る理由がひとつ増えた。それはきっと、もう来れないとなる日まで増え続けるだろう。

拍手[0回]

PR

台湾旅行記2026(4日目編)

7月11日、台湾旅行4日目。
 せっかくの土曜日だが、目が覚めてテレビをつければ台風情報ばかり。この部屋のテレビは日本のBSも視聴可能なのだが、そちらでも沖縄への接近と警戒を報じている。
 万事休すとはまさにこの事。
 台湾バナナと惣菜パンに飲むヨーグルトの朝食を済ませて窓辺から恨めしく空を見上げる。幸か不幸かビルの狭間の部屋なので雨も風も強いようには感じられない。各地に被害が出始めていてもここは嘘のように平穏だった。
 ギャップを埋めたくて嫁さんともどもふらりと部屋を出る。地下街直結の強み、台北駅に出るのにも傘いらずだ。
 何の気なしにやってきた台北駅だったが、沢山の人であふれかえっていていささか驚いた。帰宅難民かと思えばさにあらず。ポケモンGOのイベント中で今ならレアポケモンが出るとかいいうことらしく、皆この風雨をついて参集したようだ。私はプレイしていないのでなんとも言えないが、物が飛ぶほどの強風でも無し、これなら台風慣れした台湾の人たちは出歩けるだろう。どうせ家にいてやる事もないなら確かにこうなるのも無理からぬことか。
 台鉄は運休、台湾新幹線こと高鉄は間引き運転、地下鉄は一部を除いて通常運転。鉄道マニアなので1日乗車券でも買って台北新北の地下鉄全制覇という楽しみ方をしても良かったが、地上部分を走る事もあるためうっかり運休になりでもしたら目もあてられない。同じ理由で高鉄による南下作戦も断念。
 幸いにして台北駅構内のマッサージ店がひとつだけ開いていたので嫁さんを先に帰して揉んでもらうことにした。ただ、先方が視覚障害をお持ちの方だったので筆談も指差しも出来ず。私の中国語も英語もつたなかった上にヒアリングもとんと出来なくなっていたので意思疎通がうまくいかず。フットマッサージをして欲しかったのだが結果的には頭、肩、腕、背中をやっていただいた。
 その後はコンビニで昼ごはんその他の買い出しだけして部屋に戻る。
 年明けからずっとバタバタした状況と過ごしてきたのでこういう時間も悪くはない。ただまぁ落ち着きのない人間なので昼食を終え、昼寝から目覚めたあとにはじっとしていられず台北の広い広い地下街へと散歩に出た。
 台北駅から中山駅を経て雙連駅まで延びる長い道行きは見事なまでにシャッター街と化している。賑わいがあるのはコンビニとポケモンGOの壁画が描かれた一角のみ。後者は撮影スポットでもあるようで、自撮りしたり家族友人の写真を撮ったりとここだけは別世界のように華やいでいる。
 書店街のあたりまでいくとボード型の展示がいくつかあり、その中に日本の植物学者牧野富太郎博士を紹介するものもあった。それによると台湾学術探検隊に参加していて、発見した台湾の植物に命名した実績があるとのこと。
 犬も歩けばのたとえもあるが、これに出会えただけでも部屋から出てきた甲斐はあった。
 この後はさしたる発見もなく雙連駅の「近藤」「おむすびのこんどう」と書かれたワゴンを見てから引き返す。素直に戻るのはもったいないように思えて意味もなく台北バスターミナルに寄り道。夜からは運転再開するようで、電光掲示板には19時台以降の数字とその便の行先が並んでいる。
 そしてありがたいことにここもコンビニは開いている。これまではセブンイレブンとファミリーマートばかりばかり利用してきたが、ここにあったのはハイライフという台湾オリジナルコンビニ。おやつ代わりに焼き芋や肉まん、フランクフルトを購入して戻る。
 いずれも美味しかったが、特に焼き芋は今まで手を出してこなかったのが不思議なほどに味が良く、来年から台湾に来たら必ず一度は食べようという事になった。
 そのあとはVISIT JAPANの手続きや航空券のオンラインチェックインなどをすませてしまうと本当にやる事がなくなった。それでも時間が経過すれば再び空腹感はやってくる。
 しかしこの日はいよいよ食べる店がない。一時的に台北駅地下街の店が営業を再開したというので行ってみれば材料が尽きたのかいずれも閉店作業中。しかし、丸亀製麺にジョナサンとこのあたりは相変わらず日本のチェーン店が多い。
 まだ開いている店があるのでふらり入ってみるとホビーオフ。言わずと知れたプラモ、フィギュア、トレーディングカード等の中古販売店である。うろついてみるととても海外とは思えないほど充実している。入手できなかったフィギュア、特に機動戦士ガンダムZZのプルツーなどはかなり真剣に購入を検討したが定価の倍以上したので断念。財布を開いて血迷いかけたが、クレカの使用履歴を確認して自身を正気に戻した。
 さて。寄り道をしたおかげでますます選択肢は狭く細くなり、ついに最後の切り札を切る時が来た。来てしまった。
 宿泊しているシーザーパークホテル台北のレストラン。味は間違いない。バイキング形式なので料理もバラエティー豊か。昨日から偏り気味な栄養バランスを戻すにもちょうどいい。
 問題は価格で、ひとり1200台湾ドル。日本円なら大体6000円。新婚旅行にてシェラトン台北の高い高い中華を食べて以来のお値段。
 とはいえ迷っている場合ではなく。こちらもいつ材料が尽きてしまうかわからない。そうなる前に入店しておかなければ最悪空腹を抱えたまま今年の台湾旅行最後の夜を過ごす羽目に陥る。
 それだけは避けたかったので2階にある受付へと思い切って足を向けた。そこでルームナンバーを伝えれば「いらっしゃいませ」と日本語で案内される。
 今日はどこのレストランも灯を落としているなか、ここには豊富な料理があった。和洋中華としっかり揃っている。安堵と共に小さな感動すら覚えつつ取り皿を片手に料理を集めてまわる。シェフが切り分けてくれるローストビーフ、自分で生肉に火を通して食べるカルビスープ、サーモンとマグロの刺身をメインに温野菜やサラダもしっかり確保。ご飯ものは手巻き寿司とおこわのみで白ご飯がないのが残念だったが贅沢を言ってはバチが当たるだろう。
 追加料金不要だからと私には珍しいことにビールにまで手を伸ばし、軽い酔いを楽しむ。実に久しく味わってこなかった心浮き立つ感覚。
 これで悪酔いしたら台無しなので一杯にとどめて代わりにフルーツとアイスクリームを楽しんだ。台湾のフルーツについては再三再四言及してきたところだが、アイスクリームも美味い。舌触り滑らかで、ベタベタしないスッキリした甘さが嬉しい。
 これらは台風が来なければ味わえなかったであろうから、人間万事塞翁が馬である。

拍手[0回]


台湾旅行記2026(3日目編)

7月10日、台湾旅行3日目。
 新婚旅行で初めて台湾を訪れてから早20年、コロナ禍の時期を除けば毎年訪れていたので旅程のどこかで台風が直撃したことは過去にも何度かあった。
 今回がこれまでと違うのは規模と速度である。
 今までならば台湾本島通過するまでに要するのは数時間程度、大体は夜のうちに過ぎ去るかもしくは午前中だけ我慢すれば午後からは通常営業という塩梅であったのだが。今回は影響圏が広く通過速度もそれほど速くないため上陸前のこの日から各行政機関や店舗が一時閉鎖や臨時休業を決定していく。
 それでも上陸前日のこの日はまだスーパーマーケットを中心に開けている店が多く。部屋に籠城するための飲食物と各方面への土産物を購入することは可能だった。
 いつもならホテルに隣接する三越や台北駅構内で大体のものがそろうのだが、今回は地下鉄2駅分くらい歩いての調達行となった。
 目当てのスーパーに入店してみると、規模がそれほど大きくない店舗に明らかにキャパオーバーな買い込みを敢行する客ばかりで、店員さんたちはてんてこ舞いでレジ対応中。カゴの補充もされていなかったので声を掛けてレジ後ろのものを貸してもらわなければならないほどだった。
 部屋にキッチンがあるわけではないので野菜類は無理としてもビタミン補充に果物が欲しいところだが、まだ朝9時だというのに軒並み狩り尽くされている。このあたりはコンビニでカットフルーツを確保できることに期待して敢えての見逃し。代わりに菓子類、牛乳、飲むヨーグルト、豆乳、そして土産用の蜂蜜あたりをきっちり確保できたので良しとする。
 続いてサンメリーというベーカリーショップへ向かい、お土産用のパイナップルケーキと明日の朝食用に総菜パンを購入する。土産ものの調達がこの後期待できないからと大量に買い込んだからか、店員さんが別のレジへと誘導してくれた。そのうえ5個入りを6袋買うと1袋サービスでつけてくれることなどを日本語で説明してもらう。
 夫婦合わせて9袋確保していたので「あと3つ買いますか?」と聞かれたものの流石にノー。
 ここまでで既にあまりに荷物が重く、またかさばるようになったので一旦部屋に荷物を置きに戻ろうということになったが、さて昼食をどうしたものか。
 コンビニで弁当を買って店で温めてもらい、それを部屋で食べるくらいしかないかなと思っていたところ。道すがらにある台湾スシローが開いていた。
 台湾は言うまでもないが日本同様に島国であり、魚介類の美味さは身をもって知りぬいているところ。争鮮という地元ブランドの寿司の味は重々把握済みなので今回はスシローが台湾でどんなものを出しているのかのチェックも兼ねて購入。1台湾ドルが5円以上するので1パック10貫で1400円というなかなかなお値段になってしまったが、食べてみると日本でも1400円出していいレベルの味。特にマグロが上等で、バラエティーパックのマグロとマグロのみでの3貫セットで味がどのくらい差があるのかを確認しようと追加で買っておいて本当に良かった。ちなみに味に差はなく、バラエティーパックでもそうでなくても同じ質のマグロを使用していたようだった。
 そんな感じで非日常の中にも満足度の高い昼食だった。
 満腹になるとやる気も欲も湧くもので、雨がまだまばらなのをいいことに茶葉の老舗である峰圃茶荘へと足を向けた。今度は主に自宅用烏龍茶。ここで購入できる茶葉はなかなかいいお値段がするがそれ以上の満足を得られるので我が家の生活になくてはならない存在だ。土日のお楽しみであるファーマーズマーケットこと農市が今週は開催されそうにないため、その分の予算を注ぎ込んでいつもより多めに買い込む。
 そして。農市が開かれないという事実はすなわち手の届くお値段での台湾産珈琲豆の入手が難しくなるということであり。この後も市内をあちこちうろついたが結局これの算段だけはつかなかった。手に入りそうな百貨店が三越、そごう、高島屋と軒並み臨時休業なのが痛かった。
 ホテルの部屋へと戻る道中、台湾オリジナルの同人誌を購入すべくとらのあな台北店へと立ち寄ってみたのだが。こちらも臨時休業中。これまた入手のルートが非常に限定的という点では同じであり、来年に期するほかはなかった。メロンブックスやアニメイト、らしんばんの各台北店については場所がルートから外れるためアタックをかけなかったがもし開いていたとしたら惜しいことをした。
 そのあとはもう流石に出来ることもあまり残っていないので荷物整理と昼寝で時間を消費する。まだまだ空模様も比較的おとなしめだったのでいっそまだ動いている鉄道を駆使して南部方面へ遠出をしようかともたくらんだが、戻ってこれなくなるリスクを考慮して断念。
 そんなこんなで日が暮れて。台湾でも視聴可能なパリーグTVでも見て過ごしているうちに空腹が訪れたので部屋に戻ってくる時に営業中であることを確認済なホテル地下の大戸屋へと向かった。
 これは日本食に飢えていたということではなく、ここなら選択肢が多いということから決定したもの。むしろ飢えていたのは台湾らしい食事である。まぁ、入店すると「いらっしゃいませ」と言われる店なので和食にならざるを得ないのだが。
 なかなかに分量があるメニューから何か台湾ならではなものはないかとめくるうち見つけたのがマルコバンという魚の炭火焼き定食。台北駅2階のフードコートで毎年食べているサバヒーに続き我が食歴に未記載の魚がここで登場してくるとは。まさにこれだと飛びついた。
 定食にはメインのほか味噌汁、茶碗蒸し、小鉢、漬物に大根おろしまでついてきた。実に豪華だ。
 メインのマルコバン、身がふっくらとしていて実に美味い。日本ならひと塩振って焼くところだろうが、薄味嗜好の台湾なのでおそらくはそのまま焼いているがそれでも十分美味い。日本なら、という言葉が脳裏に浮かんだついでに調べてみたところ、マルコバンは我が国ではなかなか手に入らない珍魚らしく。貴重な味をひときわ深く噛みしめた。
 また、炭火焼き同様に薄味嗜好が現れているのが漬物で、塩の気配が薄い大根の酢漬け。箸休めなのでこれで十分ではあるが、マルコバンは醤油をたっぷりかけた大根おろしと一緒に味わった。ご飯を大盛りにしておいて正解だった。
 満腹が満足に通じる素晴らしい夕食、不幸中の幸いとはまさにこのこと。
 地上に上がり、雨が小止みであるのを見て散策に出た。まだ開いている店はあちこちあり、ディスカウントストアや本屋に入り、愛用するヘチマの洗顔フォームや雑誌『月刊職業棒球(プロ野球)』を入手。
 少ない機会ながらも得られるものがある。ありがたい限りだとしみじみ感じ入った。
 なお、本屋で『高雄故事』という歴史ものの台湾オリジナル漫画を見つけたのだが帯の作家紹介欄に「BL」の2文字を見つけて購入断念。登場人物が砂糖工場の工員と帝国海軍少佐というなかなか興味深い組み合わせだったが、そこに展開するのが友情以上のものとなると伸びた手を引っ込めてしまった。
 まだまだ修行が足らない。

拍手[0回]


台湾旅行記2026(2日目編)

7月9日、台湾旅行2日目。
この日は台湾時間で6時過ぎに目が覚めた。久々の、本当に久々に味わえたすっきりとした心地良い目覚め。おかげで心が軽い。
 まずは寝床で台風の接近情報をチェックしてみたところ、まだまだ遠方の洋上。寝床を抜け出して窓から空を見上げれば青い夏空にほどほど雲が散らばるお出かけ日和。
 今年は直前までバタバタしていたこともあり今回は遠出の候補地が少なく、無難なところで去年同様に温泉地礁渓へ行こうということになった。
 地下鉄板南線に乗って市政府駅で下車し、ここからは高速バスに乗る。乗れば1時間かからずに着いてしまうのだから鉄道より安く速い。終点なので乗り過ごす心配もいらない。
 これでは私がいかに鉄道好きと言えどバスを選んでしまうというものだ。一人旅ではないのだから尚更だ。
 チケットを買った直後の発車だったので菓子飲み物を買う余裕もなく、ギラギラの太陽光線が差し込むので車窓を楽しむことも出来ず。結果うつらうつらと舟をこぎながら到着となったのでなんとも旅情に欠ける。
 バスから降りると、まず感じたのは風の心地よさ。車内のエアコンで冷えた身体に程よくて助かった。礁渓は山間にある街だからということもあるのだろうが、ここは過ごしやすいところだと来るたびに思う。
 緑豊かな温泉公園の中をちょっと歩いて浴場受付に到着。所謂日式、日本スタイルの公衆浴場なので水着は不要。タオル1枚だけを持って浴場へ。
 ゆとりのある敷地内に水風呂からぬる湯あつ湯にサウナまで幅広く浴槽があるのでまずぬる湯から入って肌に湯を慣らす。ピリピリ来るような強い泉質ではないがしっかり濃いのであまり長くつかることはせず、出たり入ったりを繰り返してなるべくじっくりと楽しむ。
 それでも30分もすれば汗だくになり、無理は禁物と引き上げる。
 上がってからの楽しみにフルーツアイスがあったのだが、軒並み売り切れていたため地元ブランドの牛乳で水分補給。
 ほどなくして嫁さんも上がってきたが、やはりアイスの在庫切れを残念がっていた。
 汗が収まった頃合いに撤収。帰りのバスの待ち時間にターミナルの隣にあるスーパーマーケットで追加の飲み物や道中のおやつなどを買い込む。台風が接近しつつあるためか、一部商品の欠品が目につく。
 実は近隣の街蘇澳にあるタクシー博物館に足を伸ばす計画もあったのだが、想定以上に湯疲れしていたので断念して台北市内へ戻る。
 帰りは台北101前で途中下車して昼食をとる。選択肢が多々あるエリアだがこれは事前に決めてあった。三越の地下フードコートにあるドムドムバーガーへと向かう。
 字面ではどこの国の話だかさっぱり分からなくなってしまうがすべて事実であるためどうしようもない。
 しかもドムドムの隣には神戸長田の本庄軒があってソースのいい香りを漂わせており、バーガーその他が出来上がるまでの時間が非常に長く感じたこともここに記しておく。
 30年ぶりくらいに口にしたが、記憶よりもずっと美味かった。昔食べた時はもっと特徴のない味だった。特にポテトはカリッとしていて楽しい食感。ケチャップをつける前提なので塩味は控えめ。
 食べ終えた後はスーパーマーケットで買い物をしてから地下鉄でホテルに戻る。
 荷物を置いてすぐにまた出かけようと思っていたのだが、猛烈な眠気に誘われてお昼寝タイムとなる。
 起きて台風情報をチェックするといよいよ情勢が不穏になっていたため16時くらいに再び部屋を出た。台風接近の影響がどうやら明日から出てきそうだということで予定していた買い出しを前倒しすることにしたのである。
 台北駅から地下鉄に乗り、中和新蘆線大橋頭駅から歩いて10分弱のWolf teaへと到着。ここではなかなかいいお値段のするハイブランドな茶葉を買い込む。
 そこから徒歩で台北一の漢方薬問屋街である迪化街へと向かう。ここでは漢方薬ではなくドライフルーツをメインに買い込むのだが取り扱う品数が減っていて、ちょっと残念。立ち寄っているお店はどこもかしこも漢方薬問屋なので本来の姿に戻っているだけとも言えるのだが。
 続いてはPXというスーパーマーケットで滞在中の飲食物を調達し、その足でちょっと早めの夕食へ。ヒゲ張という台湾の吉野家的ポジションのチェーン店で日本でもすっかりお馴染みになった魯肉飯にスープやら小皿料理やらをつけてすっかり満腹に。
 地下鉄の雙連駅へ出て2駅乗って再びホテルへ戻ってこの日は終わり。
 今こうして書きながら振り返ればもっとやれた事、やっておくべきだった事があったと感じ入るのだが。一方で未来を知らぬ身としてはこれが限界だったとも思うのである。

拍手[0回]


台湾旅行記2026(初日編)

4月から職場環境にちょっとした変化があったためそれから延々と仕事に四苦八苦し、時に七転八倒しているうちに梅雨になり。夏休みの割り振りを相談する時期が訪れた。
 毎年無理を言って一番手に休ませてもらっているのだが今年はひときわ仕事の進みが悪く上司同僚に迷惑をかけっぱなしという有様。
 いっそ今年の夏は仕事優先で台湾行きは秋ごろに2泊3日程度で、などと思っていたところ。7月上旬にぽっかりと仕事に空白が出来て休みが取れてしまった。
 空白だった仕事の予定が急に埋まり、休みの前日にトラブルが降って湧くのは毎年のことだが今年はことのほかきつかった。
 いっそ休みなど取らなければ良かったのではないかとすら思ったものだが、それも台湾に入国するまでのこと。
 入国審査が無事終わって中華民国入境のモニュメント前に立つといつもと同じく「帰ってきた」という摩訶不思議な感慨が湧く。時に2026年7月8日15時10分(現地時間)。
 このあとは自動両替機で新鮮な台湾元を入手して地下のフードコートで一息つくのが吉例なのだが、両替後に地下へと降りたらなじみのフルーツジュース店がなくなっておりいささかならず落胆させられる。旅の出鼻をくじかれた思いだったが無いものは仕方ないので地下鉄改札前の売店で烏龍茶を買ってきて水分補給。ペットボトルの烏龍茶を飲み干しながら「あの味のない桃園空港かぁ……」などと図らずも井之頭五郎語録を呟く羽目になってしまった。
 空港地下鉄に乗ってから定宿のシーザーパーク台北に投宿するまでは特筆すべきこともなく。部屋に入ると荷解きもそこそこに出発。これも毎年一度は必ず訪れている『阿池鵝肉』に赴き夕食をとる。滋味豊かなアヒルの肉とそれがたっぷり入ったスープと白いご飯と。家族経営と思しき小さなお店だが我々の台湾旅行には無くてはならぬ味だ。置かれた状況が厳しかったからこそ無理を押して台湾にやって来てよかったと心底思える味であった。
 と、本来ならばこれで終わるところだったが。夕食によってすっかり元気を取り戻した私はここしばらく野球観戦をしていないことにより生じた餓えも満たしたくなった。
 幸いにして台湾プロ野球は日本に比べて試合開始時間が遅く、この日も19時半プレイボール。今からでも半分か、悪くても最後の3イニングくらいは観られるだろうと算段してひとり地下鉄に乗った。嫁さんは買い物をしてから一足先に部屋に戻るとのことで、ディスカウントストア前で一時解散。
 私は『阿池鵝肉』から徒歩で地下鉄松山新店線松山駅へと移動し、そこから一度の乗り換えを経て中和新蘆線の新荘駅へ。
 ここは富邦ガーディアンズのホーム新荘棒球場の最寄り駅。ホームタウンらしく駅構内はガーディアンズ一色となっていて少しならず羨ましい。
 ここから歩いて15分くらいかかるところが私が愛してやまないZOZOマリンスタジアムによく似ていて親近感が湧く。
 この日は桃園樂天モンキーズとの試合、私が入場券を手にして内野席にたどり着いた頃合いにちょうどモンキーズが先制のホームインをして均衡を破ったところだった。しかし、試合が始まった頃合いに出発して40分くらいしかかかっていないというのにもう7回表とは。おかしいと思ってチケットを確認したらこの日は18時35分プレイボールであった。後日入手した雑誌『月刊職業棒球』で確認したところ19時半開始の試合などなく、いったいどこでなにをどう勘違いをしてしまったのか自分でもわからない。
 ちなみに試合はそのまま動きなく進み、1-0で桃園樂天モンキーズの勝利に終わった。8回裏にはモンキーズのマウンドに元千葉ロッテマリーンズの陳冠宇が登板するという嬉しい想定外もあり、わずか3イニングの観戦とはいえ来た甲斐は十分すぎるほどであった。
 惜しむらくはそれまでスマホを酷使しすぎていたためバッテリーが切れ、肝心の場面を撮影出来なかったことか。さらに言えば周囲がガーディアンズファンばかりという状況でなければ腹の底から声を出して「陳冠宇加油!」と叫びたかった。
 公式発表によるとこの試合の観客は8294人。その中のひとりになれたことが妙に嬉しかった。
 ただの移動日で終わらず充実したスタートを切れた今年の台湾旅行、まずは幸先良し。

拍手[0回]


2024年2度目の台湾旅行記(5日目)

最終日で帰国日。
 ではあるが朝、目が覚めたらデカいニュースが飛び込んできた。ご存じのとおりトランプ前アメリカ大統領暗殺未遂事件である。
 幸い命に別状はないとのことであったが、世界の荒れを再確認させられたニュースだった。
 事件の巻き添えとなり卑劣なテロリストの犠牲となった方にはこの場にて謹んでご冥福をお祈り申し上げるとともに、負傷なされた方々にお見舞い申し上げます。

 さて。事件自体は遠いアメリカの話ではあるが、現実問題としてこの件が我々にどう影響するかと言えば手荷物検査が厳重になり出国までにいつもより時間を要する可能性が高くなったということだ。
 インタウンチェックイン制度を活用していつもどおりぎりぎりまで台北の街を満喫するつもりであったがこうなっては致し方ない。
 それでも朝食だけはしっかり食べてからホテルをチェックアウトし、地下鉄空港線台北駅のインタウンチェックインカウンターでスーツケースを預け入れ、そのまま地下鉄で桃園空港へと移動する。
 着いてみると空港内は混雑こそしていたが空気感はいつもどおりで。心配していたような厳重警戒という雰囲気はなかった。ただ、やはり手荷物検査はいつもより念入りで大変時間がかかっていた。私も今までチェックなどされたことがなかったモバイルバッテリーの容量について規定範囲内かどうか確認を受けた。嫁さんは取り立てて見られるものもなかったようだが前に並んでいた人があれこれとチェックされていたそうで私よりも後に出てきた。込み合うより前に来ておいて正解だったなと顔を見合わせた。
 いつもより長く空港に滞在することになったわけだが、ここの場合昼食と買い物以外にマッサージを受けるという選択肢もある。時間の使い方について相談したところ嫁さんが珍しく速めの昼食を希望したのでフードコートへ向かった。
 前から決めていたらしく小南門という台湾料理の店へ並ぶ嫁さんに対して、私はと言えば朝食をかなりガッツリと食べた私はまだあまり腹が減っていない。
 ササッと済まそうにもどの店もセットメニューのみでどれも分量が多い。
 最終的にモスバーガーで決着したが、この時無理やりにでも決めて食べておいて良かったという事態にこの後遭遇した。
 いつものD6搭乗口でダラダラと待っていたら搭乗開始時間になって急に搭乗口変更のお知らせが早口で流れた。しかも中国語と英語のみで。
 直後ショートメールを受信したがリンクがあるばかりで詳しいことは書いていなかった。チェックしてみるとGmailのほうにA9へ変更した旨の通知が来ていた。
 大移動開始である。幸いにして空港の反対側という程には離れていなかったが、それでも結構な距離歩くこととなった。 
 しかも。このあと遅延は延びに延びて最終的には2時間遅れになった。理由は使用を予定していた機材が飛行中に落雷を受けたためということだったのでチャイナエアラインを責める気にはなれなかった。むしろこういう時に簡単な点検で済ませて無理矢理飛ばすとメーデー案件になるのでこれでよかったと感謝すらしている。
 無事に離陸し、着陸も無事完了したので100点満点である。
 おかげでまた台湾に行けるのだから。

拍手[0回]


2024年2度目の台湾旅行記(4日目)

(※画像は縦長のものも自動で横長に設定されてしまうためお手数ですが回転させてご覧ください)

 土曜日。フルで使えるのは今日まで。明日は帰国せねばならない。大変残念だが来た以上は帰らなければいけない。それが定めである。

 この日の日程は珍しく最初から決まっていた。土日にだけ開催される産直マーケットを2か所ハシゴするのである。まずはホテルから近くて規模の大きい希望廣場へ。
 体育館くらいの面積に、東部の花蓮県と南部の苗栗県を中心に様々な産物が並ぶ。最近は農産物だけではなく魚介も取り扱うようになったが、やはりリスクが大きすぎて買って帰るに至らない。面倒な手続きは不要だし検疫に引っかかったりする恐れもないが、冷凍品が溶けだしてスーツケースの中のものをダメにしたり悪臭を放ったりという可能性を排除できない限りはむつかしい。保冷バッグとて市販品は遥か数百キロのフライトを想定したものではない。
 かくして大好物のサバヒーという魚を持ち帰り自力で調理するという夢は今年も断念。

 その代わりというわけではないが蜂蜜や珈琲豆、茶葉などを購入。面白かったのは珈琲の葉で淹れたお茶を飲める出店があったこと。こういうものは店だけを回っていたのでは到底巡り合えない。飲んでみると香りは珈琲だが飲むとお茶、という摩訶不思議な味わい。非常に貴重な体験であった。
 買ったものは結構な分量にはなったがまだ部屋には戻らず今度は花博公園の方へと向かう。こちらは特に出店者のエリアなどは固まっておらず、台北近郊から来ている店もあった。いずれにしても台湾各地から集まった品々を生産者の方から直接買える貴重な機会なのは希望廣場と同じ。
 生の果物野菜は持って帰れないのでやはりドライフルーツや茶葉珈琲豆がメインターゲットとなる。ついつい買ってしまうのはその場で飲める生絞りフルーツジュース。これが実に美味い。炎天下をウロウロしているからというのは要素としてはあるだろうが、それを差っ引いても美味かったのは今年1月に経験済み。
 そんなこんなで入手した成果をいったん部屋に置いて。代わりにタオルを複数枚リュックに入れて再び出発。
 目指すは行義路温泉。台北の温泉というと北投が知られているが、そこよりも市街地寄りにあるのが旅行者には大きなメリットである。
 地下鉄淡水線石牌駅からバスで10~15分。それだけの移動で景色はすっかり山。
 温泉街には日帰り入浴可能なところがいくつかあるが、我が家のお気に入りは川湯温泉館。バス停からはえっちらおっちらと坂を下って階段を下りて5分ほど。
 ここは日本スタイルの全裸で入る温泉である。洗い場にはボディーソープとシャンプーも常備されていてタオルさえ持っていけばあとは不自由なく楽しめる。
 湯温の熱めな大きく広い浴槽に打たせ湯が出来るぬるめの小さな浴槽、水風呂にサウナまであるのでぐるぐる回っているといつまででも入っていられそうだが、成分が濃いのであんまり長湯をしているとノボせてしまう。
 程々のところで切り上げねばと思いつつ、大変心地いいのであと少しあと少しと長湯をしてしまう。
 そんな入り方をしてしまうと上がってからもなかなか汗が引かない。血行が良くなっていくのをじわじわと感じつつも、夫婦そろって眠くなってきたので昼食をキャンセルして急ぎ部屋に戻る。
 涼しい部屋で昼寝をする幸せを噛みしめて熟睡し、目が覚めた時にはもう日が暮れていた。
 昼食をキャンセルしたので空腹かと思えばさにあらず。じゃあ昨日やらなかったコンビニ飯を買い出ししてくるから腹が減ったらそれを食べようという結論に至った。
 ただしまだそんなにお腹が空いていないということなので先に買い物に行かせてもらった。どこへ行くかと言えばとらのあなである。アニメイトとらしんばんもあるのだが、あちらは人が多すぎて物を探すどころからウロウロするだけでも一苦労なのでとらのほうがありがたい。
 売り場は商業誌と同人誌が半々という感じ。今回のターゲットは主に成人向け。台湾の成人向け同人誌というものに大変興味があったのでぜひこれぞというものを発掘したかった。
成人向け売り場のなかにひっそりとある中文原創(中国語オリジナル)コーナー。1冊1冊確認してみて、見本誌があり内容を読んで気に入った百華荘という中華ファンタジー系の漫画を選択。



 もうひとつ、これは日本の漫画の翻訳版だが「放學後的資優生」(和題:放課後の優等生)を購入‥‥しようとしたところ年齢確認のために身分証明書の提出を求められた。



 当然である。日本ではこういう事態に備えて運転免許証でもマイナンバーカードでも常時持ち歩いているのだが。ここは海外ということで悉く部屋の金庫の中である。
 やむなく取って返し嫁さんに事情を説明するとゲラゲラ笑って「いってらっしゃい」と送り出してくれた。せっかくなので手元にある身分証関係全部持ってて再び出発。
 律儀にもレジ横に取り置かれた2冊を無事購入。日本語に堪能な店員さんに「身分証は日本語のものでも大丈夫ですけどどうされますか?」とおっしゃっていただけたのだが、ちょっと迷って結局無難にパスポートを提出。
 その店員さん曰く「日本と台湾で修正の違いがありますので、ぜひしっかりとご確認ください」とのことで。帰国後じっくりと拝見したが確かに差があった。あまり詳細には書けないので気になるかたはぜひとらのあな台北店でご購入の上、ご自身の目で見比べていただきたい(ダイレクトマーケティング)。
 また、台湾でも「海苔修正」という表現を使うという大変貴重な知見を得た。



 帰途、近場のセブンイレブンに行くついでに峰圃茶荘という老舗のお茶屋さんへ足を運ぶ。割と茶葉の量は充足しているのだが、ここには毎回来ているので今回だけ来ないというのも座りが悪い。高級品からお値打ち品まで一通り購入する。
 セブンイレブンではレンチンする小籠包やら鶏飯おにぎりやらフルーツビールやらを購入。歩き疲れて痛み止めを飲んでしまった嫁さんにはノンアルコールビールを渡して乾杯。この旅最後の夜もご機嫌のまま更けていった。

拍手[0回]


2024年2度目の台湾旅行記(3日目)

台北市内には迪化街というエリアがある。問屋街である。漢方薬、乾物、布地等々が主な取扱い物品である。
 1月にも訪れたが、今回も当然足を向ける。
 台北地下街から最寄りの階段を上がってあとはひたすら歩く。万全の日焼け対策と日本よりも低い湿度のおかげもあって無事到着。
 ランドマークである永楽市場で一息入れてから、徘徊開始。旧正月直前だった1月よりも開いている店が多い。店員さんが日本語で試食を勧める声も止むことがない。特にカラスミを売り込む店が多いが、嫁さんが食べられないので買って帰ったことがない。私一人では流石に持て余す。
 また、これは良かったことと言っていいかわからないが巨大重機が道の真ん中で作業をしており、実質的に車道が閉鎖状態だったので過去イチ歩きやすかった。
 端から端まで歩いて店と品ぞろえを確認し、結局いつもどおり六安堂と黄永生という2軒の漢方薬問屋が並んだところでノド飴やドライフルーツを買う。ここだと比較して気に入った方を買うというやり方が出来る。
 乾物はどちらの店も年々取り扱う品が増えていてマンゴーやパイナップルと言ったメジャーなもの以外にもトマトやオクラも並んでいた。
 乾物以外では四神湯や下水湯と言った台湾スープの素もあったが、これは相談の末に断念。
 さっき歩いた時に目星をつけておいた水出し珈琲の店で休憩。

 体力気力が回復したところで昼食として目星をつけておいた【髪/胡】鬚張(ひげちょう)魯肉飯へ向かう。ここは台湾における吉牛的ポジションのお店。
 ぎりぎり正午前だったので待たずに座れた。久々に来てみるとスマホオーダーになっていた。朝食がボリューミーだったので分量的には控えめな定食を選ぶことになってしまったが、定番の味を堪能出来たのは良かった。
 帰りに甜甜圏という人気のドーナツ屋で大量に仕入れて部屋に戻った。今日の夕飯はコンビニ飯で軽く済ませて、デザートとしてこれを貪り食らおうという算段である。
 日暮れまでは涼しい部屋でダラダラと休憩し、夕飯の調達に出る。流石にそれだけだともったいないので台湾最大の書店チェーン誠品書店でウロウロと物色していたら色々と野球雑誌「職業棒球」7月号と「追尋 岡村俊昭」という書籍を発見したので共に購入。後者はかつて9度の甲子園出場を果たし南海ホークスでは首位打者も獲得した台湾出身の野球人岡村俊昭氏の伝記である。
 いいものが手に入ったという以上に、内心で燻っていた野球熱に思い切り火が着いた。同行していた嫁さんに「ちょっと1イニングだけでも見て来たい」と言ったところ「じゃあ本の物色続けてるから行っといで」と返されて。
 台北のお隣新北市にある新荘棒球場を目指す。最寄りの新荘駅へは書店から地下鉄を乗り継いで30分ほど。下車すると出口までの壁面にホームチームである富邦ガーディアンズの選手たちが居た。
 これだけで既に来てよかったという気分になり、駅を出てすぐのところにあった「1135m 新荘棒球場」の看板に従って足取りも軽く歩き出した。
 しかし。結論から言えばこれが罠だった。到着したのは運動公園の体育館のあるほうで野球場は真逆の位置。この時横着せず外周に沿って歩けばよかったのだが、公園を突っ切ろうとしたところ道に迷う羽目になった。
 遠くから響いてくる賑やかな応援のメロディーと歌声を頼りにどうにかこうにか球場にはたどり着けたもののチケット売り場が分からない。右往左往した挙句グッズショップの店員さんに中&英語が混ったカタコトでたずねてようやく聞き出したところこれまた真反対にあり。暗い夜道のなか、えっちらおっちらと球場をぐるり一周してしまった。
 この時既に約束の時間は迫っていたためせめてもの記念にとチケットだけ購入して退散。帰りは駅への順路を示す看板もなかったのでグーグルマップをアテにして歩いたところ半分以下の所要時間で戻れてしまった。最初からこのルートにしていればという思いは振り払っても振り払っても脳裏を去来した。
 すっかりうっかり珍道中ではあったが、台湾プロ野球の現場の熱には触れられたので球場まで来た甲斐は割とあったと思っている。
 その後、誠品書店まで戻って嫁さんと合流しコンビニ飯改めパック寿司とビールを購入して部屋へ戻った。
 この夜は新荘棒球場で味わった熱と音とを肴に痛飲した。

拍手[0回]


2024年2度目の台湾旅行記(2日目)

明けて朝。この旅で迎える台湾最初の朝。節々の痛みや頭痛などもなく、日頃に比べると快適な目覚め。
 和洋中の3種が揃ったビュッフェバイキングでたのしく朝食をとり、充実感いっぱいで部屋に戻る。
 本日の予定は多数ある企画の中から遠出のプランをチョイス。魅惑の東部エリアかでかなり迷ったものの、今回は南部に決定。台南へ出て日本統治時代にあった林百貨店をリノベーションしたショッピングモール、その名も林百貨を訪れることにした。
 台北からは台湾新幹線こと台湾高速鉄道(以下高鉄)で台南まで約90分の旅。日本ではもう見かけなくなった700系をベースにした車両。オレンジの帯をまとったその名もT700に乗る。
 我々夫婦もボチボチいいトシなので無理は禁物が合言葉、疲労軽減効果を期待してグリーン車の切符を取った。6号車はほぼ満席で、割とギリギリのタイミングで買った割には横並びで取れてラッキーと思える程度には込み合っていた。
 高鉄ではグリーン車に乗ると珈琲とお茶菓子のサービスがあり、毎度珈琲だけをその場でいただいてお菓子は帰国後に旅路を振り返りながら食べることにしている。
 文字どおりのハイスピードで流れる車窓に目を細めながらいただく珈琲は幸福の名に値する。
 期待どおりさしたる疲労感もなく高鉄台南駅に到着。
 下車してまず向かったのは駅前広場。花魁車地景公園と名付けられたその場所には0系新幹線が生体保存されている。花魁車とは正確には建築限界測定車という名称で、要は車両が通過した時に接触する障害物がないかを確認するための存在である。測定用に装着された当たると折れ曲がる矢羽根が花魁の簪に見えるところから花魁車というあだ名がついたのだが。
 それをわざわざ公園の名前にするあたり、この0系保存にかける意気込みの大きさ強さが窺い知れる。
 1978年生まれのこの車両は2004年まで現役車両として走行したあとに花魁車に生まれ変わりこの台湾へとやってきた。理由は勿論、我々が先程乗ってきた台湾高速鉄道を無事開通させるためである。
 その重責を大過なくに果たして後、歴史的重要性を認められたこの車両は調査研究やお色直し(修復)を経てこの地で長く展示される運びとなったのである。
 幼少期以来、長く私の記憶に刻まれ続けた憧れの超特急。その晴れやかな姿に胸が熱くなった。

 続いては本日のメインである林百貨へと向かうところであるが、市街地方面へ伸びる台湾国鉄(以下台鉄)沙崙線の発車まで少しばかり余裕があったため駅前に出来ていた三井アウトレットパークをちょろっと覗きに行く。
 見れば入口にはデカデカとクレヨンしんちゃんのラッピングが施されているし「春日部 運動會」とか書いてある。もうここ台南じゃなくて埼玉じゃんなどと思いつつ物珍しさから中へと入ってみることにした。寄り道も旅の醍醐味、などと内心言い訳をしつつ。
 ファッションブランドなどは全く知識がないのでレストラン街を中心にチラッとみただけだが、京都勝牛とか北海道スープカレーとかDONQとか鶏三和とか。まぁ、日本でもおなじみのお店が立ち並んでいる。
 まぁ、日本のアウトレットが台湾に進出してきたら期待される姿といっていいだろう。
 のんびりしすぎて乗る予定だった列車を逃してしまったのでタクシー乗り場に向かい「我想去林百貨」とオーダーして連れて行ってもらうことにする。
 日本でもよくあることだが、後から開通した高速鉄道は市街地から離れたところに駅があるもので。ここ高鉄台南駅から台鉄台南駅までは電車で30分ほどと結構遠い。
 しかし台湾は公共交通機関が日本よりもかなり割安なのでタクシーも比較的気楽に使える。しかもこのあたりの高速道路は文字どおりのフリーウェイなのでいちいち追加料金を上乗せされる心配もない。このルートはまだ沙崙線が開通する前、連絡バスで二つの駅を往復していた頃に何度となく眺めた懐かしき車窓に再びまみえることとなる。これが結構嬉しかった。
 市街地に入ると渋滞にも捕まったが、結局30分もかからずに林百貨に到着。
 見上げれば屋上には白地に赤で林と書かれた旗が翩翻と翻っている。あの部分だけを切り取れば日本統治時代そのままであろう。
 当時と違うのは冷房がガンガンに効いているということ。ここまで当時を忠実に再現されては営業不可能であろう。
 忠実に再現と言えば、ここのエレベーターが林百貨店当時の外観を今に残しているクラシカルスタイルで。アトラクション的な人気がある上に狭い。順番待ちの長い行列がなかなか進まないのを見て乗るのを諦め、こちらも負けず劣らず狭い階段をえっちらおっちら登っていく。狭いので行き違いにも配慮が必要だが、それこそ歴史的建造物あるあるなのでその辺を楽しいとすら感じてしまう。

 延々登った先の最上階には喫茶店があり、ここで本日の昼食をとる。私はオムライスカレー、嫁さんはから揚げカレー。そこにプリンやアイスクリームのデザートとドリンクもつける。我慢をしなかった結果、割と盛沢山になった。
 以前はデザートだけだったので、ニンジンやブロッコリーがゴロッと乗った台湾式カレーライスはほぼほぼ初めての経験だ。
 美味しいかまずいかで言えば美味しいのだが、所謂日本のカレーを想定していると違和感が先に立つ。しかしこういう食べ物だと割り切ればスイスイ入る。
 見た目に引きずられるのは食べ物の宿命か。
 アイスは見た目どおりの、いや見た目以上の味で日本にあっても通うレベル。ミルクがいいのか、はたまた製法の勝利か。
 プリンも昭和式の硬いやつで、嫁さんの好みど真ん中だったので非常にご機嫌だった。
 食べ終えると屋上へ上がり、空襲の銃撃痕や神社の痕跡等を神妙な心持ちで見つめ、一礼。
 
 やりたいことは一通り終わったので、あの狭い階段を今度は下りていくターン。上りに比べて列の短いエレベーターを使わなかったのは各階をゆっくりと堪能するためだ。
 下りていく先々には台湾各地の工芸品やら衣類やら調度品やら、工夫を凝らした産物の数々が並んでいて目にも楽しい。しかし、ガラス製品は割れるのが怖いし、靴はかさばるしで。毎回来るたびに物はいいんだけどなぁ、とか言いながら尻込みして結局買わずにいるのである。
 購入したのは1階に並んでいる農産物。中でも振發茶行のものには目が留まる。ここの先代にはお茶の良し悪しの見分け方から始まり数々世話になった。あまりにも良くしてくださるので一度はお土産を持っていったところ「見ろ、これが日本人だ。日本人のいいところだ」とご家族に向かって声高に褒めてくださり大いに恐縮したものである。そんな思い出の店なので本来であれば毎回本店に立ち寄って茶葉のひとつふたつ買っていくものだろうが、今は先代との違いばかりが目についてしまい辛くなるので店にも足を向けなくなりお茶も買わなくなってしまった。
 せっかくなので小箱に入った茶葉を購入。現在銘品としてプッシュされている台湾蜂蜜も一緒にレジへ持っていく。
 あとはバスで台鉄のほうの台南駅に戻るところ、ダイヤの乱れか待てど暮らせど来なかったのでタクシーを捕まえて戻った。
 歩いても20分ほどの距離なので待つより歩いたほうが早かったかも知れない。
 到着してひとつ残念だったことは日本統治時代に建てられた瀟洒なデザインの台鉄台南駅は現在補修工事中で、あの懐かしの白壁を拝むことはかなわなかった。それでも次の100年に向けて手を入れてもらっているのは嬉しいことだ。
 ここから高鉄台南駅との接続駅である沙崙行きを待つ間、ホームの売店で買ったポカリを飲みながらボーっとしていると日本ではもう見られなくなった荷物車2両を連結した客車急行がやってきたので夢中になってスマホに収めた。
 客車急行自体は台湾では本数があるのでそこまで珍しいものでもないが、荷物車2両併結は貴重な遭遇。このほかにも最新型の日立製特急列車が見られるなどして一向に退屈しなかった。
 ちなみにこの時14時半くらいだったと記憶しているが、この客車急行は終点まであと10時間以上かけて走り続ける。途中特急に追い抜かれる待ち時間を生かして荷物の積み下ろしをするなど、日本では昭和の頃に廃れてしまった制度がまだまだ息づいている。
 情緒を揺さぶられ、大した荷物も無いのに追体験のために使ってみたくなったが、その手続きのために乗るべき列車を1本見送るのも本末転倒なので流石にやめておいた。
 高鉄は賑わっていた。乗ろうとしていた台北方面の準速達タイプの列車はグリーン車が満席。普通車指定席でもよかったのかも知れないが、ここは初志貫徹で予定の1本前だが台北到着は準速達よりも遅い各停型の方を選択。無事グリーン車の座席を2つ確保。
 行きと同様にサービスされたコーヒーを飲み、ぼんやりと車窓を眺めていると眠気がやってきたので逆らわず仮眠をとるなどして過ごし台北に戻った。
 部屋に戻り、買い出しした荷物を置いて休憩。グリーン車効果か長距離移動の疲れもほぼほぼ無く、日も暮れてきたので次の外出は夕飯となるわけだが。我々は1月のやり残しを果たすべく台鉄松山駅近くにある饒河街夜市へと足を向けた。
 と言っても目指したのは夜市ではなくその近くにあるアヒル料理の店。1月に来た時には肝心の肉の部分が完売していて脚と内臓しか食べられなかったので再走案件としてやってきたのである。
 幸い今日はしっかりあるとのことで2人前注文し、あとは前回同様内臓のスープと茹でた青菜を一緒にいただく。
 半年待った甲斐のある味。脂身がついているのにクドくなく、またクセもない。なのに旨味はしっかりしている。
 2人で来ているのに感想を言い合う余力もなく、いいトシして黙々と味わって味わいつくして。食べ終えてようやく「うまかった」と言葉を発した。
 満足げな我々を見て店主夫婦も嬉しそうに「マタ来テクダサイ」と日本語で声を掛けてくれた。
 なんだか食べてばかりな日になってしまったが、その満足度は非常に高かった。

拍手[0回]


2024年2度目の台湾旅行記(初日)

今年の夏の旅行先をどこにしようかと相談して、やはり台湾でということで話がまとまったのが6月頭のこと。価格や期間についてはかなり厳しいものになる覚悟をして探したところ4泊5日という日程のプランが例年並みの料金であっさりと見つかった。1月末は2泊3日でも非常に高かった(今回とほぼ同額)というのに、実になんとも不思議なことだ。
 ホテルもかつて定宿にしていたシーザーパークが予算内であっさりと取れた。
 現在は1月よりも更に円安が進み両替レートは非常に悪いが正直そのあたりは些事である。その辺はどうとでもなることだ。計画を立てたり行きたいところの下調べをしたりするうちに時間は矢のような勢いで進み、割とあわただしく出発当日の朝を迎える。
 7月10日朝、自宅から車で関西国際空港へと向かいチャイナエアラインCI157便で一路桃園国際空港へと飛ぶスケジュールとなっている。
 手続き開始時間に合わせてチェックインカウンターに並び早々とスーツケースを預け、その足で手荷物検査も込み合う前に抜けてしまう。この辺は前回の経験、というよりも長年の蓄積から来ている。
 指紋を登録してるので出国審査も並ばずにあっさりと抜けられた。事前準備が8割とはよく言ったものだ。
 その先にある制限エリアでは喫茶店で一息入れた後は搭乗ゲート付近でひたすら開始時間を待つ。どうせ夫婦そろって暇つぶしには事欠かないのでこれで十分。一時期はここでラウンジを使えるようになるためだけにクレカをゴールドに変えようかと思ったこともあったが、今はゴールドカードも一般化してラウンジも満席だったとかとかいう話を見聞きするとしなくて正解だった気がしている。
 そんな感じで退屈とは無縁なものでアナウンスが流れても「あとちょっと、キリのいいところまで」などと言ってゲームにかまけたりしている。
 それでも優先搭乗が終わるころには流石に手仕舞いして列に並ぶ。
 後方の席なので座ってから離陸までが若干長くかかるが、待つという程にかかるわけでもない。
 それよりもここのところ続いていた睡眠不足から眠くなってしまい、離陸の瞬間はすっかり寝落ちしていた。
 目覚めた時には既に空高く雲の上。まもなく機内食タイムとなる頃合いだった。
 エコノミーでも2種類から選べるのだが、この時キャビンアテンダントさんから日本語でも英語でもなく中国語で話しかけられてしまうのはなぜなのか。他の日本人は軒並み英語で聞かれていたというのに。
 ともあれ。チキンかポークの2択だったので私がポークを嫁さんがチキンを頼んでみたところチキンはカレー、ポークは豚肉丼だった。ライスとは別にパンもつくのだが、これにつけるためのバターがいつもながら非常に美味い。単体で売っていたらぜひ買いたいレベルで美味い。
 食後、片付けも終わって残り少ないフライト時間だったが上空11000メートルで感想や小説、そしてこの旅行記の下書きを書くなどしてぬかりなく過ごす。
 想定よりもベルト着用アナウンスが早いなと思って時計を見たらそれもそのはず、予定より30分近く巻いていた。
 この巻き到着のおかげで桃園空港に到着後は他の便とタイミングがかぶってしまいいつもより諸々に時間を要する。これじゃ早く着いてもあんまり変わらないなと内心ボヤキつつも粛々と列が進むのを待つ。
 我々の入国審査自体は大変スムーズに終了。スーツケースのピックアップをしたら日本円を台湾元へと両替する。
 いつもなら窓口を使うところ、自動両替機でやると手数料がかからないという情報を事前に仕入れていたので試してみる。きちんと日本語対応もしていて問題なく両替完了。レートが悲しいことになっているので台湾元で支払う手数料が0になるのは地味にありがたいことだ。
 さて、今では両替と同じくらい重要事項になったのがスマホ利用環境の確保だ。私はdocomoの海外利用プランを予約していたので何もせずそのまま使えるのだが、嫁さんは私が両替している間にSIMカードを買いにカウンターへ向かって行った。
 そんな感じでお互いの用事がちょうど終わっていつもどおり地下のフードコートへ移動して休憩タイム。
 今年1月に来ていてマンゴージュースに懐かしさを感じるほどには間が開いていないのだが、それでもしみじみと飲んでしまう。
 気力体力の回復を果たせたところでホテルへと出発する。台湾の交通系ICカードであるところの悠遊カードにチャージをしてから台北行きの地下鉄空港線に乗る。
 改札手前で台湾人と間違われてアンケートに捉まったりしたものの誤解は無事解けて快速列車に乗り遅れずに済んだ。
 これまでも世間話を中国語で話しかけられたり道を聞かれたり、バス停で「○○行きたいんだけどこのバスでいいの?」と問われたり色々経験してきたがまたひとつ実績が解除されることとなった。
 車中は特に何もなく。車内広告にポケモンがあったり地上に出てから三井アウトレットパークが車窓に見えたりグーグルマップのお勧めに日系スーパーロピアが出てきたりした程度である。
 台北駅に到着後は歩いてホテルへと向かう。前回と違って台北駅前という好立地のシーザーパークホテルが取れたので今回は遠出をするのも非常に気軽になった。
 シーザーパークの利用は6年ぶり。2度目の台湾旅行で使って以来、予約がいっぱいだった時と料金的に大変厳しかった今年1月以外は毎回使っているので10回目くらいになるだろうか。それでもブランクが長いのでちょっとした変化にいちいち戸惑ったりする。チェックイン時に個人情報保護についての説明と了承のサインを求められたところなどは特に表情に出ていたようで「お手数をおかけします」と日本語が堪能な受付担当者に詫びられてしまったほどである。
 そんなこんなの末に手続きは完了しエレベーターで部屋へと上がっていく。割り当てられたのはなんと最上階の20階。しかも窓からいつでも台北駅が見下ろせるという鉄道好きには最高の部屋だ。
 屋上庭園へ通じる階段にも近く、上がってみたが台北市内を一望できる。台北駅は完全地下化されているので列車の行き来を眺めたりは出来ないのだが、そうでなければ4泊5日を部屋の中からひたすら列車を見て過ごしかねない。
 荷ほどきをしているうちに時は既に夕刻を過ぎ夜の領域に差し掛かった。亜熱帯の国なのでこれから涼しくなる時間帯、ガッツリとお出かけするのも悪くはない。というかその昔はそんなスケジュールを組んで当然のように実行していたのだが。
 そんなことをして翌日動けなくなるともったいないというのが今の我々における現実。
 夕飯を食べに外へ出て、そのついでに買い物をする程度に留めようという結論に至る。その夕飯も入国初日ということもあり、無理せず近場で済ませようということで合意。文字どおり指呼の距離にある台北駅2階のフードコートに気に入りの店があるので1も2もなくそこに決定。
 シーザーパークは地下1階が地下街と直結しており、昼間は日差しに焼かれずに夜も蒸した外気に晒されず外出できるのが大きなメリットだ。
 快適な移動で目当ての店に到着してみるとなんと別の店名に変わっており、料理の方向性は同じだったもののメニューも当然リニューアルされていた。それでも好物のサバヒーは食べられることを確認し、定食を注文。
 これまでの蒸し物からスープに変わっていたもののわさび醤油はついてきていたので蒸し物の時と同じように味わった。
 セブンイレブンで飲み物やカットフルーツなどを買い出しして部屋に戻る。
 カットフルーツはパイン、マンゴー、パパイヤというラインナップからなかなか日本ではお目にかかれないという理由でパパイヤを選択。
 夕食からデザートまでこれぞ台湾という味を満遍なく堪能し、大いに満足して就寝。

拍手[0回]